SPIは、多くの企業が新卒採用で利用している代表的な適性検査です。
「なんとなく怖い」「どこから手をつければいいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、SPIは出題範囲と形式を理解し、早めに準備を始めれば誰でも点数を伸ばしやすいテストです。
この記事では、SPIの基本から対策の始め方、勉強法、オススメの対策本まで、就活初心者にもわかりやすく解説します。
目次
SPIって必要?就活生が知っておくべき企業の本音と目的
まずは「そもそも、どうして企業はSPIを実施するのか?」というところから整理しておきましょう。SPIは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが開発した総合適性検査で、応募者の基礎学力・思考力・性格傾向をまとめて確認するためのテストです。企業はこの結果を、面接だけでは見えにくい部分を補う材料として活用しています。
(1)基礎学力や思考力をチェックするため
企業がSPIを導入するもっとも分かりやすい理由は、応募者の基礎学力や論理的思考力を確かめるためです。言語分野では語彙力や読解力、非言語分野では計算力や条件整理力などを測定します。仕事では、資料を読み解いたり数字を扱ったりする場面が多くあるため、「最低限このくらいの学力・思考力はほしい」というラインを確認しているイメージです。
(2)選考する人を絞り込むため
人気企業や大手企業には、毎年何百・何千というエントリーが集まります。全員と面接するのは難しいため、企業はSPIなどのテストで一定の基準を設け、面接に進んでもらう人を絞り込んでいます。限られた時間のなかで、多くの応募者から効率よく候補者を選ぶための「ふるい」として使われていると考えるとイメージしやすいでしょう。
(3)性格や価値観が社風と合うか判断するため
SPIには、能力検査だけでなく性格検査も含まれています。ここでは、チームワークを大切にするタイプか、一人で黙々と取り組むのが得意かなど、仕事のスタイルや価値観の傾向を確認します。企業はこの結果を参考に、自社の社風や求める人物像と合っているか、入社後にミスマッチが起きにくそうかを判断しています。性格検査の結果は、配属先を考える際の参考データとして活用されることもあります。
全部で4種類! SPIの実施形式
SPIには大きく分けて4つの実施形式があります。出題内容自体は同じでも、受け方や時間配分、環境が異なるため、志望企業がどの形式を採用しているかは事前に確認しておくことが大切です。形式を把握しておくことで、当日の緊張を減らし、時間を有効に使って解答できるようになります。
下の表では、それぞれの形式の特徴をまとめています。どの形式にもメリット・注意点があるため、自分がどのタイプのテストを受ける可能性が高いかをチェックしておきましょう。
| ペーパーテスト | 指定された会場で紙とペンを用いて受検します。 能力検査:70分/性格検査:30分。 多くの受検者が同じ会場で一斉に受けるため、公平性が高いのが特徴です。 集団形式のため、緊張感のある環境で受けたい方に向いています。 |
| Webテスティング | インターネット上で受検する形式です。 能力検査:35分/性格検査:30分。 自宅など好きな場所で受けられるため、利便性が高いのが特徴。 多くの企業で採用されており、今後も主流になっていく形式です。 |
| テストセンター | 専用会場に設置されたパソコンで受検します。 能力検査:35分/性格検査:30分。 監督者が常駐しているため不正防止対策が徹底されており、結果を複数企業に使い回せるのが最大の特徴です。 また、2022年からはWebカメラを用いた「自宅受検型テストセンター」もスタートし、会場に行けない学生にも対応しています。 |
| インハウスCBT | 企業が指定する会場やパソコンで受検する形式です。 能力検査:35分/性格検査:30分。 会場内で面接と同日に実施されるケースもあり、選考を効率的に進めたい企業で導入されています。 出題内容はWebテスティングとほぼ同様です。 |
基本を理解しよう! SPIの検査内容と出題内容・例題
ここではSPIの中身について解説します。どのような検査が行われ、どんな問題が出るのかを知っておくと、対策のイメージがぐっと具体的になります。SPIは大きく「能力検査」と「性格検査」に分かれています。
【SPIの検査内容】
- 能力検査(言語/非言語/英語/構造的把握)
- 性格検査
能力検査(言語・非言語・英語・構造的把握)
SPIの能力検査は、基本的に「言語分野」と「非言語分野」に分かれています。企業によってはオプションとして「英語」や「構造的把握力」のテストを実施するケースもあります。どの形式でどこまで出題されるかは、志望企業が案内している受検方法を必ずチェックしておきましょう。
いずれの分野も難易度はおおむね中学〜高校の基礎レベルです。とはいえ、制限時間が短いため、事前に問題形式に慣れておかないと実力を出しきれません。テストセンター形式を例に、各カテゴリーの目安をまとめると次のようになります。
| カテゴリー | 問題数 | 制限時間 | 解答に必要な力 |
| 言語 | 約40問 | 約15分 | 文章理解力、語彙力、読解力、論理的思考力 |
| 非言語 | 約20問 | 約20分 | 数学の基礎知識、論理的思考力 |
| 英語 | 約30問 | 約20分 | 英語の基礎力(語彙・文法・読解) |
| 構造的把握力 | 約20問 | 約20分 | 文章や図形の構造理解力、情報整理能力 |
■ 言語
言語分野では、文章を読み取る力や語彙力、文を組み立てる力などが問われます。日頃から文章を読む習慣があるかどうかが得点に直結しやすい分野です。
【言語分野の主な出題例】
- 二語関係:二つの単語の関係性を問う問題
- 熟語:熟語の意味や使い方を問う問題
- 語句の用法:言葉の意味・使い方を問う問題
- 文の並べ替え:文を並び替えて自然な文章にする問題
- 空欄補充:文の空欄に適切な語句を入れる問題
- 長文読解:文章全体の内容を把握して設問に答える問題
例題1:次の単語の意味に最も近いものを選びなさい。
「煩雑」
A. 簡潔
B. 厄介
C. 早急
D. 複雑
【回答】D. 複雑
「煩雑(はんざつ)」は、物事が込み入っていて複雑である様子を表します。Aの「簡潔」は、余計なものがなくすっきりしている状態なので反対の意味です。Bの「厄介」は「面倒でやっかいだ」という主観的なニュアンスが強く、Cの「早急」はスピードに関する語で意味が異なります。
例題2:次のア〜エの語句を並び替えて、自然な文になるようにしなさい。
(ア) 次の信号を
(イ) 左に曲がってください。
(ウ) 真っ直ぐ進み、
(エ) 銀行を通り過ぎて、
【回答】ウ → エ → ア → イ
「真っ直ぐ進み、銀行を通り過ぎて、次の信号を左に曲がってください。」と並べるのが自然です。「次の信号を通り過ぎて左に曲がる」といった不自然な指示になっていないか、文全体の流れを意識して判断しましょう。
■ 非言語
非言語分野では、数字や図形、条件整理などを通して、論理的に考える力が試されます。公式やパターンを覚えておくことで、解答スピードを大きく上げることができます。
【非言語分野の主な出題例】
- 計算問題:割合・速さ・比などを扱う計算問題
- 図形問題:図形の性質や面積・体積などを問う問題
- 推理問題:条件整理や論理パズルのような問題
例題1:赤玉3個と青玉2個が入った袋があります。この中から玉を無作為に2個続けて取り出すとき、2個とも赤玉になる確率はどれでしょうか(1個取り出すごとに玉は戻さない)。
A. 3/10
B. 2/5
C. 1/4
D. 1/10
【回答】3/10
1回目に赤玉を引く確率は、赤3個・青2個なので3/5です。そのあと、残りは赤2個・青2個となるため、2回目も赤を引く確率は2/4=1/2。2回とも赤になる確率は、3/5×1/2=3/10となります。
例題2:Aさんはある作業を12時間で、Bさんは同じ作業を8時間で終えることができます。2人で一緒に作業すると、何時間で終わるでしょうか。
A. 10時間
B. 6時間
C. 4時間48分
D. 4時間
【回答】C. 4時間48分
Aさんの1時間あたりの作業量は1/12、Bさんは1/8です。2人で作業すると、1時間で進む量は1/12+1/8=(2+3)/24=5/24となります。作業全体を1とすると、必要な時間はその逆数で24/5時間=4.8時間。4.8時間は4時間48分なので、Cが正解です。
■ 英語
英語の検査は、英語力を重視する企業やグローバルに事業を展開している企業などで採用されることが多い分野です。内容は高校基礎レベルが中心で、「読み書きの土台」があるかどうかを確認するイメージです。
【英語の主な出題例】
- 同意語・反意語:単語の類義語・反意語を選ぶ問題
- 単語の意味:単語の意味を問う問題
- 文法問題:文法的に正しいかどうかを判断する問題
- 英文読解:短い英文を読んで内容を問う問題
例題1:Choose the correct word to fill in the blank.
“I wish I ___ taller.”
A. am
B. were
C. would be
D. will be
【回答】B. were
「I wish 〜」は「現実とは違うことを願う」表現で、現在の事実に反する内容を述べるときは仮定法過去を用います。そのため、「I wish I were taller.(もっと背が高ければいいのに)」とするのが文法的に正しい形です。
例題2:次の英文を読んで、設問に答えなさい。
“The new software update offers several improved features, including a faster loading time and a more intuitive user interface. However, some users have reported occasional crashes after installing the update. The company has acknowledged the issue and promised a patch in the coming weeks.”
Question: What problem is mentioned about the new software update?
A. It has a complicated interface.
B. It runs slower than before.
C. It causes some systems to crash.
D. It lacks any improved features.
【回答】C. It causes some systems to crash.
本文では「読み込み時間が速くなった」「UIがより直感的になった」といった改善点が述べられたあと、「一部のユーザーがアップデート後にクラッシュを報告している」と書かれています。したがって問題点は「ときどきクラッシュが起きること」です。
■ 構造的把握力
構造的把握力の検査では、文章・図形・数式などに共通するパターンやルールを見抜き、「構造」として理解できているかどうかを測ります。情報をただ読むのではなく、整理して全体像をつかむ力が問われます。
【構造的把握力の主な出題例】
- 図形の構造:図形どうしの関係性や性質を問う問題
- 文章の構造:文章の論理展開や構成を問う問題
- 数式の構造:数式の意味や変数の役割を問う問題
例題1:次のア〜エのうち、問題の構造が似ているものの組み合わせをA〜Fから1つ選びなさい。
ア:とある図書館の蔵書の60%は小説で、そのうちの25%が推理小説である。蔵書全体のうち何%が推理小説か。
イ:あるクラスで、A組とB組の生徒数の比は3:2である。クラス全体が30人のとき、B組の生徒は何人か。
ウ:X社とY社が合同でプロジェクトを行った。X社は全体作業の2/5を担当し、Y社が残りを担当した。Y社が担当したのは全体の何%か。
エ:ある大学で、学生の30%がアルバイトをしており、そのアルバイトをしている学生のうち50%が2年生である。学生全体の中でアルバイトをしている2年生は何%か。
A. アとイ
B. アとウ
C. アとエ
D. イとウ
E. イとエ
F. ウとエ
【回答】C. アとエ
アとエはいずれも「全体のうちの一部」→「その一部のさらに一部」という二段階の割合を求める構造です。アでは「全体の60%が小説で、その25%が推理小説」、エでは「全体の30%がアルバイトで、そのうちの50%が2年生」という形になっており、どちらも「全体×部分×さらに部分」という同じ考え方で解けます。
例題2:次の数列において、? に入る数字を選択肢から選びなさい。
2, 5, 11, 23, 47, 95, ?
A. 96
B. 190
C. 191
D. 192
【回答】C. 191
各項の増え方を見ると、「前の数を2倍して1を足した数」になっていることがわかります。2→5は2×2+1、5→11は5×2+1、…と続いているため、最後の95も同じように95×2+1=191となります。数列問題では、このように「共通のルール」を見つけるのがポイントです。
性格検査
SPIの性格検査は、企業が求める人物像に対して、応募者の人柄や価値観がどれくらいマッチしているかを知るために行われます。合否を左右するからといって「良く見せよう」と回答を作り込むと、一貫性が崩れて逆に評価が下がることもあります。事前に自己分析を行い、自分の特徴を理解したうえで、素直に答えることが一番の対策です。
【性格検査でチェックされる主な項目】
- 対人関係(協調性・リーダーシップ・コミュニケーションスタイル など)
- 仕事に対する考え方(責任感・挑戦意欲・慎重さ など)
- ストレス耐性(プレッシャーへの強さや回復力)
- 自己管理(計画性・継続力 など)
- 行動傾向(主体的に動くか、じっくり考えてから動くか など)
SPIの性格検査には、回答の矛盾や不自然なパターンをチェックするための「ライスケール」という仕組みがあります。同じような質問を表現を変えて何度か聞き、回答の一貫性を確認しているイメージです。その場しのぎで回答を変えると、不誠実な回答と判断されるおそれがあるので注意しましょう。
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SPIの対策はいつ始める?必要な時間とベストな開始時期
SPIが実施されるタイミングは企業によって異なりますが、「いつから対策を始めるべきか」は、自分が就活を本格的に始めるタイミングによって変わります。ここでは、就活のスタート時期に合わせて、大きく2つのパターンに分けて紹介します。
インターンシップ期から就活を始めるなら
インターンシップは「夏」「秋冬」に実施する企業が多く、夏インターンは6月頃から、秋冬インターンは10月頃からプログラムがスタートするケースが一般的です。インターン選考の一部としてSPIが課される企業も多いため、インターンから就活を始める人は早期の対策が必須です。
インターンシップへの参加を検討している場合は、大学2年生の1月頃からSPI対策を始めるのが目安です。ちょうど大学の定期試験が終わるタイミングでもあるため、この時期から問題集に取り組み始めると、夏インターン選考までに十分な準備時間を確保できます。
本選考から就活を始めるなら
インターンシップには参加せず、本選考のタイミングから就活を始める場合でも、SPI対策を後回しにするのは危険です。遅くとも、大学3年生の夏頃までにはSPI対策をスタートしておきましょう。
就活では、SPIだけでなく「業界・企業研究」「自己分析」「エントリーシート作成」「面接対策」など、やるべきことが数多くあります。どれも一定の準備時間が必要になるため、SPI対策だけを直前にまとめてやるのではなく、ほかの準備と並行して計画的に進めることが重要です。
完全攻略! 苦手意識が克服できるSPI対策法
ここからは、SPIの点数を伸ばすために効果的な対策法を6つ紹介します。苦手意識を克服し、効率よくSPIを攻略していきましょう。
1)受験企業・業界の出題形式を理解する
まずは、自分が受検する企業や業界で採用されている出題形式を理解しましょう。SPIには4つの出題形式があり、形式ごとに問題数や制限時間が異なります。対策方法も変わるため、事前に確認しておくことが重要です。
例えば、パソコンで受検する形式では1問ごとに制限時間が設定されているため、パソコン操作に慣れ、テンポよく解答する練習が必要です。一方で、ペーパーテストはどの問題からでも自由に解けるため、全体を素早く見渡して時間配分を考えるスキルが求められます。
2)何度も繰り返し問題を解く
SPIで得点を上げるには、解答スピードを上げることが鍵です。そのためには、同じ問題を何度も繰り返し解き、出題パターンや解法の流れを体に覚えさせましょう。
複数の問題集に手を広げるよりも、1冊を完璧に仕上げる方が効果的です。繰り返し解くことで苦手分野も明確になり、自然と得点力が上がっていきます。
3)公式を暗記する
非言語分野では、1問あたり1分以内に解答するスピードが求められます。限られた時間で正確に解くためには、頻出する公式を暗記しておくことが不可欠です。
移動中や寝る前などのすきま時間を活用して、効率よく公式を覚えておきましょう。以下はSPIでよく使う基本公式の一覧です。
【覚えておきたい公式一覧】
- 速さ = 距離 ÷ 時間
- 時間 = 距離 ÷ 速さ
- 距離 = 速さ × 時間
- 時速 → 分速に換算する場合:÷60
- 平均速度 → 距離 ÷ 時間の合計
- 出会う時刻 → 距離 ÷(2人の速度の和)
- 追いつく時刻 → 距離 ÷(2人の速度の差)
- 原価:商品を仕入れたときの値段(仕入れ値)
- 定価:割引前の販売価格
- 売価:割引後の実際の販売価格
- 割引率:定価からの割引割合
- 利益 = 売価 − 原価
- 定価 = 原価 ×(1+利益率)
- 売価 = 定価 ×(1−割引率)
- 順列:nPr(n個の中からr個取り出して並べる組み合わせ数)
4)苦手な問題を重点的に勉強する
SPIで高得点を取るためには、全ての分野をまんべんなく解けるようにすることが大切です。ただし、限られた時間の中では、苦手分野の克服に重点を置くのが効果的です。
まずは問題を一通り解き、どの分野でつまずいたかを把握しましょう。解説をしっかり読み、理解できない箇所は何度も繰り返して学習することで、確実に得点源へと変えていけます。
5)本番の時間配分を意識して解く
SPIは時間との戦いです。限られた時間で全問を解き切るには、練習段階から本番を意識した時間配分が重要です。1問ごとの目安時間を決めて練習することで、当日も焦らず実力を発揮できます。
練習時には必ずタイマーを使い、制限時間内に全問解答できるかを確認しましょう。得意分野・苦手分野に応じて、あらかじめ「どの問題にどれくらい時間をかけるか」を決めておくのも効果的です。
6)模擬試験を受けて本番の雰囲気に慣れる
ぶっつけ本番でSPIを受けると、試験独特の緊張感にのまれて実力を発揮できない場合があります。模擬試験を受けて本番環境に慣れておくと、精神的にも余裕を持って臨めます。
特にテストセンターなど会場で受検する場合は、模擬試験によるリハーサルが非常に有効です。試験の流れや操作方法を体感しておくことで、当日も安心して解答に集中できます。
「就活の軸がまだ定まっていない」という方は、dodaキャンパスの就活軸診断をやってみませんか? 【所要時間5分】であなたが大切にしている価値観を言語化!診断結果はそのままキャリアノートに反映することができるので、あなたの大切にしたい軸に合った企業からオファーが届きやすくなります。
SPI対策にオススメの本
SPIの対策には、専門書を活用することも有効な手段です。しかし、個人の習熟レベルや試験までに残された時間によって最適な本は異なります。
そこでここでは、オススメの本を3冊紹介!本の概要だけでなく「どんな方にオススメか」についても記載しますので、ぜひ自分の状況に合った1冊を見つけてください。
これが本当のSPI3だ! 2026年度版
| 発行元・発行年 | 講談社(2024年) |
| 著者名・編集者名 | SPIノートの会 |
| 本の概要 | ・SPI3対策本の定番シリーズ ・SPI3の主要な3つの受検形式(テストセンター・ペーパーテスト・Webテスティング)それぞれに合った問題と解説を収録 ・特に、数学(非言語分野)が苦手な人向けに基礎から学び直せる「算数のおさらい」も掲載 |
| おすすめポイント・読者 | ・「講義形式」の解説により丁寧でわかりやすい ・就職試験対策本として売上第1位という実績があり、SPI対策を初めて行う人や、どの本で勉強すればよいか迷っている人に最適 |
2026最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
| 発行元・発行年 | ナツメ社(2024年) |
| 著者名・編集者名 | オフィス海 |
| 本の概要 | ・SPI3の最新の出題傾向を徹底分析して作られた問題集 ・2026年に卒業予定の学生向けに、特にテストセンターとペーパーテストで頻出の問題を再現し、詳しく解説 ・非言語分野では推論、確率、速度算(速さの計算)などの問題を収録 ・言語分野でも二語の関係、文の並べ替え、長文読解、英語など幅広い分野の問題を網羅 ・自宅受検型テストセンターについても解説されており、最新の動向に対応 |
| おすすめポイント・読者 | ・時間制限の厳しいSPI試験で30秒~1分で素早く問題を解く方法や、効率の良い計算のコツがまとめられている ・巻末には本番さながらの模擬テスト(制限時間40分)も収録されており、自分の実力を試すことが可能 ・この模擬テストにはSPIの性格検査も含まれているため、問題演習とあわせて性格検査への対策も可能 ・解答と解説は別冊になっており、持ち運びや自己採点がしやすい ・すでに基本的な対策を一通り終えていて、さらに実戦力や解答スピードを高めたい就活生に特にオススメ |
2026年度版 7日でできる!SPI必勝トレーニング
| 発行元・発行年 | 高橋書店(2023年) |
| 著者名・編集者名 | 就職対策研究会 |
| 本の概要 | ・その名の通り1週間(7日間)でSPI3対策を進められるようプログラムされた問題集 ・1日に30分ずつ学習するスケジュールになっている ・初日から6日目まで徐々に難易度が上がる実戦テストを毎日解き、最終日である7日目に総仕上げとして模擬テストに挑戦する構成 ・この1冊でSPIとテストセンターの出題範囲を一通り網羅できる ・各問題には大学生約200人の正答率が掲載されており、自分の得意分野や苦手分野を客観的に把握可能 |
| おすすめポイント・読者 | ・最大のおすすめポイントは、学習計画が立てやすいこと ・1日ごとのメニューが決まっているため「何をどれくらいやればいいのか」迷わず取り組むことが可能 ・また、問題ごとの正解率が示されているので、自分の弱点を見つけやすく、効率的に弱点克服ができる ・忙しくて勉強時間があまり取れない人や、試験直前に総まとめをしたい人に特にオススメ |
SPIに関するよくある質問
Q:性格検査も対策が必要?
能力検査のような「正答を求める試験」ではないため、特別な勉強は不要です。しかし、一貫した回答をするための自己理解は欠かせません。性格検査では、同じ内容を言い換えて何度も尋ねられることがあり、矛盾した回答をすると「一貫性がない」と判断される可能性があります。
事前に自己分析を行い、自分の性格や価値観を整理しておきましょう。就活ナビサイトなどの診断ツールを活用するのもおすすめです。例えば、dodaキャンパスのキャリアタイプ診断では、【所要時間5分】であなたが大切にしている価値観を言語化できます。SPIの前にぜひ一度試してみてください。
Q:SPIの対策は何から始めるべき?
SPI対策の第一歩は、「全体像と出題傾向を把握すること」です。SPIがどのような形式で実施され、どのくらいの時間で何問を解く必要があるのかを理解しておくことで、今後の勉強計画が立てやすくなります。
そのうえで、参考書や問題集を活用して実際の出題傾向を確認し、自分の得意・不得意を明確にしましょう。特に苦手分野を重点的に対策することで、効率的かつ効果的に得点を伸ばすことができます。
SPIの対策法を理解して本番に備えよう!
SPIの正しい対策法を理解し、苦手を克服することは、テスト本番で好成績を残すために欠かせないステップです。
この記事で紹介した準備や対策法も参考に、本番に向けて学習を進めましょう。
この記事のまとめ
■SPI対策開始時期の目安
- インターンシップ参加予定者は大学2年生の1月頃から
- インターンシップに参加しない方は、遅くとも大学3年生の夏頃から
■SPIの実施形式は4種類ある(ペーパーテスト、Webテスティング、テストセンター、インハウスCBT)
■SPIの対策には専門書を活用するのもオススメ
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