「希少価値で生きる」。その人生とは？ －「まなぶ」と「はたらく」先輩インタビュー Vol.10

まず、大学時代についてお話すると、私の大学生活を大きく占めたものは２つあります。
１つ目はアーチェリー部での活動です。1年生～3年生まで取り組み、３年生では女子リーダーという経験もしました。個性豊かなメンバーをまとめて、点数UPという目標に向かう経験はとても貴重だったなと思います。ここで初めてリーダー経験を積みました。
もう１つの大きな取り組みが教職課程です。私は工学部なので、教職は不可欠なものではないのですが、理系は取れる資格が少ないということから機会があり挑戦してみようと思い、部活と両立して授業を受けていました。また教職課程で印象的だったのが教育実習で、教えてもらう側からは分からない、教える側との立場の違いを学びました。また、母校に帰れたのはやっぱり楽しかったですね。この２つの他にも、バレンタインの短期バイトをしたり、短期留学をしたりなど様々な経験を大学時代にできてよかったなぁと今振り返っても思います。

そして就活に入っていくわけですが、就活以前から私には「希少価値で生きる」という人生のテーマがありました。
このきっかけは母にあって、母自身が男性社会で生きていて、その経験がアドバンテージになったという話を幼少期から聞いていた私は「希少価値」というキーワードを重要視するようになりました。実際に理系である工学部を選んだのも、その中で情報系を選んだのも女子が少ないという環境で自身の希少性を磨くための選択でした。また就活の中でも同じ軸で企業を見ていて、「自分の希少価値である情報系が刺さるのはどこか？」と考えた時に、情報系が少ないメーカー、その中でも情報系の学びが役立ちそうな電機メーカーを選択しました。

そして現在は家電とIoTアプリで新サービス企画・開発をしていて、主に私の仕事はインターネットを通して得た情報を分析し、顧客の志向を明らかにし、次の商品の企画や開発に活かすということをやっています。そしてこれは驚かれると思うのですが、サービス企画・開発をする中で顧客に対して「見せる力」というものが必要だと感じ、今では芸大に通っています(笑)。 ここで私が言いたいのは、一見社会人は拘束がたくさんあるように見えますが、実は自分次第でお金と時間をしっかり作ってやりたいことをできるということでした。皆さんも今後来たる社会人生活に向けてどんなことをしたいのか、今のうちにそのきっかけ探しをするのも良いと思います。

学生レポーター：大学時代のお話の中で、院進されてから修士卒で就職したとお話いただきましたが、最近の大学生は院進せずに学部卒で就職する理系学生も増えてきてると感じます。米田さん自身は学部時代に院進の決断に悩んだりはされませんでしたか？