就活が始まると、合同説明会や就活セミナー、企業説明会が多く開催されます。連日新たな企業の情報が入ってくると、エントリーした企業がどんな企業なのか忘れてしまった…なんてこともあるかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、業界研究・企業研究ノートの作成です。研究ノートは、情報を整理するだけでなく、情報を客観的に見つめる機会にもなるので、自分がその業界・企業に適しているかの判断もできます。
ここでは、業界研究・企業研究ノートのまとめ方や項目、ポイントを解説します。
目次
業界研究・企業研究ノートを作る目的とは?
就職後のミスマッチを減らせる
業界研究・企業研究ノートをまとめることで、その業界・企業で求められている人物像や、必要とされる強み・スキルが把握できるます。
それらが自分の性格特性や強み・スキルと大きくかけ離れている場合は、選考を突破できる確率は下がりますし、仮に入社できても自分に合わない業務内容や社風に苦しむかもしれません。そのような無駄やミスマッチを避けるためにも、業界研究・企業研究ノートを作成する必要があります。
志望動機を強化するため
業界研究・企業研究ノートをまとめることで、その業界・企業の特徴や独自の強み、弱み、戦略などを深く理解できます。特定の業界・企業に対する理解が深まれば深まるほど、エントリーシートや面接でも高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
たとえば、志望動機。業界や企業に対する理解が足りていないと、表面的な志望動機になりがちです。志望動機は、「絶対にこの企業でなければいけない」という熱意が伝わるものでなければいけません。どのような点が魅力的に思えたのかを伝え、しっかりとした裏付けが必要でしょう。その裏付けとなるのが、業界研究・企業研究ノートにまとめた情報になるのです。
業界研究・企業研究ノートのまとめ方は?
業界研究・企業研究をどうやって進めていけばいいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか? 以下でご紹介する業界研究・企業研究の4つのステップを行い、ノートにまとめましょう。
業界・企業の市場規模を知る
業界地図や就職情報サイトなどを利用して、業界全体の規模を調べましょう。また、業界トップの企業の規模も重要です。市場自体は大きくないものの、1つの企業が大多数のシェアを占めている、ということもあるので要チェックです。
「誰に」「どうやって」「何を売っている」のかを明確にする
顧客が個人の場合(一般的に「B to C」と呼ばれています)だけでなく、企業(「B to B」)のこともあります。そのような企業や業界はどんな商品やサービスをどのように売っているのかが分かりにくいので、必ず明確にしておきましょう。
「誰に」「どうやって」「何を売っている」の3つを明確にしておけば、仕事内容が具体的に想像でき、企業選びがしやすくなります。
業界の展望を考える
就職したら、その企業には長年勤める可能性があります。企業の属する業界の展望は、欠かさずチェックしておきましょう。ただし、四季報などに載っているものをただ知っておくのではなく、その情報を元にこれからどうなっていくのか、を考えることが重要です。面接で自分の意見を聞かれることも多いので、事前に考えておきましょう。
求められている人材を考える
誰に、どうやって、何を売っている、の3つのポイントから、その業界や企業がどのような素質や能力を持った人材を欲しているかを考えましょう。
業界研究・企業研究ノートの項目は?
業界・企業ノートに書いておきたい項目は、以下の9つです。どうしてもわからない部分は空欄でもいいですが、できる限り埋めることをおすすめします。
業界名や企業名
大企業であるほど、正式名称を知らないことが多いです。先入観に囚われず、必ず正式名称を調べておきましょう。
法人格(株式会社など)の位置も企業によって異なります。面接や履歴書で間違えてしまうと、面接官にマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。
業界・企業の規模
前述した通り、業界・企業の規模を具体的な数値で知っておきましょう。業界内の立ち位置もとても重要なポイントです。
仕事内容
こちらも前述の通り。どのような素質・能力が適しているか、求められているのかを知る材料にもなるので、できるだけ詳しく調べましょう。
業界・企業の特徴・魅力
その業界・企業ならではの強みを書きましょう。一般的な視点での強みや魅力はもちろんですが、自分から見て魅力的だと思える点も書いていくといいでしょう。志望動機を作成するときに役立ちます。
業界・企業の現状と課題・将来性
ここ数年の利益推移や社員の平均年齢などから、現状や将来性を割り出しましょう。もし問題点が見つかったときは、その原因まで調べるといいでしょう。「当社の課題はなんだと思いますか?」といった質問に対する対策になります。
業界の企業トップ10
研究している業界のトップ10に入る企業は、興味が惹かれる可能性が高い企業です。選択肢を広げる、という意味で書き出しておきましょう。
関連した業種
こちらも興味関心を持てる可能性が高いので、書き出しておきましょう。意外なところから、自分にぴったりの企業や業種が見つかるかもしれません。
「業種」「業界」「職種」「業態」違いとは? 就活前に知っておこう!
社員の平均年収や平均年齢
人生設計において、収入は大切です。自分が将来どのような生活がしたいかを考えて、企業を選ぶのも1つの考え方。平均年齢が低ければ、若手の裁量が比較的大きい企業かもしれませんし、平均年齢が高ければ、組織として強固な企業かもしれません。
自分が気になったポイント
「説明会に来ていた人事の印象が良かった」など、小さなことでも構いません。後々何が決め手となるかわからないので、良いことも悪いことも書き込んでおくと便利でしょう。
業界研究・企業研究ノートで使える資料をダウンロード
下記から業界・企業研究ノートのサンプルをダウンロード、参考にしてまとめていきましょう。
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業界研究・企業研究ノートをまとめるポイントとは?
業界研究・企業研究ノートをまとめるときに気をつけたいのは、以下の3つのポイントです。 ポイントを押さえて、分かりやすいノートを作りましょう。
情報は更新していく
業界や企業は、常に状況が変化していきます。新聞やニュースなどで動向をチェックしておき、新しい情報が入ったらすぐに加筆修正していきましょう。
紙はルーズリーフがおすすめ
情報を更新していくと、書くスペースがなくなってしまうことがあります。ルーズリーフにまとめておけば、順番の入れ替えやページの追加が簡単にできるので、わかりやすくまとめることができます。
まとめ
業界研究・企業研究ノートは、業界や企業の特徴や魅力を発見するための便利なツールです。志望動機を考えるときに役立ちますし、さまざまな業界や企業を研究することで明確な比較ができ、自分にぴったりの企業が見つけやすくなるでしょう。わかりやすく業界研究・企業研究ノートをまとめて、就活をスムーズに進めましょう!
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