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女性だけの問題ではない 生理についてみんなで学べるアプリ

  • インタビュー
  • 2023.04.12

プロフィール

パナソニック賞受賞
企画名:手のひらのコーチ。女性アスリートの「生理周期体調管理アドバイザー」
愛媛大学社会共創学部2年
水国 みいな さん

※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2022」の受賞者インタビュー記事です。

本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。

「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(14組)、審査員特別賞(1組)の計17組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。

目次

    きっかけは卒業論文のテーマ。
    女性アスリートと生理の関係性

    ――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2022(ビジコン)」に出場したきっかけは?

    大学でスポーツ科学を学んでいます。私の大学では2年生で卒業論文のテーマを考えるのですが、「女性アスリートと生理の関係」について研究しようと決めていました。それからずっと、このテーマが第3者にどんな印象をもたらすのか気になっていたんです。SNSで多くの人に意見を聞く方法もありますが、私にはハードルが高く感じて……。そんなときベネッセのゼミサポーターを通じて、ビジコンを知りました。大手14社の企業の方からフィードバックを直接もらえると知って参加を決意。プレゼンの機会もあるので、研究について頭の中で考えていることをアウトプットできると思ったのもあります。

    ――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。

    女性アスリートのための「生理周期体調管理アドバイザー」というアプリです。女性が抱える生理という現象は、人によって具合がさまざまです。生理痛が来ずいつも通り過ごせる人もいれば、1週間ベッドで横になるほど悩まされる人もいます。そのため多くの女性アスリートが、生理によるコンディション変化を感じながら競技を行っているのが現実です。でも、生理期間って悪いことばかりじゃないんです。筋力トレーニングの効果が高く出るなど、良いこともあるんですよ。従ってこのアプリでは、生理をむしろ有効活用し、スポーツ科学の観点から体調を考慮したトレーニング方法を提案できるようにしました。

    具体的には体調やコンディション、生理周期をアプリに入力すると、自動でアドバイスが記載された表を提示してくれます。その表をPDFに出力して、指導者と共有できるような仕組みも考えました。

    実体験をもとに、男女問わず
    指導者も使える生理アプリに

    ――このアプリを考えた理由はなんですか?

    私自身、水泳をやっていて、通っていたスイミングスクールでの経験が大きいです。そこでは生理を理由に休むことは甘えと認識されていました。男性アスリートと同じトレーニングをこなせば強くなれるという根性論が飛び交っていたほどです。これだと本当につらくてもますます生理のことを言い出しづらいし、はたまたその指導を信じきってしまう生徒を出しかねません。こうした状況から、日本における指導者の生理に対する知識不足、女性アスリートを取り巻く不十分な環境に問題意識を抱えていました。

    また、昨今ではアスリートの低年齢化も進んでいます。女性アスリートおよび男女指導者が生理に関する知識・理解を深め、適切な付き合い方を互いに共有するべきと感じていて。当事者である私だからこそ、声を上げられることだと思ったんです。

    ――想定しているターゲットは?

    第一に、女性アスリートです。しかし、彼女らを取り巻く人々の意識を変え、知識を身につけてもらうことも非常に大切です。そのためこのアプリでは、男女関係なく指導者もステークホルダーとして考えました。具体的には女性アスリートの生理周期の変動と見通しを伝えるフローを提示して、双方の円滑な意思疎通を支援します。貧血を起こしやすい時期であるとか、しんどそうだったら声をかけてあげるとか、予想外な対応が生じるかもしれないと認識してもらうだけで指導も変わってくると思うんです。

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