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SPI対策は慣れが肝!苦手意識が克服できる勉強法や対策時期も解説

  • 就活ノウハウ
  • 2024.09.02
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Webテストの中でもメジャーな試験といえばSPIです。SPIに苦手意識を持ち、問題を時間内に解き終えることの難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。

一般的に、SPIに苦手意識を感じる方の特徴としては以下の3点が挙げられます。

●時間配分がうまくできていない
●問題の解法を知らない
●テストの実施形式に慣れていない 

本記事では、そんなSPIに苦手意識を持つ方向けに具体的な対策方法を解説いたします。

目次

    SPIとは?企業が実施する目的

    SPIとは「Standard Personality Inventory」の略称で、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが開発した総合的な適性試験です。

    SPIでは基本的な学力と性格特性を測定し、応募者の適性やコミュニケーションスキルや意欲の程度を総合的に評価します。ここでは、企業がSPIを実施する目的について解説します。

    SPIを企業が実施する3つの目的

    ・応募者の基礎学力や論理的思考力を測るため
    ・多くの応募者から選考に進む人を絞り込むため
    ・応募者の性格適性や人となりを見るため

    (1)応募者の基礎学力や論理的思考力を測るため

    企業がSPIを実施する目的は、応募者の基礎学力や論理思考力を測るためです。言語問題では仕事を円滑に行う上で欠かせない「コミュニケーション能力」を測り、非言語問題では「物事や問題を論理的に分析し、解決する能力」を測っています。

    これらの能力は業務を遂行するにあたって必要不可欠な能力と言っても過言ではありません。そのため、企業はSPIを通じて応募者の基礎学力や論理的思考力を測ることで、応募者が企業で活躍できるかどうかを判断したいと考えているのです。

    (2)多くの応募者から選考に進む人を絞り込むため

    多くの応募者から選考に進む人を絞り込むためにSPIを実施します。企業としては全応募者と会って面接をすることは困難なため、応募者の中から、企業が求める能力や適性にマッチしている方を効率的に絞らなければなりません。

    また、面接前に応募者の基礎的な能力や性格適性を把握しておくことで、面接の際により効果的な選考を行うことができます。

    (3)応募者の性格適性や人となりを見るため

    応募者の性格適性や人となりを見るという点も、SPIを実施する目的の一つです。SPIの性格適性検査を通して、企業側は面接だけでは把握しにくい応募者の内面を客観的に判断しようとしています。

    特に、SPIの性格検査では行動や思考の癖、対人力、協調性、リーダーシップ力といったパーソナリティ面の傾向を把握が目的です。

    その上で、面接などを通して、自社の求める人材像と合致しているかを見極め、採用合否を判断するための参考としています。

    ■ 入社後の配属先を検討する際に使用されることもある

    性格検査の内容は、入社後の配属先を検討する際に使用されることもあります。新入社員に長期的に活躍してもらうために、ミスマッチのない配属先を検討することも企業としての役割の一つです。

    性格検査の結果と、配属先の業務内容や求められる人物像を照らし合わせることで、企業は応募者が配属先で活躍できる可能性を判断しています。そのため、SPIの結果は採用選考時だけでなく、入社後も活用されることがあることは理解しておきましょう。


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    基本を理解しよう! SPIの検査内容と出題内容

    SPIの対策をするためには、検査内容と出題内容を把握することが大切です。ここからは、SPIの検査内容と出題内容について解説します。

    SPIの検査内容

    • 能力検査
      ■ 言語
      ■ 非言語
      ■ 英語
      ■ 構造的把握
    • 性格検査

    能力検査

    SPIの能力検査は、大きく分けて「言語分野」と「非言語分野」という2種類の構成です。問題数と制限時間については受検形式によって異なりますが、おおよそ30~40分の制限時間内に30~40問の問題を解く必要があります。

    また、企業によってはオプション検査として「英語」と「構造的把握力」を導入していることもあるため、志望先によって対策範囲が異なる点は注意しましょう。「英語」は25分間で50問、「構造的把握力」は20分間に20問を解く必要のある試験です。

    どの問題も難易度は中学校から高校レベルのため、事前対策を万全に行えば十分に対応できます。

    ■ 言語

    言語分野では、「語彙力」「文法理解」「読解力」などが測定され、基本的な言語知識や文章の要点を把握する力が、応募者に備わっているかをチェックしています。

    言語分野の主な出題例

    • 二語関係:二つの単語の関係を問う問題
    • 熟語:熟語の意味や使い方を問う問題
    • 語句の用法:語句の意味や使い方を問う問題
    • 文の並べ替え:文の意味を保ったまま並べ替える問題
    • 空欄補充:文の空欄に入る適切な語句を答える問題
    • 長文読解:長文の内容を理解する問題

    言語分野を解くためには、語彙力と読解力を鍛えることが求められます。そのため、日常敵に単語帳やアプリを使って語彙力を強化することや、文章を速く正確に読む練習をして対策をしましょう。

    ■ 非言語

    非言語分野は、「数的処理能力」「推論能力」「空間把握能力」などを測定。非言語では、計算問題だけでなく、与えられた情報から、論理的に推論する能力がチェックされます。

    非言語分野の主な出題例

    • 計算問題:数学の計算問題
    • 図形問題:図形の性質や関係を問う問題
    • 推理問題:論理的な思考力や問題解決能力を問う問題

    非言語問題は公式や定理を理解しておくなど、解き方のコツがあります。そのため、繰り返し問題を解きつつ、公式を暗記していくことがおすすめの対策法です。

    ■ 英語

    SPIの英語では英語の「語彙力」「文法力」「読解力」が問われ、英語の基礎知識や読解力をチェックされます。すべての企業に採用されているわけではありませんが、英語力を重視している企業では採用されている可能性があると考え、準備を進めましょう。

    英語の主な出題例

    • 同意語・反意語:単語の同意語や反意語を答える問題
    • 単語の意味:単語の意味を答える問題
    • 文法問題:文法の正誤を判断する問題
    • 英文読解:英文の内容を理解する問題

    SPIの英語は高校卒業レベルの英語力を測定するテストのため、難易度は決して高くはありません。英語学習から遠ざかっている方もいるはずですので、語彙力や文法力などは早めから鍛えておきましょう。

    ■ 構造的把握力

    SPIの構造的把握力の検査では、与えられた情報の共通点や関係性を「構造的に理解する能力」を測定。情報を俯瞰的に捉えて自分なりに分類・整理して解答する力が備わっているかをチェックしています。

    構造的把握力の主な出題例

    • 図形の構造:図形の性質や関係を問う問題
    • 文章の構造:文章の構成や論理を問う問題
    • 数式の構造:数式の意味や変数の役割を問う問題

    構造的把握力の検査については、あまり馴染みのない方も多いため、対策本を用いて解き方のコツを理解しておきましょう。

    性格検査

    SPIの性格検査は、企業が求める人物像と自分の適性を判断するために用いられるテストです。そのため、自分の性格や考え方を正しく理解した上で、自分の性格をありのままに答えるように心がけましょう。

    性格検査のチェック項目

    • 対人関係
    • 仕事に対する考え方
    • ストレス耐性
    • 自己管理
    • 行動傾向

    SPIの性格検査では、回答の信頼性を高めるために、回答の矛盾や不一致をチェックする「ライスケール」という機能がついています。一貫性がない場合は虚偽の回答と判断されるリスクもあるので注意しましょう。


    ここまでご紹介した通り、SPI対策はやることが多く大変…と感じる方も多いと思います。

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    全部で4種類! SPIの実施形式

    SPIにはさまざまな実施形式があるため、攻略に向けては出題内容だけでなく、各実施形式の特徴を把握しておくことは大切です。

    時間がないを防ぐ!各テストの実施時間や傾向

    種類 テストの時間や傾向
    ペーパーテスト ペーパーテスト形式は、指定された会場で、紙に印刷された問題を解く形式の検査です。試験時間は、能力検査が70分、性格検査が30分で、能力検査は、「言語」「非言語」「英語」の分野から出題されます。

    多くの受検者が同じ会場に集まって受検するため、公平性を担保した上で、時間配分や解答の正確さを重視する企業で用いられる傾向があります。
    Webテスティング インターネット上で受験する形式です。試験時間は、 能力検査が35分、性格検査が30分で行われます。自宅や学校など、インターネットに接続できる場所であれば、いつでも受験することが特徴です。

    いつでもどこでも受検できる点は、他の形式にはないメリットのため、利便性が高く、導入している企業が多い点もおさえておきましょう。
    テストセンター WEBテストの一つであるテストセンターは、SPIを受験するための専用会場で受験する形式です。試験時間は、能力検査が35分、性格検査が30分で行われます。テストセンター形式では、監督者による不正防止対策が万全な点が特徴です。

    また、テストセンターは全国に多数設置されており、いつでも受験できるため、自分の都合に合わせて受験が可能。一度受検した結果を複数の企業で使い回せることも特徴と言えるでしょう。
    インハウス WEBテストの一つであるインハウスCBTは、企業の指定する会場・パソコンで受験する形式です。試験時間は、性格検査が30分、能力検査が35分で行われます。企業内で受検をする形式のため、面接とSPIを同時に実施することで選考期間を短縮できるなどの、企業のニーズに合わせた試験ができる特徴があります。

    出題内容についてはWebテスティングと大きな違いはありません。

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    いつ受ける?SPIの受検時期と対策を始める時期

    SPIの対策を始めるには、実際に「いつ受ける」のかを把握しておく必要があります。SPIを実施する時期は、企業によってさまざまなため一概には言えません。ただし、自身が就活をいつから始めるかによって、対策時期は変わります。

    ここでは、大きく2つの時期に分けてご紹介します。

    インターンシップ時期から就活を始める場合

    インターンシップは「夏」「秋冬」に開催されることが多く、夏の場合は6月頃から、秋冬の場合は10月頃から参加していくことになります。また、インターンシップ参加にあたっては、多くの企業がSPIを導入しています。

    インターンシップ時期から就活を始める場合、大学2年生の1月頃からSPIの対策を始めることがおすすめです。後ほど詳しく解説しますが、SPIの対策には案外時間がかかります。そのため、大学の試験が終わったタイミングから本格的に対策を開始すると良いでしょう。

    本選考開始時期から就活を始める場合

    インターンシップに参加せず、本選考開始時期から就活を始める場合であっても、大学3年生の夏頃から開始しておくことがおすすめです。就活ではSPIだけでなく、「業界・企業研究」「自己分析」「面接対策」など、やるべきことが多くあります。

    「業界研究ファイル」を使って効率的に業界研究をする

    完全攻略! 苦手意識が克服できるSPI対策法

    SPIは対策をすることで得点アップが期待できる検査ですが、苦手意識を克服できずに、苦戦している方も多いのではないでしょうか。

    ここからはSPIの苦手意識が克服できる効果的な対策法を6つご紹介します。紹介する対策法を実践することで、苦手意識を克服し、SPIを攻略していきましょう。

    1)受験企業・業界の出題形式を理解する

    SPI対策を始める際、まずは受験企業・業界の出題形式を理解することから行いましょう。先ほど紹介した通り、SPIには4つの出題形式があります。形式の違いによって出題内容に大きな差はありませんが、問題数や制限時間は異なるため、それぞれに合った対策をしなければなりません。

    例えば、パソコンで受検する形式であれば、パソコン操作に慣れておくことはもちろんのこと、1問ごとの制限時間もあります。一方、ペーパーテスティングであれば、制限時間内であればどの問題からでも解けるため、全体概要をつかんですぐに時間配分を考えることが重要です。

    2)何度も繰り返し問題を解く

    SPIは、解答スピードも重視されます。そのため、何度も繰り返し問題を解いて、解答スピードを上げることが大切です。また、何度も繰り返し問題を解くことで、問題形式や解き方のコツを理解できるようになります。

    特に、間違えやすい問題は苦手分野とも言えるので、問題を見た瞬間に解き方が浮かぶようになるまで、何度も練習することがおすすめです。まずは1つの問題集をひと通り解いた後、間違った問題や自信のない問題を重点的に解くことで、苦手意識の克服に繋げましょう。

    3)公式を暗記する

    すき間時間を見つけて公式を暗記することも有効な対策法の1つです。非言語分野を中心に、公式を覚えておくと一瞬で解ける問題も多くあります。そのため、問題を解くスピードを上げるためには、公式はすべて丸暗記するつもりで対策をすることがおすすめです。

    特に暗記が必要な部分は、移動時間や就寝前といったすきま時間を利用して効率的に記憶すると良いでしょう。

    覚えておきたい公式一覧

    • 速さ=距離÷時間
    • 時間=距離÷速さ
    • 距離=速さ×時間
    • 時速= ÷60(分速)
    • 平均速度→距離を時間の合計で割る
    • 出会う時刻→距離÷2人の速度の和
    • 追いつく時刻→距離÷2人の速度の差
    • 原価:商品を仕入れたときの値段で、仕入れ値ともいう
    • 定価:商品を売るときの、割引前の値段
    • 売価:商品を売るときの、割引後の値段(実際に売った値段)
    • 割引率:定価から差し引く額の割合
    • 利益 = 売価 – 原価
    • 定価 = 原価×(1 + 利益の割合)
    • 売価 = 定価×(1 – 割引率)
    • 順列:nPr(n個の中からr個取り出して並べる方法は何通りあるか)

    4)苦手な問題を重点的に勉強する

    苦手な問題が解けなければ、SPIで高得点を取ることはできません。そのため、苦手な問題を重点的に勉強しましょう。

    苦手な問題を解くためには、まず問題を解いて、自分の苦手な部分や理解できていない部分を把握することが大切です。そのうえで解説をしっかりと読み、理解しましょう。

    5)本番の時間配分を意識して解く

    練習段階から本番の時間配分を意識して問題を解くことも、対策法としては有効です。SPIは限られた時間の中で多くの問題を解く必要がありますが、高得点を獲得するポイントは制限時間内に全ての問題を解き切る点にあります。

    そのため、練習段階から本番の時間配分を意識して問題を解き、時間配分がうまくできるかストップウォッチなどを活用して確認しておきましょう。時間配分を決めるにあたっては自分の得意分野と不得意分野を把握し、1問あたりの解答時間を予め決めておくことをおすすめします。

    6)模擬試験を受けて本番の雰囲気に慣れる

    SPIの模擬試験を受けて本番の雰囲気に慣れておくようにしましょう。

    練習段階から何度も模擬試験を受けておくことで、本番の緊張感に慣れ、本番でもいつも通りの力を発揮しやすくなることでしょう。

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    SPIの正しい対策法を理解して苦手を克服しよう!

    SPIの正しい対策法を理解し、苦手を克服することは、就活をスムーズに進める上で不可欠です。SPIに対する不安や苦手意識を克服するためには、まずその内容と特徴を理解することが重要です。

    この記事を通じて、SPIの準備や対策法を理解し、就活での成功への一歩を踏み出しましょう。

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