就活時になって急に「あなたの希望職種は何ですか?」と聞かれて、「職種って何?」と固まっていませんか?
本記事では、インターンや志望企業を絞り込む際に知っておきたい「業種」と「職種」の違いをはじめ、世の中にある代表的な職種一覧、自分に合う職種の選び方について解説します。
目次
この記事の監修者
doda新卒エージェント事業部
キャリアアドバイザー
松浦 ひなの氏
新卒で人材業界へ入社。新卒採用領域を専門とし、キャリアアドバイザーとして就活支援の仕事に従事、幅広い業界を担当する。心がけていることは、就活のプロとして、常に近い距離で相談しやすい関係性を作ること。希望に寄り添い、それを叶えるための学生様のサポートを得意とする。
職種とは?業界・業種との違い
職種とは「個人が担当する仕事内容(≒職業)のこと」を指します。
一方、業界とは「企業が取り組む事業・ビジネス領域のこと」を指し、業種とは「企業が取り組む事業内容のこと」を指します。
下記は、業界、業種、職種の違いを表にしたものです。わかりやすい例として「金融業界」で説明すると、次の通りとなります。
- 金融とは……「業界のこと」産業で分類した用語
- 銀行とは……「業種のこと」金融業界を細分化した用語
- 法人営業……「職種のこと」仕事内容を示す用語
【業界、業種、職種の違い】
業界 | 産業で分類したもの(事業領域) | 金融業、製造業、農業、建設業など |
業種 | 業界を細分化したもの(事業内容) | 銀行、放送業、ホテルなど |
職種 | 仕事内容を細分化したもの(≒職業) | 営業、管理、マーケティングなど |
総務省公式サイトでは、産業を「大分類>中分類」に分けて表記しています。サイト内で書かれている「大分類」が業界、「中分類」が業種と理解すると良いでしょう。
なぜ職種を知る必要があるのか?
自分の強みを生かして楽しく働くためには、業種・業界だけでなく、職種(=仕事内容)も重要な要素です。
業界や業種については、就活を始めた段階で調べる方も多く「どの業界にいきたいかな?」と考えるのに、職種については後回しになりやすい方も。
ですが、同じ業界・業種でも職種が異なれば仕事内容は大きく変わります。入社後に「こんなはずじゃなかった!」とミスマッチとならないよう、職種についても事前に調べましょう。
また、採用活動をする企業側も「職種とのマッチ度」を見ているため、ざっくりと次のような整理からやってみることをオススメします!
- 業界……将来性のある業界か?社会的ニーズはあるか?
- 業種……どのような事業内容・ビジネスモデルか?
- 職種……どのような仕事内容か?どんな特徴があるか?
とはいえ、なかなか自分に合う職種のイメージが湧かない…と感じる方もいると思います。そんな時は、dodaキャンパスの『キャリアタイプ診断』をやってみませんか?
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就活でチェックしておきたい代表的な職種一覧
厚生労働省が分類した職業一覧を見ると、大分類だけでも15種類、小分類まで合わせると440種類にもなるそうです。参考:厚生労働省編職業分類(令和4年改定)
ここまで多いと混乱してしまうと思いますので、この記事では就活時に知っておきたい代表的な職種を7カテゴリ(42職種)に分けて紹介します。
ビジネスフロント職:会社の売上・利益に直結する仕事
ビジネスフロント職の代表的な職種
・営業職
・販売職
・接客職
・マーケティング職
・コンサルティング職
バック(ミドル)オフィス職:後方支援役として売上や利益を支える仕事
バック(ミドル)オフィス職の代表的な職種
・経理職
・法務職
・経営企画職
・宣伝広報職
・総務人事職
ITエンジニア職:IT技術に関連する仕事
ITエンジニア職の代表的な職種
・システムエンジニア
・プログラマー
・ネットワークエンジニア
・AIエンジニア
・運用保守
・テクニカルサポート
・品質管理・保証(QC・QA)
・データサイエンティスト
クリエイティブ職:何かを創造することに関連する仕事
クリエイティブ職の代表的な職種
・Webデザイナー
・ゲームクリエイター
・UI、UXデザイナー
・記者・ライター
・Webプロデューサー
・編集・制作職
・クリエイティブディレクター
・イラストレーター
建築・土木職:建築や施工に関わる仕事
建築・土木職の代表的な職種
・設計職
・建築士
・大工
・施工管理職
・測量士
・インテリアコーディネーター
製造職:ものづくりに関わる仕事
製造職の代表的な職種
・研究職(製造)
・商品開発職
・生産・品質管理
・物流・在庫管理
その他専門職
その他専門職の代表的な職種
・介護職
・教員・講師・インストラクター
・証券アナリスト
・栄養管理士
・薬剤師
なんとなくそれぞれの項目の違いについてイメージが出来てきたでしょうか?
自分なりの強みや特徴を整理した上で、どんな職種が自分に合っているのかを考えられると、入社後のミスマッチを減らすことに繋がるので、ぜひじっくり考えてみましょう。
自分に合った業界・職種の選び方
世の中にある代表的な職種が見えてきたら、次は「自分に合う業界・職種の選び方」をみていきましょう。
自分に合う職種を探す場合は、以下に紹介する『4つのSTEP』を参考にして整理してみることをオススメします。
自分に合った職種を探す4つのステップ
(1)自己分析をする
(2)業界・職種について調べる
(3)OBやOGに相談する、インターンシップで情報収集する
(4)集めた情報や得た経験をもとに比較検討する
下記で、それぞれの内容について見ていきましょう。
(1)自己分析をする
就活では、さまざまな業界や業種、職種の中から選ぶことが求められます。ここで迷って選べなくならないよう、まずはしっかり自己分析を行い、「自分の強み」や「大事にしたい価値観」は何なのかを明らかにしましょう。
そうすることで、自分の強みや価値観にマッチする業界や職種を探しやすくなります。
例えば、自己分析を通じて「人と接することが好き」「チームで何かを成し遂げることにやりがいを感じる」などの結果が見えてくれば、この特徴を活かせる業界・職種はどんなものがあるか?と、より具体的に業種・職種を考えやすくなるはずです。
自己分析のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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(2)業界・職種について調べる
自己分析で自分の強みや特徴が見えてきたら、その結果に合いそうな業界・職種はどれかを考えていきましょう。
自分に合う業界・職種を選ぶためには、業界・職種リサーチは欠かせません。リサーチする中で気になる業界・職種が見つかったら、次の要素を具体的にチェックしておくと良いです。
- 業界・職種の特徴
- 業界・職種のトレンドや将来性
- 求められるスキル
(3)OBやOGに相談する、インターンシップで情報収集する
業界や職種を選ぶ上で、OBやOGからの情報やアドバイスは有効です。
自分が興味を持っている業界や職種で経験を積んだOBやOGから、リアルな仕事内容・実態、業界の特徴などが聞けると、より自分が働いた時の状況をイメージしやすくなるので、業界・職種を選ぶ際の参考材料になるはずです。
また、インターンシップ等で仕事の疑似体験をするのもオススメです。仕事内容を実際に経験することで、自分に合う・合わないの判断がしやすくなるからです。
(4)集めた情報や得た経験をもとに比較検討する
さまざま方法を通じて、業界・職種に関する情報や経験が得られたら、得た情報をもとに比較検討していきます。
ネットや書籍の情報では面白そうと思ったけど、実際に話を聞いてみると想像していたものと違った、インターンシップに参加してより志望度が上がったなど、就活をする中で「考え」や「志望度」は変わるものです。
自分の中で何か変わったかもと感じたら、その都度比較検討して整理するようにしましょう。
職種理解を深めて、納得度の高い就活をしよう!
数多くの業界や職種の中から、自分に合うものを選択するのは難しいですよね。しかし、業界・業種と同様、職種も納得の就職先を選ぶために重要な要素の一つです。
ぜひ、この記事で紹介した内容を参考に、自分に合う職種について考えてみてください。
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