皆さんはこれからのキャリアプランや将来の像をはっきりと定めていますか。
もしかしたら将来が明確になっていないことに対して、焦りを感じている人もいるかもしれません。しかし社会の現状はどうでしょうか。目まぐるしい変化に溢れる現在、これからの社会がどのように動いていくのか予想することさえ難しい時代です。はっきりとした将来が見えなくて当然であり、その時々に訪れる偶然の出来事やタイミングで私たちの未来が作られていくと思いませんか。
つまり、良い偶然を引き寄せ、良いキャリア形成の機会に巡り合うことが、これからの社会を自分らしく生きていくために重要であると言えます。この考え方は「プランド・ハプンスタンス理論」と呼ばれています。この理論をもとに、今後のキャリア形成のためにどう行動すべきか、紹介していきます。
目次
プランドハプンスタンス理論とは?
そもそもプランドハプンスタンス理論とは、どのような理論なのでしょうか。
プランドハプンスタンス(Planned Happenstance)理論とは、日本語で「意図された偶然」や「計画された偶発性理論」と訳される、比較的新しいキャリア論です。プランドハップンスタンス理論とも呼ばれています。これは変化の激しい現代において、キャリアの8割は偶然の出来事によって形成されるという考え方です。
1999年、スタンフォード大学に勤めるクランボルツ教授がこの理論を発表しました。当時は、目指すゴールを決めてキャリアステップを具体化し、それに向かって経験を積み重ねていくというキャリアの考え方が主流となっていました。しかし、クランボルツ教授らが米国の社会人を対象に行った調査によると、18歳時点でなりたいと思っていた職業についた人の割合はわずか2%だったのです。この数字は、当時のキャリア論にいかに限界があるか物語るものでした。
現代は、5年後・10年後の未来が読めない「不確実時代」や「VUCA時代」と呼ばれています。私たちは偶発的な出来事を自らつかみ取るための行動が必要となるでしょう。
では、プランドハプンスタンス理論をこれからの行動にうつすにはどうすればよいのでしょうか。実は、良い偶然をただ待っているのではなく、自ら引き寄せるコツがあります。予期せぬ偶然をチャンスに変えるための「5つの指針」を詳しく紹介していきます。
就活で実践できる「大切な5つの指針」
(1) 好奇心
絶えず新しい学習の機会を模索することを指します。就活では、就活ノウハウを学べるイベントに参加してみるといった行動ができそうです。
(2) 持続性
失敗に屈せず、努力し続けることを指します。例えば、一度書いたガクチカや自己PRをそのままにしていませんか。ESを書く機会は3月にかけて増えますので、何度もブラッシュアップしておくべきでしょう。また、グループディスカッションの練習はしていますか。機会を重ねることで、自分がどのような役割をすべきか分かるようになります。大学の友達や他の学生と話す機会を積極的に作ると良いでしょう。
(3) 楽観性
新しい機会は必ずやってくると、ポジティブに考えることを指します。就活においては、一度の失敗で気分が落ち込んだり、やる気の継続が難しかったりしますよね。たとえ一度の選考で失敗したとしても、あなたの就活がそれで終了してしまうわけではありません。次の機会は必ずありますから、その失敗を次に生かそうと前向きに行動していきたいです。
(4) 柔軟性
こだわりを捨て、信念・概念・態度・行動を変えることを指します。例えば、絶対にこの業界・企業がいい!というこだわりです。本当にそれでいいのか、改めて考えるためにも他の業界・企業に目を向けてみましょう。
(5) 冒険心
結果が不確実でも、リスクをとって行動することを指します。落選することを恐れて、「自分には無理」と諦めてしまう方も少なくありません。ハードルの高い選考に挑戦し、そこで学びを得ることが大切です。合格が難しそう・倍率が高そうな選考にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
オファー型就活で「偶然の出会い」を!
実は「プランドハプンスタンス理論」を利用した就活サービスがあります。それは「オファー型」「逆求人型」「スカウト型」と呼ばれるような、企業から学生へ呼びかけのあるダイレクトリクルーティングサービスです。学生が企業へアクションを起こす従来型の就活サービスとは異なり、学生がプロフィールや功績を公開することで、それを見た企業側からアクションをするサービスです。学生自身が主体的・能動的に自分の情報を発信でき、これらに注目した企業の行動を生み出すことができます。学生にとって視野に入れていなかった業界と接点ができやすく、まさに「偶然の出会い」を創出する新しい就活の在り方と言えます。
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dodaキャンパスで実践できる「大切な5つの指針」
「偶然の出会い」を学生へもたらすことができるサービスの一つにdodaキャンパスがあります。dodaキャンパスは、あなたの努力や経験を公開することで企業からオファーが届く就活サービスです。ここではプランドハプンスタンス理論の「5つの指針」に則って、dodaキャンパスで実践できる行動を紹介します。
(1) 好奇心ーdodaキャンパス主催イベントに参加しよう
dodaキャンパスではさまざまなイベントを開催しています。例えば、エントリーシートの書き方講座や、業界研究のやり方講座、社会人の先輩が登壇するイベントなどがあります。好奇心を養い、新たな知識を手に入れるためにぜひ参加してみてください。
(2) 持続性ーキャリアノートをブラッシュアップしよう
dodaキャンパスの「キャリアノート」はご存じですか?
キャリアノートは、学生の基本プロフィール・努力した経験・資格などを記入し、企業向けに公開しているページを指します。いわゆる「ガクチカ」や「自己PR」を、一度書いて満足していませんか?一度でも記入したことのある学生さんは、最終更新日を確認してみましょう。何度もブラッシュアップして、企業の心を惹くキャリアノートを作成しましょう。
(3) 楽観性ーdodaキャンパスアカウントと一緒に頑張ろう
dodaキャンパスの公式Twitterアカウントはご存じですか?
学生生活や就職活動に力を入れている学生さんに向けて、ツイートしています。新たな学習の機会を得られるようなイベント情報やおすすめのキャリアコラムはもちろん、皆さんが少しでも明るくなったり勇気づけられたりする投稿を行っています。ぜひフォローして、一緒に頑張りましょう!
(4) 柔軟性ーキャリアノートの希望条件を見直そう
dodaキャンパスではあらゆる業界・地域の企業と出会うことができます。あらゆる企業と出会うために、この機会にキャリアノートの「希望条件」を見直してみましょう。希望条件では、業種・職種・勤務地・企業タイプ・企業選びの軸を設定できます。「なんとなく地元の都道府県を希望勤務地にしていたが、特にこだわっていない」という方や「さまざまな業界を見てみたい」という方は、あえて希望条件を広く設定してみてはいかがでしょうか。
(5) 冒険心ーもらったオファーを自分のものにしよう
dodaキャンパスでは、企業側が「会ってみたい」と思った学生に対しオファーを送ります。そのため、オファーが来る前は名前を知らなかった企業や、あまり研究を進められていなかった業界の企業などと出会うことができます。中には早期選考・本選考に直結するオファーもあるので、ぜひ挑戦してみましょう!
まとめ
おさらいすると、プランドハプンスタンス理論とは、良い偶然を引き寄せ、良いキャリア形成の機会に巡り合うことでした。今回はこの理論に基づいて、就職活動における5つの指針を紹介しました。ぜひdodaキャンパスをうまく活用して、偶然の出会いを自分のものにしてみてください。
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