専門性が高いと言われている理系の就職先ですが、内定をもらうためにどのような自己PRをしたらいいのか、悩んでいませんか?高い専門知識を要する企業に応募する場合は、自身のスキルや自分を採用することで得られる企業側のメリットを明確に伝える必要があります。
ここでは理系学生のために、企業への自己PRの仕方や、専攻外の知識が必要な企業への就活を目指す場合に知っておくべき情報をご紹介します。
目次
専攻内容に関連する企業を受けるときのポイント
専攻内容に関連する企業への就活では、どんな点に気を付ければ、内定をもらいやすくなるのでしょうか?
内定獲得に必要なことは、自分のアピールポイントをわかりやすく面接官に伝えること、そして自分が企業に貢献できる理由を明確に提示することです。以下で詳しく見ていきましょう。
専攻内容のアピールは必須
専攻がマッチする企業であれば、専攻内容のアピールは必須です。
- 今までどのようなことを学んできたのか?
- その知識が企業にとってどのように役立つのか
- 主な研究内容や実績
など、今の自分の知識レベルを明確に伝えることはとても大切で、理系学生を採用する際、企業が把握しておきたいことの一つと言えます。そのため、専攻内容に関連する実績やアピールは積極的に面接官に伝えるようにし、印象を強くすることが大切です。
ただし、面接官には「専攻について詳しくない人事担当者」と「研究のことがしっかりわかる技術担当の面接官」がいます。
- 専門知識のない人事担当者に対しては伝える内容をかみ砕いて話す
- 専門的な技術者の面接官に対しては、専門的な内容を話してもいい(ただしわかりやすい言葉を使う必要はある)
上記のように、面接官のタイプを見極めて話の内容を変えることで、より自分の魅力を伝えやすくなり印象深くなるでしょう。理系学生は、実験の過程でPDCAのサイクルを回してきた経験があるはずなので、それと同じ要領で、相手の反応を見ながら話の専門性を調整していきましょう。
「実績」だけでなく「伸びしろ」もアピール
専門性をしっかりと伝えることは理系の就活に欠かせない要素ですが、その他にも大切なことがあります。それは「自分の伸びしろ」を面接官に感じてもらうこと。
企業によっては、新卒学生に「入社後はより専門性を深めて会社に貢献してほしい」「ゆくゆくは新しいプロジェクトに携われるような人材に育ってほしい」といった期待を抱く場合もあります。
業界に染まっていない発想力の豊かさや、今後の成長を感じさせる伸びしろ、素直で人の話に耳を傾ける育てやすさといった点もアピールできれば、好印象に繋がる可能性があります。
成功体験だけでなく、失敗から学んだことも自己PRになる
自己PRでは「長所」「成功体験」などにフォーカスを当てて話してしまいがちですが、あえて「失敗談」を取り上げることで自分の魅力を伝えるという方法もあります。
例
・研究がうまくいかなかったとき、先輩のアドバイスを参考にして乗り切った
・失敗することで自分の甘さが明確になり、それが後々の成功に繋がった
・〇〇という失敗から、別の研究テーマが見つかった
・同じ研究チームの人に助けられ、チームでカバーし合いながら物事を進める大切さを学んだ
・失敗していく中で、諦めないことの大切さを学んだ
失敗から学んだことを自己PRとして伝えることによって、よりリアルに自分の人間性を伝えることができます。失敗を成功に繋げることができる人は、いつの時代も企業側にとって「採用したい人材」となるでしょう。
専門分野にこだわりすぎない姿勢も大切
入社後、必ずしも専攻内容が役に立つポストで働けるとは限りません。
「この分野なら自信があります!」
「〇〇の研究だけを追求してきました!」
などとアピールするのもいいですが、専門的な知識やこれまでの研究実績などはしっかりと伝えつつ「新しい分野や専門外の知識取得に関しても前向きな姿勢を見せる」ことで、「どのような仕事でも意欲的に取り組んでくれそう」という印象を残せることもあります。
そのため、専攻内容から外れる内容の仕事についても意欲的に取り組めるか、専攻内容から得た経験をどのように生かせるか、というところも意識して自己分析をするといいでしょう。
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専攻外の知識が必要な企業を受けるときのポイント
「専門性の高い企業は就活の敷居も高くて…」と考える理系学生は、必然的に一般企業や専攻外の知識を必要とする企業へも就活の幅を広げることになります。そうすると「何をアピールすればいいのか」という問題が待っています。
ここでは、専攻外の知識が必要な企業を希望するとき、どのようなことに気を付けて面接を受ければいいのかについて詳しくご紹介します。
専攻と専攻外との知識を繋ぐ役割が求められる
- 食品メーカーが化粧品関連の事業を始める
- アパレル企業が素材研究事業を行う
- 農業のIT化を進める
など、現在の企業には多様化のニーズが溢れるようになってきました。「高い専門性を持つ業務は外注する」という企業の流れもあることから、専攻外の企業へは以下のようなアピールをしてみてもいいでしょう。
- 難しいシステムを専門知識のない人へわかりやすく伝えることができる
- 時代の流れに合わせて新しい発想を生み出せる柔軟性がある
- 他分野のアイデア(自分の専門知識)が入ることで新しい技術を開発しやすくなる
特に理系の知識は得意不得意が分かれるため「特定分野についてある程度の見識」があることはもちろんですが、幅広い視野を持つことによって「社内外のパイプ役」として活躍できる自信があることを伝えるといいでしょう。
業界研究と自己分析ができていることが重要
専門性の高い企業へアピールする場合だけではなく、専攻外の企業へ応募する場合も「業界研究」「自己分析」は重要です。
業界研究を行うことで「現在の業界の流れ」や「自分は業務を遂行していけるのか」などが明確になるので、そこに合わせて自身のアピールポイントをまとめることができます。業界研究のポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
業界研究のやり方をやさしく解説|就活を成功に導く業界研究の必須項目3つ
また、「自分の専門知識がどの程度深いのか」「企業が行っている研究や業務に対してどの程度までなら参加することができるのか」ということを面接時に伝えるためには、まずは自己分析を入念に行うことが欠かせません。理系学生のための自己分析の詳しい手法は、以下の記事を参考にしてください。
理系就活生の自己分析とは?アピールに使うための自己分析法を紹介
企業から採用選考のオファーをもらって効率的に就活を進めよう
専門性の高い理系の就活では、「専攻内容がマッチしていること」「企業に貢献できる理由」などを伝えることが大切です。今回ご紹介した自己PRの仕方や注意点などをしっかりと頭に入れつつ、今一度「専攻内容についての理解度」や「応募企業に合わせたアピールポイント」について考えてみましょう!
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