総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社が運営する、若年層向けキャリア教育支援プロジェクト「CAMP(キャンプ)」。10月から本格化する秋冬インターンに合わせ、100名の学生と多様な社会人ゲストを招いて、仕事をする上で大切にする自分の「価値観」や「はたらき方」について考えるイベント『CAMP SUMMIT 2019 ~知るほどに面白い はたらくの世界~』を、2019年10月10日(木)に開催しました。
第1部は、スペシャルゲストの和牛さん、高橋真麻さんから「はたらく価値観」や「自分らしくはたらくための秘訣」を笑いを交えながら学生へ伝えました。第2部では、「はたらき方の幅に出会う」ことをテーマに、大企業でのチャレンジや転職・起業、はたらく裏側を、様々なはたらく場で活躍している社会人に語っていただきました。
※「dodaキャンパス」を運営する株式会社ベネッセi-キャリアは、株式会社ベネッセコーポレーションとパーソルキャリア株式会社の合弁会社です。
「本気でやらなかった時の自分の将来を想像するとゾッとする。」和牛さん
第1部のトークセッションでは、まず和牛さんから、芸人を志したきっかけや、人生のターニングポイント、実力派漫才師として活躍する中で大切にしている価値観、自分らしくはたらくための秘訣などを語りました。
中でも、過去には料理人の経験を持ち、現在は芸人として、「はたらく」を楽しんでいる水田さんは、集まった学生100名に対して「本気でやらなかった時の自分の将来を想像するとゾッとする。大変なことは沢山あると思うが、自分の選んだ道を突き進んでください。あと、大人になって、周りの人に和牛が面白かったと伝えて。」と、笑いを交えて学生へメッセージ。
大変なときでも続けられたのはなぜ?という質問に対しては、「根本的に漫才が“好き“だから頑張り続けられるんです。」とのこと。準優勝が続いて売れずに苦しかった時期も「賞レースで負けていても「負けてへんし」と思っていたし、周りが「おもしろい」と言ってくれていたので」と、自分たちが面白いと思うことをやることの大切さや、周りの支えもあったことを感謝とともに伝えてくれました。
「腐らずに、そこで花を咲かせる努力が大切」高橋さん
高橋さんからは、フジテレビアナウンサー時代のことを振り返り、「一生懸命努力して入社したにも関わらず縁故やコネと言われたりして、落ち込んでそれが表に出てしまって使ってもらえない。また、アナウンサーになったらニュース原稿を読みたいとも思っていたのに、なかなかチャンスがこない。そういった負のスパイラルに陥っている中、父は、『耐えろ。逃げたり回避する方法を覚えてしまうと、今後の人生、そういう癖がついてしまう。』という助言をくれました。そのおかげで乗り越えることができたんです。また、バラエティ番組を通して、水に落ちたり、ハイキックされたり、気づいたらお台場で40日間連続で歌っていたり。そういった経験を通して、自分では気づいていなかった別の可能性をも見出していただきました。」と、自分の思いとのギャップをどう乗り越えたのか、社会の先輩として素敵なエピソードをいただきました。
第2部「はたらき方の幅に出会う」
第2部では、企業で活躍しているみなさまから、それぞれのはたらくリアルを語っていただきました。
Part.1 大企業にこそ安定ではなく挑戦を求める
Part.1では、誰もが知る大企業に所属しながら、自らやりたいことを創り出すなど、大企業で挑戦を続けている、サントリーホールディングス株式会社の菅原 久里子さん、丸紅従業員組合の小澤 悠さんをゲストにお招きし、挑戦することの難しさとやりがいを深掘りしました。
菅原さんは、挑戦のきっかけが「大企業だからこそできる、“多数の人を巻き込んで、一つのアイデアを素早くアウトプットとして形にする経験”を入社後すぐにできたこと。」と回答。また、小澤さんは、「大企業ならではの難しかったこと」について佐藤から聞かれると、「歴史が長い分、過去の経験や成功体験に囚われがちになってしまうことです。」と答えました。
対して、「大企業だからこそ出来たこと」という質問には「会いたい人には必ずと言っていいほど会えるという“ブランド力“が大企業にはあることです。」と話しました。
最後に、大企業で安定志向にならずに挑戦するためのアドバイスについて佐藤から尋ねられると、菅原さんは「企業が主語ではなく”私”が主語であることを間違わないで、自分の成長の可能性が無限であることを忘れずに、色々なことにチャレンジしてください。」と、学生たちにアドバイスを送りました。
Part.2 フィールドを拡げる“カンパニーフリー”なはたらき方
続くPart.2では、ひとつの「会社」という枠に縛られず、自分の意思ではたらき方を選び取り、新たなキャリアを切り拓いた、福岡ソフトバンクホークス株式会社の小山 亮さん、株式会社ビビッドガーデンの秋元 里奈さんをゲストに迎え、その挑戦の歴史と魅力を伺いました。
佐藤から「どのような時に会社を変えようと思ったのか?」と聞かれると、秋元さんは「そもそも会社を変えようと思って会社を変えたのではなく、自分のやりたいことが会社で出来るのか、出来ないのかを考えた上。“会社“はあくまでも、やりたいことをやるための”手段“です。」と答え、会社に対するこだわりよりも、自分のはたらき方に対するこだわりを持っていることを明かしました。
また、そうした「カンパニーフリーの視点」について小山さんは「会社を辞めるのはある意味簡単。だからこそ常に目的意識をもって、(今の会社で)出来ることをやりきる。それによって次のキャリアにもポジティブに繋がるはずです。」と回答。
参加した学生からは、「“大企業”であることや会社の名前に囚われず、“自分のやりたいこと“を軸に今後就活に取り組んでいきたい。」といった感想を聞くことができ、「カンパニーフリー」というはたらき方があることの発見や、多様なはたらき方に触れ新たな視点を得た様子でした。
Part.3 はたらくの裏側を知る
仕事内容について掘り下げていくこのセッションでは、アディダス ジャパン株式会社の川松 健太郎さんとアクセンチュア株式会社の志満津 加奈さんが登場。
川松さんがマーケター、志満津さんがコンサルタントとして活躍する中で、佐藤に「働き始める前後でのギャップ」について尋ねられると、川松さんは「次々と情報が入ってくる中で、常にマルチタスクをこなし、KPIも追っていく。スポーツ選手と一緒に仕事ができて“キラキラ”している、“楽しい”だけでは全くなかった。」と回答。
また、川松さんが、「現在はたらく上で大変なこと」として「商品のジャンルごとに縦にカテゴリーが分かれている中で、戦略PRやSNSマーケティングはカテゴリーを横断して、ブランド全体を俯瞰して見なければいけないこと。」と答えました。
志満津さんは、コンサルタントの仕事について「コンサルタントというと“左脳的”と思われがちだが、クライアントと一緒に問題解決まで実践する、“行動力”も大切にされる仕事。」と、続ける上でのモチベーションやその魅力について語りました。
最後に学生に向けて、各職種で活躍するためのアドバイスとして、川松さんは「“ミーハー“であることが大切。その上で、そのトレンドがどこからきて、何で流行っているのだろうと、自分なりの”Why?“の視点もって考えてみてください。」と話しました。志満津さんは「何事に対してもチャレンジしてください。また、自分なりの仮設や考えをもって、周りの人とのチームプレーや、コラボレーションすることを楽しんでください。」と語り、話を聞いた学生たちは、未来の仕事に考えを巡らせている様子でした。
就活になる前に、社会人に会う機会を
Twitterを通して学生からの質問にも答えていき、リアルな悩みを会場で解決していきました。なかでも、「OB/OG訪問以外に、どうやって社会の人に会うといいか?」といった質問には、「今はSNSもあるし、気になる社会人の人がいたらどんどん声をかけてみたら?目的意識をもってがんばっている学生には社会人も応援したくなるものです。ポイントとしては、返事がなくても凹まないこと(笑)。いろいろな機会をつかんでほしいです」とのこと。
就活期になると、自己分析、業界・企業研究、エントリーシートの記入に選考と、学校の授業も加わって”忙しい”という先輩がほとんどです。時間もまだつくりやすい就活が本格化する前なら、緊張せずにいろいろな質問もしやすいかもしれません。イベントも含めて、企業と接点が持てるチャンスがあれば、ぜひ活用してくださいね。
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