自己PRの締め方を少し意識するだけで、自分の伝えたいことがより明確になり、印象アップにも繋がります。
本記事では、自己PRの締めの文章に入れたい内容や意識したいポイントに触れつつ、『自己PRの締め方のコツ』を解説します。
具体的な例文も紹介するので、締めの言葉に悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
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自己PRの締め方は印象を左右する
自己PRでアピールする強みそのものや、根拠となるエピソードと同じくらい、自己PRの「締め方」は重要です。
強みや志望意欲をしっかりまとめていたとしても、締め方が悪いと印象が下がる場合も。最もアピールしたいポイントが企業に伝わるよう、端的かつ明確に、伝えたいメッセージを絞ってまとめる意識が大切です。
自己PRの締めに入れたい内容
自己PRの締めは、志望する企業の特徴や仕事内容との関連性を意識するのがポイントです。
単なる話のまとめではなく、最後のアピールにつながるような内容を心がけましょう。 締めに入れたい内容は主に「強みを企業でどう生かして貢献するか」「志望意欲の高さ」の2つです。
強みを企業でどう生かして貢献するか
自己PRで話した強みを、入社後にどのように生かしていくかを伝えると、自分が実際に働く姿をイメージしてもらいやすくなります。入社後の役割や仕事内容を例に出しつつ、強みをどのような場面で発揮して企業に貢献できるのかを伝えましょう。
自己PRで自分の強みをアピールするのはもちろん大切ですが、企業にとってどんな採用メリットがあるかを知ってもらうのも同じくらい大切です。採用メリットを見出してもらえるように、企業への貢献の形を説明することがポイントになります。
「自己PR」と「強み・長所」との違いや伝え方のポイントについては、こちらの記事で解説しているので参考にしてみましょう。
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志望意欲の高さ
志望意欲の高さも、自己PRの締めに入れたい内容の1つです。 自己PRで話した強みや自身の持ち味を生かし、どのように努力をしていくのかを述べると、前向きな姿勢が伝わります。
この際、ただ「頑張ります」と言うのではなく、「何を」「どう」頑張りたいのかを具体的に話すのがポイント。 ありきたりな表現にならないよう注意しつつ、自分の言葉で素直に話すよう心がけると気持ちが伝わりやすいでしょう。
「~~を生かしたい」という表現以外では、「~~のようになりたい」と未来形で話して、志望意欲の高さを伝える方法もあります。
自己PRの締めに意識したいポイント
自己PRの締め方が大切とはいっても、伝え方や内容次第ではむしろマイナスの印象につながる可能性があります。
締めの言葉選びを失敗して、自己PRがうまく伝わらないことを避けるためにも、次の紹介するポイントを意識してみましょう。
伝えたい要素を1つに絞る
あれもこれも伝えようとして複数の要素を詰め込むと、結局何が言いたいのかわかりづらくなります。 アピールポイントがぼやけてしまわないよう、締めで伝える要素は1つに絞りましょう。
どうしても伝えたい要素が複数あって選べない場合は、自分の活躍をよりイメージしてもらえそうな内容を選ぶのがオススメです。「企業にどう思われるか」という客観的な視点を意識すると、伝えたい要素を1つに絞りやすいでしょう。
前向きな言葉を選ぶ
就活生は社会人経験がない人が大半なため、「今はまだ役に立てませんが…」「自信はないものの…」などと謙遜しがちです。
後ろ向きな言葉を選んでもあまりメリットはありません。たとえ自信がなかったとしても、可能な限り前向きな言葉を選んで、ポジティブ思考な人柄を印象づけるほうがよいでしょう。
前向きな言葉を使うときに注意しておきたいのが、「精一杯努力していきたいと思います」「貴社に貢献したいと思います」といった定型文にならないようすること。
企業に貢献したい気持ちを伝えたい時は、どのような場面で、どう貢献したいと考えているかを話すことが大切です。
始め(書き出し)と締め方を統一する
心理学では「初頭効果」「親近効果」という心理効果が明らかにされており、人は最初に与えられた情報と最後に与えられた情報に影響を受けやすいと言われています。自己PRでも書き出しと締め方が全体の印象につながるため、特に注意して伝えましょう。
「結論」→「理由」→「具体例」→「再び結論」の流れで伝える『PREP法』を意識すると、何をアピールしたい自己PRかがわかりやすくなります。
また、最初に伝える結論と締めの文章を統一すると、アピールポイントがより明確になります。
例えば、自分の強みとして「コミュニケーション力の高さ」をアピールしたのであれば、それを具体的にどのような業務で生かせるのかを最後に伝えるのがおすすめです。
自信を持って言い切る
曖昧な表現は、迷いや不安、自信のなさを感じさせる要因になってしまいます。「本当に強みといえるのだろうか」「採用しても大丈夫?」などと企業に疑問を持たれないよう、自己PRの締めは自信を持って言い切るようにしましょう。
【迷いや不安を感じさせる表現例】
- できるかもしれません。
- 〇〇だといいなと思っています。
- できれば将来は〇〇の業務に携わりたいと考えています。
強みに自信をもてないと感じる方もいるかと思いますが、自己PRは自分の魅力を知ってもらうためのもの。謙遜や遠慮はせず、自分の強みだと思う部分をはっきりと伝えましょう!
自己PRの締め方の例文
ここまでの内容をふまえ、締め方の例文を紹介します。どのような言葉で自己PRを締めくくるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ただし、紹介する例文はあくまで一例に過ぎないため、実際に自己PRを作成するときには自分の言葉で伝えることが大切です!
志望する企業の特徴や仕事内容にあわせて、自分なりの締め方を考えてみてください。
目指す社会人像で締める例文
「御社で〇〇な人材を目指します」
●強みである柔軟性を生かし、不測の事態にも臨機応変に対応できる人材を目指します。
●常に客観的で公平な判断を心がけ、誰からも信頼されるような人材になりたいです。
目指す社会人像で締めくくる場合は、「企業が求める人材との関連性」を意識するとよいでしょう。求める人材と絡めながらアピールすることで、自分の強みと企業のニーズがマッチしている証明ができます。
一方で、社会人として当たり前のことを語っても大きなアピールにはならないのでご注意ください。「時間を守れる人になりたいです」「挨拶をきちんとできる人を目指します」といった締め方は避けるのが無難です。
入社後の抱負で締める例文
「入社後は〇〇に精進します」
●入社後は傾聴力を磨き、聞き上手な営業マンになれるよう精進します。
●御社の企業理念である〇〇を実践できるよう、社内に限らず社外でも1つずつ信頼関係を築いていきたいです。
入社後の抱負は、自分がもっている価値観を企業に理解してもらいやすい締め方です。強みを生かして何を特に頑張りたいのか、具体的な目標を伝えましょう。
前向きな姿勢を見せることは大切ですが、誇張した話になりすぎないよう注意が必要です。例えば、「入社1年以内に御社の売上を〇%上げる」と伝えても、まだ働き始めてもいない段階では説得力に欠けます。
好印象につなげようと意識しすぎるあまり、大げさなアピールにならないように意識するとよいでしょう。
自分の強みで締める例文
「〇〇の強みを生かして貢献します」
●情報収集力を生かして市場のニーズを細かく分析し、新しい価値をもつ商品作りに貢献します。
●学生時代に身につけた多言語スキルは、複雑な交渉が必要な国際プロジェクトで生かせるはずです。
自己PRの中で話した強みを、どのような場面・業務で生かせるのかを伝えると、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。企業理念や事業内容をふまえたうえで、強みの生かし方を伝えましょう。
「~~貢献します」という表現以外では、「〇〇の業務で強みを生かせます」と締めくくる方法もあります。いずれの表現でアピールするにしても、企業との関連性を意識することが大切です。
仕事への姿勢や心がけで締める例文
「〇〇を大切に仕事に取り組みます」
●与えられた役割を淡々とこなすだけではなく、主体的な行動を心がけながら日々の業務に取り組みます。
●自分と異なる意見を尊重する気持ちを忘れず、仕事に取り組んでいきます。
仕事に対する姿勢や心がけは、自分の人柄が伝わりやすい締め方です。何を大切にしながら仕事に取り組むつもりなのかを語ることで、企業は就活生の人柄が社風にマッチしているのかを確認できます。
また、仕事に対してポジティブな印象を抱いているか、それともネガティブな印象を抱いているかは、長く活躍してくれる人材を見極めるうえで大切な要素です。
将来性を期待してもらうためにも、自己PRの締めでは前向きな姿勢を見せましょう。
自己PRの締め方を工夫して前向きにアピールしよう
締め方だけで評価が決まるわけではありませんが、自己PR全体の印象を左右する大切な要素なのは確かです。アピールする強みそのものや根拠となるエピソードだけでなく、締め方にまで気を配って魅力的な自己PRに仕上げましょう。
どのような表現で締めくくるにしても、仕事に対して前向きな姿勢を見せることが重要です。あいまいな表現では企業に不安をもたれる要因となる可能性があるため、自分の強みを自信をもって伝えましょう。
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