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就活の基本「業種」とは?業界・職種との違いから相性の見極め方まで!

  • 業界・企業研究
  • 2025.06.26
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業種とは?業界や職種との違いも解説

「業種って何?」「業界や職種と何が違うの?」など、就活をしていると、わかっているようでわからない言葉が出てくることも多いでしょう。

今回は、企業選びの基本でもある「業種の意味」や、「業界や職種との違い」、「自分に合う業種の見つけ方」について解説します。納得のいく就活を進めるためにも、業種の理解を深めましょう。

目次

    就活で使われる「業種」の定義をざっくり解説

    就活で使われる「業種」の定義をざっくり解説

    就活で使われる「業種の定義」を理解しておくと、企業のビジネスモデルや仕事の内容が把握しやすくなり、自分に合う企業が見つけやすくなります。「業界」や「職種」といった言葉との違いについても、詳しく見ていきましょう。


    dodaキャンパスの「業界研究ファイル」では、人気12業界の業界動向やビジネスモデルなど、さまざまな業界の詳細がわかる資料を無料でダウンロードできます。求められる人物像や押さえておきたいキーワードなども理解できますので、興味がありそうな業界から情報を整理してみるとよい良いでしょう。

    業界研究ファイル

    業種とは「企業の事業内容を示すもの」

    業種とは、企業が何をしているか(事業内容)を表す言葉です。

    例えば、同じ「食品」を扱うA社とB社があっても、事業の内容によって業種は異なります。 食品を作っているA社は「製造業」、食品を売っているB社は「小売業」に分類されます。

    このように、業種を知ることで「その企業が社会の中でどんな役割を果たしているのか」が分かります。業種の理解は、企業研究を深めるうえでとても大切です。

    【事業内容と業種の一例】

    業界 事業内容 業種 就職先の例
    食品 自社で製造 食品製造業 日清食品、キユーピー
    自社で販売 小売業 セブン-イレブン、ライフコーポレーション、イオン
    IT システム開発 情報サービス業 NTTデータ、富士通
    ソフトウェアやIT機器販売 卸売業(機械器具卸売業) NEC、日立製作所、大塚商会
    自動車 自社で製造 製造業(輸送用機械器具製造業) トヨタ自動車、ホンダ、スズキ
    自社で販売 小売業(自動車小売業) トヨタやホンダ、マツダなどのディーラー、ネクステージ

    業種、業界、職種の違い

    企業研究では「業種」「業界」「職種」といった言葉が出てきますが、似ていても意味はそれぞれ違います。

    • 業種……企業の事業内容
    • 業界……同じ業種をグループ化した総称
    • 職種……個人が担う仕事内容そのもの

    例えば、銀行で融資を提案する職に就いた場合、業種は「銀行業」、業界は「金融業界」、職種は「営業職」です。この3つを正しく区別できると、自己分析の結果を踏まえた業種や職種選びがスムーズに進み、企業選びもやりやすくなるでしょう。

    【例:業界、業種、職種の違い】

    仕事内容 業界 業種 職種 企業例
    広告代理店でWeb広告を運用 広告業界 広告業 Webマーケター 電通、博報堂、サイバーエージェント
    自動車メーカーで設計をしている 自動車業界 輸送用機械器具製造業 技術職 トヨタ、ホンダ、マツダ
    ECサイトでアプリを開発 IT業界 インターネット附随サービス業 アプリケーションエンジニア 楽天グループ、LINE

    総務省の日本標準産業分類を根拠にした業種一覧

    どのような業種があるか調べたい時は、総務省の公式資料「日本標準産業分類」を参考にしましょう。この資料の「中分類」で記載されている言葉が、業種に該当します。

    • 大分類:産業を大きく区分したもの
    • 中分類:産業をより細かく分類したもので「業種」に該当
    • 小分類:中分類を具体的な事業内容で分けたもの

    企業研究を進める時には、ぜひさまざまな業種に目を向けてみましょう。例えば「情報通信業」という大分類の中には、「通信業」や「放送業」「ソフトウェア業」といった多様な業種があります。興味を持てそうな業種が出てきたら、さらに小分類を調べ、そのキーワードでWebサイトやSNSなどを検索すると、これまで知らなかったような魅力的な企業が出てくるかもしれません。

    総務省の公式資料「日本標準産業分類より抜粋」

    大分類 中分類(業種) 企業の例
    E:製造業 28:電子部品・デバイス・電子回路製造業 キオクシア、ローム、村田製作所
    29:電気機械器具製造業 パナソニック、三菱電機
    31:輸送用機械器具製造業 トヨタ、ホンダ、スバル
    G:情報通信業 39:情報サービス業 NTTデータ、富士通
    40:インターネット附随サービス業 サイバーエージェント、LINEヤフー、楽天グループ
    J:金融業、保険業 62:銀行業 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
    67:保険業 日本生命保険、第一生命、東京海上日動火災
    I:卸売業、小売業 56:各種商品小売業 イオン、セブン-イレブン、ファーストリテイリング
    59:機械器具小売業 ヨドバシカメラ、ビックカメラ
    M:宿泊業、飲食サービス業 75:宿泊業 星野リゾート、ホテルオークラ
    76:飲食店 サイゼリヤ、スターバックスコーヒージャパン
    O:教育、学習支援業 81:学校教育 公立・私立大学、教育委員会、公立・私立高等学校・中学校
    82:その他の教育、学習支援業 東進ハイスクール、河合塾
    P:医療、福祉 83:医療業 公立・私立医院
    85:社会保険・社会福祉・介護事業 ニチイ学館、ベネッセスタイルケア、SOMPOケア

    【出典】総務省の公式資料「日本標準産業分類

    業種の分類例|身近な仕事でイメージしよう

    就活では、特定の業界や有名企業のイメージだけに囚われるのではなく、さまざまな業種に目を向けてみましょう。同じ業界でも、多種多様な業種があります。今回は、代表的な業界と付随する業種を整理し、どのような企業があるかピックアップしてみました。


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    IT関連の仕事

    IT業界に興味があるなら、その業界に属する企業がどのような事業を展開しているのかを調べてみましょう。IT業界は、業種とその業種に紐づく職種が多岐にわたるため、自分の強みが生かせそうな、意外な企業が見つかることもあります。

    業界 業種 職種例 企業例
    IT業界 情報サービス業 システムエンジニア NTTデータ、富士通
    インターネット附随サービス業 Webディレクター、UI/UXデザイナー サイバーエージェント、LINEヤフー
    通信業 ネットワークエンジニア、インフラ運用担当 KDDI、ソフトバンク

    広告・マーケティング関連の仕事

    広告やマーケティング業界に興味がある人は、「華やかそう」「楽しそう」といったイメージだけでなく、関係する業種や職種を掘り下げてみましょう。

    「広告・マーケティング業界」とひと言でいっても、広告業や制作業など業種もさまざまで、活躍できる職種も豊富です。自分が関わりたい領域を明確にすれば、企業選びもやりやすくなります。

    業界 業種 職種例 企業例
    広告・マーケティング業界 広告業 広告営業、メディアプランナー 電通、博報堂、サイバーエージェント
    映像・コンテンツ制作業 映像ディレクター、プロデューサー 日テレアックスオン、東映アニメーション

    金融関連の仕事

    金融業界にも、銀行や証券・保険といったさまざまな業種があり、それぞれ求められる知識や担当する職種も違います。業種ごとのビジネスモデルを理解しておけば、より自分に合った企業や職種を見つけやすいでしょう。

    業界 業種 職種例 企業例
    金融業界 銀行業 法人営業、リテール営業、審査業務担当 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
    証券業 リテール営業、証券アナリスト、トレーダー 野村證券、大和証券、SMBC日興証券
    保険業 ホールセラー(代理店営業)、商品企画、アンダーライター(保険引受査定者) 日本生命、第一生命、東京海上日動火災保険

    メーカー(ものづくり)関連の仕事

    メーカー関連の業種は非常に幅広く、自動車・家電・食品など、製品ごとに業種が分かれています。同じ製造業界に属していても、業種によって求められる人材も違ってくるため、どのような事業を展開しているのか入念にチェックすることが大切です。

    業界 業種 職種例 企業例
    製造業界 輸送用機械器具製造業 機械設計、品質管理 トヨタ、ホンダ、マツダ
    電気機械器具製造業 電気設計、商品開発 パナソニック、三菱電機
    食料品製造業 商品企画、生産管理 明治、日清食品、カルビー

    商社・営業関連の仕事

    「商社」と聞くと、「グローバル市場で活躍できそう」「待遇が良いかも?」と、ついイメージだけが先行しがちです。

    商社も、取り扱う商材やビジネスモデルによって、業種が多岐にわたります。営業で活躍したい場合も「どの業種で何を販売したいのか?」を明確にしておくと、企業選びも進めやすいでしょう。

    業界 業種 職種例 企業例
    商社業界 各種商品卸売業 総合職営業、事業開発、貿易実務 三菱商事、伊藤忠商事、住友商事
    機械器具卸売業 法人営業、技術営業、仕入・購買担当 長瀬産業、豊田通商
    医薬品・化粧品卸売業 医薬品営業、販売企画 アルフレッサ、スズケン、花王

    知らないと後悔する!?「業種の意味」を理解するメリット

    業種ごとで求められる人材は違う

    就活において企業選びをする際、「企業が展開する事業」つまり「業種」を理解していないと、ミスマッチにつながることがあります。せっかく内定をもらっても、「思っていた仕事と違った」とならないよう、その企業の業種は把握しておきましょう。

    「業種の意味を理解するメリット」について、詳しく見ていきます。

    業種を理解すると、企業研究が驚くほどスムーズに進む

    業種を起点に企業を見れば、企業のビジネスモデルや社会的な役割が理解できるようになり、企業研究がスムーズに進みます。

    IT業界でも、「システム開発」がメインの企業と「Webサービス提供」がメインの企業とでは、それぞれ業種は異なり該当する職種も違ってくるでしょう。業種を押さえておけば、表面的な企業イメージに流されず、自分の就活の軸に合った企業を選びやすくなります。

    「この仕事、自分に合う?」が見えてくる!

    同じような仕事(職種)でも、業種が違うと仕事のスタイルや働き方も違ってきます。業種の違いを知れば、「自分にとって働きやすいのは?」「強みを生かせるのは?」といったポイントが見えてきて、企業選びの精度も高まります。

    入社後の「こんなはずじゃなかった…」を防ぐ

    企業の知名度や雰囲気だけで企業を選ぶと、ミスマッチにつながることも少なくありません。業種を理解せずに入社すると、「思っていた事業と違った」「仕事内容がイメージと違った」と感じてしまうケースも。事前に業種を理解しておけば、日々の業務のイメージがより明確になります。

    あなたにピッタリの業種を見つける!迷わないための考え方とステップ

    迷わないための考え方とステップ

    自分に合った業種を見つけるには、まず自己分析で「得意なこと」「価値観」「興味のある分野」を整理してみましょう。その上で、各業種ごとに求められる人材を調べていくと、自分に合う企業が探しやすくなります。


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    自己分析の結果から合いそうな業種を見極める

    自分に合った企業を見つけるためには、「自己分析の結果」と「業種の特徴」を掛け合わせて考えてみましょう。自分の強みや興味が持てる分野がわかったら、それを生かせそうな業種をピックアップしていきます。

    業種を絞り込めたら、その業種に該当する企業を調べてみましょう。

    自己分析の結果 合いそうな業種 業種の特徴
    コミュニケーションが得意 銀行業、保険業、小売業 対面営業や提案型の仕事が多い。コミュニケーション能力が必要
    分析や計画立案が得意 情報サービス業、証券業、製造業 論理的思考や構造化能力が求められる
    社会貢献に関心がある 医療、社会福祉・介護、教育 人の生活や成長を支える仕事が中心。使命感ややりがいを重視した働き方ができる。

    悩んだらコレ!業種選びに迷ったときの考え方と行動法

    「業種が多すぎて迷う」と感じるなら、関心のあるテーマから考えていくと、自然と選ぶべき業種が見えてきます。興味があること→それに関係する職種→その職種に就ける業種といったように逆算していくと、意外な企業に出会えるかもしれません。

    【例】「商品企画がしたい」

    1. 職種:商品企画
    2. この職種で活躍できるのは?:商品を扱っている企業
    3. 該当業種は?:製造業、小売業、広告業、インターネットサービス業(ECサイトやWebサービスの企画)

    【例】「人の成長に関わる仕事がしたい」

    1. 職種:教師、企業の研修担当など
    2. この職種で活躍できるのは?:人の学びや成長をサポートする企業
    3. 該当業種は?:教育業、人材サービス業、福祉業など

    【例】「人と話すこと・提案することが得意」

    1. 職種:法人営業、個人営業、カウンセラーなど
    2. この職種で活躍できるのは?:商材やサービスを通じて顧客課題を解決する企業
    3. 該当業種は?:金融業、商社、人材サービス業など

    業種を正しく理解して強みを生かせる企業を探そう!

    どんなに有名で魅力的な企業でも、業種が自分の価値観と合っていなければ、生き生きと働くことはできないでしょう。まずは自分自身の強みや興味を明確にし、それを生かせる業種、そしてその業種に関係する企業を選ぶことが大切です。

    業種を「ただの分類」としてではなく、「自分に合う仕事を探すためのヒント」として、前向きに活用してみましょう。

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