生まれた時から大好きな「モノづくり」を仕事に。－「まなぶ」と「はたらく」先輩インタビュー Vol.12

大学1,2年生
2021.11.25

プロフィール

市野晴之さん
株式会社朝日新聞社メディアラボ(5年目)にて勤務。
・エンジニア入社。
・最近は新規事業開発の制度運用、伴走(開発含む)に従事。
・趣味はアウトドア全般、電子工作/プログラミング。

9/17に開催された「大企業で働く人の仕事・学び・就活は？まなぶとはたらく社会人インタビュー」というイベントにて、市野さんの学生時代～社会人に至るまでの経験をお話しいただき、学生レポーターがインタビューさせていただきました。こちらのコラムでは、そこでお話しいただいた内容をまとめて、イベントの振り返り・共有をさせていただきたいと思います。
それではさっそく見ていきましょう！

アルバイトが将来を拓くヒントになる

ーまずは市野さんからご自身の経験をお話いただきましたー

学生時代は講義・研究室・部活（バレーボール）・アルバイトで忙しい毎日を過ごしていました。時間が限られる中でも特に、アルバイトで家庭教師をはじめいろいろな仕事を経験していました
なぜ学生時代におけるアルバイトが貴重であるかというと、確実に社会人生活で活きる経験になるからです。社会人になる前に、実体験ベースで自分と仕事の相性を学ぶことができました。私は小さいころから「モノづくり」が好きで、学生時代からプログラミングを取り扱うフリーランスとして働いていました。始めはなんとなく「好きかな」「合っているかな」と思って始めましたが、結果それが今の仕事に繋がっています。皆さんも様々なアルバイトを探してチャレンジしてほしいです！もし合わなくても、前向きに次へ進みましょう！
さらに、アルバイトで自分と企業とのつながりを作る可能性もあります。就活するしないは置いておいて、企業とのつながりができれば自然と多くの経験を積むことができます。

自分を知ってから、企業を知る努力をしよう

就職活動において、最初は「とにかく企業を知ろう」と行動すると思います。しかし、闇雲に多くの企業を調べるのは大変なので、自分自身を知って業界や企業を絞っていったほうがいいです。
そこでやって良かったのが自分年表を作ること。生まれた時から今までを思い起こす作業です。例えば私なら、２～３歳位で某工作番組にハマってモノを作ることが好きになる・小学生の時はパソコンを分解してみるなど…僕はやっぱり「モノづくり」が好きなんだなと確信しました。
「自分の興味の根底にあるものは何なのか」知ることができると、企業に対してのアピールも上手にできるようになりました。

自分自身を理解できたら、次はひたすら企業について調べました。方法の一つは、様々な業種・業界を知るためにたくさんのインターンシップに参加することです。
またもう一つは、採用担当の方に直接連絡をとる方法です。経験上、意外と人事の方が親身で「連絡してよかった」と思いました。いろいろな社会人とお話することは結構楽しかったです。
こぼれ話ですが、就活時、弊社の採用担当をしていた方が本当に素敵な方で「一緒に仕事したい！」と感じていたのですが…実はご縁があって今は同じ部門の上司です！(笑)

就活はできるだけ前向きに・楽しく！

ーここからは学生レポーターからのインタビューにお答えいただきましたー

学生レポーター：お話の中で、学生時代のアルバイトが将来の仕事選びで貴重な経験になるとお伺いしました。当時職探しで「好き」「気になる」以外に大切にしていた着眼点はありますか？

市野さん：正直、あまり先を見据えていませんでした…。でもどんな仕事でも無駄にはならなかったと思います。プログラミングの仕事をしていたと話しましたが、ポップコーンを売るバイトをやったこともありました。自分に合う・合わないは置いておいて、接客経験を積めて勉強になりました。アルバイトの経験において無駄は無いと思います。

学生レポーター：企業研究のお話の中でとても前向きに楽しんで就活していらっしゃった印象を持ちました。就職活動は一喜一憂する場面が多いかと思うのですが、市野さんは落ち込んだときにどのように対処していましたか。

市野さん：ずっと楽しく就活しているように見えたかもしれませんが、そんなことないです！落ち込む時もありました。そういった時はそればかり考えてしまうので、別のことに没頭できる環境を作っていました。私は研究室が忙しくて、就活で少しつまずいたときはずっと研究室にいましたね。そこである程度心を入れ替えて、就活を進めていました。

イベント参加学生との座談会にて

ー学生からの質問に答えていただきましたー

参加学生A：教育番組を見て工作が好きになったとおっしゃっていましたが、僕はそういうのが逆に面倒だと感じる側でした。市野さんはそうではなかったのですか。

市野さん：全く面倒だと思いませんでした(笑)。もともと器用なのか作る過程にイライラしたこともありません。親の協力も得ながら家中を物色して、素材をかき集めていました。Aさんと私ではモノづくりに対する考え方が違うということだと思いますが、人それぞれ違って良いと思います。こういった「多様性」は大事にしていきたいところですよね。

参加学生B：お仕事も趣味もプログラミングとありましたが、いつごろから始められたのですか。

市野さん：小学校3年生くらいでパソコンを組み立てることを始めました。そして4年生時にはオンラインRPGに熱中していました。ゲーム内での繰り返し作業を自動化できないかだったりゲーム内通貨のしくみに気づいたりして、プログラミングに興味を持ったと思います。この土台があったから、こうして今エンジニア入社を果たしたと思います。

参加学生C：ベンチャー企業の福利厚生が本当に書いてある通りなのか気になります。市野さんだったらどのように調べますか。

市野さん：確かにざっくりとしか書いていないことがあるので、口頭で聞くのが一番いいと思います。私が当時の採用担当に親切にしてもらったように、Cさんが信頼できそうな採用担当に出会えたら「大企業と比べてどうですか？」と聞いてみてもいいかもしれません。

学生のみなさんへのメッセージ

学生レポーター：最後に、今の大学生にアドバイスをお願いします！

市野さん：もちろんです！皆さんに伝えたい二つのことをお話します。

（１）自分がどんなメリットを与えられるかアピールしよう。

自分がやってきたことを伝えるだけでは、企業の人は心惹かれません。「私は○○が得意なので、御社ではこのように働けます」と自分がその企業にいることでどんなメリットを与えられるか、具体的にイメージを持ってもらえるように話してみてください。

（２）就活を重く考える必要はない！

例えば、面接でうまくいかなかったときに落ち込むと思います。自分を否定されたように感じるときもあるかもしれません。しかし、面接は「運」もあると思います。運よく波長の合う面接官と出会えば話が弾むこともあるでしょうし、その逆もあるでしょう。緊張感からうまく話せなくなることもありますが、面接の数をこなして、社会人との会話を楽しめるようになってください。
また、社会人になってからいくらでもやりたいことが見えてきます。今は転職市場とも呼ばれるように、これからいくらでも可能性があります。新卒での就活を重く捉えすぎず、楽しんで就活してほしいです。

学生レポーター：市野さん、本日は貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました！