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面接で「入社後にしたいこと」を質問されたときの答え方【例文付き】

  • 就活ノウハウ
  • 2024.08.11
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「入社後、弊社でしたいことはありますか?」

この質問は、就職活動の面接でよく聞かれる質問のひとつです。みなさんはこの質問をされたとき、明確に答えることができるでしょうか? また企業はどのような意図があって、この質問をするのでしょうか?

この記事では、「入社後にしたいこと」を質問されたときの答え方と企業側の意図を解説します。

目次

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    面接で「入社後にしたいこと」が聞かれる理由

    面接で「入社後にしたいこと」が聞かれる理由

    まず企業はなぜ「入社後にしたいこと」をみなさんに質問するのか、について解説します。目的は大きくわけると2つあります。

    ①事業内容や理念、ビジョンへの理解

    1つ目の目的は、学生が事業内容や理念、カルチャーなどを理解しているかどうかを探るためです。企業にとっても新卒採用は、次代を担う優秀な人材を確保するという重要な役割。企業のことをどのくらい理解したうえで応募してきたのかを知ることで、学生の本気度をうかがうことができます。


    また、「なぜうちを選んだのか?」を聞き、企業のどの点に魅力を感じたのかを把握しておくことで、入社後のミスマッチを防ぐ狙いがあります。

    ②自分のキャリア・未来を描けているか

    2つ目は、みなさんが実際に入社した後に、「目標を持って働けるビジョンが描けているかどうか」、またそのビジョンが「自社で叶えられることなのかどうか」を判断するためです。

    つまり企業研究と自己分析をしっかりとおこなったうえで、企業と学生の相性をはかっているといってもいいでしょう。先輩や友人が面接で

    「●●さんは△△業界の方が活躍できるのでは?」

    と面接官から指摘されたという話は聞いたことはないでしょうか? 企業のことをよく理解しており、優秀な人材であっても「当社では●●さんの理想のキャリアは実現できないかも」と判断すると、面接官は正直に他社や他業界をすすめるケースもあります。

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    「入社後にしたいこと」の答え方

    「入社後にしたいこと」の答え方、志望動機を事前に準備しよう

    企業が質問する背景を理解したうえで、次にどのように答えるのが理想的なのか、ポイントを紹介します。

    ①結論を先に答える

    まず結論から伝えることで、一番伝えたいことを伝えることができます。面接では、簡潔に伝えることが大切です。理由や自分の強みの肉付けは結論の後に答えましょう。

    ②具体的な事業・業務内容を交えて答える

    「入社後にしたいこと」を伝える際に、志望企業の具体的な事業内容や業務内容を交えるようにしましょう。

    「御社の企業理念に則り、お客様からの信頼を勝ち取れるようにしたい」「社会貢献をしたい」という抽象的な表現ですと、先述のように「当社じゃなくてもよいのでは?」と思われてしまいます。できるだけ具体的に答えられるように、事前にしっかりと志望動機を考えておきましょう

    ③自分の強みをどう生かせるか、企業のメリットも含める

    「したいこと」に対して、自分がどのように貢献ができるのか、を伝えるようにしましょう。

    学生時代に学んだことや経験が、①と②で述べた具体的な業務内容と連動していると論理的になり、面接官の納得度も高いものになるでしょう。「入社後にしたいこと」(Will)、「自分の強み」(Can)、「志望企業の業務内容」(Must)が明確になることで、企業へ「当社に必要な人材」という印象を与えられるはずです。

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    「入社後にしたいこと」の回答例

    「入社後にしたいこと」の回答と注意点を例文に沿って解説

    では、次に「入社後にしたいこと」の回答例を業界・業種別にいくつか紹介します。

    営業職の例

    私は営業職を希望しており、その中でも新規開拓を中心とした営業の仕事に興味を持っております。理由としましては、相手のニーズをくみ取りつつ、対峙するお客様のニーズに応じて提案を行うという課題解決への難易度の高さです。

    私は大学時代に接客のアルバイトをし、サークルの部長としてメンバーとのコミュニケーションを重ねてきました。また大学では統計学を専門としていました。コミュニケーション能力と数字を背景とした提案力で御社の新規開拓に貢献したいと思っています。

    【就活生必見】営業職の仕事内容や求められる人物像とは?

    営業職の例②

    御社では営業職として、特にルート営業を志望します。御社の主要分野である○○は、導入したプランが適切に実行されるのか見極め、他部署との連携の観点から様々な改善策が予想されます。さらに御社の企業理念である「○○○」を実現するためには、クライアント間のノウハウを結び付けることが重要だと考えます。

    私は学生時代に塾講師のアルバイトをしており、生徒一人一人のニーズに合った改善策を自身のスポーツの経験と結び付けながら提案してきました。得意のコミュニケーションと、相手の課題を引き出す経験を活かして御社で活躍していきたいです。

    事務職の例

    私は事務職として、御社のみなさんの満足度が高く、効率よく成果をあげられるようにサポートしていきたいです。

    私は大学時代にインターンで在庫管理のアシスタントを経験しました。目立つ業務ではありませんでしたが、組織を効率よく機能させるために細かい管理業務は非常にやりがいを感じました。また自分のスキルを向上させるためExcelの資格も取得しました。

    事務職は裏方ではありますが、企業にとって必要不可欠な存在です。人手不足が叫ばれるなか、従業員が安心して成果を出せる組織をつくることが、企業の成長実現の要になると思っています。

    企画職の例

    私は企画職として、既存のサービスを発展させ、より環境に配慮した企画をしたいと考えます。御社の○○は長年トップシェアを守り続けてきましたが、近年のSDGsによる地球との共生の観点から、より輸送コストのかからない経路に変更することで、さらなる事業の成長と、社会的なインパクトも生み出せると考えております。御社の多様なアセットを活かし、社会貢献をしていきたいです。

    私は大学時代ゼミ長を担当しており、数百人を相手に自分のアイデアをプレゼンし、クラスで優秀な成績を収めました。長期インターン先ではマーケティング事業に携わっているため、御社の永続的な事業成長に対して、積極的に貢献できる人材になりたいと思います。

    不動産業界の例

    私は不動産の仕事を通じて、より多くの人に快適で安心できる生活空間を提供したいと思っています。

    私は、父が転勤族であったため、引っ越しを繰り返しており、人一倍住宅には関心がありました。小さい頃は新聞のチラシのマンションの間取り図を見るのが大好きでした。また大学入学と同時にひとり暮らしを始め、土地勘がわからない不安な状態でしたが、不動産会社の方の親切な対応で安心できた経験があります。

    まだ実践的な知識や経験はありませんが、不動産や住宅に対する愛は誰にも負けません。御社の強みである、お客様個別のニーズに合わせた最適な住宅の提供を通じて、満足度の高いサービスに邁進したいと思っています。

    【就活生必見】不動産業界を徹底研究!仕事内容や今後の動向とは

    メディア業界の例

    私は、世の中に知られていない面白いヒト、コト、モノに陽が当たるように取材をし、情報を世界に届けたいと思っています。

    私は大学の新聞部に所属していました。そのときに注目を浴びているスポーツや、毎日努力をしている方、好成績を収めている方がいることを知りました。そのとき、もっと注目を浴びてほしい学生の企画を出し、何度も紙面にしていきました。

    これまでは学校の中が対象でしたが、世界中の知られざる事実や人物に焦点を当てて、世の中に知ってもらえるように日々研鑽していきたいと思います。

    上記のようにその業界をしっかりと分析した上で、自分の強みをどう生かせるか。そして、どういう貢献がしたいかを明確にしましょう。自分の経験を語るにせよ、まだまだ即戦力ではないので謙虚に述べることが肝要です。

    入社後にしたいことを述べるためには、業界への理解が必須とも言えます。とはいえ、業界数も多いため「業界研究の時間が足りない!」という方も多いのではないでしょうか。

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    「入社後にしたいこと」のNG例と注意点

    「入社後にしたいこと」のNG例と注意点

    では、次に「入社後にしたいこと」のNG例や注意点を紹介します。

    目標が低い・具体性がない

    自分の強みと企業の強みを生かして、どのようなことを成し遂げたいのか、を聞かれているので、当たり前のことや低い目標を答えてしまうと成長意欲がない、と判断されてしまいます。

    NG例①

    私はまず営業の基本をしっかりとみにつけ、お客様の課題を解決できるようになりたいです。私は大学時代に接客業のアルバイトをしていたため、コミュニケーション能力には自信があります。このコミュニケーション能力を生かして、営業部を引っ張れるような存在になりたいと思います。

    営業として必ずみにつけてほしい当たり前のことしか答えていません。また経験や強みの具体性にも乏しく抽象的なため、マイナスの印象を与えてしまいますし、「当社じゃないとダメ」というポイントが希薄です。

    ネガティブな表現の使用

    ありがちな失敗に、意図せずネガティブな表現をしてしまう例があります。下記を見てみましょう。

    NG例②

    私は事務職として、みなさんが働きやすいようにサポートをしたいです。私は人とのコミュニケーションが苦手ですが、ひとつの作業を集中しておこなうことは得意だからです。事務職でしっかりと与えられた業務をこなして、組織が効率的に回るようにしたいと考えています。

    自分の強みやしたいことを答えるのに、「コミュニケーションが苦手」「与えられた業務をこなす」という表現はNGです。コミュニケーション能力はどんな業種にでも必要なので、このような答え方をしてしまうと、消去法で事務職を選んだように受け取られます。

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