エントリーシート(ES)には、自己PRや志望動機を詳しく書く欄があり、志望企業に自分の強みや特徴をアピールできます。
自己PRや志望動機など、採用担当者が特にチェックしているポイントを把握し、相手に伝わりやすいエントリーシート(ES)を作成しましょう。
目次
この記事の監修者
doda新卒エージェント事業部
キャリアアドバイザー
牧野 史子さん
新卒で旅行会社へ入社。その後、転職者のキャリアアドバイザーを経て、doda新卒エージェントの担当に。 現在は理系学生様を担当。転職者向けのエージェント経験から、実例をもとにしたアドバイスを得意とする。 「何をしたら良いか」「やりたい事は何か?」と悩む学生様と日々、真摯に向き合い続ける。
エントリーシート(ES)とは?
エントリーシート(ES)とは、就活時に企業へ提出する「応募用紙」のことです。氏名や住所・学歴などの基本情報に加え、志望動機や自己PR、長所・短所などの記入欄が設けられています。
応募時には履歴書も提出しますが、履歴書は応募者の基本情報を把握するための書類で、入社後は人事書類として保管されます。エントリーシートは企業が独自に用意し、企業によって記入項目が若干異なるのが特徴です。
エントリーシートは、 あなたが「どんな人物なのか?」を見極めるための資料であり、就活生にとっては自分自身をアピールできるツールと考えると良いでしょう。
エントリーシート(ES)を書く時の3つのコツ
エントリーシート(ES)を記載する前に、チェックしておきたいコツやポイントについて解説いたします。
【1】結論ファーストで書く
志望動機や自己PRなど、どの項目においても 「結論ファースト」が基本です。
結論を先に書いたあと、根拠となる具体的なエピソードなどを記入しましょう。最後に入社後の抱負や具体的な目標を添えると効果的です。
【2】アピールするポイントは絞る
エントリーシートを作成する際、アピールできる内容を全部盛り込もうとするのは避けましょう。分かりやすく伝えるためのコツは 「ポイントを絞ること」です。
ひとつの設問に対して「サークルも、ゼミも、アルバイトも・・・」と詰め込み過ぎると、アピールポイントがぼやけてしまいます。
エピソードを絞り、複数の設問のなかでも一貫性を保つことで、自分の強みを伝えることができます。
【3】読みやすさ・見やすさも気を付ける
「読みやすさ」や「見やすさ」にも気を付けましょう。
Webの応募フォームや手書きフォームなど、提出方法に関わらず 読み手に配慮した書き方が大切です。
エントリーシートを書くときは、下記7つのポイントを意識すると読みやすい文章が書けます。
★誤字脱字や変換ミスは要注意
誤字脱字は、「注意力が散漫で仕事でもミスをするのでは?」とネガティブな印象を与えてしまうため、細心の注意を払って書きましょう。
エントリーシート(ES)は、今後の選考に進めるかどうかを左右する重要な書類です。提出前は文書校正ツールなどを活用し、誤字脱字や誤表現がないかチェックしてから提出するのが基本です。
一度書いた文章は急いで提出するのではなく、 一日あけて声に出して再度チェックする とわかりやすい文章が書けます。
★専門用語を避ける&正式名称で記載する
エントリーシートを書くときに、専門用語や略式名称を使うのはNGです。
学校の授業やゼミで当たり前のように使われている用語でも、相手にとってはわかりづらいかもしれません。「高校」や「中学」といった聞き慣れた言葉も、実は略語です。「高等学校」、「中学校」といった具合に、正式名称を記載しましょう。
また、企業名も株式会社を省くなど省略してしまうと、採用担当者に不快な思いをさせてしまうかもしれません。 正式名称、かつ一般的に理解してもらえる用語で書きましょう。
★読みやすいように箇条書きや記号を使う
Webフォームでエントリーシートを提出する場合は、改行ができず読みづらくなるケースがあります。改行の代わりに「■」や「★」などの記号を入れると読みやすくなります。
また、一文にいくつもの要素を詰め込み過ぎると、わかりづらい文章になるため注意が必要です。「学生時代の〇〇ゼミでは▲▲の研究と□□の研究、そして…」と書くよりは、「学生時代の研究成果は下記3つです」と 箇条書きで整理すると好印象 です。
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エントリーシート(ES)における基本情報の書き方
エントリーシート(ES)における住所や学歴・職歴など、基本情報の書き方について詳しく見ていきます。
氏名・フリガナの書き方
書式によりますが、フリガナがカタカナの場合は片仮名で。ふりがなと平仮名で記載されている場合は指示通りに書きましょう。
生年月日の書き方
書式によりますが、特に指定がない場合は西暦・和暦を統一しましょう。
連絡先の書き方
書式によって「自宅電話番号」と「携帯番号」を分けて記載するケースがあります。一人暮らしで携帯電話しか持っていない場合は、携帯番号のみを記載すればOKです。
Eメールアドレスについては、アルファベットの「l」と「1」といった具合に読み間違いも起こりやすいため、わかりやすく明記しましょう
住所の書き方
書類によっては、番地を省略して書くケースもあるかと思いますが、応募書類については略称ではなく正式名称で記載しましょう。アパートやマンション名に住んでいる場合は、建物名も忘れず記載します。
学歴の書き方
就活における学歴は、中学校から書くことが一般的です。学歴は正式名称で記載しましょう。「●●中学校 卒業」といった具合に、学校名と入学・卒業区分を分けて書くと見やすくなります。
入学年や卒業年がわからない場合は、下記関連記事もご覧ください。
エントリーシート(ES)の自己PRや志望動機の書き方や例文
エントリーシート(ES)は、企業によってフォーマットが異なるものの、質問事項はどの企業も似た内容になっています。
ほとんどのエントリーシート(ES)に共通する「自己PR」「志望理由」「長所や短所」「ガクチカ」の書き方や例文をご紹介します。
1.自己PR
自己PR欄では「客観的に自分自身をどう見ているか?」「今後どういったことに取り組みたいか?」など、応募者の人となりや意気込みが見られています。
伝わりやすい自己PRを書くなら「PREP法」を用いると良いでしょう。
PREP法とは、「結論(P)」→「理由(R)」→「具体例(E)」→「結論(P)」の順番で書く手法のことで、自己PRでも使うことができます。
自己PRでは、志望企業での 活躍イメージを人事担当者に持ってもらうことが重要です。サークルやアルバイト・ゼミで学んだことなど、自分をアピールできる事例を探して文章で表現してみましょう。
■自己PRの例
2.志望理由
志望理由を書くときは、下記3つのポイントをおさえておくと良いでしょう。
- 志望企業の事業内容や将来性についてどう捉えているか?
- 自分の強みをどう生かしたいのか?
- 将来、どのような仕事をしたいか?
例文は志望動機欄の良い例を参考に、結論ファーストで具体性がある文章を書くと採用担当者にも伝わりやすくなります。
なお、志望理由を書く際は 「企業研究」が重要なポイントです。企業理念や事業内容、最近のプロジェクトなどをリサーチし、自分の経験と企業の価値観を結びつけると説得力のある文章になります。
3.長所・短所
長所を記入するときは、先に結論を書き、 志望企業で生かせる能力や具体的なエピソードを入れましょう。
短所は過去の失敗事例などを挙げ自分の弱みを書きつつ、一方で短所を改善できたエピソードを盛り込んで、積極性をアピールすると好印象です。
4.ガクチカ
採用担当者は、ガクチカを通して 「学生時代の行動から得たもの」を詳しく知りたいと考えています。
ガクチカを書くときは、下記6つの構成に沿って作成すると論理的でわかりやすい文章が欠けます。
- 結論 (何に取り組んだのか?)
- 動機(なぜそれに取り組んだのか?)
- 目標・課題(どのような目標を掲げたのか?/どのような課題があったのか?)
- 対策(どのように目標を達成したのか?/どう課題をクリアしたのか?)
- 結果(その結果どうなったのか?)
- 学び(経験から何を学び、社会でどのように生かすのか?)
■ガクチカの例文
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エントリーシートの役割と企業が見ている3つのポイント
エントリーシートは、自分の特徴や強みを企業にアピールするためのツールです。
企業は、エントリーシートを用いて下記3つの点を見ています。
1.分かりやすく伝える力があるか
採用担当者は、エントリーシートで書かれた内容を見て以下のポイントを見ています。
- 伝える力はあるか?
- 質問に対して的確な回答が欠けているか?
- 文章構成は論理的で分かりやすいか?
ビジネスにおいて非常に重要なスキルの一つともいえる「コミュニケーション能力」
ビジネスシーンでは企画書や提案書・報告書といった書類を書くことが多く、上司や取引先に対し、文章を通して自分の意志を伝えなければいけません。
エントリーシートを書く際は、自分が書きたいことばかりを優先するのではなく「相手にどう伝わるか?」を意識しながら書くと良いでしょう。
また、論理的な文章を書くためには企業研究や自己分析がしっかりできているかも重要なポイントです。リサーチが浅く「企業のことをよく知らないのでは?」と誤解されないよう、企業や業界研究は綿密に取り組みましょう。
2.企業理念や求める人物像に沿った人材か
採用担当者は、自社の企業理念や求める人物像に沿った人材かをチェックしています。
エントリーシートに書かれている過去の経験や自己PRなどから、学生の考え方や価値観を読み取り、「自社の社風にフィットするか?」や「求める人材に適しているか?」を判断するのです。
応募理由や自己㏚欄を書く際は、企業の公式サイトやSNS・インターシップで学んだことを参考に、企業理念や社風を考えながら一貫性のある文章を書くよう心がけましょう。
3.活躍の可能性はあるか
採用担当者は、応募者が自社で活躍できるかどうかを重視しています。そのため、エントリーシートには、過去学んだことや経験を通じて、自分がどのような場面で活躍したいのか具体的に示すことが重要です。
例えば、学生時代のリーダーシップ経験や問題解決能力、創造力を発揮したエピソードなどを書き、社会人になってから自分が提供できる価値を明確に伝えると良いでしょう。
自己分析を通じて自身の強みや弱みを把握し、それを踏まえてどのように成長してきたかを書くことも大切です。成長意欲や学習意欲をアピールすることで、採用担当者に将来的なポテンシャルをアピールできます。
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