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企業研究のやり方や重要ポイントを徹底解説!<企業研究シートのテンプレ付き>

  • 就活ノウハウ
  • 2025.12.15
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企業研究のやり方

企業研究は、自分に合った企業に就職するために避けては通れない重要な活動です。この記事では、企業研究のやり方や活用の方法について徹底的に解説します。企業比較に使える「企業研究シート」もダウンロードできますので、これからの就活にぜひ役立ててください。

目次

    企業研究の目的とは?

    企業研究の目的

    企業研究という言葉は知っていても、その目的を知らなければ実施方法や分析対象にズレが生じてしまうかもしれません。より有意義な活動にするために、まずは企業研究の目的から確認しておきましょう。

    自分に合う企業を発見するため

    令和3年時点で、日本の企業数は360万社以上と言われています。これらの中から自分に合う企業を見つけるために、企業研究は避けて通れません。「知識・スキル・経験を活かすことができるか」「自分の価値観と合っているか」などを事前に確認することで、就職後の「生き生きとした働き」につながるでしょう。

    また、令和6年の厚生労働省の発表によると、大学卒の3年以内離職率は30%を超えており、離職理由には「仕事が自分に合わない」「人間関係が良くなかった」などが見られます。せっかく入社した会社を早期退職しないためにも、しっかりと企業研究を行い、自分とマッチするか事前確認することが大切です。

    志望動機を磨くため

    企業理解が浅いと「なぜこの企業で働きたいのか」に対する答えが表面的になりがちです。さまざまな視点で企業を理解し、自分なりにその企業ならではの魅力や共感した点を言語化すると、説得力のある志望理由となります

    志望動機を磨くためには、単に企業情報を頭に入れるだけでは不十分です。集めた情報をもとに、まずは自分なりの考えを整理した上で、自分が「どの部分に共感したのか」「なぜそう思ったのか」を言語化しておきましょう。

    企業研究によって見つけた観点をはじめ、自分の強みや将来の目標を明確化することで、あなただけの志望動機が完成します。


    「自分の強みがわからない……」と悩んでいる方は、AIの力を借りるのも一手です。dodaキャンパスの自己分析サポートでは、AIがあなたの経験を分析し、強みを言語化してくれます。もちろん無料で使用できますので、使ったことがない方はぜひ試してください。

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    企業研究はいつから始める?【大学3年春~夏が目安】

    大学3年生の春夏ごろから企業研究を進めておけば、余裕を持って本選考に臨むことができます。エントリー開始後に行う志望企業の絞り込みもスムーズになるでしょう。

    ただし、インターンシップ(インターン)へ参加したい方は、参加時期に合わせて企業研究も前倒しする必要があります。目安として大学2年生の3月ごろから企業研究を開始すれば、インターン応募時に焦ることなく企業を選ぶことができるでしょう。

    ※インターン参加時の企業と学生の動き

    【5ステップ】企業研究のやり方・活用法(企業研究シート付き)

    企業研究のやり方

    「何から企業研究を始めたらよいかわからない……」という方も多いでしょう。ここでは、企業研究のやり方・活用法を5つのステップに分けてご紹介します。


    1.自己分析で就活の軸を見つける

    企業研究を始める前に、まずは自己分析を通じて自分の「就活の軸」を見つけましょう。就活の軸とは、企業選びやキャリア形成において譲れない基準や価値観のこと。明確にしておくことで、自分に合った企業を効率的に絞り込むことができます。

    軸を見つけるためには、経験の振り返りが大切です。過去の経験の中に共通する考え方があれば、それはあなたにとって譲れない大切な価値観といえます。

    「考えても軸が思いつかない……」という方はdodaキャンパスの就活軸診断を活用してみてください。【所要時間5分】であなたが大切にしている価値観を言語化できます。

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    2.就活の軸に合った企業を探す

    軸が定まったら、その軸に合う企業をリストアップします。就活サイトなどを活用すれば、業界・勤務地・規模などの条件で絞って企業を検索できるため、効率よく候補を集められるでしょう。

    知名度だけで判断せず、視野を広げて探すことがポイントです。大企業だけでなく中堅・中小企業にも目を向けることで、自分にマッチする隠れた優良企業を発見できるかもしれません。


    3.企業研究シートで情報を整理する

    気になる企業が見つかったら、各企業の情報を「企業研究シート」にまとめましょう。同じ項目で整理することで、企業ごとの違いが見えやすくなります。なお、企業研究シートは基本情報を記載するだけでなく、以下のように考えを整理するツール として使うのがオススメです。

    企業研究ノートの使い方

    1. 企業の基本情報(事業内容や売上規模など)をリサーチする
    2. 基本情報に沿って自分の考えを整理する
      (例:事業内容と専攻分野は合っているか?専攻分野と違う事業なら、その企業を選ぶ理由はなにか?など)
    3. リサーチ結果と自分の考えや強みがマッチしているか?項目ごとに採点してみる

    dodaキャンパスでは、企業研究に使える「企業研究シート」をダウンロード できます。リサーチすべき項目や考察すべき項目など、空欄を埋めていくだけで企業を選ぶべき理由を整理できますので、ぜひダウンロードして活用しましょう。


    4.志望動機に活かす

    企業研究で得た情報は、エントリーシート(ES)や面接の志望動機で積極的に活用しましょう。「なぜその企業でなければならないのか」を説明できるようになれば、志望動機の説得力は高まり、他の就活生との差別化にもつながります。

    志望動機に活かすポイント

    • その企業に共感したポイント
    • 自分の強み、経験の活かし方
    • 他社ではなくその企業を選んだ理由

    5.最新情報にアップデートする

    選考が進む中でも、企業の状況は日々変化するため、企業研究は一度やって終わりではありません。アンテナを高く持ち、興味がある業界・企業の情報は、常に最新にアップデートする姿勢が大切です。

    最新情報の収集方法(例)

    • 企業の公式ホームページ(ニュースリリース・IR情報)
    • 日経新聞や業界誌
    • 就活情報サイト
    • 企業の公式SNS

    最新情報を押さえておけば、面接でも自信を持って話すことができます。企業研究は「内定まで継続する」くらいの意識で取り組むのがオススメです。

    企業研究で押さえるべき情報・チェック項目

    ここでは、企業研究で押さえるべき項目について解説します。下記6項目については必ず押さえておきましょう。


    1)基本情報(設立年、資本金、事業所、従業員数)

    資本金などの企業の基本情報は、企業研究の土台です。客観的な数値を把握することで、その企業の規模感や歴史が見えてきます。基本情報の中でも、特に外せない項目は以下の4つです。

    押さえるべき基本情報

    • 設立年
      ・企業の歴史や伝統を知るヒント。
      ・老舗企業なら安定感、新興企業なら成長性や柔軟な社風を持つ可能性あり。
    • 資本金
      ・経営基盤や信用度を測る目安。
      ・同業他社との比較により、業界内の相対的な立ち位置を確認できる。
    • 事業所
      ・拠点の数や場所から事業の展開範囲を推測。
      ・勤務地のイメージを具体化するためにも役立つ。
    • 従業員数
      ・組織規模や社風を読み解くヒント。
      ・人数が少なければ若いうちから裁量が大きい仕事を任せてもらえる可能性あり。

    2)事業内容、製品・サービス

    次に事業内容やビジネスモデルを調べます。その企業が「誰に」「どんな商品(サービス)を」「どのように」販売しているか理解しましょう。事業内容で調べるべき項目は下記3つです。

    1. 業種、業態、商品やサービスの詳しい内容
    2. 商品やサービスの提供先(BtoB※法人向け、またはBtoC※個人向け)
    3. 新規事業や事業拡大の予定

    BtoCの製品やサービスについては、自分で使ったり、店舗を訪れてみることが理解を深める一助になります。インターネットで確認した特徴と実体験を比較して言語化することで、より深い企業研究となるでしょう。


    3)企業理念、ビジョン、ミッション

    企業理念やビジョン、ミッションは企業の根幹にある考え方であり、企業の存在意義そのものです。自己分析から導いた自己の価値観と突合し、企業とのマッチ度を確認しましょう。また、企業理念に共感できるかどうかは、入社後のモチベーション維持にも直結します。

    多くの企業ではホームページに「理念・ビジョン」欄やトップメッセージが掲載されているため、読み込んでおくことが大切です。共感ポイントや自分がどう貢献できるかを考えておくと、志望動機の説得力向上につながるでしょう。

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    4)働き方・待遇

    「入社後も長く働けるか」を見極めるには、働き方や待遇の確認も欠かせません。給与に加え、研修制度やキャリア支援制度、休暇制度などについても確認しておくとよいでしょう。

    確認項目の例

    • 研修制度やキャリア支援制度の有無と内容
    • 福利厚生(社宅、社食、育児支援など)
    • 残業時間の平均、有給休暇の取得率
    • フレックスタイム制やリモート勤務の導入状況

    特に福利厚生は、制度の有無だけでなく実際に活用されているかどうかも、説明会やOB・OG訪問で確認しておけるとベストです。


    5)同業他社との比較

    その企業が業界内において、どのような存在・立ち位置なのかを把握しておきましょう。リサーチすべき項目は下記3つです。

    1. 業界シェア率
    2. 競合他社との比較
    3. 商品やサービスをとりまく独自の技術など

    「競合企業はどこか?」「他社と比べた強みや弱み」などを明確にすれば、企業が持つ将来の展望や課題も見えてくるはず。また、競合比較によって、どの企業が自分に合っているか明確にできるでしょう。面接では「当社の弱点と改善点は?」という質問も想定されます。競合と比較した強み・弱みを調べておくことで、そのような質問にもスムーズに答えられるでしょう。


    6)採用情報

    最後に、採用情報の確認も忘れずに。企業がどんな人材を求めているか、選考はどのように進むのかといった情報は、対策に大きく関わってきます。多くの企業では、募集要項に「必要なスキルや資格」「求める人物像」が明記されているため、自分の強みや経験と重ね合わせてみましょう。

    また、採用人数の推移を見ることで、企業の成長性や採用への積極性も推測できます。採用サイトでは、エントリー方法や選考フローも確認できるため、準備スケジュールの作成に活用しましょう。

    企業研究のための効率的な情報収集方法

    企業研究のやり方_2

    ここでは企業研究にオススメの情報収集方法をご紹介します。インターネットの情報だけでなく、企業に直接触れる機会を活用することで、より深くその企業を理解することができます。


    オンラインや本で調べる

    インターネット上には企業研究に役立つ情報が豊富にあります。主な情報源としては次の通りです。

    オンライン・本の主な情報源
    企業のホームページ 最新情報や企業理念、沿革、採用情報など網羅的な公式情報を確認できる。
    就活サイト 企業概要・社員の声・選考情報がまとめられており、他社との比較に便利。
    SNS 社内の雰囲気や最新トピックス、イベント情報などをリアルタイムに得ることが可能。
    ニュースサイト 企業の業績や新事業に関する報道から、業界内でのポジションや直近の動向をつかめる。
    書籍・雑誌 業界地図、ビジネス雑誌、社史などから企業の戦略や背景を深掘りできる。
    新聞・業界紙 信頼度の高い最新の情報を得られる。地方新聞では地域密着型の中小企業の情報収集も可能。
    オファー型就活サービス 企業からの逆オファーを受けることで、思いがけない優良企業との出会いがある。

    企業研究は、どうしても自分が知っている企業へと偏りがち。「視野を広げたい」「自分に合う企業が知りたい」と思う方は、企業からスカウトが届く就活オファーサービスの活用をオススメします。dodaキャンパスでは、あなたを魅力に感じた企業から直接オファーをもらうことができるため、待っているだけで自分に合った企業と出会うことも可能です。


    直接知る・体験する

    インターネットだけでは得られない「肌感覚」を得るには、企業と直接関わるイベントを活用するのがオススメです。具体的には下記の機会を活用してみましょう。

    直接企業を知る機会
    会社説明会 社員の話や会場の雰囲気から社風を直に感じ取ることが可能。疑問点を直接質問できるのもメリット。
    合同説明会 多くの企業を一度に比較でき、視野が広がる。業界の絞り込みにもオススメ。
    OB・OG訪問 リアルな職場の様子や実体験を聞ける貴重な機会。質問を用意しておくと、さらに有意義な時間となる。
    インターンシップ 仕事内容や社風を直接体感することで、入社後のイメージが明確になる。

    企業研究の情報を集める時のポイント

    企業研究は、やみくもに情報を集めれば良いというものではありません。せっかく集めた情報を就活で有効活用するために、以下のポイントに注意しましょう。


    情報の鮮度と信頼性を確認する

    インターネット上には多くの情報があるため、その新しさと信頼性を常に確認するようにしましょう。古い情報や出所のはっきりしない情報に頼ってしまうと、誤った理解のまま就活を進めてしまうリスクがあります。

    信頼できる情報源かを見極めるには、情報の発信元や更新日時をチェックしましょう。公式サイトや大手ニュース媒体の情報は信頼性が高い傾向があります。特に面接で話す内容については、複数のソースで裏付けを取っておくと安心です。


    企業の強みだけでなく弱みも探る

    企業研究は「各社の優れた点を探す作業」ではありません。企業の弱みや課題にも目を向けることで、より深い理解につながります

    例えば「競合に比べて売上が伸び悩んでいる」「新規事業の立ち上がりが遅れている」といった企業の抱える課題を把握することで「その部分に自分の強みをどう活かせるか」といった前向きなアピールが可能になります。強みと弱みをバランスよく理解し、自分がどう活躍できるか考えることが大切です。


    目的意識を持って進める

    企業研究は「何となく調べる」のではなく「何を知るために調べるのか」を明確にした上で進めましょう。

    • 志望動機に説得力を持たせたい:企業の強み・弱み・魅力に関する情報に注目
    • 入社後に働き方をイメージしたい:社員のインタビュー記事や具体的な業務の情報に注目

    時間が限られた就活だからこそ、一つひとつの情報に対して目的を考えながら行動しましょう。

    企業研究のやり方に関するよくある質問

    最後に、企業研究の進め方に関して就活生が疑問に感じやすい内容に回答します。疑問を解消し、自信を持って企業研究に取り組みましょう。


    Q:企業研究と業界研究の違いは?

    A:業界研究は業界全体の動向や構造を把握することであり、企業研究は特定の企業に焦点を当てて詳しく調べることです。

    • 業界研究:市場規模や成長トレンド、主要プレイヤーといった大局的な情報を収集
    • 企業研究:志望する企業の事業内容や社風、競合との差別性といった細かな情報を収集

    業界研究で得た知識は企業研究の土台にもなります。業界全体の状況を理解した上で企業固有の特徴を調べることで「その業界の中でなぜこの企業なのか」が明確になり、志望理由にも説得力が生まれるでしょう。


    Q:企業研究は志望動機にどう活かせる?

    A:企業に共感した点や自分の強みを活かせる点に具体性が増し、志望動機の説得力が向上します。

    例えば、企業理念に共感した場合は、その理念に関連する自分の経験を交えてアピールすることで、他社でも使える汎用的な志望動機から脱却できるでしょう。「その企業ならでは」の志望動機は、面接官にもより刺さる内容となるはずです。


    Q:企業研究では何を調べるべき?

    A:企業研究では「基本情報」「事業内容」「企業理念」「働き方・待遇」「競合差別性」「採用情報」の6項目は必ず調べるようにしましょう。

    これらを一通り調べておけば、その企業について理解が深まり、志望動機を作成する際にも役立つ材料が揃うでしょう。


    Q:企業研究はいつまでに終わらせる必要がある?

    A:大学3年生の間に志望企業の研究を一通り実施しておくと安心です。

    ただし、企業研究には明確な「終わり」はありません。志望企業の情報は常にアップデートされるため、新聞やニュースリリースなどを見逃さないよう、アンテナを高く持つことが大切です。

    企業研究を深めて志望動機を磨き上げよう!

    企業研究は、単なる情報収集ではなく「自分がその企業で働く理由」を明確にするためのプロセスです。地道に情報を集め、企業の特徴と自分の価値観や経験を重ね合わせることで、より魅力的な志望動機を作ることができるでしょう。最後に本記事の内容を簡単に振り返ります。

    本記事のおさらい

    • 企業研究を深めることで自分とマッチした企業の発見につながり、志望動機も磨かれる
    • 企業研究はインターネットで公開されている情報だけでなく、説明会やインターンシップなどの直接触れる情報も活用する
    • 企業研究は1回で終わらせず、最終面接まで常に最新情報へアップデートしていくことが大切
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