人を笑顔にしたいマインドで、柔軟にはたらく －「まなぶ」と「はたらく」先輩インタビュー Vol.13

私はとにかくサラリーマンになりたくなかったんです(笑)。なので学生生活は、公認会計士の勉強のためにダブルスクールをしていました。ですが、まさかの不合格。3年生の終盤のことでした。無気力状態でしたがとにかく就職活動に切り替えるしかなかったので、自己分析に協力して欲しいという理由で先輩・社会人との飲み会を開いていました(笑)。

そもそもなぜ私が公認会計士を志していたのか、ルーツは幼少期にさかのぼります。幼少期は身体が弱くて、お世話になっていたお医者さんがいました。その姿に憧れていたのですが、「優しすぎるからお前は医者に向いていない」と親戚から諭され、学生時代好きだった数学を活かせないかと考えました。 そこで、公認会計士は企業活動を健全に保つという意味で「企業のお医者さん」と言われることもあると知り、勉強を始めました。

結局、公認会計士は不合格でしたが、「企業の医者っぽいことができないか？」と思い、就活時には金融とコンサル業界を志望していました。でも、お客様への提案だけでなく、ビジネスの最初から最後まで自分が携われる業界がいい！と考え、メーカー志望に変わっていきました。良い縁があって、現在は会計と経営企画に携われる経理として働いています。

ここからは就活で心掛けておきたい二つの考え方をお伝えします。これは村山昇さんの「働き方の哲学」という本を参考した内容になります。

まず、将来成し遂げたい目標・目的・夢などを目指す際、成し遂げたい3つのステップを紹介します。第1層は何を持つか・第2層はどう行うか・第3層はどうあるべきか、です。第1層はスキルや資格、人脈を持っているかどうかを指します。第2層は行動・思考特性、態度、習慣。第3層は価値観・マインドがどうあるかを指します。
皆さんは、新卒入社した社会人が一番大切にするべきなのはどれかわかりますか？
私は最初、第1層のスキルや資格が大切だと考えていました。手に職というように、資格があれば採用されると考えていたのです。ですが本当に大切なのは、第3層の価値観・マインドです。マインドが分からないと上の層の行動・思考特性は定まらず、この二つの層ができてやっと、知識やスキルがついてきます。
よく就活の軸と言いますが、価値観・マインドがそれにあたると思います。自分の幼少期から振り返って、持っている価値観やマインドを振り返ってみると、就活はちょっと面白くなるかもしれないです！

そして企業を選ぶ際に判断軸となる考え方を紹介します。 縦軸に上から精神的観点・物的観点を、横軸には右から働きがいと働きやすさを設けた四象限を考えてみてください。この四象限の中で、自分に合う企業スタイルはどこでしょうか。精神的観点を重視し、自分が譲れない部分と照らし合わせると決めやすいのでおすすめです。とはいえ働く前に精神的観点を理解するのは難しいので、私はOB・OGにコンタクトをとってお話を伺っていました。
最近はネット上でOB訪問をできるサービスがたくさんあるので、コロナ禍をポジティブにとらえて社会人に会ってみましょう！

※「働き方の哲学」（出版社：ディスカヴァー・トゥエンティワン）

「好きなこと」「好きじゃないこと」の観点と「稼げる」「稼げない」の観点からみると、当然「好き」かつ「稼げる」で仕事を探そうと思いがちです。一番理想的なのですが、働き始めからこだわることは難しいと思います。例えば、お金を稼げる一方好きでないことを仕事にしていたら、そこで稼いだお金を利用して好きな仕事に就けるかもしれません。 逆に、あまりお金を稼げないけど好きな仕事を続けたら、いつかは稼げるようになるかもしれません。
今は転職や副業、起業など働くスタイルが柔軟になってきたので、様々な経験を積んでライフワーク（好きかつ稼げる仕事）に近づくことができると思います。

学生レポーター：就活の土台で大切なのは価値観・マインドだというお話を伺いましたが、就活当時の根岸さんの価値観・マインドは何でしたか。

学生レポーター：資格取得の勉強に時間を費やしていた印象があるのですが、大学時代に本当はやっておきたかったことがあればお伺いしたいです。

参加学生A：就活についてよくわからなかったはずなのに、どうして大手企業に就職できたと思いますか。

参加学生B：今、公認会計士の勉強を始めようか迷っています…。根岸さんは資格を取れなかったとしても、勉強をして良かったと感じていますか？

参加学生C：就活当時、自己アピールはどのようにしていましたか。

学生レポーター：最後に、今の大学生にアドバイスをお願いします！

学生レポーター：根岸さん、本日は貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました！