「部活で学んだことを、就活でどうアピールすればいいの?」
と、就活にプラスになる部活動のアピール方法がわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、部活動を通して学んだ気付きやエピソードを伝えるコツと、効果的なアピール方法について例文を交えてご紹介します。
目次
【例文】部活動の経験を活かす自己PR12選!
部活動は役職やポジション等に関わらず、得られるものがあるはずです。部活におけるアピールポイントを探す際は、「部活動を通して得た学び」と「成長できたこと」の2項目に絞ると良いでしょう。
また、面接官は思い出話を聞きたいわけではありません。部活動を通してあなたがどんな経験・行動をしてきたのか、あなたなりの工夫やトライした事柄を考えましょう。
ポイントは社会に出てからも活用できるかどうか、という点です。このポイントをふまえ、部活動における具体的な役割や強みによる例文をご紹介します。ぜひ、自分ならではのエピソード探しに役立ててください。
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キャプテンや部長の経験がある場合
キャプテンや部長はチームメイトの士気を高め、チームの団結力を形作る重要な存在です。そのため、練習メニューを組み立てたり、チームの方向性を決めたりすることで、リーダーシップが自ずと身に付くと言えます。
また、キャプテンや部長という役割は、チームメイトの「信頼」を獲得できなければ成立しません。部下から信頼される「できる」リーダーは、会社にとって喉から手が出るほど採用したい人材ですので、信頼を勝ち得るために心がけていたことや行ってきた事などをエピソードとして語れるようにしておきましょう。
具体的な例文は、下記で詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
リーダーシップ
【例文】
私の強みは、集団と個人の自己成長を促すリーダーシップです。私は高校2年の秋からサッカー部のキャプテンを務めていました。冬の大会で早期敗退をしたため、春の大会まで長い期間が空き、部員のモチベーションが維持できないという課題に直面。
この課題を解決すべく、チームに勢いを生もうと自ら積極的に声を出し、活気がある環境作りに努めました。
その結果 個々の技術も向上し、チームとしても歴代最高の成績を出すことができました。この経験から学んだことは、リーダーとしての行動と、個々の部員に合わせたモチベーションの上げ方です。
これらの経験を活かし、職場でもチームの成長のために率先して動き、プロジェクトごとに適切なコミュニケーションとモチベーション管理を行い、成果に貢献します。
統率力
【例文】
私の主な強みは、困難な状況でもチームを再び立ち上がらせる統率力です。バスケットボール部の部長を務めていた際、リーグ戦での連敗がチームの士気を低下させた時期がありました。
当初の目標である「リーグ4位」という目標を見失いがちなチーム状況を打開するため、私は全員が参加するミーティングを主催。その場で現状の把握と目標の再確認を促し、具体的な改善策を話し合いました。この取り組みは、チーム全員の意識を再統合し、いま一度目標に向かって全力を尽くす動機付けとなりました。
結果として、その後の試合で成績は改善し、チームは連敗から脱出。最終的にはリーグ3位という成績を残しました。
この経験から学んだことは、目標を再確認し、これまで行ってきた努力の振り返りや現状を分析することの重要性です。貴社でもこの経験を活かし、プロジェクトが困難に直面した際にはチームをまとめ上げ、全員が同じ方向を向いて努力できるよう導くことができると考えています。
副キャプテンや副部長の経験がある場合
副キャプテンという立場は、トップを「補佐」する役割を担います。キャプテンや部長の苦手なこと・できないことを引き受けてサポートする、あるいは、キャプテンや部長の判断に対し、客観的な意見を提案する場面も多いでしょう。
メンバーの苦手部分をサポート
【例文】
私の強みは、チームメンバーの苦手な部分を見極めてサポートする能力です。演劇部において、私たちは、年間を通じて市のコンテストで表彰されることを目標に活動していました。
日々練習に励む中で、一部のメンバーが演技における細部の工夫に苦戦しているという課題が浮上。キャプテンが全体の調整に集中できるよう、私は個別の演技に関するアドバイスをしました。このアプローチにより、各メンバーの自信を向上させ、パフォーマンスを格段に高めることができたと自負しております。
この結果、私たちは目標としていたコンテストで優秀賞を受賞し、団体としての成果と個人の演技力の向上を実現。この経験から、個々のニーズに対応することがチーム全体の成果に直結することを学びました。職場においても、私は同僚の苦手な分野をサポートし、チームの成果を最大化するための役割を果たすことができると考えています。
客観的な視点での意見提案
【例文】
私の強みは、客観的な視点で提案する能力です。私は写真部の副部長を務めており、部員一人ひとりの技術や表現力の向上が目標でした。
これまで撮影テーマを統一して活動してきましたが、部員間で風景を撮りたい方と人物を撮りたい方で意見がまとまらないという課題が発生。
この問題を解決する際に、一歩引いた立場から全体を見渡し、目標である個人の成長を踏まえると、撮影テーマを統一する必要はないという考えに。これを部長に提案し活動を再開した結果、部員それぞれの技術や表現力が向上し、個性のある写真を撮影できるように成長しました。
この経験から、問題が生じた際は、一歩引いて物事を客観視した上で解決策を提案することを学びました。この学びを、職場でのプロジェクト管理や障害対応に活かしていきたいと考えています。
組織の調整
【例文】
私の強みは、組織内のさまざまな課題を調整し解決する能力です。科学部の副部長としての目標は、部活動を通じて各メンバーの探究心を養い、互いに支援し合う環境を作ることでした。
しかしながら、新しい研究内容の方向性について部長と部員の間で意見の食い違いが生じ、進行が停滞する事態が発生しました。この問題に対処するため、私は中立的な立場から両者の橋渡しを行うことで、双方の意見を聞き、それぞれの視点から最も合理的な解決策を提案。これにより、部活動内のコミュニケーションが改善され、研究は再び前進し始めました。
この経験から学んだことは、調和の重要性と、異なる意見を統合する方法です。今後の職場では、この経験を生かし、社員間の調整役として、プロジェクトを円滑に進行させる能力を活かしたいと考えています。
このように副キャプテン・副部長として、自分なりにどのように「補佐」の役割を全うしていたのかをアピールすると良いでしょう。上記のように、ナンバー2のポジションだからこそ得られた経験や能力があるはずです。
マネジャーの経験がある場合
マネジャーは、チーム全体のサポート役です。雑用を一手に引き受けるだけでなく、練習メニューの考案や部員の悩み相談など、さまざまな経験があるでしょう。
縁の下の力持ち
【例文】
私の強みは「縁の下の力持ち」としてチームを支えることです。私は陸上部のマネジャーとして、コーチや部員がトレーニングと大会に集中できる環境を整えることを目標としていました。そんな中、部の運営に関する負担が大きく、コーチが事務的な仕事に時間を取られてしまうという課題が発生。
この課題を解決するため、私は事務や会計の全てのタスクを自分が引き受けることにしました。なぜなら、コーチがそのような雑務に気を取られることなく、コーチングに専念できるようにすることが、チーム全体のパフォーマンス向上に直結すると確信していたからです。
結果として、コーチも部員たちも実力を最大限に発揮できるようになり、地区大会での高成績を収めることができました。この経験から学んだことは、個々の役割の重要性と、裏方としてのサポートの力です。職場でも、この「縁の下の力持ち」としての強みを活かし、チームの円滑な運営を支える役割を果たします。
忍耐力
【例文】
私は、目標を達成するために、粘り強く努力し続けることができます。
高校時代、未経験者歓迎の話を聞き、バレーボール部に入部しました。しかし、入部してみると、大多数は経験者で公式戦に出場することは難しい状況でした。そこで、2年生の夏にある新人戦に出場することを目標に掲げ、他の部員よりも努力する事を決意。
1年生の頃は、体育館の鍵を管理する担当者に立候補し、誰よりも早く体育館に行き基礎練習や体力作りをしました。具体的には、冬頃から2年生の春にかけては、活動前に1時間ジャンプサーブの練習を実施するなどです。
少しずつ実力もつき、練習試合でも活躍できるようになったことで、目標だった2年生の新人戦に出場することが叶いました。周りから馬鹿にされ、辛い時期もありましたが、諦めずに努力し続けて良かったと心から思っています。
この経験から、自分を信じて諦めずに努力し続けることの大切さを学びました。職場でも、学ぶことを止めず、日々努力し成果を出せるよう貢献してまいります。
組織の雰囲気を良くする
【例文】
私の強みは、組織の雰囲気を明るく保ち、メンバーのモチベーションを高める能力です。私の目標は、水泳部のマネジャーとして、選手たちが常に前向きにトレーニングに取り組めるようサポートすることです。しかしながら、厳しい練習と学業との両立により、部員たちのストレスが増加し、チームの雰囲気が暗くなる課題が発生しました。
この問題に対処するため、私は部員一人ひとりの悩みを聞く時間を設け、親身な対応を心がけました。その努力もあって、部員たちは心を開き、お互いを支え合うチームへと変わったと思います。
結果的に、大会での成績は目標に届かなかったものの、部員たちは自分たちが一体となって努力したことに自信と誇りを持ち、互いに高め合う関係が築けました。 この経験から学んだことは、苦しい時こそポジティブな環境を作ることの重要性です。将来的に職場でもこのスキルを活かし、チーム全体の士気を高め、効果的なコミュニケーションを促進することでプロジェクトを成功に導きたいと考えています。
役職を持った経験がない場合
役職を持った経験がない場合でも、自分自身のスキル向上に費やした時間や努力、チームで活動することによって協調性を得たことをアピールすると良いでしょう。
例えば、チームで成果を出すにはチームメイトとコミュニケーションを活発にし、目標やモチベーションを統一する必要があります。結果が出ていない時にこそ周りを盛り立て、協調性を高めることができます。
周囲を巻き込む力と計画性
【例文】
私の強みは計画的に物事を進め、周囲を巻き込みながら達成に持っていく力です。 野球部において、私たちのチームは一時期、連敗を重ねて士気が低下していました。この課題を解決するため、キャプテンと相談し、自発的にメンバーを集めて反省会を開催。この会では、ただ問題を洗い出すだけでなく、具体的な改善策や次の試合への戦略を話し合いました。
このプロセスを通じて、チームメンバーはお互いの意見を尊重し合い、連帯感を深めることができたと思います。また、結果的にその後の試合では良いパフォーマンスを発揮し、一連の試合での敗北を乗り越えることができました。
この経験から学んだことは、計画的な取り組みとチームワークの重要性です。
今後も、プロジェクトを前進させるために周囲を効果的に巻き込み、計画に基づいて行動することでチーム全体の成果を最大化したいと考えています。
モチベーションコントロール
【例文】
私の強みは、他人のモチベーションを高める能力です。ハンドボール部の一員として、試合には頻繁に出場していませんでしたが、仲間が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、彼らのモチベーションを支えることに尽力しました。私の役割は、良いプレーがあるたびに積極的に声をかけ、褒めることでチームの士気を高めることです。
また、部活動での目標は、地区大会での優勝に加え、チーム全員が全力を出し切ることでした。途中、仲間の中には焦りや自信を失いかけているメンバーもいましたが、常にポジティブなフィードバックを心掛けることで、彼らの不安を解消しました。
この結果、目標とする大会での優勝は叶いませんでしたが、チーム全員が個々の技術を向上させるという別の意味での成功を収め、チームの大切さを改めて学びました。この経験からポジティブなコミュニケーション能力と仲間を鼓舞するスキルを職場でも活かし、どんな状況でもチームワークを促進し、共に成長していける環境を築きたいと考えています。
課題解決能力
【例文】
私の強みは、問題の原因を明らかにし解決へと導く力です。
高校時代に美術部のメンバーとして活動していましたが、部員が年々減少しており、2年生の頃には存続が危ぶまれていました。具体的には、前年度の新入部員がわずか2名で、来年度は最低6人の新入部員が必要といった状況です。
この問題の原因を考えた際に、部の魅力や作品の展示などを4月前半にしかアピールしていない状況を再認識。食堂の一部をお借りして毎月作品の展示を企画しました。また、夏以降には部活が決まっていない1年生に向けてビラ配りも実施。
その結果、新年度の入部も含めて8名の方が入部し、活動を続けることができました。
この経験から、問題が発生した際は原因を考え、適切な行動をすることが大切だと学びました。職場においても、原因や状況を冷静に分析し、さまざまな問題を解決していきたいと考えています。
忍耐力と素直さ
【例文】
私の強みは、困難な状況にも耐え、素直に学ぶ姿勢です。新体操部に初心者として入部した時、技術的に他のメンバーに大きく遅れをとっていたため、放課後の自主練習を日課にし、経験者であるチームメイトからの指導を積極的に求めました。彼らのアドバイスを素直に受け入れることで、少しずつ技術が向上しました。
この努力が実り、約1年後には競技会で個人賞を獲得する結果に。この経験から、チームの一員として成長する過程で、持続的な努力の大切さとメンバーからのサポートの価値を深く理解しました。職場でもこの経験を活かし、困難なプロジェクトに遭遇しても積極的に解決策を探求し、周囲と協力しながら目標達成を目指します。
このように華やかな役職がない場合でも、言い換えによってアピールポイントとすることは可能です。
また、忙しい大学生活において、学業と並行して部活動にも熱心に取り組んだ方であれば、粘り強さや継続力も高評価につながります。一つのことを継続するのは一見簡単なようでも難しいため、「最後まで投げ出さずに職務を全うしてくれそうだ」という印象を与えることもできるでしょう。
部活動は楽しいことや辛い事など、さまざまなエピソードがあります。しかし、就活でプラスとなるのは、表面的なエピソードではありません。「どのように考え、どのように努力したか」という過程やストーリーが重要です。
そして、その過程やストーリーにこそ、あなたの価値観や思考、人間性が表れます。ぜひ意識して、考えてみましょう。
部活動の経験から自己PRを考える方法
部員との関係性を書き出す
部活動での経験を自己PRに活かす際には、部員との関係性を通じて自分の強みを見つけることが重要です。例えば、部員たちと日常的に関わる中で、自然とリーダーシップや協調性が発揮される場面が多くあります。
これらの経験は、チームワークや人間関係を構築する能力を証明する貴重な材料となるでしょう。
部長やキャプテンとして部活を取りまとめた経験があれば、計画立案や意思決定のスキル、メンバーのモチベーション管理など、さまざまな場面での具体的な行動を自己PRに盛り込むことができます。
さらに、各部員とのコミュニケーションを通じて、問題解決能力や協力して目標を達成する力を磨いたことも強調すると良いでしょう。
自己PRを作成する際には、これらの経験から、具体的なエピソードを引き出し、どのようにして部員と協力し、どのような成果を出したのかを明確に述べることが効果的です。
課題や困難になった出来事を書き出す
自己PRを考える際、部活動で直面した課題や困難から学んだことを振り返ることは非常に有効です。例えば、期待した成果が得られなかったとき、どのように行動したかを振り返ってみてください。練習量を増やしたり、手法を変えたりして問題に対処しているのではないでしょうか。これらの経験は、あなたの対応力や柔軟性、問題解決能力を示す素晴らしい事例になります。
また、これらの経験は単に課題を解決した事例として挙げるのではなく、それを通じてどのようなスキルや学びがあったのかを明確にし、職場での働きに結びつけることが大切です。これにより、具体的で説得力のある自己PRを作成することができます。
他の部員に相談する
上記2つのやり方以外にも、他の部員やコーチに自分の強みについて意見を求めることも役に立ちます。長い間一緒に活動してきた部員からは、自分が気づかなかった視点や、隠れた能力についての意見を得ることもできるでしょう。彼らは日々あなたの行動を見ており、あなたの態度や行動がどのように他のメンバーやチームの雰囲気に影響を与えているかを把握しています。
他の部員に相談することで、自分の知らない自分の魅力や強みを発見し、それを活かした自己PRが可能になるため、ぜひ活用してみてください。
自己PRで部活動をアピールする際の4つのポイント
重要なことは、「結論から話す」こと。この場合、結論とは「部活動を通して身に付けた強み」のことです。冒頭で「私の強みは○○です」と、単刀直入に結論を伝え、そのあとで、その強みを裏付ける部活のエピソードを説明していきます。
本章で、いま一度基本的な構成や最低限のマナー、伝え方のポイントを押さえましょう。
(1) 基本的な構成を押さえる
エピソードが部活動であっても一般的な自己PRやガクチカの構成に則った書き方をしましょう
- 自分自身の強み
- (部活における)目標
- 途中で生じた課題
- 課題を解決するために行った事、なぜ行ったのか
- 結果的に目標や課題を解決できたか、どんな学びを得たのか
- 学びや部活動の経験・スキルをどう仕事に活かすか
(2) 専門用語を避ける
無意識に使ってしまいがちな専門用語。該当スポーツをしていた採用担当者なら理解できますが、全員がそうとは限りません。常に読む人の事を考えてわかりやすく書きましょう。
「これって専門用語?」と迷ったら友達に聞いてみるのもおすすめです。
(3) 部活のエピソードは1つに絞る
重要なのは「成長に繋がったエピソードに絞る」ことです。どれだけ大変だったかをアピールしたい気持ちから、あれこれとエピソードを書いてしまうと逆に最も伝えたいことが相手に伝わりにくくなります。
(4) 部活で得たスキルが仕事でどう役立つかを考える
エントリーシートでは自己PRに加え、「入社後にどう役立てるか」という抱負を記入するのが基本です。 入社できた場合に部活で培った経験やスキル、強みを活かして、自分はどのようなことに貢献できるかということを考えれば、自ずと答えが見えてくるでしょう。
また、就活で評価の高い3つのスキルを軸にした場合、次のような形で締めるといいです。
- 忍耐力…『仕事においては、長期間続く大規模なプロジェクトもあるかと思います。体育会系ラグビー部の活動を4年間継続してきた忍耐力で、大変な仕事でも粘り強く対応し、貴社に貢献したいと考えております』
- リーダーシップ…『いずれ、後輩や部下ができたときも、キャプテンとしての経験を活かして、ゆくゆくはリーダーとして貴社に貢献できるよう尽力いたします』
- 協調性…『チームで仕事を進める以上、他のメンバーとの軋轢やコミュニケーション不足は避けていく必要があるかと思います。部活動で培った協調性で、チーム内の調整役となり、皆が仕事を円滑に進められる環境を作っていければと考えています』
最後にここまでの4つのポイントを踏まえ、自己PRの例文を全文でご紹介します。
自己PRの例文
私の強みは、物事を投げ出さない継続力です。大学時代は剣道部で活動していましたが、全くの未経験で入ったこともあり、最初は周りとの実力差に悩んでいました。しかし、負けず嫌いな性格もあり、少しでも早く同期や先輩に追いつきたいという気持ちから、週5回の練習に加えて、町の道場にも通って技術を磨いていました。
初めは、授業や通常の練習との両立は非常に大変でしたし、なかなか上達が実感できず、投げ出しそうになったことも。しかし、「他の人よりもうまくなりたい」という向上心を支えにして、4年間継続することができました。剣道の技術レベルは入部当初から大幅に向上して、大学3年時には、全日本学生剣道選手権大会で入賞を果たすことに。
物事を簡単に投げ出さずに、継続する姿勢を養えたことは、とても貴重な経験だったと思います。剣道を通して培った継続力は、仕事においても活かせるものだと考えております。
自己分析が思うように進まないという方は、ベネッセ独自のノウハウが詰まった適性検査『GPS』がおすすめ!約10分の診断テストを受けるだけで、あなたの「強み」や「特徴」を見つけることが可能です。まだ診断を受けていないという方は、ぜひこのタイミングで受けてみましょう!
【NG例】自己PRで部活動の経験をアピールする際の注意点
成績や役職ばかりアピールしている
自己PRで部活動の経験を話す際は、成績や役職ばかりを前面に出すことは避けるべきです。
NG例
私は、チームを率いて結果を出すことができます。所属していたバスケ部では、キャプテンとして県大会においてチームを優勝に導きました。県内では、無名の学校ではありましたが、キャプテンとしての責務を果たそうと努力した結果だと考えています。
上記のように成果を単に列挙するだけでは、その実績がどのようにして達成されたのか、どんなスキルが身に付いたのかが伝わりません。単なる結果よりも、その過程でどのようにチームをまとめ、どのような困難に直面し、どのようにそれを乗り越えたのかを明らかにすることが重要です。
また、役職があってもそれ自体が能力を示すものではなく、その役職でどのように貢献をしたか、どんな価値を提供できたかを示すことが求められます。
課題や困難がなく、楽しい話だけになっている
自己PRで部活動の経験を伝える際、ただ楽しかったエピソードを述べるだけでは、採用担当者にとって重要な情報が伝わりません。
NG例
私の強みは、コミュニケーション能力です。所属していた写真部で冬合宿をした際は、積極的に声をかけることで色んな人と話すことができました。たくさんの人を知ることができて、この冬の合宿は最高の思い出です。
上記のような自己PRの場合、色んな人と話すことが好きな人といったポジティブな人間性を表現していますが、それだけでは具体的なスキルや解決能力を示すことができておらず、評価には至らないでしょう。
「楽しかった」という感情だけで終わらず、その過程でどのような課題に直面し、それをどのように解決したのかを明確に伝えることが重要です。
例えば、部内で意見が分かれた際にどのようにして調整を図り、協力して目標を達成したのかといったエピソードは、単なる楽しい思い出話よりもずっと価値があります。
このような具体的な状況とそれに対する行動は、採用担当者があなたの能力を理解し、職場での活躍をイメージしやすくなります。
採用担当は部活動経験から何を聞きたいのか
強みや学んだこと
採用担当者は、部活動経験から学生がどのような強みを持ち、どんなことを学んだのかを知りたいと考えています。部活動での役職や成功体験だけでなく、困難をどう乗り越えたか、その過程で得たスキルや人間関係の構築能力など具体的な事例が必要です。これらの情報から、学生が将来的に会社でどのように貢献できるかを評価します。
例えば、リーダーシップを発揮してチームの困難を解決した経験は、管理職やチームリーダーとしてのポテンシャルを示します。さらに、どのような学びを得て、それをどのように職場で生かすかを明確に伝えることが重要です。
採用担当者は、単なる経験の羅列ではなく、その経験が応募者のどのような成長につながったのか、またそれが具体的に職場でどのように活かされるのかを知ることに関心があります。
組織での役割や立ち回り方
採用担当者は、部活動での経験を通じて、学生がどのような役割を果たし、組織的な立ち回りをどのように行っていたかを評価したいと考えています。企業側は、学生がこれまでどのようにチーム内で協力し、問題に対処してきたかを踏まえて、将来的にどのようなパフォーマンスを発揮するかを推測します。
部活動での役割は、リーダーシップの発揮、チームのまとめ役、苦境における冷静な判断力など、具体的な事例を通じてその人の社会性や協調性を示すため、非常に重要です。
したがって、自己PRでは、単に役職名や成果を挙げるだけでなく、その役割が自身にどのような影響を与え、どんな価値をもたらしたかを明確に伝えることが必要です。これにより、企業は応募者がどのようにチームに貢献し、企業文化に適応できるかを判断する手がかりを得ることができます。
課題の乗り越え方
採用担当者にとって、学生が部活動中に直面した課題や困難をどのように乗り越えたかは重要な要素です。部活動では、チームで共同して目標に取り組む中で、さまざまな障害が生じることでしょう。 学生がどのように問題を解決し、どのようにして困難を克服したかを知ることは、その人が仕事で直面するであろう課題に対しても同様の対応ができるかを示す指標となります。
したがって、面接時には部活動での具体的な困難と、それをどう乗り越えたかについて詳細に説明することが求められるでしょう。
これにより、学生の持つ問題解決能力や適応力、さらには困難に立ち向かう姿勢が明らかになります。
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高校時代のエピソードはOK??
コロナ禍の大学生活では
「サークルや部活に入れなかった」
「海外留学ができなかった」
などガクチカのエピソード作りに苦戦している方も多いと思います。
そこで高校時代のエピソードを書きたい!という方もいるのではないでしょうか?
結論からいうと、高校時代のエピソードをガクチカとして書いても問題はありません。
ですが、「ガクチカ」は一般的には大学生時代の経験を書くことが当たり前になっています。
よって高校時代のエピソードを書くと採用担当者から
「なぜ高校時代のエピソードを書いたの?」
「大学時代は何をしていたの?」
と面接で聞かれてしまう事があります。
もちろん高校時代のエピソードをガクチカとして書くのは問題ありませんが、こうした質問に対応するため
「その経験から何を学んだのか?」
「学びをどう大学生活に活かしたのか?」
という風に、現在の自分にその経験がどう活きているのかを明らかにすることで、高校時代のエピソードをガクチカにするメリットが出てきます。
高校時代でも大学時代でも、自分自身をしっかりと表現できるエピソードを書くことを目指しましょう!!
まとめ
部活動で得たことを就活で上手にアピールするには、事前の準備が欠かせません。部活動の経験を棚卸しして、これまでに何を得て、何を学び、どう成長できたかを、思い出しながらまとめましょう。
また、部活内の仲間に、過去の自分について客観的な意見を聞いてみることも有効です。第三者の視点が入れば、自分では気付かない部分を知ることができるので、大きなヒントを得られるかもしれません。
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