SPIなど時間が限られているテストは、「時間が全然足りない…」「時間内に解き終わらない…」と悩んでいる就活生は多いかもしれませんね。この記事では、「時間配分」のコツと、時間切れを防ぐための対策を紹介します。
- 本記事では、下記のような内容がわかります!
- SPIテストの形式やそれぞれの特徴
- SPIテストの時間や問題数
- 時間内に終わるよう取り組みたい対策
ぜひ事前対策として見ておきましょう。
SPI形式別の特徴と制限時間
SPIは、以下2つの受験形式に分かれます。
- パソコン受験…テストセンター、Webテスト
- マークシート(紙)方式…ペーパーテスト
それぞれ特徴が異なるので、まずは受験形式ごとの実施内容を押さえましょう。
テストセンター・Webテストの特徴
テストセンターとWebテストは、どちらも1問ずつ問題が出題されます。そのため得意な問題から先に解く、自分のペースで問題を解くことができません。
正解した数だけでなく「解答の早さ」も評価対象になっており、問題に正解するほど難易度が上がっていくことも特徴といえるでしょう。
このようにテストセンターとWebテストには共通点が多いものの、それぞれの受験方法には次のような違いがあります(2023年3月時点)。
■テストセンター
- 能力検査(※1)…会場または自宅のパソコンで受験する
- 適性検査(※2)…会場または自宅のパソコン・スマホで受験する
- 特徴…1年以内に受験した結果を、ほかの企業の選考にも使用できる
■Webテスト
- 能力検査…自宅のパソコンで受験する
- 適性検査…自宅のパソコン・スマホで受験する
- 特徴…ネット環境さえあればどこでも受験できる
※1 能力検査:「知的能力」を測定するテスト。主に言語分野と非言語分野が出題される
※2 適性検査:「人柄」や「適応力」などを測るテスト。性格検査とも呼ばれる
SPIペーパーテストの特徴とは
SPIペーパーテストは、企業が用意した会場で受験するテストです。試験開始前に問題冊子が配布され、マークシート方式で解答する形が一般的です。
テストセンターやWebテストと異なる点として、自分のペースで解き進めやすいことが挙げられます。テストセンターとWebテストは出題順に解く必要がありますが、SPIペーパーテストは全ての問題をはじめに確認でき、どこから解き進めても構いません。そのため得意な問題から解き始めたり、難しい問題を後回しにしたりすることが可能です。
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SPIは時間配分が重要!
SPIは、とにかく時間との戦いです。そのため参考書などを使って勉強をする際は、ただ解き進めるのではなく、時間配分を意識しながら練習を繰り返しましょう。
ここでは、時間配分を考える上で押さえておきたい、試験形式ごとの解答時間と問題数をお伝えします。
テストセンター・Webテストの時間と問題数
テストセンターとWebテストでSPIを受験する場合、能力検査と適性検査(性格検査)の制限時間・問題数は以下のとおりです。
■能力検査
- 制限時間…約35分(言語・非言語)
- 出題数…解答状況によって変化する
■適性検査
- 制限時間…約30分
- 問題数…約300問
適性検査・能力検査ともに、1問ごとに時間制限が設けられています。既定の時間が過ぎると自動的に次の問題に移ってしまうため、スピーディーな対応が欠かせません。
特に能力検査は時間切れになってしまう可能性が高いため、言語と非言語それぞれの解答時間の目安をあらかじめ押さえておき、早く解答できるよう練習が必要です。
・言語…「語句」に関する問題は1問につき15~20秒程度、「長文読解」は40~50秒程度
・非言語…難易度が高い「推論」は1問につき2分程度
ペーパーテストの時間と問題数
SPIをペーパーテストで受ける場合、能力検査と適性検査の制限時間・問題数は以下のとおりです。
■能力検査
- 制限時間…約70分(言語約30分、非言語約40分)
- 出題数…約70問(言語約40問、非言語約30問)
■適性検査
- 制限時間…約40分
- 問題数…約300問
能力検査は、70分程度で約70問を解く必要があります。そのため1問あたり「1分」を目安に解き進めることを意識しましょう。時間が余る場合には、答えを見返すことも大切です。
適性検査
どの受験方式でも、適性検査は300問近い設問に答える必要があります。設問数のわりに解答時間は30~40分と短いため、1問あたり6~7秒ほどでサクサク答えていきましょう。
「この質問は何を評価しているんだろう?」と考え込んでしまうと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。そのため深く考えず、直感をもとに解答することも心掛けてみてください。ただし適当に答えると矛盾した選択肢を選んでしまう恐れもあるため、ある程度一貫した解答も意識できると良いですね。
時間が足りない…とならないよう取り組みたい対策
SPIは問題数が多く、特にテストセンターとWebテストは1問あたりの制限時間もあるため「時間が足りない…」といった状況に陥りがちです。
そこで時間切れを防ぐために意識しておきたいこと、そして取り組んでおきたい対策について紹介します。
SPIはとにかく“慣れ”が勝負
まず知っておきたいのは、SPIは“慣れ”が勝負を分けるテストということ。大学入試レベルの難しい問題はまず出題されないので、解き方にさえ慣れてしまえば高得点を見込めます。
準備段階で大切なのは、問題に多く触れる機会を持つことです。はじめは解くスピードが遅くても問題ありません。解き方を身につけるのが第一なので、問題集を毎日やり込む、苦手な単元を何回も復習する、といったことに粘り強く取り組みましょう。
非言語に苦手意識を持つ方は多いかと思いますが、焦って解くとミスが生まれてさらに焦る…といった悪循環に陥ることもあります。そのため、まずは簡単な計算をミスなく行えるようになるまで練習を重ねましょう。焦らず落ち着いて解けるようになるまで、計算のトレーニングを続けてみてください。
問題に慣れたら時間を意識
SPIの問題に少しずつ慣れてきたら、今度は時間を意識して練習してみましょう。
スマホのアラーム機能を使って、1分以内に解く、30秒単位で複数の問題を解く…といった練習を重ねることで、次第に短時間で解答できるようになるでしょう。特に、テストセンターとWebテストの能力検査は言語・非言語合わせて解答時間が35分程度しかないため、早く正確に解く訓練をしっかりと積んでおくことが重要です。
未解答は禁止!迷ったらまずは選択肢を選ぶ
SPIでは、わからない問題を空欄のままにしておくのは厳禁です。なぜなら誤謬(ごびゅう)率が測定されないテストだからです。
誤謬率とは、解答した問題に占める「不正解」の割合を指します。誤謬率が測定されるテストであれば不正解が多いほど点数が下がりますが、SPIのように誤謬率が測定されないテストの場合、何かしらの選択肢を選んでおくことで点数アップが期待できます。
時間切れで解答を選択できない…といった事態にならないように、難しそうな問題があればはじめに選択肢を選んでおくのもオススメです。
適性検査は自己分析でスピードアップ
適性検査の対策として取り組んでおきたいのが、自己分析です。
自己分析をすると「ポジティブ」「コツコツとした作業が好き」といった、自分を表す“キーワード”が見つかります。そしてこうした強みや性格を理解できていると、それにふさわしい選択肢を素早く選べるようになり、解答のスピードアップにもつながるでしょう。
自己分析の詳しい方法を知りたい方は、以下の記事に詳しく記載しているのでぜひ参照してみてください。
「SPIが時間内に終わらない問題」は対策できる!
「SPIは解答時間が足りない」と悩む方は多いものの、対策は十分に可能です。スポーツや楽器などと同じく、SPIでも「基礎」が大切です。まずは毎日コツコツと練習を重ねていきましょう。
また能力検査と適性検査では準備すべきことが異なり、テストセンターあるいはペーパーテストで受験するかでも対策が変わります。今回紹介したそれぞれの検査、そして受験形式ごとの特徴も踏まえつつ、SPIの対策を進めていきましょう。
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