最終面接は、一次面接や二次面接とは違った特徴があります。
本記事では最終面接前の準備から、最終面接でよく聞かれる質問と回答例、そして最終面接後にやるべきことまで、徹底的に紹介!
本記事でしっかり最終面接へ備えましょう。
目次
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新卒の最終面接の特徴とは?一次面接、二次面接との違いも解説!
まずは最終面接の特徴をご紹介します。一次面接、二次面接との違いを理解しておくことで、何をどう準備すればいいかが分かります。
まずは以下の表を確認してください。
一次面接 | 二次面接 | 最終面接 | |
---|---|---|---|
担当者 | 人事・現場社員 | 人事・現場責任者 | 社長・役員などの経営層 |
主な目的 | 学生が企業の採用基準を満たしているかの確認 | 現場の責任者目線で入社後に活躍できるか、早期離職リスクがないかの確認 | 一次、二次面接の評価を踏まえて、経営者目線での自社とのマッチ度の確認 |
評価ポイント | ・基本的なビジネスマナー ・第一印象や人柄 ・コミュニケーション能力 ・志望意欲や姿勢 |
・入社意欲 ・求めるスキルの有無 ・論理的な思考力 ・アピール内容の根拠、説得力 |
・入社意欲 ・自社とのマッチ度 ・一次面接、二次面接の社内評価の一貫性 ・キャリアビジョン |
形式 | 個人面接、グループ面接 | 個人面接、グループ面接 | 個人面接 |
一次面接、二次面接の特徴
一次面接、二次面接を担当するのは、実務の現場で活躍する社員の方であることが多いといえます。
そのため、「実務の現場で一緒に働くイメージができる人材か」が重要なチェック基準です。
例えば、以下のようなチェック項目があります。
☑ 第一印象で良い印象があるか
☑ 最低限のビジネスマナーがあるか
☑ コミュニケーション能力はあるか
☑ 自己PRを志望動機を論理的に話せるか
☑ 入社意欲が高いか
一次面接や二次面接の評価は、最終面接にも影響します。
実際に現場で働く仲間として必要な人材だ、としっかりアピールしておくことが大切です。
最終面接の特徴とは?
一次面接や二次面接の特徴を踏まえ、最終面接のチェック基準についても見ていきましょう。
最終面接を担当するのは社長をはじめ、役員の方、現場の責任者の方など、採用決定権を持つ方が担当します。
面接方式も個人面談形式、時間も30分から1時間と、あなたのためにしっかりと時間を設けてもらえることが多いでしょう。
チェックの基準も一次面接、二次面接とは異なります。
以下に、最終面接のチェック項目を一部、ご紹介します。
☑ 一次面接、二次面接の評価と齟齬はないか
☑ 会社のビジョンやミッションに合う人材か
☑ 将来のキャリアビジョンがあるか
☑ 会社でどのような役割を担えそうか
☑ 一次面接、二次面接と変わらず入社意欲が高いか
一次面接や二次面接と比べて、経営者視点に基づく会社全体を考えた上での評価基準が増えています。最終面接の質問には、あなたを採用することが会社の発展につながることをイメージできるように答えることが大切です。
また、一次面接、二次面接から一貫して、入社意欲の高さや会社とのマッチ度は重要な評価基準です。あなたの熱意と会社のビジョンへの共感を明確に伝えましょう。
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最終面接のための準備と対策
最終面接を通過するために何を準備し、どのような対策をするべきでしょうか。
具体的にご紹介してまいります。
1.これまでの面接で話したことを振り返っておく
最終面接を担当する面接官には、あなたの一次面接や二次面接の面接記録、評価が共有されています。
そのため、これまでの面接で話したことと最終面接で話すことを一貫させる必要があります。
エントリーシートや履歴書を振り返ることはもちろん、一次面接や二次面接で「何を聞かれたか」「どう答えたか」も振り返ることがベストです。
特に、あなた自身のこと、自己紹介、志望動機、経験、スキルなどは一貫性のある内容を意識しましょう。
2.同業他社ではなく「なぜその会社か」を伝える準備をする
どんな会社にも同業他社があるものです。
そのため、最終面接では「なぜ同業他社ではなく、この会社を希望するのか」を問われることが多いといえます。
この質問は、あなたの入社意欲や企業とのマッチ度を図るものです。
抽象度の高い内容ではなく、あなたの経験やスキルを基にした具体的で根拠ある回答がベストです。
具体的には企業のビジョンやミッションへの共感をアピールし、「なぜ共感するのか」も具体的に述べられるようにしておきましょう。
そのうえで、同業他社にはないその会社の魅力と、あなたがその会社で活躍できる理由を伝えましょう。
3.入社後のキャリアビジョンを具体的に語れるようにする
最終面接では、あなたのキャリアビジョンを聞かれることがあります。
キャリアビジョンとは、会社でどのように活躍し、将来どのような役割を担いたいのかといった、あなたの理想的なキャリア像のことです。
ここでは、あなたが入社後にどのように貢献できるのか、どのように成長したいと考えているかのビジョンを回答しましょう。
「何年以内に●●を成し遂げたい」と期限を明確にすると、具体的なキャリアビジョンを持っているとアピールできます。
キャリアビジョンを明確にするために、以下には必ず目を通してください。
- 企業の採用ホームページ
- 企業に関する最新のニュース
もし余裕があれば、OBOG訪問ツールで先輩社員の方から、企業の社風や経営層の方の考え方をヒアリングしておきましょう。 そうすることで、企業の最新の動向や目指していることが明確になり、キャリアビジョンを立てやすくなります。
新卒の最終面接でよく聞かれる質問と回答のコツ
ここからは、新卒の最終面接でよく聞かれる質問と回答のコツをご紹介します。
事前の準備に、ぜひ役立ててください。
まずは、以下の5つの特徴を確認しましょう。
最終面接でよく聞かれる質問の特徴
- 入社意欲を確かめる質問
- あなたの経験やスキルを知るための質問
- 企業の理解度を確かめる質問
- キャリアビジョンを知るための質問
- 他社の選考状況に関する質問
あなたの入社意欲をはじめ、企業とのマッチ度をいま一度確認するための質問が並びます。
書類選考、一次面接、二次面接を通過した、これまでの努力を結果に繋げるためにも、よくある質問と回答のコツをしっかり理解しておきましょう。
入社意欲を確かめる質問
企業側も、あなたが複数の企業にエントリーしていることは承知のうえです。
ですから、あなたの入社意欲を知りたいと考えています。
志望動機はもちろんですが、同業他社ではなくこの会社を志望する理由を具体的に答えられるようにしておきましょう。
質問例
- なぜこの業界や職種を選んだのですか?
- 改めて、弊社を志望する理由を教えてください。
- 同業他社ではなく、弊社を選んだ理由は何ですか?
回答のコツ
- 業界、職種を選んだ具体的な理由とともに、
入社後に実現したい目標を熱意をもって伝える - 企業のビジョンやミッションへの共感を伝え、
あなたがどのように貢献できるかを具体的に説明する - 同業他社との比較を交えて、その企業でしか実現できない目標を伝える
あなたの経験や能力を確かめる質問
経験やスキルについて、一次面接や二次面接でも質問された方も多いかと思います。
最終面接でも聞かれる可能性が高い質問です。
一次面接や二次面接と内容は一貫させたうえで、あなたの経験や能力が入社後どのように活かせると考えているのかを伝えましょう。
質問例
- 学生時代に最も力を入れたことは何ですか?
- 自分の強みと弱みは何ですか?
- 強みや長所をどのように活かしていきたいですか?
回答のコツ
- 学生時代に注力したことを具体的に伝え、
その経験が入社後どのように活かせるかをアピールする - 強み(長所)を発揮した経験を語り、
弱み(短所)は克服に向けた努力と合わせて伝える - 企業の事業内容を基に、あなたの長所がどのような場面で
活かせるかを具体的に伝える
企業の理解度を確かめる質問
企業を深く理解していることを伝えられれば、入社意欲の高さのアピールにつながります。
逆に、企業のビジョンやミッション、事業内容の理解が浅いと思われてしまうと、入社意欲が低いと判断されかねません。
企業については、事前に入念に調べるようにしておきましょう。
質問例
- 弊社のビジョンやミッションをどう思いますか?
- 弊社の事業内容について、どのように理解していますか?
- 弊社の強みと弱みは何だと思いますか?
回答のコツ
- ビジョンやミッションへの強い共感を伝える
- 企業のホームページやニュース記事などを参考に、
事業内容や社風をしっかりと理解しておく - 企業の強みと弱みを分析しておき、
弱みには具体的な改善策を提案する
キャリアビジョンを知るための質問
採用後、あなたがどのように成長し、どのように活躍できるかを判断するために、キャリアビジョンについて聞かれることがよくあります。
企業が描くビジョンにあなたが必要だと思ってもらうことが大切です。
面接官が、あなたが会社で活躍している姿を具体的にイメージできるように回答しましょう。
質問例
- 将来、どのようなキャリアを築きたいですか?
- 5年後、10年後の自分をどのように想像していますか?
回答のコツ
- 長期的なキャリアビジョンを明確に伝え、
目標達成に向けた具体的な行動計画を示す - 企業のビジョンにあなたのキャリアビジョンを一致させ、
貢献できることを伝える - 向上心を持って、常に成長し続ける姿勢を示す
他社の選考状況に関する質問
最終面接の段階では、他社の選考も同時に進行していることも往々にしてあるでしょう。
「正直に答えて大丈夫だろうか?」と不安に思う方も多いでしょうが、嘘をつく必要はありません。
もちろん、他社の選考状況を聞くのは入社意欲を図るため、という側面があります。
一方で企業側には、他社状況を踏まえて選考スケジュールを調整したい、という一面もあります。
例えば、自社の内定承諾期限内に他社の選考が終わらない場合、学生は内定を承諾するかしないかの決断ができない可能性があります。
スケジュールによる内定取り消しや辞退は、企業にとっても学生にとっても機会損失です。ですから他社の選考が進行している場合は、その旨を正直に伝えましょう。
質問例
- 他社の選考状況を教えてください
- 他社の最終選考はいつの予定ですか?
質問例
- 正直に回答する
- 企業への誠意を示し、入社意欲をアピールする
企業のビジョンとあなた自身のキャリアビジョンにズレがないか最終面接を受ける前に、いま一度確認しておくようにしましょう。dodaキャンパスが提供する『キャリアタイプ診断』を使えば、質問に答えるだけで自分に合った働き方がわかります。
最終面接の逆質問は、自己アピールのチャンス!
最終面接では、必ずと言っていいほど「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれます。
いわゆる「逆質問」の機会があります。
実は、逆質問は自己アピールをする絶好のチャンスです。
どのような質問をすれば、自己アピールに繋がるのかを知っておきましょう。
最終面接で逆質問の機会がある理由
そもそも、最終面接で逆質問の機会があるのはなぜでしょうか。
逆質問によって、あなたの入社意欲を知りたいと考えているからです。
志望度の高い企業については、業界研究や企業研究を入念に行っていると想定されます。そのため、逆質問の内容には自社への志望度が如実に表れると考えている担当者が多いといえます。
また、学生にとっての懸念事項を払拭することで、自社への入社意欲を高めて欲しいとも考えています。学生が不安に思っていることがあるのなら、逆質問で解消してあげたい、と思っている一面もあります。
自己アピールになる逆質問とは
しっかり準備して逆質問をすれば、あなたの入社意欲の高さをアピールすることができます。
以下に、自己アピールにつながる逆質問の例をご紹介します。
最終面接でアピールにつながる逆質問の例
- 御社の求める社員に成長したいため、
5年後、10年後に描いている御社のビジョンを教えてください - 御社が今足りていないと感じる部分はございますでしょうか?
どのような能力がある社員が必要でしょうか? - 内定を頂いた場合、入社前にどのような準備をすれば良いでしょうか?
- 御社の●●というプロジェクトに興味があるのですが、入社後に関わることはできるでしょうか?また、関わる場合にはどのような資質が必要ですか?
- 私はチームでの協力が重要だと考えています。
御社ではチームワークを促進するためにどのような取り組みがありますか?
入社することを前提に活躍したいと思っていることが伝わる逆質問をすることで、志望度の高さをアピールすることができます。
逆質問で避けるべき質問例
逆質問は絶好の自己アピールのチャンスである一方、一歩間違えると評価を下げてしまうこともあります。
ここでは逆質問で避けるべき質問例を紹介します。
NGな逆質問の特徴
- 給与や待遇に関する直接的な質問
→仕事の目的が処遇と見なされかねないので注意が必要です - ホームページに掲載されている内容
→事前の企業研究が足りない印象を与えるため、志望度が低いと思われる可能性があります - すでに採用担当者から説明があった内容
→面接での説明を聞いていないと見なされてしまいます - Yes/Noで答えられる質問
→会話を継続し、内容を深掘りできないため避けるべきです - 漠然とした質問
→具体性がなく、面接官に対して考えが浅いと見なされる恐れがあります
また、質問例ではありませんが、「特にありません」と答えるのも、志望度が低いと誤解される恐れがあります。
繰り返しますが逆質問は、自己アピールの絶好の機会です。
面接官にポジティブな印象を与えるためにも、質問の選び方には注意しましょう。
この他にも逆質問で使える質問をまとめていますので、こちらもチェックしてみてください。
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最終面接に受かる学生、落ちる学生の差とは?
最終面接に受かる学生もいれば、落ちる学生がいるのも事実です。明暗を分けるポイントはどこにあるのでしょうか。
企業と学生とのマッチ度
最終面接に受かる学生は、企業とのマッチ度が高いと評価された学生です。
すなわち、企業のビジョンやミッションに強く共感しており、社風・文化に合っていると評価された学生が該当します。
一方で、落ちてしまう学生は企業とミスマッチだと評価されている可能性が高いといえます。
企業が目指すビジョンにそぐわない発言をしてしまうと、ミスマッチだと判断されかねません。
これを踏まえて、企業のビジョンやミッションの「どこにどのように」共感しているかを今一度見直し、具体的に伝えられるようにしておきましょう。
また、好感度や第一印象も重要なポイントの一つです。
第一印象でミスマッチだと思われないように、初心に戻って身だしなみを整えましょう。
第一印象は視覚情報と聴覚情報でほとんど決まると言われています。
明るくハキハキした声で話すといった基本的なポイントも注意しましょう。
入社意欲の高さ・アピール
どんな企業も、熱意を持って入社意欲を語られると嬉しいものです。
そのため、入社意欲の高さは、最終面接における重要な確認ポイントの一つになります。
最終面接に受かる学生は、入社意欲を上手にアピールできていると言えます。
「なぜ当社を選んだのか?」「入社したら実現したいことは何か?」といった質問に対して、具体的かつ熱意ある回答ができていることがほとんどです。
一方、入社意欲が低いと評価された学生は最終面接に落ちてしまう可能性が高いといえます。
企業からすると、入社意欲の低い学生は、内定辞退や早期退職のリスクが高い学生です。
そのため、企業は入社意欲が高い応募者を優先します。
最終面接では、特に入社意欲のアピール不足とならないよう、自分の長所や人柄が企業理念に合っていることを論理的に話せるようにしておきましょう。
発言の一貫性
最終面接の面接官には、一次面接や二次面接の面接記録が共有されています。
そのため、最終面接は、一次面接や二次面接の評価のすり合わせの場ともいえるでしょう。
一次面接から最終面接まで一貫した内容でアピールできている学生は、最終面接にも受かる可能性が高くなります。
論理的な思考力があるという評価や、一次面接から変わらない熱意があるという評価を得やすいためです。
一方、最終面接の場で、過去の面接の発言と一貫性がない発言を繰り返す学生は、信頼性に欠けると見なされる可能性が高いといえます。
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もし、初めて話す面接官だったとしても、これまでの面接内容には目を通していると考えるべきです。嘘や内容を盛りすぎた発言には注意しましょう。
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企業にもよりますが、最終面接の結果は1週間前後で届くことが多いといえます。
最終面接の場で、結果が届くタイミングを教えてもらえることも多いので、聞き逃さないようにしましょう。
1つ、最終面接の結果が届くまでにできることがあります。
最終面接後はお礼のメールを送ることで、印象UPにもなると言われています。
ぜひお礼メールを送りたいという方は、最終面接の翌日までに送ると良いでしょう。
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また、たとえ最終面接の結果が期待通りのものではなかったとしても、あなたを求める企業がどこかにいます。あなたを魅力に感じた企業からオファーが届くオファー型サービスであれば、効率的に就活を進めることができるため、この機会に登録しておくことをオススメします。ベネッセの就活支援サービス「dodaキャンパス」であれば、特別選考などのオファーだけでなく、面接対策などの就活支援サービスも充実!ぜひ登録しておきましょう。
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