本記事では、サマーインターンシップ(以下、サマーインターン)の開催日程や参加するメリット、サマーインターンの選び方や対策について解説していきます。
「何から就活を始めればいいんだろう・・・?」という方は、ぜひサマーインターンに参加して就活の第一歩を踏み出しましょう!
目次
この記事の監修者
doda新卒エージェント事業部
キャリアアドバイザー
田中 愛友美さん
大学卒業後、スポーツイベントの企画・運営会社へ入社を経て、ベネッセi-キャリアへ入社。
IT領域や理系出身者のキャリアアドバイザーを得意とする。
丁寧なカウンセリングを通して、ご自身では言語化が難しい強みを引き出し、可能性を広げるアドバイスを心がけている。
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サマーインターンとは?いつから始まる?
インターンシップの第一弾とも言える夏のサマーインターンは、大学3年生の夏休みの時期に行われることが一般的です。2026年卒(以後、26卒と表記)の方は、2024年度の夏休みを中心にサマーインターンへ参加することとなります。
サマーインターンは、4月から6月にかけて募集がスタートします。サマーインターンのスケジュールは企業によって差がありますが、以下の全体スケジュールとあわせて大まかな時期を把握しておきましょう。
サマーインターンの期間は産学協議会の定義による!
サマーインターンの期間は、参加するプログラムによって異なります。
2023年3月に産学協議会で定義された内容によると、インターンシップと呼ばれるのは「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」および「高度専門型インターンシップ ※試行中(24年1月時点)」の2種類です。
そのため、サマーインターンシップの期間は、最低でも5日以上と言えます。
なお、1日で完結する企業説明会やお仕事体験については、インターンシップではなく「オープン・カンパニー」となります。ナビサイトでは「1day仕事体験」という分類で掲載されているため留意しましょう。
インターンシップと呼ばれるものは、 就業体験を含み、企業側は採用選考活動時に学生のパフォーマンスを参考にできます。
このようなインターンシップの定義については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は、以下の記事をチェックしてみてください。
【最新版】インターンシップとは?参加するメリット、種類、応募方法、準備まで解説
また、インターンシップの準備と同時並行で進めたいのが「自己分析」です。自分史やモチベーショングラフなど、やり方は色々とありますが、まずはサクッと自分の価値観を知りたいという方は診断テストがオススメです。
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サマーインターンの募集時期や流れ
続いて、サマーインターンの募集時期や流れを時期ごとにご紹介します。
あくまで一般的な例ですので、希望する業界や企業が決まっている場合等は、企業ホームページなどで開始時期を確認しておきましょう。
▼大学2年1月~3月ごろ:自己分析や業界研究
企業がサマーインターンに関する情報を公開する時期です。
大学2年の1月から3月にかけては、自己分析や業界研究を積極的に行いましょう。 インターンの選考が始まる前に自己分析や業界研究を行うことで、自分に合った業界や職種を見つけられます。
反対にこの時期を逃してしまうと、応募書類の作成や選考対策に時間を取られ、じっくりと自己分析や業界研究に時間をかけられなくなる恐れもあります。
自己分析を通じて自身の強みも把握しておき、4月以降に本格化するインターン選考に備えましょう!
▼大学3年4月~5月ごろ:選考対策
大学3年生の4月ごろからは選考対策に取り組む時期です。
エントリーシートや履歴書では、熱意や独自性をアピールすることが大切です。企業の採用担当者は多くの応募書類を見るため、あなたらしさが伝わるよう工夫しましょう。
応募書類の作成と並行してインターンへのエントリーが始まる時期のため、志望する企業の締め切りはスケジュール帳等での管理がオススメです。
▼大学3年5月~6月ごろ:サマーインターンへのエントリー
参加したいサマーインターンにエントリーする時期です。
多くの場合、エントリーシート(ES)の提出やSPIの受験が求められるため、前述の通り大学3年の4月から5月にかけては、エントリーシートや履歴書の作成に時間をかけ、自己PRや志望動機を整理しておきましょう。
エントリーシートや履歴書は企業が応募者を知るために最初に目にする書類です。そのため、最低限、読みやすい文章を心がけ、誤字脱字がないように繰り返しチェックしましょう。
▼大学3年6月中旬〜9月ごろ:サマーインターンに参加
大学3年の6月以降は、いよいよインターンに参加する時期です。
インターンでは企業の業務や社風を実際に体験することができるため、自分に合った業界・企業なのかを見極めるようにしましょう。
また、自分の適性や興味を見極めるためにも、複数の業界・職種のインターンへ参加することをおすすめします。異なる業界のインターンに参加することで、やりたい仕事や向いている仕事が見えてくることでしょう。
基本的に、実務経験を伴うインターンシップについては、夏休みなどの長期休暇期間に開催するよう産学協議会*1で定められています。複数のサマーインターンに参加したいという方は、1dayの業界・企業説明会も活用すると良いでしょう。夏インターンに参加すると、今後の選考を有利に進められる可能性もあるため、積極的に参加することをおすすめします。
*1:大学と経団連が採用と大学教育について対話を進める枠組み
サマーインターンへ参加するメリットとは?
サマーインターンに参加するメリッについて、調査データも交えつつ見てみましょう。
自分のやりたい事がわかる
経済産業省が実施した令和2年度の調査*2によると、インターンに参加することで、興味のある業界を絞り込んだり、自分のやりたいことがわかったりといったメリットを感じていることがわかります。
さらに、「社会に出て働く」という未知の領域が解消することで、結果的に働くことや就職活動への意欲が高まっている様子もうかがえます。
*2:経済産業省「学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会学生に対するアンケート調査結果」より
社会人として働くに備えることができる
同じく経産省の調査*3から、インターンシップ参加による変化を見てみましょう。
下記の通り、将来へ向けて良い変化が生じていることがわかります。
● 「将来のキャリアプランが明確になった」 ● 「社会での具体的な目標ができた」 ● 「自分がやりたいことがわかった」 |
現時点における自分自身の能力やスキルに関する課題を把握できたという声も聞かれ、漠然とした不安が解消している様子もうかがえます。これらについては、社会人デビューに向けて準備ができるというメリットとも捉えられるでしょう。
*3:経済産業省「学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会学生に対するアンケート調査結果」より
本選考へと繋がる可能性も
参加したインターンシップのなかで、採用のための実質的な選考を行う活動※1を含んでいたかどうかに関する内閣府の調査*4によると、企業がインターンシップの参加者に対して、早期に選考情報を提供する場合があることがわかっています。
特にインターンシップに参加した学生に対するアプローチ内容によると、採用説明会・採用面接等のアプローチを受けたと回答する学生が約6割。「インターンシップ参加者を対象とした早期選考の案内」が約5割、「エントリーの案内」が約4割という結果に。
企業はこれまで以上にインターンで把握した学生の能力や熱意を、将来の採用へとつなげる傾向にあります。実際に、サマーインターン参加者向けの採用枠を用意される企業様も出てきています。就活をスムーズに進めるためには、早い段階から積極的にインターンへ参加して企業との関係を深めておきましょう。
*4:内閣府 令和4年度委託調査事業「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果報告書」より
サマーインターン参加までの準備しておきたい事(参加前・参加後)
サマーインターン参加前
サマーインターンが、初めてのインターンシップという方も少なくないでしょう。本項では、サマーインターンをより有意義にするために押さえておきたい事柄についてご紹介します。
参加する企業や業界について理解をしておく
インターンシップによってプログラム内容はさまざまですが、実際にその企業で働くとなった際、何をやっている会社なのか理解できていないと実務になって困る可能性もあります。
どんな事業内容なのか、、誰に対して何を提供する仕事なのか、どんな企業理念なのかぐらいは企業ホームページなどで調べて理解しておきましょう。
基本的なビジネスマナーは押さえておく
一口にインターンシップといっても、もしかすると将来一緒に働くかもしれない社会人の方と接する大切なチャンスです。不快感を与えないよう清潔感のある服装や丁寧な言葉遣いといった基本的なビジネスマナーは押さえておきましょう。
以下の記事は、姿勢や態度、身だしなみといった基本のマナーを動画で解説しています。ぜひサクッとチェックしておきましょう。
インターンに期待することをクリアにして目標を立てる
あなたは何のためにサマーインターンへ参加しますか?
このような期待や目標をざっくりとでも良いので洗い出し、事前にサマーインターンに参加する目標を立てておきましょう。
大学の授業もそうですが、何となく参加してしまうと何となく時間が過ぎてしまうものです。実際にインターンへ参加した先輩からは、インターンシップを通して「自分自身の課題」や「会社や仕事への適性」を把握することができたといった参加メリットが聞かれています。
インターンシップで何を獲得したいのか、明確にしておきましょう。
自己分析をする
就活では「自己分析」という重要な工程があります。自己分析は自分自身をより深く理解し、自分に合ったインターン先を見つけることへと繋がります。
しかし、「自分を分析する方法がわからない」という方もいらっしゃるかと思います。最初の一歩として、自分の経験や転機となった出来事を書き出すことから始めてみましょう。
そして、書き出した内容に「なぜその出来事が大変だと感じたのか」「どのように解決されたのか」といった事柄を追加していきます。具体的なエピソードが追加され、分析に深みが出ます。そして最後に、ひたすら「なぜ?」を繰り返しましょう。なぜその行動を取ったのか?なぜそう感じたのか?自分自身に問いかけることで、価値観や考え方が明確になります。
自分の魅力や強みをより明確にするために役立ちますので、丁寧に取り組んでみてください。
おすすめの自己分析方法 | ● 自己分析シート ● 自分史 ● モチベーショングラフ ● ライフラインチャート ● マインドマップ ● 診断テスト |
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「時間がなかなか取れない」という方は、キャリアタイプ診断を受けてみましょう!質問に回答するだけで、あなたに合った働き方がわかります。
エントリーシートや履歴書の作成
インターンを通じて内定を出す企業も増えており、書類審査は本選考と同様の基準で行われることがあります。そのため、エントリーシートや履歴書の作成にも、本選考と同じ程度の準備が必要です。
エントリーシートや履歴書の自己PRや志望動機は、定型文のような表現はおすすめできません。企業に対する真剣な意欲や興味を自分の言葉で伝えられるよう、準備する必要があるため、スケジュールに余裕をもって準備しましょう。
Webテスト対策
一部の企業ではインターンでWebテストを実施しています。Webテストのやり方は企業によって異なりますが、オンラインで問題を解答する形式が一般的です。
Webテストの種類によっては、スピードや発想力が求められる問題が出題されることもあります。油断せず、余裕のあるうちにWebテストの対策をしておきましょう。
【Webテスト対策】
●企業のWebテストの出題傾向や問題形式を把握する
●問題形式や問題の解き方のパターンを把握しておく
●模擬テスト本番と同じ時間制限で解く
●過去問や模擬テストを繰り返し解く
●他の企業のWebテストを練習で受けてみる
面接練習
面接は緊張しますが、練習することで自信をつけることができます。ここでは面接練習のポイントをいくつか紹介します。
【面接対策】
質問への回答は要点を絞り短時間で伝えることを心がける
早口になりがちな人は話すスピードを意識する
志望動機や自己PRに関連する質問に備えて、いくつかの回答を準備しておく
模擬面接や友人との練習などで自身の弱点を把握し改善する
インターンの面接では要点を絞って短時間で回答することを心がけ、話すスピードや目線、表情にも気を配りましょう。また、志望動機や自己PRに関連する質問に備えて、いくつかの質問の回答を想定しておくことも大切です。
面接官は型通りの完璧な回答を求めているのではなく、人柄や意欲を知りたいと思っているため、回答を丸暗記せずに熱意や能力を自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。
サマーインターン参加後
続いて、サマーインターンへ参加した後に心がけたいポイントについても押さえておきましょう。
積極的に学ぶ姿勢を持つ
インターンシップは、社会に出て働くことを体験できる貴重な機会です。わからないことや知りたいと思ったことは積極的に聞き、限られた期間に吸収できるよう心がけましょう。また、トラブル発生時は素早い報告を行うなど、基本的な報連相(報告・連絡・相談)も忘れずに行いましょう。
遅刻、欠勤などの勤怠連絡は漏れなく行う
実際に活躍するビジネスパーソンと一緒に働く実務経験型のインターンシップの場合、遅刻や欠勤はその日予定していたタスクが遅れたり、お世話になっている社員の方に迷惑をかけたりすることにもなりかねません。
連絡を入れるのはもちろん、どのような理由で遅刻や欠勤をするのかも報告し、一人の社会人として責任ある行動を心がけましょう。
社員とコミュニケーションをとる
当社でインターンシップ生として活躍してくれたメンバーから最後によく聞かれるのが、「もっと社員の方と積極的にコミュニケーションを取れば良かった」です。
先述した通り、インターンシップは社会人と接することができる貴重な機会です。「普段どんなことにやりがいを感じるのか?」「新卒1年目の苦労は?」など、社会人に質問してみたいことをぶつけて解消しておきましょう。
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