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目の前のことに懸命に取り組むことが将来につながっていく-「まなぶ」と「はたらく」先輩インタビュー Vol.7

  • 大学1,2年生
  • 2021.04.01

プロフィール

蓮井 智子さん
商学部(観光学)を卒業。体育会サッカー部のマネージャーとして忙しい毎日を送った。
社会人7年目(取材当時)。生命保険会社に勤務し、現在は新規事業の企画を担当。
休日はヨガでリフレッシュしている。

本記事の著作権は(株)ベネッセ i-キャリアが保有しております。

「あなたがやりたいことは?」という質問に戸惑ったことはありませんか。
「やりたいことがない」と悩んでいる人や、このまま漠然と大学生活を過ごすことに焦りを感じている人もいるかもしれません。
そんな悩める大学生に集まってもらい、いきいきと働く先輩は学生時代をどのように過ごしたのか、そして今、どのような仕事をしているのか、学生時代から今に至るまでの流れをあれこれ聞いてもらいました。
先輩のキャリアストーリーを通じて、自分の学生生活とその先のキャリアについてヒントが得られるかもしれません。今回は蓮井さんの取材内容をお届けます!

大学は観光を学べる学部学科へ

学生レポーター:こんにちは。よろしくお願いします。はじめに、蓮井さんはどのような高校時代を過ごしてきましたか?
蓮井さん:子どもの頃からダンスを続けていたので、ダンス部の活動が盛んな高校に入学しました。
でも、ダンスの経験者から初心者までが混在する部活で、思い描いていたものとは何かが違い、途中で辞めてしまったんです。
「ダンスのために学校を選んだのに」という思いもあり、自分としては挫折でした。ダンスはスクールで続けていました。高校生活はアルバイトで忙しかったです。あまり勉強はしていませんでした(笑)。



学生レポーター:中学生の頃から「ダンス」と決めて高校を選んだのですね。大学はどのような理由で選んだのですか?
蓮井さん:もともと大学に進学したいとは特に思っていなかったのですが、進学校の雰囲気の中、様々な価値観を持った同級生に影響を受けて大学進学を決意しました。 当時、大学では留学をしたい、そのために英語を学ぼうと国際系の学部を受験しました。でも希望する国際学部は合格せず、商学部商業学科へ入学しました。



学生レポーター:商学部商学科ですか?国際系からずいぶん変わったのですね。
蓮井さん:私の進学した商業学科では、観光を専門に学ぶことができ、有名な先生もいたのです。将来は英語を使う仕事がいいなとも思っていたので、そこまで調べていました。ですから、やりたかったことと、そんなに違っていなかったのです。



学生レポーター:蓮井さんは、高校時代から、進んだ道が思い描いたものと違っても、柔軟に対応してきたのですね。ダンスや国際系学部への進学等、私なら立ち直れないかもしれないです。どうしていつも、そんなに前向きにいられるのですか。
蓮井さん:私も落ち込みます。ですが、一方で「落ち込んでいても仕方ない」とも思うんです。
別の方法で自分がやりたかったことに近いことを探して、その実現のために行動すればいいと思ってやってきました。
「これでなきゃいけない」と決めつけず、ダメだったら他にいいと思える道がないかを探してやってみます。すると落ち込んでいたことなんて忘れてしまいます。

新たな環境を楽しみ、刺激を受けて世界が広がり、その全てが次の自分に繋がっていくと思うのです。



大学生活は「ゼミ」と「体育会」が印象に残っている

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学生レポーター:印象に残っている科目はありますか?
蓮井さん:大学では「地域社会論」を研究するゼミに所属していました。観光がメインのテーマです。全国各地に行って調査したことが印象に残っています。調査に行った場所では、観光客や地域住民に対してアンケートをとっていました。1週間で2000件くらい集めたこともありました。



学生レポーター:そんなに集めたのですね。とったアンケートをどうするのですか?
蓮井さん:アンケートの結果をまとめて分析したものを、ゼミの教授が学会で発表します。そのお手伝いをしていました。ゼミとして非常に熱心に取り組んでいたと思います。



学生レポーター:大学時代、そのほかに打ち込んでいたことはありますか?
蓮井さん:体育会のサッカー部のマネージャーを4年間務めていました。高校でダンス部を途中で辞めてしまったことが心に残っていたので、大学では部活動をやり抜きたいと思っていました。



学生レポーター:体育会のマネージャーですか。サークルと違って大変そうです。
蓮井さん:部活中には、サークルのように男女ワイワイ楽しくという雰囲気は全くありません。勝利という一つの目的に向かって努力するストイックな集団でした。その中で、私もチームの一員として戦力になれるよう、常に先を読み、自ら積極的に行動することを意識しました。いつも緊張感がありましたね。



生命保険会社での仕事

学生レポーター:就活で、今の会社を選んだ理由はなんですか?
蓮井さん:大学のゼミの仲間たちは、観光系の職業に就いた人が多いです。私も漠然と観光かな、と思っていました。
でも、自分は観光は好きですが、それを職業とすることにはそれほど興味がないようにも思えました。旅行は自分で楽しみたい。旅行を仕事にすることを、私は望んでいないかもしれないと感じたのです。

業界を問わずに様々な説明会に行きました。
そこで、命に関わる大病を患うなどしてピンチに陥った人々をサポートする生命保険業界に社会的な意義を感じました。私の「支えたい」という気持にピタッとはまったんです。
そこで興味をもち、その仕事に関わってみたいと感じたことが今の会社を選んだ理由です



学生レポーター:観光から生命保険会社って、すごい変化のように思います。
蓮井さん:色々見て「保険業界がいいな」と強く感じた自分の直感は大事にしたいと思いました。
業界については直感的に絞ることができましたが、その先まで深く考えていませんでした。部署のことや、職種のことなど、もっと自分がどういう仕事をしたいのかを考えてみてもよかったかもしれません。



学生レポーター:今、7年目と伺いましたが、ずっと同じ仕事をされているのですか。
蓮井さん:いえ、一度異動しています。入社してすぐに配属されたのは、コールセンターの部署です。お客様向けのマニュアルを作成して、電話オペレーターの方への研修を実施することが仕事でした。部署はとても大きくて、300人が働いていました。



学生レポーター:300人ですか。そんなに多くの人と働くのは大変そうです。
蓮井さん:そうですね。セクションごとに、それぞれの目標が異なります。
例えば、「できるだけたくさんの電話をうけてお客様との接点を増やしたい」部署もあれば、「お客様の状況によりフィットしたご案内を選択し、ご提案として送付したい」部署もあります。
どちらもお客様にとっての最良を考えているのですが、それぞれの目標を達成するために実施することが、時にお互いの業務にとって最適でないこともあります。そこで間に入って調整していくのは大変でした。
でも、それぞれのメリット・デメリットを整理しながら最適解を探していくことは、やりがいもありました。



学生レポーター:想像もつかないですが、やりがいがあると言えるのがすごいです。今はどのようなお仕事をされているのですか。
蓮井さん:新規事業でもある、ヘルスケアサービスの企画・開発を担当しています。例えば、アプリでお客様の健康診断結果や日常の食事、運動状況などを数値化して管理できるようなサービス等があります。 生命保険会社といっても、保険を販売しているだけではありません。病気を未然に防ぐためのサポートもしているんです。



学生レポーター:コールセンターの運営からサービスの開発業務に異動されたのですか?随分違う仕事のように思えます。
蓮井さん:そうですね。今携わっている新規事業のサービス開発は、自分から「この仕事をやりたい」と社内で手を挙げました。そういった意味では、経験がなくてもチャレンジしたいことができる環境を獲得した状態です。 ゼロから企画し行ってきたサービス開発でしたが、もうすぐテストが始められる段階まできました。ユーザからの反応がとても楽しみですし、そこで得た結果を基に、実際のサービスはさらによいものにしていきたいです。



学生時代の経験で活きていること

学生レポーター:学生時代の経験で、仕事に活かされていることはありますか?
蓮井さん:大学のサッカー部のマネージャー経験とゼミの活動は活かされています。
部活動のマネージャーというと、サポートに徹するようなイメージをもつかもしれませんが、そうではありません。サッカー部全体の運営について自ら考え、瞬時に行動に移さなければいけない仕事でしたので、鍛えられました。

この経験は、自ら企画を立案し、積極的にプロジェクトを進める必要がある現在の仕事には、とても役立っています。

ゼミでの調査活動は、調査して分析し、正しい結論を導くために、実際に現地に行って、対象者のリアルな声・生の声を聞くということが非常に重要でした。

この経験は、お客さまのリアルな声を聞き、課題を分析し、品質向上や新たなサービスの企画・開発する今の仕事につながっています。リアルな声を聞く大切さを学生時代に学んでいたこと。アンケートやインタビューはただ”聞く”のではなく、人から”引き出す”ための工夫や姿勢が必要なこと。それらを大学時代に経験し身につけられてきたことが、今の仕事で非常に役立っています。



今、やりたい仕事ができている

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学生レポーター:入社してから一番印象に残っていることを教えてください。
蓮井さん:アメリカのサンフランシスコ・シリコンバレーで研修を受けられたことです。高校時代に留学をしてみたい、という思いがありましたが、社会人になってチャンスが巡ってきました。



学生レポーター:アメリカで研修ですか。すごいですね。どんなことを学ばれたのですか。
蓮井さん:今関わっているサービス開発の仕事のために行かせてもらいました。
世界中にあるサービスの開発事例などをまとめて学ぶことができたのは、サービス開発に大いに役立っています。ユーザーの困っていることや嬉しいことなど「感じていること」に共感して、彼らが真に欲しいサービスを提供することが重要です。
シリコンバレーでの「ユーザー起点でサービス開発をする」という学びは、仕事の原点になりました。



学生のみなさんへのメッセージ

学生レポーター:最後に、大学生にアドバイスをお願いします!
蓮井さん:自分が大学生だったとき、社会人へのイメージは湧いていませんでした。インターンシップも今ほど普及していなかったです。
働くイメージを持つためにも、色々な社会人の人と話をする機会を作っていくとよいと思います。仕事も広く調べることをお勧めします。

私は職種のことを考えずに就活をしました。今の企画の仕事にとてもやりがいを感じているからこそ、学生時代の自分が職種について考える視点がなかったと感じます。
後悔はないですが、業界だけでなくもっと幅広く仕事を見るチャンスだったなと思います。

また、「なぜ社会について直接社会人に話を聞かなかったのだろう」と後になって思いました。
新卒向けの会社説明会では、参加する学生のみなさん側から何でも聞きたいことを聞くのは勇気がいると思います。例えば、30歳のときの年収はいくらぐらいですか?などですね(笑)。 ぜひ、会社が設定する以外の場面、利害関係の生じないフラットな環境で社会人に話を聞いてみてください。今は疑問にすら思っていない観点の情報がたくさん得られ、参考にでき、視野が広がるはずです。

今の時代、Webサービスを通して、有益な情報を得られる機会がたくさんあります。就活向けのセミナーだけではなく、視点を変えて、事業担当者が開いている最新事例を扱ったサービスやマーケティングについてのセミナーなどを受講するのも面白いと思います。
むしろ、そういった会の方が、その会社が提供している商品やサービスへの理解が深まったり、会社の真の姿や取り組みが見えてくるような気がします。

ぜひみなさんも、積極的にそういったサービスを利用してみてください!



学生レポーター:会社を知るには、企業説明会だけだと思っていましたが、お客さんや学び手としての参加方法もあるのですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。

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