就活で「自己PRに書けるエピソードがない」と悩む学生は少なくありません。しかし、特別な成果や華やかな経験がなくても、自己PRでのアピールは可能です。大切なのは、目立った成果ではなく、日々の行動で心がけていることをアピール すること。
本記事では、エピソードが思い浮かばないときの見つけ方から、自己PRでの伝え方、OK・NG例文までわかりやすく解説します。
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目次
「自己PRに書けるエピソードがない」と感じるのは普通のこと
「特別な経験をしていないから、自己PRが書けない」と不安に思う学生は多いでしょう。しかし、不安に思う原因は「成果が大きくないと評価されない」という誤解にあるのかもしれません。
企業が確認したいのは大きな成果ではなく、身近な経験を通じて何を考え、どのように行動したかという姿勢です。アルバイトで後輩に仕事を教えた場面や、授業で課題に取り組んだ努力など、何気ない日々の出来事もアピール材料になります。
小さなエピソードでも、工夫した経験や成長できたことが伝われば、立派な自己PRとして成立します。

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自己PRのエピソードを見つける【5ステップ】

「自己PRに書けるエピソードがない」と感じる時は、下記5つのステップで自分の強みや過去の経験を思い起こしてみましょう。大切なのは、特別な成果ではなく日常の小さな経験に目を向けること。
エピソードがなくても焦る必要はありません。5つのSTEPを順番通りやっていけば、意外な強みや行動パターンを発見し、面接やESでも使える自己PRに仕上がります。
1.自己分析で自分の長所を探す
自己PRの出発点は、自分の性格や価値観を理解することです。学業や趣味、アルバイトなどを振り返り、「自分が褒められた場面」や「夢中になった瞬間」を書き出してみましょう。
自分でも当たり前だと思っていた何気ない行動が、実は責任感や粘り強さといった強みとして評価できる場合もあります。
具体的な自己分析の方法としては、「学業」「部活やサークル」「アルバイト」の3つのカテゴリに分けて考えるのがおすすめ。それぞれ「記憶に残っている嬉しい瞬間」を書き出していくと、あなたの強みが少しずつわかってきます。
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2.部活やアルバイトなど日常の成功体験を書き出す
目立った成果がなくても、部活や勉強などで日々努力を重ねた経験は自己PRにつながります。
- アルバイトで接客スキルを磨いた経験
- 部活でレギュラーを目指して継続した練習
- 授業やゼミで課題をコツコツこなした経験
成功体験を書くときは「小さな出来事でも数字や成果で表す」のがポイント。例えば「お客様アンケートで感謝の言葉を10件以上いただいた」「練習を週5回欠かさず続けた」など、具体性を加えると説得力が高まります。
何気ない普段の行動であったとしても、努力してきたことを具体的に示す ことができれば、採用担当者にも「あなたの人となり」が伝わるでしょう。
3.ライフラインチャートを描いて探してみる

次に、過去からの出来事を時系列で振り返る「ライフラインチャート」を使い、自分の成長を客観的に整理してみましょう。好調な時(山)や、不調な時(谷)の出来事を思い出し、そのときに考えたことや行動したことを書き添える と、あなたの強みや大事にしてきたことが浮かび上がります。
例えば、部活で大会に出場できず、悔しい思いをした経験は誰にでもあるでしょう。しかし、その後にチーム全員で努力し、チーム全体の底上げに成功したのであれば、「粘り強さ」や「協調性」といった強みが見えてきます。
企業は「逆境をどう乗り越えたか」にも注目しているため、不調だった時にこそアピールできるエピソードがあるかもしれません。
4.友人や家族に「自分の強み」を聞いてみる
自分では気づけない強みを知るには、他人の意見を取り入れることも大切。友人や家族に「私のいいところは?」と聞くと、意外な答えが返ってくることがあります。周囲から見たあなたの強みは、自己PRの材料としても使えます。
周りの人の意見を聞く時は、できるだけ複数人から意見を集めてみましょう。「優しい」「根気がある」などの「同じキーワード」が複数重なれば、あなたならではの資質が見えてきます。
ジョハリの窓のように「自分では見えていない強み」を可視化していく方法もおすすめです。自己分析のやり方や、ジョハリの窓の使い方については、「【完全版】自己分析のやり方10選!自分に合う分析や志望動機への活かし方がわかる」も参考にしてみましょう。
5.企業が求める人物像と照らし合わせる
自己PRでアピールする際は、企業が求める人材像と重なる部分を意識して伝えましょう。「挑戦心」「協調性」など、企業が重視している資質を確認し、あなたの強みに近い要素を結びつけるのがポイントです。
考えの整理が難しい時は、Will/Can/Mustの3軸を使うを使うのもおすすめです。
- Will:自分がやりたいこと
- Can:自分ができること(強み)
- Must:企業が求めること
例えば、メーカーを志望していて「Will=ものづくりに関わりたい」「Can=部活で培った粘り強さ」「Must=企業が求める協調性」と整理すれば、「粘り強く努力を続け、仲間と協力して成果を出す力を、ものづくりに活かしたい」という自己PRが完成します。

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エピソードがない時の自己PRの例文(OK例、NG例)

自己PRは、必ずしも大きな成果や特別な経験を題材にする必要はありません。日常の小さな行動や学びを整理していけば、自然と自己PRで話せる内容が出来上がります。
エピソードがない時の自己PRの例文や、採用担当者の印象を下げてしまうNG例文についても見ていきましょう。
OK例「好印象を与える自己PR」
下記は、目立ったエピソードがなくても、日々の小さな出来事を自己PRでアピールした例文です。
この経験から、相手の立場を考えながら行動できる力が自分の強みだと感じています。御社でも周囲と協力しながら目標達成に貢献していきたいです。
このように、日々の小さな経験でも、行動と学びを具体的に伝えることができれば好印象を与えられます
NG例「評価を下げる自己PR」
一見きちんと書けているように見えても、内容が抽象的すぎると自己PRの説得力は弱まります。下記はNG例文の典型例です。
一見まとまっているように見えますが、「具体的にどんな課題があり、どう行動したのか」「その経験からどんな学びを得たのか」が不足しています。採用担当者は「あなたが大切にしている価値観と将来性」を見ています。過去の事象だけを並べるのではなく、それを企業でどう生かすかを伝えましょう。
自己PRに関するよくある質問
就活では、「自己PRのエピソードがない」「しょぼい内容しかない」と悩む声も少なくありません。最後に、自己PRを考える際によくある質問にもお答えしていきたいと思います。小さなことでも不安を解消し、自信をもって就活を進めましょう。
Q.本当にエピソードがない場合は?
A.目立った成果がなくても問題ありません。企業は結果よりも、あなたの 考え方や価値観、 将来の伸びしろ を重視しています。「勉強での小さな工夫」「部活で試練に耐えて継続したこと」などを通じ、学んだことを自分の強みとして伝えましょう。
Q.自己PRが「しょぼい」のですが大丈夫?
A.自己PRの良し悪しは、成果の大小で決まることはありません。内容が地味だと感じていても、 自分なりの課題を見つけて改善した経験があれば十分 です。むしろ、身近なエピソードのほうが、より具体的で信ぴょう性があり、採用担当者の心にも響きます。
Q.自己PRとガクチカはどう違う?
A.自己PRは「自分の強みを示すこと」。一方で、ガクチカは「学生時代に力を入れたこと。取り組んだ内容そのもの」を指します。ガクチカを題材にして、自己PRを組み立てるイメージがわかりやすいかもしれません。自己PRでは、「強み→具体例→企業でどう生かすか?」という流れを意識しましょう。
まとめ|自己PRはエピソードの中身より「学びと姿勢」が重要!
エピソードがないと悩むのは自然なことですが、視点を変えれば必ず自己PRにつながる経験が見つかるはずです。過去の経験や学びを振り返り、自分の強みを自信を持って伝えていきましょう。
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