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理系の専門性を就職に活かす?専門外にいくのもアリ?理系学生の就活の進め方

  • 就活ノウハウ
  • 2019.06.21
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卒業後の進路として就職を考えている大学生にとって、どうしても避けられないのが就職活動。ただ、理系学部の学生は、大学院への進学、文系職の応募など選択肢が文系の学生よりも複雑化しているため、悩む人も少なくないといいます。

そこで今回は、理系学生が就活で陥る悩みと、解消できる方法を解説します。

大学院進学か就職か。メリットとデメリットを押さえよう。

大学院に進学するか、学部就職するか……この二択は、理系の学生が最初に悩む問題でしょう。ここでは、それぞれのメリットとデメリットに注目します。

大学院へ進学する

大学院に進学するメリットは、なんといっても専門性や高い思考能力が身につく点にあります。たとえばAIを開発している企業では、専門の研究を行っている大学院の卒業が応募時の条件となっている場合もあります。「どうしてもこの企業に就職したい!」と考えている企業が、大学院の卒業を応募条件として掲げているのであれば、大学院への進学は必須です。

そして、大学院を卒業している学生は、研究を通じて得た思考能力や課題を解決するための能、忍耐力を有しています。研究には、課題を解決するために試行錯誤を繰り返すことも多くあります。入社後にも役立つ能力があるのは、採用側にとっても大きな魅力です。

また、厚生労働省の調査「平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」 では、大学院で修士課程を修了した人と大学卒の初任給には、約3万円の差が生じていることが明らかになっています。就職後の給与が学部卒よりも高いのも、大学院への進学におけるメリットといえるでしょう。

しかし、当然ながら学費をこれまで以上に払う必要があるため、お金がかかります。また、社会人としてのビジネススキルや、実践したときのスキルの経験が学部卒の人よりも2年ほど遅れることがハンデとなります。その差を埋めるためにも、目的意識を持って大学院へ進学することを心がけましょう。

厚生労働省『平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」』

学部卒で就職する

逆に言えば、学部卒で就職した場合、実務の経験は大学院進学者よりも多くなります。もちろん、専門性に関しては大学院に進んだ方が高くなりますが、会社に入ってからの努力次第で、大学院に進学した方よりもスキルを身につけることは十分可能です。

学部卒で就職をする学生の中には「もうこれ以上研究をしたくないから」と考えている人もいます。そんなネガティブな理由で就活を始めた人は、面接で「なぜ大学院に進学しなかったのですか?」という質問に答えることは難しいでしょう。

理系の学生のなかで、就職を選ぶ割合は58.8%、大学院などへの進学者の割合は35.7%というデータがでています。(文部科学省『平成29年度 学校基本調査』より)ですが、大学院への進学と学部卒での就活では、どちらがいいとは一概に言えないもの。大学や大学院は就職を有利にするための機関ではなく、学問を研究するために存在します。自分のキャリアをどうしたいのか、じっくり考えて進路を決めましょう。

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理系就職と文系就職はどう違う?

自分が研究している専門分野に関する企業や職種を志望して就職活動をするのか、今までやってきたことと畑違いの企業・職種をうけるのか……専門分野に関する仕事に就きたい場合、研究テーマが直接業務内容と関係していなかったとしても、意外な分野で専門性を活かせることもあります。たとえば「人工知能」に関する研究内容は、金融業界のデータ解析にも活用できるのです。自分の研究をどのように活かすことができるのか、しっかり考えたうえで企業を探すことが大切です。

理系の学部に在学しているが、文系の仕事に就きたい人もいることでしょう。「自分は理系だから、文系職の選考を受けるときに不利になるかも」というイメージを持つかもしれませんが、逆に有利に働くケースもあります。

というのも、研究などに取り組むこともある理系の学生には仮説思考や数理能力、論理的思考力が得意な学生も多いため。その反面、面接で注意しなければならないのが、志望動機を聞かれたときの答えです。

文系職を志望するという理由は、主に以下の2点です。

1.行きたい業界、企業が文系だった
2.自分の研究している専攻分野が合わない

1であれば、はっきりとした理由を伝えることが可能です。しかし、2の理由から文系就職を検討しているのなら、「なぜ専攻分野に関係する業界・企業を志望しないのか」、考えなければなりません。

「どうして営業をしようと思ったの?」と聞かれたときに「自分の研究内容が向いていないと思ったからです。」と答えてしまえば、面接官の心象を損ないます。幅広い業界や企業を受けることはもちろん良いですが、「なぜ研究対象の仕事をしないのか」という質問には、論理的に答えられるようにしておきましょう。

自由応募か、学校推薦か。理系ならではの就活方法。

理系学生の就職活動には、ふたつの方法があります。それは学校から推薦してもらう「学校推薦」、自分でエントリーを行う「自由応募」。では、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

「自由応募」

「自由応募」とは、自分で自由に希望する企業にエントリーする方法です。就活情報サイトやコーポレートサイトで公開されている募集内容を見て応募し、採用試験を受けて内定を獲得します。

自由応募のメリットは、自分の行きたい企業・職種に応募できる点にあります。「自分の研究内容とは違った仕事に挑戦してみたい」、「学校推薦で提示されたうち、自分の行きたい企業がない」と思う方は「自由応募」での就職活動がメインとなります。しかし選考の通過率が激しく、希望する企業から必ずしも内定をもらえないという点がデメリットです。

「学校推薦」

「学校推薦」とは、学校から推薦枠がある企業への推薦状をもらい、エントリーする方法。学内・研究室内での選考・選抜を通過すると、推薦状を書いてもらえ、企業の選考を受けることができます。

メリットは「自由応募」よりも通過率が高い点です。推薦枠を出す企業は、大学院での研究や専攻分野に関連する事業を行っていることが一般的で、企業とのミスマッチが起こりにくいのです。それでも、内定の獲得は絶対ではないので、注意が必要です。

同時に、推薦した学生が内定を辞退した場合、企業側からの印象が悪くなってしまうことから内定辞退が困難です。応募できる企業が限られているため、自分の希望にかなう企業がない場合もありえます。

理系の学生の就職には、いろんな可能性がある

理系は文系とは異なり、大学でより専門的な分野を学ぶことが一般的です。だからこそ、「果たして今の研究が、就活に活かせるのだろうか」と不安に思うこともあるでしょう。しかし、就職活動を行う際、自分の研究対象が関わっている企業に応募するのも、全く異なる業界に挑戦するのも自由。最終的に決断するのは、あなた自身なのです。

さまざまな可能性がある点をメリットと捉え、自分のやりたいことをあらためて追求してみることが大切です。

とはいうものの、研究室での実験や学業、アルバイトなどで忙しく、就職活動のための時間を作ることが難しい学生もいるでしょう。そんなときにおすすめなのが「オファー・逆求人型」サービスの利用です。これは企業が学生のポートフォリオを見て、人材に直接アプローチする手法で、ダイレクト・リクルーティングとも呼ばれています。

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