就職の面接は、多くが自己紹介から始まります。
しかし、「自己紹介と言われても、何を言えば良いの?」「どう答えるのが正解?」
と頭を悩ませる人もいるのではないでしょうか。
適切に自己紹介ができなければ、面接官から「依頼したことに対してずれたことをする学生」という印象を与える可能性があります。
本記事で、どのような自己紹介がベストなのか確認しておきましょう。
目次
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自己紹介の目的
就活の面接において「まず自己紹介をお願いします」と言われるのには、企業側の3つの目的が挙げられます。
アイスブレーキングや場を和ませるため
企業側は学生の緊張を可能な限りほぐし、話しやすい雰囲気を作ろうと、自己紹介で場を和ませようとしています。
理由としては、過度な緊張は本来の良さが出づらかったり、分かり辛くさせたりする可能性があるためです。
人柄や経歴を把握するため
自己紹介は、学生の人柄や経歴をざっくりと把握することに役立つためです。
面接官から選考以外の話を振るきっかけや話のネタにもなるため、その時の反応を見て素の学生の姿を知ろうともしています。
コミュニケーション能力を見るため
自己紹介というテーマに対して、ずれた回答ではないか?第一印象はどうか?といった事柄を見ています。
「自己紹介をお願いします」と言われて、「私はこんな強みがありまして…」と自己PRや志望動機を述べないよう注意しましょう。
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自己紹介で話すべき項目
自己紹介は初対面の面接官に、自分が何者かを伝えることが主な目的です。すなわち、面接官と学生が“コミュニケーションを取るきっかけ”と言えます。「簡単に自己紹介をお願いします」と言われた場合は、「自分の基本的な情報」を簡潔に伝えましょう。
伝えるべき項目
・氏名
・学校情報(学部、学科系統、学年)
・趣味
・ガクチカといったパーソナルな情報
・意気込み
1)挨拶と氏名、学校情報
まずは「初めまして。〇〇大学☓学部△学科から参りました、□□■■と申します。」と名乗りましょう。
自己紹介では当然のポイントとなりますが、氏名や所属をしっかりと聞き取ってもらえるよう、ハキハキとした口調で喋り出すことを心掛けましょう。口を大きく開けることを意識するだけでも、聞きやすさは変わります。面接官に良い印象を与えられるように、口角を上げながら話す練習もしておくといいでしょう。
また、大学名や学科等は略さず正式名称を伝えるよう注意しましょう。
2)趣味やガクチカ、特技、性質
次に、自分自身を知ってもらうために欠かせない、パーソナルな情報を入れましょう。パーソナルな情報といっても、自身を表す内容として最適だと思う内容を選択すればOKです。
例えば、趣味や大学時代に力を入れたこと(ガクチカ)のほか、ガクチカがない場合は、特技や性質などでも問題ありません。ポイントは、“あなたらしさ”が伝わることです。
ともすれば自己PRのようになってしまいますので、あくまで自己紹介後のPRに布石を残すことを意識して小出しにすると良いでしょう。
3)意気込みや熱意
自己紹介を述べた後、挨拶や意気込みを語るのが一連の流れとなっています。
学生によっては「このような貴重なお時間を頂き、ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝える人もいます。
基本的には「常に新しいことへ挑戦し続ける御社の姿勢に強い魅力を感じ志望しました。本日は宜しくお願い致します」という具合に、意気込みを1~2文程度で語り、最後に挨拶をするというのが理想でしょう。
そもそも「自分自身について理解不足」だと感じる方は、自己分析が不足している可能性が高いと言えます。できることや興味のあることなどの事柄をはじめ、仕事の志向性診断もできるため、ぜひ自己分析シートを活用して整理しておきましょう。
自己紹介で面接官が見ているポイント
面接官は自己紹介を通してどのような内容を見ているのでしょうか?一般的に自己紹介で見られているポイントは、以下3点です。
面接官が見ているポイント | ・第一印象 ・マナー ・時間や対応力 |
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特に、要求に対して適当な時間配分を含めて適当な内容であるかは押さえておきたいポイントです。自己PRと勘違いしないよう注意しましょう。
第一印象
自己紹介は、面接官に良い第一印象を与えられるかが決まる非常に大切な要素です。
第一印象には自己紹介の内容だけでなく、会話中の表情やしぐさなども大きく影響します。その他、髪型や服装といった身だしなみも非常に影響するため、細かな点まで気を配ることが重要です。
万が一、悪い第一印象を与えてしまった場合、限られた面接時間の中で印象を覆すのは難しいため、最初に不信感を抱かれるような言動をしないよう注意しましょう。
面接における第一印象は特に大切です!緊張で声が小さくなってしまうという方も多いですが、大きな声で元気よくしゃべることを心がけましょう。
マナー
社会人としての基本的なマナーも、自己紹介で面接官が見ているポイントです。
言葉遣いや話し方が評価のポイントになります。 面接では緊張してしまい、まくし立てるような早口になったり声が小さかったりしやすいほか、学生の場合は誤った敬語を使うケースも多く見られます。いずれもマイナスイメージにつながるので注意が必要です。
話すときは面接官の目を見て、ハキハキとした口調で話しましょう。特に、普段と違う言葉遣いには、どうしてもぎこちなさが出てしまうものです。使い慣れていない敬語を面接でいきなり使いこなすのは難しいため、大学やアルバイト先で目上の人と話す場合は普段から正しい敬語を使うよう心がけると良いでしょう。
特に、以下の敬語は面接でも使う機会が多いため、しっかり覚えておきましょう!
時間配分や対応力
自己紹介で時間指定がない場合は1分間(250~300文字程度)が適切だと言われています。
自己紹介の際に、聞かれていない事柄まで延々と話し続けることは避けましょう。ただし企業によっては「2分」や「30秒以内」といった時間の指定があったり、「大学名とお名前をお願いします」と内容を指定されたりする場合もあります。さまざまなパターンに対応できるよう、30秒、1分、2分程度を目安に、自己紹介文を複数用意しておくと良いでしょう。
また、自己紹介では、面接官から突っ込んだ質問をされる場合があります。意図しない質問を急にされたとき、臨機応変に受け答えができるかも評価ポイントの一つです。
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自己紹介の例文
それでは実際の自己紹介で使われる例文・テンプレートをご紹介します。
アルバイト経験をアピールする自己紹介の例文
「〇大学☓学部△学科の□□■■と申します。在学中は〇〇でのアルバイトに力を入れておりました。
私自身、顧客の立場で嫌な思いをした経験から、アルバイト先では常にお客さまの視点や立場に立つことを意識いたしました。この小さな積み重ねが職場の上司に評価され、最終的にはアルバイトリーダーを任せていただくことができました。
このような小さな気づきを忘れず、貴社でも売り上げ貢献に努めたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
サークルでの経験をアピールする自己紹介の例文
「〇大学☓学部△学科から参りました、□□■■です。大学で所属している〇〇サークルでは、広報をメインに加入者を増やす方法を模索し、最終的にメンバーを◯人増やすことに成功しました。
そのおかげで大きな大会へ出場するチャンスを得て、▼▼大会で◯位という結果を残せたことは、すべて仲間との連携のおかげだと感じています。この経験から、私は仲間同士の協力が非常に重要なものだと感じ、御社の~~という企業姿勢に強く共感しております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
勉強に力を入れたことをアピールする自己紹介の例文
「〇大学☓学部△学科から参りました、□□■■です。大学では◯✕を専攻して◯✕が人のために繋がることを研究しておりました。大学ではこの研究に力を注ぎました。私自身はこの粘り強さが自身の強みだと考えております。 特に、授業以外の知識習得にも力を入れました。大学図書館で◯×関連の書籍を自主的に読み、試験以外の時間も勉強に時間を費やしました。
この粘り強さや勤勉さを貴社でも活かし、地道に成長して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」
人が1分間に話す文字量の目安は300文字程度だと言われています。それ以上になると早口な印象を与えてしまい、面接官も聞き取り辛くなってしまうため欲張らないようにしましょう。
ポイントとしては、強調したいエピソードを絞り、その中で具体的に自分が頑張ったことなどを説明すると良いでしょう。
自己紹介におけるポイントや具体的なイメージは湧いてきましたか?
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自己紹介で注意すべき3つのポイント
最後に、自己紹介で注意したい3つのポイントを紹介します。
簡単なプロフィールの紹介といっても、自己紹介は自分の第一印象を決める重要な挨拶です。面接の始まりからつまずかないよう、以下のポイントに注意しましょう。
1.ゆっくり大きな声で話す
緊張をすると、どうしても声が小さく早口になりがちですが、意識的にゆっくりと話すよう努めましょう。緊張が和らぎ、相手にも聞き取りやすくなります。
なお、早口は内容が聞き取り辛くなるだけでなく、せっかちで落ち着きのない印象を与える可能性があります。事前の対策として、家族や友人を相手に話す練習方法を取り入れたり、自己紹介を録音して自分の話すスピードと癖を把握し、対策しましょう。
2.原稿は丸暗記しない
失敗を避けるために万全の準備をしておきたい気持ちはわかりますが、自己紹介の原稿を丸暗記するのはやめましょう。丸暗記した内容を話すと棒読みとなり、自分の人柄が面接官に伝わりづらくなります。
また、暗記した内容以外のことを聞かれるとパニックになるリスクもあります。自己紹介で話そうと思っているキーワードや話の流れだけを覚えるようにしましょう。
3.緊張していることを正直に話す
緊張で上手く自己紹介できそうにない場合は、思い切って緊張していることを面接官に話しましょう。
「緊張は悪いこと」と考えがちですが、慣れない場、自分の将来にかかわる場で緊張するのは当然のことです。 自分の状態を正直に話すことで気持ちが楽になり、少し言葉に詰まっても面接官に時間をもらえる可能性があります。
就活について悩むときは
大学3年生は学業や部活・サークル、アルバイトなど、さまざまに忙しくなる時期ですよね。自分に合った企業を見つけて、納得のいく就職活動にしたいと思うものの、限られた時間の中でどのように動けば良いのか、悩む方も多いのではないでしょうか?
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監修者プロフィール
プロフィール
doda 新卒エージェント事業部
キャリアアドバイザー 内田 茉莉香
旅行会社で法人営業を経験した後、人材業界へ転職。新卒採用担当として企業側、学生側双方のエージェントを経験。 現在は『doda新卒エージェント』サービスのキャリアアドバイザーを担当する。営業職全般の提案、面接官の視点を踏まえたアドバイスなど、自身の経験を活かしたアドバイスが得意領域。
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