「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を聞かれたけれど、何を書けばいいかわからない…」と、悩んでいませんか?
本記事では、就活で評価されるガクチカの書き方とテーマ別の例文を紹介します。ガクチカが思いつかない時の対処法やNG例もまとめていますので、参考にしながら面接対策を進めましょう。
目次
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ガクチカとは?自己PRとの違いと企業が聞く理由

ガクチカを聞かれた時は、「自己PRとの違い」や「企業側の質問の意図」を考えておく必要があります。考えを整理しておかないと、自己PRと同じ内容を話してしまったり、採用担当者にあなたの良さが伝わらなかったりする可能性もあります。
的外れな回答にならないよう、はじめにガクチカの定義や質問の意図などを簡単に整理しておきましょう。
ガクチカ=「学生時代に力を入れたこと」の略
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称です。
定義 | 学生時代に力を入れたこと |
---|---|
ガクチカでよく使われる経験 | 学業、部活動、サークル、アルバイト・ボランティア、インターンシップなど |
単なる出来事の紹介ではなく、目的→課題→行動→結果→学びの流れで、あなたの価値観や行動特性を伝えることが大切です。大きな成果がなくても、目標に向き合い工夫・継続した経験なら十分に評価されます。
自己PRとの違い
両者はエピソードが重なることもありますが、目的と構成が異なります。
- 自己PR:強みの提示 → 裏付けエピソード → 仕事での活かし方
- ガクチカ:経験の提示 → 課題と行動 → 結果 → 学び・活かし方
【自己PRとガクチカの違い】
自己PR | ガクチカ | |
---|---|---|
目的 | 自分の強みや資質をアピールすること | 学生時代の具体的な経験から行動特性や価値観を示すこと |
文章の構成 | 強みの提示 → 裏付けエピソード → 企業で生かすことや意気込み | 経験の提示 → 行動・工夫の説明 → 学びや成長 → 企業で生かすことや意気込み |
エピソードの範囲 | 大学時代に限らず、幅広い場面でのエピソードを話す | おもに大学時代のエピソードを話す |
人事が見ているポイント | 強みを企業でどう生かせるか? | 物事の考え方や困難への向き合い方、それをどのように企業で生かせるか? |
企業がガクチカを聞く3つの理由
ガクチカを語る際は、下記のような企業側の意図を理解した上で話す必要があります。
【ガクチカを聞く企業側の意図】
no. | 意図 | 企業がチェックしているポイント |
---|---|---|
1 | 入社後の再現性 | 過去の行動様式から、仕事への向き合い方を推測するため |
2 | 社会人基礎力の把握 | 主体性・協調性・課題解決力・計画性・継続力など |
3 | 価値観の適合 | 企業の人材像・社風と合うかを見極めるため |

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就活で評価される!ガクチカの書き方6ステップ【テンプレ付】

思いつきで書くより、型に沿って作ると抜け漏れがなく論理的にまとまります。以下のテンプレを下書きに使ってみてください。
そのまま使えるガクチカのテンプレート
要素 | 内容 |
---|---|
1.結論 | 私のガクチカは【テーマ】で、【目的】に取り組んだことです |
2.動機 | きっかけは【背景/課題】で、【理由】から改善を目指しました |
3.課題・目標 | 特に【課題】を解決するため、【数値/期限】を目標に設定 |
4.行動 | そのために【具体的な工夫①・②・③】を実行しました |
5.結果 | 結果、【数値/事実】まで改善し、【評価/変化】が得られました |
6.学び・活かし方 | この経験で【学び】を得たため、入社後は【活かし方】で貢献します |
STEP1「結論を書く」
結論を端的に。読み手が「何を頑張ったのか」を瞬時に把握できます。
▼ テンプレート※アルバイトの場合
STEP2「動機や背景(取り組んだ理由)を書く」
あなたが「なぜ」取り組んだのかを伝えましょう。意図がないと作業報告に見えます。
▼ テンプレート※アルバイトの場合
STEP3「課題や目標を書く」
抽象的な表現は避けて、数値・期限が伴う目標を述べましょう。
▼ テンプレート※アルバイトの場合
STEP4「取り組みや工夫を書く」
最もボリュームを持たせるべきパートです。行動に関する具体的な内容を、3点程度に絞って明確に述べましょう。
▼ テンプレート※アルバイトの場合
STEP5「結果・成果を書く」
結果は、できる限り客観的な数字や事実で示しましょう。数字が出せない場合は、周囲の評価や変化した行動でも構いません。
▼ テンプレート※アルバイトの場合
STEP6「学んだこと・今後の活かし方を書く」
学び→入社後の行動につなげて締めましょう。採用担当者が重視しているポイントのため、自分が社会人になった時をイメージしながら伝えましょう。
▼ テンプレート※アルバイトの場合

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ガクチカの書き方で押さえるべき3つのポイント

ガクチカにおいて「人事が特に注目する3つのポイント」についても見ていきましょう。このポイントを意識すれば、採用担当者に与える「説得力」と「印象」が格段に向上します。
1.人柄・価値観が伝わるように
人事は「この人と一緒に働きたいか?」という視点で、あなたのことを見ています。課題への向き合い方や乗り越え方を具体化し、責任感・誠実さ・挑戦心をにじませましょう。
どんな課題にどう向き合ったか、困難をどう乗り越えたかを具体的に伝えるのがポイント!あなたの責任感や誠実さ、挑戦心といった人柄が伝わり、人事にも評価してもらいやすくなります。
2.提出書類との一貫性
ES/履歴書/面接で軸がぶれると信頼性が下がります。内容は違っても共通する行動特性を見せましょう。
異なるエピソードを使う場合でも、共通する行動特性や価値観が見えるようにまとめることが重要です。
3.根拠や数字で具体化
「伸びた」「頑張った」ではなく、「前年比120%」「10名を統率」など事実ベースで述べましょう。文章の説得力と印象が格段に高まります。

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ガクチカの例文10選【400字フォーマット】

ガクチカは、「300文字、400文字」など、文字数が指定される場合があります。本項で、ESや面接で使えるガクチカの例文を、テーマ別に10個ご紹介します。
1. アルバイト(仕事への取り組み方)
アルバイト経験は多くの学生が持っていますが、他学生と差をつけるには、「仕事を通して何を課題とし、どのように改善したか」を具体的に示すことが重要。下記の例文では、指示待ちではなく、自ら課題を見つけ行動できる主体性や、継続力がしっかりアピールされています。
例文
私のガクチカは、ファミリーレストランでの接客アルバイトにおいて、店舗の顧客満足度向上に取り組んだことです。常連客から「料理提供が遅い」という声が寄せられ、原因を探ると混雑時にオーダー確認が遅れることが判明しました。そこで、ホールスタッフ間の情報共有方法を改善し、料理提供の優先順位を明確にするルールを作成。さらに、調理スタッフとの連携を強化するため、混雑時は注文内容を簡潔にまとめ、直接キッチンへ共有する仕組みを導入しました。また、料理提供時には必ず笑顔で一言添える接客を徹底し、マニュアルとして共有しました。
その結果、アンケート評価は平均4.0から4.6に向上し、クレーム件数も半減しました。この経験で培った課題解決力と協働姿勢は、入社後も業務改善やチーム成果の向上に生かしていきたいと考えています。
※351文字
2. 部活・サークル(チームで頑張ったことや役割)
主体性や協調性をアピールしたいなら、部活やサークル活動の経験をガクチカとして伝えてみましょう。人事は、「集団の中でどのような役割を担い」「目の前の困難をどう乗り越えたか?」といったことに注目しています。例文では、参加率向上のために、どのように主体的に動いたのかがしっかりと表現されています。
例文
私のガクチカは、大学のサッカーサークルでキャプテンを務め、メンバー全員が主体的に参加できるチーム作りに取り組んだことです。当初は練習参加率が低く、試合でも連携不足が目立っていました。
そこで、練習メニューをメンバーと共に作成し、練習に加えてコミュニケーションを重視したミニゲームを導入しました。また、練習後には必ず振り返りミーティングを行い、意見交換の場を設けるとともに、欠席者には練習内容や改善点を共有して意識向上を図りました。加えて、個々の得意分野を把握し、それを生かせるポジション配置を行うことで、試合中の連携強化にもつなげました。
その結果、練習参加率は60%から85%に上昇し、地区大会では過去最高のベスト4に進出。この経験で得たリーダーシップを、入社後は組織力向上と成果創出に生かしたいと考えています。
※355文字
3. ゼミ・研究(協調性や主体性)
ゼミや研究活動は、問題解決力や情報収集力、そして協調性をアピールできるテーマです。人事は、与えられた課題に対してどのように主体的に動いたのか、メンバーとどのように協力して成果を出したのかに注目しています。ゼミや研究の成果は、数値化しづらいかもしれませんが、例文のように「過程の工夫や役割分担を具体的に示す」よう工夫しましょう。
例文
私のガクチカは、経済学ゼミで「地方観光の活性化」をテーマに研究し、地域の商店街と連携した企画立案を行ったことです。私は情報収集チームのリーダーとして、現地調査やヒアリングを通じて課題を洗い出しました。
当初、商店街側は新しいイベント導入に慎重で、意見の食い違いも多くありました。そこで、現地ニーズを反映した試験的なミニイベントを提案し、商店街の負担を抑えつつ実施。小規模ながら来客数を前年比20%増加させる成果を上げました。この実績をきっかけに本格的なイベント開催が決定し、継続的な協力依頼もいただきました。
この経験で、相手の立場を理解しながら課題解決へ導く提案力と、粘り強く合意形成を進める調整力を培いました。入社後は、これらの力を顧客ニーズに応える企画や事業推進に生かしていきたいと考えています。
※349文字
4. インターンシップ(チャレンジ精神やコミュニケーション能力)
インターンシップでの経験は、実際の職場環境で得た学びや行動力をアピールできる絶好のテーマです。人事は、慣れない業務や環境での適応力や、社員や他学生とのコミュニケーション能力を重視しています。インターンシップでの経験を語る時は、例文のように、課題解決までの自分の役割や、大事にした考えなどを伝えましょう。
例文
私のガクチカは、2週間の営業インターンシップで、新規顧客向け提案資料の作成とプレゼンに挑戦したことです。配属当初は業界知識が乏しく内容が浅いと指摘され、現状整理、先輩へのヒアリング、過去事例の分析を徹底しました。
その結果、競合との差別化できるポイントがわかり、顧客課題→解決策→期待効果の順でストーリーを再設計しました。チームでは役割分担を行い、私は資料構成とビジュアル改善(図解・注釈・用語集)を担当。最終発表では「内容も見せ方も分かりやすい」と高評価を獲得しました。
また、Q&A想定集や時間配分表を準備し、相手に伝わりやすい工夫も行いました。この経験で、どのような場面でも、周囲と協力しながら目的を達成させるスキルが向上したと考えています。入社後は業務に必要な知識を早く吸収し、営業でも顧客に刺さる提案ができるようインターンシップで学んだことを生かしたいと思います。
※385文字
5. 留学(適応力やチャレンジ精神)
留学経験は、異文化への適応力やチャレンジ精神、コミュニケーション能力を示せるテーマです。人事は、「言語や文化の壁」に対しどう乗り越えたのか、チャレンジ精神や工夫する力などに注目しています。単に「留学に行きました」「語学スキルが上がりました」という報告に留まるのではなく、具体的な挑戦や成果を盛り込むことが重要です。
例文
私のガクチカは、大学3年次に半年間カナダへ交換留学し、現地大学で経営学を学んだことです。初めは授業スピードや専門用語についていけず、発言もほとんどできませんでした。そこで、授業を録音して繰り返し聞き直し、関連書籍を日本語・英語の両方で調べるなど予習復習を徹底しました。また、理解度を高めるため教授やクラスメイトに積極的に質問し、知識の定着を図りました。
グループワークでは自ら進行役を申し出て、メンバーの意見を整理しながら課題をまとめ、全員が納得できる内容に仕上げました。その結果、最終レポートでA評価を獲得し、チーム全員から「まとめ役として助かった」と感謝されました。この経験で培った主体性と努力を継続する力を、入社後は未知の分野や新たな業務に挑戦する際にも発揮し、成果創出につなげたいと考えています。
※351文字
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6. 資格取得(継続力や計画性)
資格取得は、目標に向けて計画的に行動し、最後までやり抜く力を示せるテーマです。人事は、資格取得までの継続力やモチベーション維持の工夫、学んだ知識をどのように活用しているかに注目しています。限られた時間をどうやりくりしたのか、具体的に書くと評価も高まるでしょう。
例文
私のガクチカは、大学2年次に簿記2級の取得を目指し、半年間の学習計画を立てて取り組んだことです。当時は授業やアルバイトとの両立が課題だったため、毎日必ず1時間の勉強時間を確保し、週末には3時間の集中学習を実施しました。特に苦手だった原価計算は、問題集を繰り返すだけでなく、友人と互いに解法を説明し合い、理解を深めながら記憶の定着を図りました。
さらに、学習の進捗を週ごとに振り返り、不得意分野に時間を多く割くよう計画を修正。試験直前には模試を3回行い、結果を分析して弱点を徹底的に克服しました。その結果、合格率30%の難関回で一発合格を達成。この経験を通じ、目標達成には計画性と継続力に加え、改善を積み重ねる柔軟性が不可欠であると実感しました。入社後は、この姿勢を新たな知識習得や業務改善に生かし、着実に成果を出したいと考えています。
※370文字
7. ボランティア経験(共感力や社会貢献意識)
ボランティア活動をした経験があるなら、共感力や社会貢献意識をアピールしましょう。人事は、ボランティアに参加した動機や、その経験が自分の成長や考え方にどう影響したのかを重視します。成果は数値で示しにくいかもしれませんが、具体的な行動やエピソードを含めるよう工夫しましょう。
例文
私のガクチカは、地域の子ども食堂で学習支援ボランティアとして半年間活動したことです。元々、子どもが好きで地元に貢献したい思いがあったからです。参加当初は子どもたちとの距離感がつかめず、授業内容に集中してもらえない場面も多くありました。そこで、まずは信頼関係を築くため、学習前に簡単なゲームや雑談を取り入れ、安心して話せる雰囲気づくりを心がけました。
さらに、一人ひとりの理解度に応じた個別プリントを作成し、小さな達成感を積み重ねられるよう工夫しました。また、保護者との連絡を密にし、家庭学習の進め方や褒め方のポイントも共有しました。その結果、通ってくれる子どもが増え、「勉強が楽しい」という声も聞けるようになりました。この経験を通じ、相手の立場で考え行動する姿勢と、社会に貢献する喜びを実感しました。入社後は、この姿勢を顧客対応やチーム活動に生かし、信頼を築きながら成果を上げていきたいと考えています。
※400文字
8. 趣味・娯楽(創造性や継続力)
趣味や娯楽の活動も、継続力や創造性を示せる立派なガクチカになります。人事は、その活動を通じて何を工夫し、どのように成長したのかに注目します。例文では、趣味を単なる楽しみとしてではなく、自己成長に結びつけたことがしっかりアピールされています。
例文
私のガクチカは、大学入学時から3年間続けている写真撮影です。当初はスマートフォンでの撮影が中心でしたが、より質の高い作品を残すため一眼レフを購入し、独学で構図や光の扱い、レタッチ技術を学びました。また、SNSで作品を発表し、フォロワーからの反応やアドバイスをもとに撮影方法を改善。特にポートレート撮影では、被写体との会話を通じて自然な表情を引き出すことに力を入れ、撮影前にテーマやイメージを共有する工夫も行いました。
その結果、フォロワー数は1年で500人から3,000人に増加し、地域イベントや個人からの撮影依頼も受けるまでになりました。この経験を通じ、継続的な努力が技術向上につながること、そして作品を通じて人と信頼関係を築く喜びを学びました。入社後は、この経験で培った観察力とコミュニケーション力を顧客対応や企画提案に生かしたいと考えています。
※374文字
9. 勉学(チャレンジ精神や粘り強さ)
勉学をテーマにしたガクチカでは、単なる成績向上の報告ではなく、「困難に直面した状況」や「学習方法の工夫」を具体的に示すことで評価が高まります。
例文
私のガクチカは、統計学の授業で成績向上を目指し、集中的に学習へ取り組んだことです。初めは専門用語や数式の多さに戸惑い、最初のテストでは平均以下の点数しか取れませんでした。そこで、授業内容を録音して復習し、理解できない部分は教授や友人に質問することを習慣化しました。
さらに、過去問を分析して出題傾向を把握し、苦手分野を重点的に学習。学習会を主催して仲間同士で説明し合うことで理解を深めると同時に、人に教えることで自分の知識も定着させました。また、毎週の学習進捗を記録し、計画を柔軟に修正しながら取り組みました。その結果、期末試験ではクラス上位10%の成績を達成。この経験で得た課題分解力と粘り強い努力の姿勢を、入社後は新たな知識習得や業務改善に生かし、着実に成果を上げていきたいと考えています。
※349文字
10. SNS運用・動画制作など(発信力や創造性)
SNS運用や動画制作は、情報発信力や企画力をアピールできるテーマです。このテーマでは、「目的」「自分なりに工夫したこと」「具体的な成果」などが見られるでしょう。例文では、単に「楽しかった」ではなく、SNS発信や動画制作で「他者にはない工夫」が示されています。
例文
私のガクチカは、趣味で始めた料理動画制作をSNSで発信し、継続的に改善を重ねたことです。開始当初は再生回数が伸びず、視聴者の離脱率も高い状態でした。
そこで、動画冒頭で完成イメージを提示する構成に変更し、字幕やBGMを加えて最後まで見やすい動画作りを意識しました。また、コメント欄やアンケート機能でフォロワーの意見を収集し、リクエストメニューを制作する企画を導入。さらに、投稿時間やサムネイルデザインを工夫し、視聴者がクリックしやすい環境を整えました。
その結果、平均再生回数は500回から3,000回に増加し、フォロワー数も半年で5倍に伸びました。この経験を通じ、データをもとに発信内容を分析・改善する重要性と、受け手のニーズに応える企画力を身につけました。入社後は、この力をマーケティングや広報活動で発揮し、成果創出につなげたいと考えています。
※372文字

ガクチカが思いつかなくても大丈夫!不安な気持ちへの向き合い方

ガクチカがないと悩むのは、「経験がない」のではなく、「価値を見出せていない」だけかもしれません。企業が評価するのは、大きな成果や特別な経験よりも、その過程で発揮された行動力や姿勢です。
「見落としているだけ」の学生も多い
多くの学生は、自分の経験を「特別ではない」と思い込み、ガクチカに使える事柄を見落しがちです。下記のような経験があるなら、立派なガクチカとしてアピールできるかもしれません。
- アルバイトで新人教育を担当した
- 授業でリーダー的存在を努め期限内に課題をまとめた
小さな出来事でも、課題→工夫→結果→学びで語れば立派な素材 です。
ガクチカで企業が見ているのは成果より「過程」
数字の大小より、なぜ/どうやって/何を学んだか が核心です。失敗談でも、改善と学びが語れれば評価対象になります。
企業は、成果が小さくても、改善への努力や失敗から学ぶ姿勢を見ています。「失敗したが改善できた話」や「目標未達でも得られた学び」も、あなたなりの考えを自信をもって伝えれば、採用担当者にも良い印象を持ってもらえるでしょう。

ガクチカが本当にない時の対処法

どうしてもガクチカに使える経験が見つからない場合でも、焦る必要はありません。経験はこれから作ることもできますし、過去の出来事を掘り起こす方法もあります。
自己分析シートを活用して過去の経験をたな卸しする
ガクチカがないと悩んでいるなら、まずは自分の過去を振り返り、小さな経験も漏らさず書き出してみましょう。学業・部活・アルバイト・趣味など、活動ごとに「目的」「課題」「行動」「結果」「学び」を整理していくと、アピールできる材料がきっと見つかります。
「学園祭で模擬店の呼び込みをした」という一見小さな経験でも、「売上目標を決め、通行人への声かけ方法を改善した」という流れにすると、立派なガクチカになります。
派手な成果がなくても過程をアピールする
成果が大きくなくても、過程の工夫や行動を具体的に示すことで評価されます。「売上を2倍にした」という大きな成果がなくてもかまいません。
「新人教育を担当し、業務マニュアルを改訂した」経験や、「授業で発表のスライド構成を改善し、チームの理解度を高めた」経験も立派なアピール材料です。大切なのは、結果だけでなく「努力したプロセスを自信をもって話すこと」です。
ボランティアや長期インターンでガクチカを作る
時間があるなら、新しい活動に参加してガクチカを作るのもおすすめです。短期のイベント参加やボランティアでも、役割を持って取り組めば経験として語れます。
長期インターンでは、実務経験を積みながら課題解決や企画提案を行うことで、社会人基礎力も鍛えられます。重要なのは、参加するだけでなく、自分なりの目的や目標を決めて行動することです。
ガクチカ作成でやりがちなNG例と改善ポイント
ガクチカは書き方を間違えると、せっかくの経験が魅力的に伝わらず、評価を下げてしまうことがあります。多くの学生が陥りがちな3つのNGパターンと、ガクチカの伝え方でミスをしないためのポイントについても見ていきましょう。
結果をアピールし過ぎて過程の説明が薄い
「売上を2倍にした」「大会で優勝した」など、結果だけを強調するのは好ましくありません。なぜなら、結果そのものは「偶然」や「他人の力による成果」という側面もあるからです。
企業が知りたいのは、その結果に至るまでの行動や工夫です。成果を述べた後に、そのなかで発見した課題を伝え、「なぜ」「どのように」を必ず説明し、あなたが取り組んだ姿勢が採用担当者にも伝わるよう意識しましょう。
企業が求める人物像とズレている
自分が語りたい経験でも、企業が評価する資質と結びついていなければ魅力は半減します。
例えば、協調性を重視する企業の面接で、個人プレーの成果ばかりを強調すると「ミスマッチでは?」と捉えられるかもしれません。応募企業の採用ページや社員インタビューから求める人物像を把握し、「その内容とあなたのガクチカがマッチするポイント」を探しておくのがおすすめです。
主体性がない
「先輩に言われたから」「これまでの流れで」など、受け身の理由を伝えてしまうと、主体性や行動力が伝わらず、評価を下げてしまうことにもなりかねません。
企業は、自ら課題を見つけ、主体性をもって動ける人材を求めています。改善のためには、「自分が気づいたこと」「自分から提案したこと」を必ず盛り込み、能動的な姿勢を示しましょう。

ガクチカを書く時によくある質問Q&A
ガクチカ作成に取り組む際には、「高校生の出来事でもいい?」「少しくらい誇張しても大丈夫?」など、さまざまな不安や疑問を抱くことも多いでしょう。ガクチカをまとめる際によくある質問についてもお答えしていきたいと思います。
Q.いつごろの出来事を書くのがベスト?
A:基本的には、大学時代の経験が良いでしょう。授業・部活・ゼミ・アルバイトなど、比較的最近の出来事のほうが、詳細を鮮明に語れるため面接での説得力が高まります。大切なのは「現在の自分にどうつながっているか」を説明することです。
Q.嘘や誇張はバレますか?
A:面接では「なぜそうしたのか?」「具体的に何をしたのか?」など、深掘り質問が行われます。数字や成果を大きく盛ると、深掘りされた時に矛盾が出てしまい、企業からの信用も失ってしまうでしょう。ガクチカで誇張や虚偽の話をするのは控え、「あなたの本当の良さ」を伝えられるよう、話を組み立てるのがポイントです。
Q.人事に好まれるガクチカのテーマは?
A:テーマによって「好まれる」「好まれない」はありません。主体性や課題解決力、協調性がいかによくわかるテーマかどうかが重要なポイントです。また、企業が求める資質が明確に表れているかも重視されるでしょう。ガクチカのテーマを選ぶ際は、企業の求める人物像と自分の経験の共通点を意識すると効果的です。
Q.面接とESで同じ内容を使いまわしてもOK?
A:基本的にOKです。ただし、ESは文章での伝達力、面接は会話での表現力が評価されます。同じエピソードでも、面接では声のトーンや表情、ジェスチャーを加え、臨場感を持たせると印象が良くなります。例えばESでは「具体的な数字や工夫」を簡潔にまとめ、面接では「背景や感情面」を少し厚めに語るとバランスが取れます。
Q.300文字や400文字など指定文字数は守るべき?
A:指定文字数は守りましょう。文字数制限が設けられているのは、要点を整理する力が試されているという一面もあります。文字数をオーバーすれば読みにくく、逆に大幅に足らないと情報不足と判断されます。
Q.ガクチカがアルバイトだけだと印象は悪い?
A:一概に悪いとは限りません。ただし、アルバイトでのガクチカを語る学生は多いため、差別化のためにも「自分なりの目標設定」や「具体的な改善行動」を語れるよう準備しておきましょう。
まとめ|ガクチカは「構成」と「自己理解」がカギ
ガクチカで重要なのは、経験を「結論→動機→課題→行動→成果→学び」という流れで整理し、あなたの人となりがイメージできるよう採用担当者に伝えることです。
就活は、自分を一番よく知る機会でもあります。「ガクチカがない」と悩む場合でも、過去を振り返り、自分の成長を実感できたエピソードを見つけ出してみましょう。
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