インターンシップとは、社会に出る前の業務体験制度です。この記事では「参加メリットを知りたい」「給料は出るの?」といったインターンシップに関するさまざまな疑問を解決します。
目次
インターンシップって結局何するの?定義や目的
まずはインターンシップの定義や目的について解説します。特に、インターンの定義を勘違いしている方も多いため、しっかり確認しておきましょう。
インターンシップの定義

※『産学で変えるこれからのインターンシップ』を参照し編集
2025年卒からインターンシップの定義が見直され、企業はインターンシップで得た学生情報を採用活動に利用できるようになりました。
※過去のインターンシップは4つのタイプに分類され、そのうち正式に“インターンシップ”と呼べるのはタイプ3・4の2種類のみ
タイプ別の特徴は以下の通りです。
タイプ1:オープン・カンパニー
・企業が自社・業界の情報を提供し、自社をPRするイベント
・業界、企業研究に役立つため、複数参加して比較するのがオススメ
- 所要時間:半日〜1日
- 対象:学年不問
タイプ2:キャリア教育
・「働くこと」や将来のキャリアを考えるための学習型プログラム
・社員との会話を通して、キャリアステップや仕事のやりがい、社風の理解が深まる
- 所要時間:任意
- 対象:学年不問
タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
・インターンシップと呼ぶことができる
・実際の業務を体験し、適性や能力を見極めることが可能
・業界理解を深めたり、企業からフィードバックがもらえる
- 所要時間:
・汎用能力型:5日以上
・専門活用型:2週間以上(上限はなし) - 対象:学部3・4年、修士1・2年
タイプ4:高度専門型インターンシップ
・インターンシップと呼ぶことができる
・専門知識を活かして働くジョブ型採用に近いプログラム
・大学で学んだ知識を仕事で試したい方、自分の専門性を伸ばしたい方にオススメ
- 所要時間:2ヵ月以上
- 対象:修士課程、博士課程学生 ※制度設計は政府で検討中
大学生がインターンシップに参加する目的
インターンシップの最大の目的は、企業のリアルな情報を得ることです。Webや説明会だけでは把握しづらい現場の雰囲気や社風を、肌で感じることができます。
【インターンシップで得られる情報】
- 業界の特徴:競合やビジネスモデルの違い
- 企業の実態:社風や職場の雰囲気、社員の人柄
- 仕事内容と自分の課題:業務内容や自分自身の課題発見
インターンを通じて企業・職種との相性を確かめられるだけでなく、自分に足りないスキルを発見できるのも魅力です。また、本選考前に社員と直接話せる点もインターンならではの大きなメリットです。
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意外な事実!インターンシップとアルバイトの違い、給料のリアル
給料の有無は企業によって異なりますが、長期のインターンは実働時間が長いため、有給で募集されることもあります。「せっかくなら給料が欲しい」と考えている方は、募集要項や説明会でしっかり確認しましょう。仮に無給でも、実務経験や企業とのつながりは就活における大きな強みとなります。
アルバイトとインターンの違いは目的です。
- アルバイト:人手の確保
- インターンシップ:業界・企業の魅力を伝える
インターンは、普段触れない業種・職種のプログラムに参加できるため、世の中の多様な仕事を知るきっかけになります。これは、将来の選択肢を広げる大きなチャンスとなるでしょう。
確認しておこう!インターンの時期・期間・申し込み方法
インターンの開催タイミングや期間について、スケジュールとともに見ていきましょう。
インターンシップの開催時期・申し込みタイミング
一般的に「サマーインターンシップ」「秋冬のインターンシップ」の開催時期・申し込み時期は下記の通りです。
申し込み時期 | 開催時期 | |
---|---|---|
サマーインターンシップ | 4月頃~ | 6月頃~ |
秋冬インターンシップ | 9月末頃~ | 10月頃~ |
ただし、時期や期間は、企業・プログラムによって異なります。必ず最新情報を確認しましょう。
下図のスケジュール表を参考に、時期ごとの動きや準備の目安を押さえておくと安心です。

インターンシップの申し込み方法
主な申し込み方法は次の4つです。それぞれの特徴を押さえ、自分に合った方法を組み合わせて実施しましょう。
- 就活ナビサイト
リクナビ、マイナビ、dodaキャンパスなどのナビサイトでは、検索・比較・申し込みが一括で実施できます。条件(業界・期間・場所など)を絞って探せるのが特徴です。 - 企業の公式ホームページ
企業の「採用情報」や「新卒採用」ページには、ナビサイトに掲載されていない独自開催のインターンや、説明会情報が載っていることもあります。 - 大学のキャリアセンター
提携企業のインターンや、公募情報を紹介している場合があります。信頼性が高く、安心して参加できるプログラムが多いのもポイントです。 - SNS、友人・先輩からの紹介
SNS(Instagram・Xなど)で募集する企業が増加中です。先輩や友人からの紹介で応募できるケースもあります。
何年生から申し込みできる?
インターンシップは、大学3・4年生や修士1・2年生が対象ですが、オープンカンパニーやキャリア教育は、大学1・2年生から参加できます。ナビサイトや大学の開催情報をチェックし、気軽に参加してみましょう。
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インターンシップ・1day仕事体験で得られる5つのメリット

インターンに参加することで得られるメリットは上図の5つです。詳細を確認していきましょう。
1.選考に直結⁉早期内定のチャンスも
インターンの行動次第で、本選考の優遇や早期選考につながる可能性があります。「参加しただけ」で終わらせず、チャンスをつかむ姿勢で臨みましょう。
ポイント
- 基本的なマナーを守る
- 積極的に質問する
- 選考対策(書類・面接・筆記)を怠らない
2.情報を先どり!業界・企業研究に役立つ
インターンは、大学3年生から参加できます。選考準備で忙しくなる前に業界・企業・職種のリアルな情報を集めることができるのは大きなアドバンテージです。早くからじっくり企業と向き合うことで、マッチする企業をスムーズに選択できるでしょう。
3.社会人のスキルをイチ早く習得
インターンは、メール対応や業務の進め方といった社会で必要なスキルを実践的に学べる絶好の機会です。
企業が求める力を知れば、就活本番までに重点的に磨くべきポイントが明確になります。また、企業ごとに必要とされるスキルを理解することで、自己PRにも説得力が増し、面接官の印象に残るアピールにつながるでしょう。
4.社風を肌で感じ、ミスマッチを減らす!
インターンでは、説明会だけではわからない職場の雰囲気を体感できます。社員同士の何気ない会話、上司・部下の距離感、チーム全体の雰囲気……。こうした日常のやり取りには、その企業らしさがにじみ出ます。
現場体験を通して自分に合うかどうかを見極め、入社後のミスマッチ防止につなげましょう。
5.説得力ある志望動機が書ける
実際に見て・感じた経験をもとにすれば、「なぜこの企業を選んだのか?」が明確になります。
インターンの経験は、他の学生と差別化できる唯一無二のエピソードです。得た経験や気づきを盛り込み、自分だけの志望動機を作りましょう。
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インターンシップの探し方・選び方
「どのインターンシップに参加したら良いかわからない…」という方は、下記5つの視点を参考に探してみてください。
インターンシップの探し方
- 興味がある業界・企業・職種
- プログラムの内容
- 参加時期や給与の有無といった諸条件
- 将来なりたい姿
- 自分に興味を持ってくれる企業
1.興味のある業界・企業・職種から探す
興味のある業界・企業・職種がある場合は、まずはそこに焦点を当てましょう。
もし志望企業がインターンシップを実施していない場合、同業種の別企業に参加することで、業界理解を深めることができます。具体的な業務内容や職場の雰囲気を知ることは、就活本番で志望企業を絞る際にも役立つでしょう。
2.プログラムの内容から探す
「まだ特定の業界や職種が決まっていない」という場合は、体験できる内容から探すのも一手です。興味を持ったプログラムに応募することで、自分の適性や関心分野の深掘りにもつながるでしょう。
プログラムの例
- 実務体験の内容(営業同行、企画立案など)
- グループワークやプレゼン発表の有無
- 先輩社員によるやりがい・キャリア講義の種類
3.参加時期や給料の有無で選ぶ
インターンシップは数日から数ヶ月にわたって業務に携わります。そのため、諸条件をもとに、継続できるものを選ぶことも大切です。
考慮する条件は、下記を参考にしてください。
応募企業を決める際に考慮する諸条件の例
- 確実に参加できる時期(学業やアルバイトなどを考慮)
- プログラムの内容
- 給料の有無
- 通い続けることができる立地
4.将来なりたい姿から逆算してみる
将来就きたい仕事やなりたい姿がある場合は、そのキャリアにつながるインターンを選ぶのも一つの手です 。就活本番でアピールできる強い武器が身につくでしょう。
例:ITビジネスやAI分野で専門性を高めたいので、未経験でも参加できるIT関連のプログラムに参加する
5.自分に興味を持ってくれる企業から探す
近年、企業が学生をスカウトする「オファー型の就活サービス」を活用する企業が増えています。「自分に魅力を感じてくれた企業で働きたい」「自分にマッチした企業に就職したい」という方は、ベネッセのオファー型就活サービス『dodaキャンパス』がオススメです。
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インターンシップに関するよくある質問
ここではインターンシップに関するよくある質問に回答します。疑問解決に活用してください。
インターンシップに参加しないと就活で不利になる?
必ずしも不利になるわけではありません。
参加しなくても本選考で評価されるケースは多くあります。 ただし、インターンで業界や企業の理解を深め、志望動機や自己PRの内容を磨くことで、間接的に評価につながることも少なくないでしょう。
インターンシップで給料や交通費は出る?
企業やプログラムによって異なります。
一般的に、数ヶ月に及ぶ長期インターンは、業務に携わる期間が長い分、給与や交通費が支給されることも少なくありません。応募前に募集要項を確認し、不明な場合は直接問い合わせると安心です。
インターンシップに参加する服装や髪型は自由?
企業や業界によって異なります。
募集要項の中に服装・髪型の指定がない場合は、自己判断せず問い合わせるのが無難です。服装や髪型は第一印象に直結するため、清潔感を意識した身だしなみを心がけましょう。
インターンシップについて簡単におさらい!
インターンシップは、就活準備と同時に社会人への大きな一歩でもあります。企業研究・職種研究を深めつつ、社会で必要なスキルを磨いていきましょう。最後に本記事の内容を簡単にまとめます。
本記事のおさらい
- インターンシップは大学の長期休暇期間に開催されることが多く、就労が必須
- 大学3・4年生、修士1・2年生のみ参加可能
- 参加メリットは「早期選考につながる可能性」「企業研究への活用」「スキルアップ」など
- 参加したい企業がない場合は、スカウト経由で自分に合った企業を見つけるのも一手
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