二次面接に進むと、「ほぼ内定では?」と期待する方も多いでしょう。しかし、企業によって採用のプロセスは異なるため、「二次面接の通過=ほぼ内定」とはいい切れないケースがあります。
今回は、二次面接が「ほぼ内定」とはいえない理由や、二次面接で落ちるケース、面接通過のポイントについて解説します。これから二次面接に進む方も、二次面接を終えて結果を待っている方も、内定を得るまでに押さえておくべきポイントを理解しておきましょう。
目次
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二次面接を受けたら「ほぼ内定」とはいえない2つの理由
二次面接を通過しても「ほぼ内定」とはいえない理由は、下記の2つです。
- 二次面接=最終面接ではない企業も多いため(三次面接や役員面接がある企業も)
- 適性検査や筆記試験の結果を踏まえ総合的に判断されるため
一方で「二次面接=最終面接」としている企業もあり、この場合は二次面接を通過すれば「ほぼ内定」といえるでしょう。ただし、企業の選考プロセスは非公開で、かつ面接だけで合否が決まるわけではありません。
「一次面接を通過して二次面接まで進めた」というだけで気を抜かないよう、内定獲得に向けて必要な準備を進めましょう。
1. 二次面接=最終面接ではない企業も多いため(三次面接や役員面接がある企業も)
二次面接を通過しても「ほぼ内定」とはいえない一つ目の理由は、「二次面接の後で三次面接や役員面接を行う企業が多い」というものです。最終面接の有無は企業の規模や業種によっても異なりますが、大手企業では複数回の面接を経て、最終的な合否が決まるケースがほとんどです。
企業側は限られた面接の時間内で、あなたの「人となり」や「価値観」を判断しなければいけません。面接官によっても見るポイントは違うため、一般的には複数回の面接機会を経て、最終的な合否が決まります。
なお、最終面接では役員や経営層が面接官を担当するため、求められるレベルも一段と高くなります。二次面接は、マラソンでいうと「中間地点を過ぎた段階」です。ゴールには達していないため、合格に向けて全力で取り組む必要があります。
2. 適性検査や筆記試験の結果を踏まえ総合的に判断されるため
二つ目の理由は、「合否は適性検査や筆記試験の結果を踏まえ、総合的に判断されるため」というものです。
面接で高評価を得ていても、筆記試験や適性検査の結果が企業の合格基準に達していない場合、内定を見送られる可能性もあります。
筆記試験では「基礎学力や思考能力」が、適性検査では「パーソナル診断」が行われ、企業が求める理想の人物像に近いかどうかがチェックされています。二次面接はあくまで「合否を決めるためのステップの一つに過ぎない」という点は覚えておきましょう。
二次面接で落ちる5つのケース
二次面接で不合格となるケースとしては、下記の5つが考えられます。
- 入社の熱意が感じられない
- 企業研究の内容が浅い
- 明確なキャリアビジョンがない
- 質問の回答内容に一貫性がない
- 適性検査など面接以外のテスト点数が低い
二次面接に進む学生には、一次面接の時よりも高いレベルの意識や質問への回答が求められます。二次面接に進む時は、上記5つに該当しないよう綿密な準備を進めておきましょう。
入社の熱意が感じられない
企業が求めているのは「企業に強い関心があり、入社意欲が高い人」です。そのため、二次面接で入社意欲が低いと判断されると、内定を得られないケースもあるでしょう。
二次面接では、志望理由を再度聞かれたり、他社の選考状況なども聞かれたりします。そのような質問に主体性を持った回答ができないと、面接官にネガティブな印象を与えてしまう可能性も。例えば、二次面接で「当社を志望する理由は何ですか?」という質問があった場合の回答例を見てみましょう。
良い回答例
「志望理由は、御社が〇〇業界の大手であり、大手ならではの大きなフィールドで自分が持つスキルを最大限生かしたいと考えたからです。将来的には〇〇に関連するプロジェクトで自分のスキルをさらに磨き、御社の事業成長に貢献したいと思っています」
悪い回答例
「御社は〇〇業界で大手であり、安定していて今後も成長する企業と思ったからです」
上記2つの回答は、それぞれ「大手だから」という志望理由を述べていますが、悪い回答例は「自分はどうしたいか?」という主体的なメッセージがありません。
一方で、良い回答は「大手という大きなフィールドで、自分がやりたいこと」を明確に伝えています。
二次面接では、あなたが共感した企業のビジョンや事業内容を伝え、入社した際に「どのような仕事をしたいのか?」を明確に伝えられるよう準備しておきましょう。
企業研究の内容が浅い
企業研究が不足していると「志望意欲が低い」と見なされ、内定がもらえない場合があります。また、企業研究をしっかり行わないと、二次面接で「当社の事業内容を見て感じたことは?」「競合他社と比較した強みは?」と聞かれても、答えられないことがあるでしょう。
企業は、自社のことを深く調べ、自分なりの考えを述べる学生を高く評価します。二次面接では、企業研究で得た情報だけを並べるだけではなく、「事業内容を踏まえ、自分はどのように成長していきたいのか?」を伝えましょう。
dodaキャンパスの「業界研究ファイル」では、IT業界やメーカー、建設や流通など、さまざまな業界の詳細が分かる資料をダウンロードできます。業界の動向や求められる人物像なども理解できますので、興味がありそうな業界から情報を整理してみると良いでしょう。
明確なキャリアビジョンがない
「明確なキャリアビジョンを描けていない」など、将来の目標が不明確だと二次面接で落ちる場合があります。
二次面接で「入社後、どのようなキャリアを築きたいですか?」と質問された時に、「できるだけ早くお役に立てるよう頑張ります」や、「入社してから具体的に考えたいと思います」といった曖昧な回答は望ましくありません。
「30歳までに管理職になりたい」「入社5年以内に大規模プロジェクトを任されたい」など、具体的なイメージや目標を持ち、熱意を持って話すことが大切です。
明確なキャリアビジョンを描くためにも、事前に企業の人材育成に関する情報をチェックしたり、OBやOGからキャリアプランに関する情報を入手したりしておくと良いでしょう。
質問の回答内容に一貫性がない
エントリーシート(ES)や一次面接の内容と、二次面接で回答した内容に一貫性がないと、信頼性や誠実性を疑われる可能性があります。
例えば、ESや一次面接で「将来は開発分野で活躍したい」と述べているのに、二次面接で「人事分野で成長したいです」など、一貫性のない回答をしてしまうと「何を目指したいのかわからない」と判断されかねません。
ただ、一次面接で伝えた目標も、日を追うごとに変わるケースもあるでしょう。ESで書いたことや一次面接で伝えた内容が変わっている場合は、「一次面接では〇〇と述べましたが」と、気持ちの変化を正直に伝えましょう。
適性検査など面接以外のテスト点数が低い
先述したように、適性検査や筆記試験の結果が合格基準に達していないと、二次面接の結果が良くても最終的に内定をもらえない場合があります。
筆記試験では基礎的な学力が試され、適性検査では協調性やストレス耐性などがチェックされています。企業によって重視するポイントや合格ラインは異なるため、結果によっては「適性が低い」と判断されるケースもあるでしょう。
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二次面接の位置づけと面接通過率
これから二次面接を控えているなら、企業の採用プロセスにおける二次面接の位置づけや、実際の面接通過率は少なくとも把握しておきましょう。
「一次面接と違い、どのような点をチェックされているのか?」「実際どれくらいの人が二次面接で落ちるのか?」を把握しておくと、より効果的な面接対策ができます。
一次面接と二次面接の違い
一次面接では基本的な人物評価が行われ、二次面接では専門性や企業が求める人材像にふさわしい人かどうかがチェックされます。
それぞれ、別の面接官が担当するケースがほとんどで、一次面接とは違い二次面接では、より深い質問が行われます。
【一次面接と二次面接の違い】
一次面接 | 二次面接 | |
---|---|---|
面接官 | 人事担当者、人事の管理職 | 配属予定部署の管理職、役員など |
個別面接or集団面接 | 集団面接または個別面接 | 個別面接 |
質問内容 | 自己紹介、志望動機、自己PR、ガクチカなど | 志望動機の深掘り、専門的な質問、キャリアビジョン、他社選考状況など |
企業が見ているポイント | 基本的な人柄、コミュニケーション能力、ポテンシャル | 専門的な知識、業務適性、求める人材像との合致度 |
また、二次面接では、配属予定の部門の役員が面接官を担当することも多いため、より実務に近い質問が行われるケースもあります。
二次面接の通過率
実際の二次面接の通過率は企業によっても異なりますが、一般的には約50%程度でしょう。
全国大学生就職協会が実施した「2022年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、最終面接を受けた企業数は4.2社で、そのうち内定がもらえたのは2.2社という結果でした。二次面接が最終面接と仮定した場合、この数字だけを見ると「二次面接の通過率は約50%」ということになります。
二次面接で約半数の学生が落ちていることを考えると、面接に対する入念な準備は欠かせません。
【参考】全国大学生就職協会「2022年卒学生の就職活動の実態に関する調査」
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二次面接で企業がチェックしている内容と合格フラグ
二次面接に進む際には、「企業が何を重視しているのか」を理解しておくことが重要です。
企業がチェックしているポイントを把握することで、より具体的な面接対策ができるでしょう。二次面接では、企業が注目する下記5つのポイントを理解し、どのような対策を講じれば内定に近づけるのかを把握しておくことが大切です。
二次面接で企業がチェックしている内容
- 一次面接との一貫性
- 求める人材像にマッチしているかの確認
- 入社熱意
- 入社後のキャリアビジョン
- 他社選考状況
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一次面接との一貫性
先述したように、企業は回答に一貫性があるかを見ています。二次面接の際に一次面接と同じことを質問するのは、「学生の本意」を確認するためです。面接官に好印象を与えることだけを考えて、思いつきで回答するのは避けましょう。
企業が見ているポイント
- 一次面接やESで述べた志望動機や自己PRに一貫性があり、さらに掘り下げた質問に対しても説得力のある回答ができるか?
- 自分の強みと志望動機やキャリアビジョンに整合性があるか?
- 質問に対して終始一貫した回答ができているか?
二次面接対策
- 一次面接やESの内容を再確認しておく
- 自分の強みや志望動機を裏付ける具体的なエピソードを振り返っておく
- 想定問答を練習しておく
求める人材像にマッチしているかの確認
二次面接では、「企業が求める人材像に、応募者がどれだけマッチしているか?」が見られています。
企業が見ているポイント
- 企業のミッションやビジョンにマッチしているか?
- 強みやスキルが、企業の求める人材像にマッチしているか?
- 入社後にどのような活躍をしたいのかを明確に伝えられているか?
二次面接対策
- 企業研究を綿密にやっておく(ミッション、ビジョン、事業内容を理解しておく)
- 自己分析を行い、強みやスキルを企業でどう生かすかを整理しておく
- 企業が求める人材像と自分にギャップがある場合は、今後どのように克服するかを考えておく
入社熱意
面接官は、中長期的に企業で活躍できる人材を求めているため、「強い入社意欲があるか?」という点もチェックしています。
企業が見ているポイント
- なぜ入社したいのか?
- 他社よりも優先度が高い理由は?
- 入社後のイメージは明確か?
二次面接対策
- 自己分析を入念に行い、自分の強みと企業の特徴やビジョンとの関連性を整理しておく
- 入社後に取り組みたいプロジェクトや、達成したい目標を明確にしておく
入社後のキャリアビジョン
入社後にどのようなキャリアを築きたいか、将来の目標が明確かどうかも見ています。
企業が見ているポイント
- 中期や長期で明確なキャリアビジョンを描けているか?
- キャリアビジョンと企業が求める人物像がマッチしているか?
- 学び続ける姿勢があり、自己成長意欲は高いか?
二次面接対策
- 5年後、10年後のキャリアビジョンを明確にしておく
- 企業の中長期的なビジョンを調べ、自分の目標と照らし合わせておく
- 入社後にどのようなスキルを磨き、どう企業に貢献するかを具体的に考えておく
他社選考状況
他社の選考状況も重要なポイントです。内定後の辞退リスクも見られているため、志望度はしっかり伝えましょう。
企業が見ているポイント
- 他社の応募状況や選考状況はどうか?
- 内定辞退の可能性は?
二次面接対策
- なぜこの企業が第一志望なのかを明確にしておく(具体的な理由を整理しておく)
- 他社の選考状況を正直に伝える(嘘はつかず、一方で志望度の高さは強調する)
二次面接でよくある質問と理想的な答え方
二次面接では、一次面接よりも深掘りされた質問が多くなり、具体的かつ明確な回答が求められます。「なぜそう思うのか?」など、何度も質問を繰り返される可能性もあるため、想定される質問に対しては、しっかりとした回答を準備しておきましょう。
志望動機を深掘りした質問
志望動機を深掘りする質問では、企業への理解度と入社意欲の高さが試されています。
表面的な理由ではなく、企業の具体的な事業内容や理念と、自分の価値観やビジョンを結びつけて説明することが重要です。
質問例 | 「当社のどのような点に魅力を感じていますか?」 |
---|---|
回答例 | 「御社の〇〇事業は業界でもトップクラスのシェアを誇り、その革新的な技術に魅力を感じました。大学での研究で培った〇〇の知識を生かし、御社で新たな製品開発に貢献したいと考えています。また、〇〇を大切にするという企業理念も私の価値観と一致しており、御社で自分の力を最大限に発揮できると感じています」 |
答え方のポイント | ・企業の特徴や強みを具体的に挙げる ・自分の経験やスキルと企業の事業内容を関連付ける ・入社後に実現したいことや目標を明確に伝える |
自分の強みや弱みに関する質問
二次面接では、一次面接でも聞かれた「自分の強みや弱みに関すること」を再度聞かれることがあります。自分の強みや弱みを聞くのは、自己理解の深さと自己成長意欲を見るためです。
強みは具体的なエピソードを交えてアピールし、強みを生かして企業にどのように貢献できるかを伝えましょう。弱みについては、正直に述べつつも、克服のための取り組みや成長への意欲を伝えることが重要です。
質問例 | 「あなたの強みと弱みを具体的に教えてください」 |
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回答例 | 「私の強みはリーダーシップとチームワークです。大学のサークル活動では部長を務め、メンバーの意見を尊重しながら目標達成に向けてチームをまとめました。一方、弱みはプレゼンテーションが苦手なことです。現在はスピーチの講座に通い、表現力を高める努力をしています」 |
答え方のポイント | ・強みは具体的な成果や経験をもとに説明する ・弱みは改善のための努力や取り組みを伝える ・企業が求める人材像と関連付ける |
企業に関する理解度を試す質問
企業の理解度を問う質問では、企業への関心度が試されています。最新の取り組みやニュースを把握し、自分の意見や感じたことを述べることで、企業への理解と熱意を示しましょう。
質問例 | 「当社の最近の取り組みで興味を持ったものは何ですか?」 |
---|---|
回答例 | 「御社が先日発表された新製品〇〇に興味を持ちました。特に、環境に配慮した素材の使用は業界でも先進的であり、社会的意義が大きいと感じています。私も環境工学を専攻しており、この分野で御社に貢献したいと考えています」 |
答え方のポイント | ・具体的なプロジェクトやニュースを挙げる ・その取り組みに対する自分の考えや感想を述べる ・自分がどのように貢献できるかを示す |
価値観や人間性を問う質問
価値観や人間性を問う質問では、企業文化や社風とマッチするかどうかが見られています。過去の経験や考え方を整理し、自分の価値観と企業の理念や方針が一致していることをアピールしましょう。
質問例 | 「あなたが仕事をする上で大切にしている価値観は何ですか?」 |
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回答例 | 「私は挑戦心を大切にしています。学生時代には未経験の分野である〇〇に取り組み、困難を乗り越えて成果を出しました。御社の常に新しい価値を創造するという理念に共感しており、積極的に挑戦し続けることで企業に貢献したいと考えています」 |
答え方のポイント | ・自分の価値観を具体的なエピソードと関連付けて説明する ・企業理念や文化と関連付けてアピールする ・その価値観を仕事でどう生かすのかを伝える |
問題解決能力や適応力を試す質問
問題解決能力や適応力を問う質問では、困難な状況での対応力や柔軟な思考、そして課題解決に向けた行動力が見られています。
質問例 | 「これまでに直面した困難と、その解決方法を教えてください」 |
---|---|
回答例 | 「大学の研究プロジェクトで、主要なデータを消してしまうというトラブルがあり、納期が迫る中でデータを再収集する必要がありました。私はチームをまとめて役割分担をし、結果として、納期に間に合わせることができプロジェクトも成功させることができました。危機管理能力とチームワークの重要性を学べたのは貴重な経験です」 |
答え方のポイント | ・状況と課題を明確に説明する ・取った行動を具体的に述べる ・結果とそこから得た学びを伝える |
他社選考状況と志望度合いに関する質問
他社の選考状況を問う質問では、志望度の高さが見られています。正直に答えつつも、なぜこの企業が第一志望なのかを具体的に伝えることが重要です。
質問例 | 「他にはどのような企業を受けていますか?差し支えなければ、他社選考状況も教えてください」 |
---|---|
回答例 | 「私は〇〇業界の企業を中心に受けていますが、御社が第一志望です。特に、御社のグローバルな事業展開と革新的な技術に強く惹かれています。自分の語学力と技術知識を生かし、国際的なプロジェクトに携わりたいと考えており、御社でこそそれが実現できると感じています」 |
答え方のポイント | ・他に応募している企業や業界があれば正直に伝える ・第一志望である理由を明確に伝える ・自分のキャリアビジョンと結びつける |
二次面接で面接官に刺さる逆質問の例
二次面接の最後では、「他に何か質問はありますか?」と、逆質問をする機会が与えられます。逆質問の内容によっては、内定に大きく影響が出る可能性もあります。
企業研究をしっかりと行い、自分なりの考えを反映した「面接官に刺さる逆質問」ができるよう準備しておきましょう。
企業のビジョンや事業展開に関する内容
企業のビジョンや事業展開に関する質問ができれば、企業のビジョンに関心があることや、思考力をアピールすることもできます。
質問例
御社が掲げる環境保護プロジェクトに興味があります。今後、地球温暖化問題が深刻化する一方で、このプロジェクトには多額の費用がかかると思っています。今後の環境保護プロジェクトの具体的な方向性や計画があれば教えていただきたいです。
企業や業界が抱える課題に関する内容
業界全体の課題や、企業が直面している問題について質問することで、企業や業界のことを理解しようとしている姿勢を示すことができます。
質問例
今後、少子高齢化が進む中で労働力不足が深刻化すると思っています。御社でもダイバーシティの推進や働き方改革なども進めておられると伺っていますが、労働力不足解消のための具体的な方針があればお聞きしたいです。
入社後のキャリアパスに関する内容
自分のキャリアビジョンが明確であり、企業で長期的に活躍したいという意欲を示すためには、入社後のキャリアパスに関する質問が効果的です。
質問例
入社後はプログラム開発の分野で専門性を高めたいと考えていますが、そのための研修制度や、先輩社員のモデルケースなどがあれば教えてください。
逆質問は、自分の熱意や能力をアピールする絶好のチャンスです。事前にしっかりと準備を行い、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせる質問を投げかけましょう。
二次面接に通過するための5つのポイント
ここまで解説した内容を含め、二次面接を通過するために押さえておくべき5つのポイントをおさらいしておきましょう。
二次面接に通過するためのポイント
- 一貫性を保つために一次面接の内容を振り返る
- 企業研究を入念に行う
- 企業が求める人材像と自己分析結果との整合性を確認する
- なぜ他社ではだめなのかを考えておく
- 面接機会を頂いたことや熱意を添えて御礼メールを送る
1. 一貫性を保つために一次面接の内容を振り返る
二次面接では、一次面接での回答との一貫性が重要です。一貫した受け答えができるように、一次面接で聞かれた内容や自分の回答、ESで書いた内容などを振り返っておきましょう。面接官は一次面接の結果を見ながら二次面接に臨んでいるため、一貫性がない回答をすると、あなたの信頼も失いかねません。
2. 企業研究を入念に行う
事業内容や企業のビジョンに関する質問にも回答できるよう、企業研究は綿密に行っておきましょう。企業への理解度が高いほど、志望度の高さも伝わりやすくなります。
また、企業だけではなく「業界全体」の動向や課題をチェックしておくことも重要です。その課題解決に向けた自分なりの考えも整理しておきましょう。
3. 企業が求める人材像と自己分析結果との整合性を確認する
企業の採用ページなどから「求められる人物像」を読み取り、自己分析の結果と照らし合わせておきましょう。面接で「なぜ自分が企業にとって必要な人材であるか」、説得力を持って伝えることができるようになります。
4. なぜ他社ではだめなのかを考えておく
企業に対する志望度の高さを示すために、「なぜ他社ではなくこの企業なのか?」を明確にしておきましょう。他社との差別化ポイントを具体的に整理しておくと答えやすくなります。
企業の独自技術や社風、自分のキャリアビジョンがマッチするポイントなどを強調すれば、面接官にも説得力のある回答ができるようになります。
5. 面接機会を頂いたことや熱意を添えて御礼メールを送る
二次面接終了後には、面接の機会を頂いたことに対する感謝の気持ちを含め、御礼メールを送りましょう。御礼メールが合否に影響することはありませんが、メールは御礼の言葉や入社熱意を示せるチャンスともいえます。
長文になりすぎないよう注意し、ビジネスマナーを守った簡単なメールを送っておくと良いでしょう。
二次面接では「深掘りした質問」に答えられるよう準備しておこう
二次面接まで進めば、内定がもらえる可能性は上がるものの、「ほぼ内定」と安心するのはまだ早いでしょう。最終面接を控えている企業も多く、最終的には筆記試験や適性検査の結果を踏まえ、総合的に合否が判断されます。
二次面接では、一次面接では聞かれなかったような「深掘りした質問」がされる可能性が高いため、事前の企業研究も重要です。内定獲得の可能性を高めるためにも、企業研究を綿密に行い、自己分析を振り返りながら、企業の人材ニーズと自分の強みがマッチするポイントなども確認しておきましょう。
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