プロフィール
商学部(観光学)を卒業。体育会サッカー部のマネージャーとして忙しい毎日を送った。
社会人7年目(取材当時)。生命保険会社に勤務し、現在は新規事業の企画を担当。
休日はヨガでリフレッシュしている。
本記事の著作権は(株)ベネッセ i-キャリアが保有しております。
「あなたがやりたいことは?」という質問に戸惑ったことはありませんか。
「やりたいことがない」と悩んでいる人や、このまま漠然と大学生活を過ごすことに焦りを感じている人もいるかもしれません。
そんな悩める大学生に集まってもらい、いきいきと働く先輩は学生時代をどのように過ごしたのか、そして今、どのような仕事をしているのか、学生時代から今に至るまでの流れをあれこれ聞いてもらいました。
先輩のキャリアストーリーを通じて、自分の学生生活とその先のキャリアについてヒントが得られるかもしれません。今回は蓮井さんの取材内容をお届けます!
大学は観光を学べる学部学科へ
でも、ダンスの経験者から初心者までが混在する部活で、思い描いていたものとは何かが違い、途中で辞めてしまったんです。
「ダンスのために学校を選んだのに」という思いもあり、自分としては挫折でした。ダンスはスクールで続けていました。高校生活はアルバイトで忙しかったです。あまり勉強はしていませんでした(笑)。
別の方法で自分がやりたかったことに近いことを探して、その実現のために行動すればいいと思ってやってきました。
「これでなきゃいけない」と決めつけず、ダメだったら他にいいと思える道がないかを探してやってみます。すると落ち込んでいたことなんて忘れてしまいます。
新たな環境を楽しみ、刺激を受けて世界が広がり、その全てが次の自分に繋がっていくと思うのです。
大学生活は「ゼミ」と「体育会」が印象に残っている
生命保険会社での仕事
でも、自分は観光は好きですが、それを職業とすることにはそれほど興味がないようにも思えました。旅行は自分で楽しみたい。旅行を仕事にすることを、私は望んでいないかもしれないと感じたのです。
業界を問わずに様々な説明会に行きました。
そこで、命に関わる大病を患うなどしてピンチに陥った人々をサポートする生命保険業界に社会的な意義を感じました。私の「支えたい」という気持にピタッとはまったんです。
そこで興味をもち、その仕事に関わってみたいと感じたことが今の会社を選んだ理由です
業界については直感的に絞ることができましたが、その先まで深く考えていませんでした。部署のことや、職種のことなど、もっと自分がどういう仕事をしたいのかを考えてみてもよかったかもしれません。
例えば、「できるだけたくさんの電話をうけてお客様との接点を増やしたい」部署もあれば、「お客様の状況によりフィットしたご案内を選択し、ご提案として送付したい」部署もあります。
どちらもお客様にとっての最良を考えているのですが、それぞれの目標を達成するために実施することが、時にお互いの業務にとって最適でないこともあります。そこで間に入って調整していくのは大変でした。
でも、それぞれのメリット・デメリットを整理しながら最適解を探していくことは、やりがいもありました。
学生時代の経験で活きていること
部活動のマネージャーというと、サポートに徹するようなイメージをもつかもしれませんが、そうではありません。サッカー部全体の運営について自ら考え、瞬時に行動に移さなければいけない仕事でしたので、鍛えられました。
この経験は、自ら企画を立案し、積極的にプロジェクトを進める必要がある現在の仕事には、とても役立っています。
ゼミでの調査活動は、調査して分析し、正しい結論を導くために、実際に現地に行って、対象者のリアルな声・生の声を聞くということが非常に重要でした。
この経験は、お客さまのリアルな声を聞き、課題を分析し、品質向上や新たなサービスの企画・開発する今の仕事につながっています。リアルな声を聞く大切さを学生時代に学んでいたこと。アンケートやインタビューはただ”聞く”のではなく、人から”引き出す”ための工夫や姿勢が必要なこと。それらを大学時代に経験し身につけられてきたことが、今の仕事で非常に役立っています。
今、やりたい仕事ができている
世界中にあるサービスの開発事例などをまとめて学ぶことができたのは、サービス開発に大いに役立っています。ユーザーの困っていることや嬉しいことなど「感じていること」に共感して、彼らが真に欲しいサービスを提供することが重要です。
シリコンバレーでの「ユーザー起点でサービス開発をする」という学びは、仕事の原点になりました。
学生のみなさんへのメッセージ
働くイメージを持つためにも、色々な社会人の人と話をする機会を作っていくとよいと思います。仕事も広く調べることをお勧めします。
私は職種のことを考えずに就活をしました。今の企画の仕事にとてもやりがいを感じているからこそ、学生時代の自分が職種について考える視点がなかったと感じます。
後悔はないですが、業界だけでなくもっと幅広く仕事を見るチャンスだったなと思います。
また、「なぜ社会について直接社会人に話を聞かなかったのだろう」と後になって思いました。
新卒向けの会社説明会では、参加する学生のみなさん側から何でも聞きたいことを聞くのは勇気がいると思います。例えば、30歳のときの年収はいくらぐらいですか?などですね(笑)。 ぜひ、会社が設定する以外の場面、利害関係の生じないフラットな環境で社会人に話を聞いてみてください。今は疑問にすら思っていない観点の情報がたくさん得られ、参考にでき、視野が広がるはずです。
今の時代、Webサービスを通して、有益な情報を得られる機会がたくさんあります。就活向けのセミナーだけではなく、視点を変えて、事業担当者が開いている最新事例を扱ったサービスやマーケティングについてのセミナーなどを受講するのも面白いと思います。
むしろ、そういった会の方が、その会社が提供している商品やサービスへの理解が深まったり、会社の真の姿や取り組みが見えてくるような気がします。
ぜひみなさんも、積極的にそういったサービスを利用してみてください!
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