新卒の面接では、最初の自己紹介で第一印象が決まります 。本記事では、30秒/1分/2分と決められた時間別で自己紹介の例文を紹介。自己紹介文の作り方や、好印象を残すためのコツもお伝えしますので、参考にしながら面接準備を進めましょう。
目次
新卒面接で面接官が自己紹介を求める3つの理由
面接官が自己紹介を求めるのには理由があります。自己紹介は、形式的な目的で行われているのではありません。面接官は、自己紹介を通じてコミュニケーション能力や入社意欲を見ています。
1. アイスブレイクとして場を和ませるため
自己紹介には、「面接の空気を和ませる」という目的があります。面接の冒頭は誰もが緊張してしまうものです。表情が固く声が小さくなり、うまく自分を出せない学生も少なくありません。
自己紹介では、「自分の名前」や「学校」など、いつも話し慣れている言葉を発するため、自然と緊張もほぐれるでしょう。面接官も学生の「人となり」がわかり、会話も弾みます。
2. 人柄やコミュニケーション力を確認するため
面接官は、学生の「誠実さや協調性」「社会人に必要なコミュニケーション能力」も確認しています。話し方や表情といった非言語的な要素から、あなたの人柄も読み取っているのです。
同じ内容を話していても、自信を持って堂々と笑顔で話す人と、下を向いて小声で話す人とでは印象が大きく異なります。自己紹介では、話す内容はもちろん、相手にどう見られているかを意識しましょう。
3. 入社意欲や企業とのマッチ度を測るため
面接官は、短い自己紹介のなかで「この学生は自社にマッチする人材か?」を判断しています。「アルバイトでリーダーを経験した」と話せば主体性や責任感が伝わり、「研究に打ち込んだ」と言えば探究心や粘り強さが伝わります。
企業が求める人物像をリサーチし、その内容にマッチする経験などを簡単に伝えるのが理想です。
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新卒面接における自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRは混同しやすいですが、その目的はまったく異なります。自己紹介は「あなたがどんな人物なのか」を簡単に理解してもらうのが目的。
一方で、自己PRは「あなたの強み」や「その強みを企業でどう生かすか?」 を示すのが目的です。それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
自己紹介は「あなたの基本情報」を伝えるもの
自己紹介は「あなたの基本情報」を伝えるものです。自己紹介は、単に自分を知ってもらうための時間です。氏名や学校、学部・専攻といった基本情報を明確に述べるのが中心で、深掘りした情報を伝える必要はありません。
時間が許せば、趣味や特技を添えるくらいで考えておきましょう。話し過ぎず、会話の土台を整える意識で話すのが理想です。
自己PRは「あなたの強みや経験」をアピールするもの
一方で、自己PRは自分の強みや裏付けるエピソードを伝え、それを企業でどう生かすかまでをアピールするのが目的です。
「アルバイトで課題改善に取り組み、お店の売上を伸ばした経験」など、行動と成果をセットで伝えましょう。また、企業の事業方針や求める人物像を理解しながら、「自分の強みや価値観と、企業の考えがマッチする部分」を考え、論理的に話すことが求められます。
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新卒面接の自己紹介30秒/1分/2分時間別の例文
面接で与えられる自己紹介の時間は、企業や参加人数によって異なります。何分で話すべきかは当日でないとわかりません。「30秒」「1分」「2分」など複数のパターンで自己紹介ができるよう準備しておきましょう。
1分や2分で自己紹介をする際は、自分の強みもアピールしましょう。dodaキャンパスのAI自己分析サポートなら、AIが自動であなたの強みを分析してくれます。そのまま面接官に刺さる自己PR文も完成するため、ぜひ使ってみましょう。
30秒で伝える例文
30秒で自己紹介を求められた時は、シンプルに「挨拶+氏名+学校+趣味+意欲」を話す程度で良いでしょう。面接では「短時間で端的に話せるか?」も見られているため、必要最小限の情報だけを話せば十分です。
このように、自己紹介に必要な最低限の情報がまとめられており、かつ入社意欲も伝わってくる内容が理想です。
1分で伝える例文
1分あれば、基本情報に加えて具体的なエピソードも伝えられます。部活動やアルバイト経験など、強みを示せるエピソードを選びましょう。
エピソードを一つ加えることで、自分の人柄や能力をさりげなくアピールできます。また企業とのマッチ度も伝えられると、印象も良くなるでしょう。
2分で伝える例文
2分の自己紹介では、より詳しい情報を伝えられます。サークル活動やアルバイトなど複数の経験を盛り込みながら、そこから得た学びを話しましょう。エピソードは2つ程度に絞り、「その経験から得たものを、どう企業で活かすか?」を伝えるのがポイントです。
これまでの経験を単に並べるのではなく「一貫したテーマ」を意識することが大切。研究やアルバイトなど異なる場面の経験でも、共通して得られた成果を示せば、あなたの強みがより明確に伝わります。

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好印象を与える自己紹介のコツ
自己紹介は、面接官に「この学生ともっと話してみたい」と思わせるための重要な機会ともいえます。好印象を残すためには、話す内容はもちろん、表情や姿勢などの「非言語的」な要素も意識しましょう。
「基本+エピソード+熱意」で構成に
自己紹介で良い印象を残すには、話の流れを意識することが大切。話す構成は次の3つで考えましょう。
- 氏名や大学名などの基本情報
- 人柄が伝わる短いエピソード
- その企業で貢献したい、挑戦したいという意気込み
この構成で自己紹介の文章が出来上がったら、下記のチェックリスト に当てはめて再度確認しておきましょう。
面接前のチェックリスト
✔ エピソードは具体的で説得力があるか
✔ 企業の人材像とマッチしているか
表情や発声、姿勢で第一印象をアップ
内容が良くても、伝え方が悪いと印象を下げてしまうことになります。笑顔を意識し、面接官の目を見ながら、はきはきと話しましょう。語尾が小さくなると自信がないように聞こえるため、意識して大きな声で話し終えるのが理想です。
姿勢も重要で、背筋を伸ばして椅子に深く腰掛けると、落ち着きや誠実さが伝わります。
自己紹介のNG例と改善ポイント
自己紹介でよくある失敗としては、下記のような例が挙げられます。
- 自己PRと混同してしまい、余計なことまで話してしまう
- エピソードが上手く話せず人柄や強みが伝わらない
- ネガティブな表現を使ってしまう
「趣味は特にありません」といった表現も避けましょう。ネガティブに聞こえないよう、「いろいろなことに挑戦して自分に合うものを探している」と言い換えると前向きに聞こえます。自己紹介では、常にポジティブな言葉 を選びましょう。
【テーマ別】就活自己紹介の例文集
自己紹介の内容は、「何を強調したいか?」によってアレンジ すると良いでしょう。性格やスキルを自己紹介でアピールしたい時は、自分の長所や特徴を言語化しておくと話しやすくなります。
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気質をアピールする例文
性格面を強調した自己紹介をする際は、「協調性」や「粘り強さ」など、社会人基礎力につながる要素を伝えると面接官の印象に残ります。
このように、自分の気質や性格だけを抽象的に語るのではなく、短いエピソードを添えることで信ぴょう性が高まります。
ITスキル・資格で強みを印象づける例文
専門スキルや資格を自己紹介に含めたいなら、プログラミングや語学スキルなど、企業で生かせるイメージを添えるのがコツです。
スキルの紹介にとどまらず、「企業でどう生かせるか?」を具体的に語ることで、面接官には前向きな印象が残ります。
資格をアピールする例文
自己紹介に、資格取得の背景や努力した経験などを盛り込むと、学習意欲や継続力が伝わります。業務に直結する資格なら、さらに評価されるでしょう。
単に「資格を持っています」で終わらず、努力の過程や資格取得で培われた自分の強みをアピールすると、より印象に残る自己紹介になります。
趣味や特技を使った例文
趣味や特技は、人柄や価値観を自然に伝えられるテーマです。面接官も話題を広げやすく、会話がスムーズに進むためおすすめです。
単なる趣味の紹介にとどまらず、その趣味を続けることで何を得たのか?を一言加えると印象が格段に良くなります。
アルバイト経験を生かした例文
アルバイト経験を、自己紹介に含める方も多いでしょう。特に、接客や営業・リーダー経験などは評価されやすく、責任感や協調性のアピールにもつながります。
アルバイトの内容をただ説明するのではなく、経験を通じて成長したことを示し、それが企業での仕事にどうつながるかを意識して話すと、説得力が増します。

新卒面接の自己紹介でよくある質問(FAQ)
面接の第一声で話す自己紹介では、緊張したり「自己紹介では何を言う?」と不安を抱えることも多いでしょう。最後に、自己紹介でよくある質問にもお答えしていきたいと思います。
Q:自己紹介と自己PRの違いは?
A:自己紹介は氏名や学校、趣味といった基本情報を伝える場です。一方で、自己PRは自分の強みやそれを裏づけるエピソードを話し、企業での生かし方までをアピールするのが目的。面接では混同しないよう、それぞれの役割を意識して話しましょう。
Q:自己紹介で趣味やアルバイトを話しても大丈夫?
A:簡潔に触れる程度であれば効果的です。人柄を自然に伝えるきっかけにもなり、面接官との会話も弾むでしょう。ただし「読書が趣味です」で終わらせず、「読書を通じて集中力を養いました」のように強みと結びつけるのがポイントです。
Q:30秒でまとめる場合、何を削るべき?
A:30秒では基本情報と意欲だけを残し、エピソードは削りましょう。具体的には「氏名・学校・専攻+前向きな一言」といった感じで十分です。短くても明るく伝えれば、しっかり印象を残せます。
Q:緊張して自己紹介が飛んだ時の対処法は?
A:緊張して言葉が出なくなった場合は、正直に「緊張してしまいました」と伝えましょう。そのあと、改めて自己紹介を続ければ問題ありません。むしろ冷静に立て直す姿勢が評価されることもあります。
Q:自己紹介の締めで言うべき言葉は?
A:最後は「本日はよろしくお願いいたします」でシンプルに締めましょう。大切なのは言葉の長さではなく、明るい表情と堂々とした声で伝えることです。
自己紹介を仕上げて自信を持って新卒面接へ臨もう
面接官の立場からすると、話の内容よりも「落ち着いて話せているか?」「自分の言葉で伝えられる人か?」を見ています。面接に臨む前は、暗記に頼らず自然な口調で話せるように練習しておきましょう。
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