4年間続ける意気込みで部活動を始めたものの、諸事情で退部せざるを得ない場合もあるでしょう。
部活を退部した場合、就活にどのような影響があるのでしょうか?
今回は、退部が選考に与える影響について解説していきます。また、退部した場合の就活の進め方も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
部活をやめたことで就活は不利になる?
部活をやめたことが就活で不利になるかどうかは、企業の採用方針や部活をやめた理由によって異なります。
1.体育会系の学生を優先採用している企業からの評価について
体育会系の学生を優先採用している企業は、次のような特性を評価しています。
- 長期間の練習に耐えた忍耐力
- 先輩やOBとの人間関係を築いたコミュニケーション能力
- メンタル面の強さ
- 組織への順応力が高い
- 礼儀が身に付いている
部活の先輩との繋がりは、企業の社員に会って情報収集を行う「OBOG訪問」を依頼する企業を探す方法の1つです。退部すると先輩との繋がりを絶ってしまうことも考えられるため、OBOG訪問は部活以外のルートで探す必要があります。
2.部活をやめた理由の印象が悪い場合
部活をやめた理由は人それぞれ異なりますが、その理由が聞き手にとって印象の悪いものだと就活に不利になることが考えられます。たとえば、練習がきつい、人間関係が上手くいかない、やる気がなくなった、といったネガティブな理由では、「採用しても仕事を続けられるのか?」という不安を企業は感じるはずです。
1~2以外の場合は、自分から退部の理由に触れなければ、選考上不利になることはないでしょう。
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部活をやめた理由は就活時にどう説明したらいい?
就活をするうえで避けては通れない「面接」で、部活動をやめた理由について聞かれる可能性があります。そこで、理由を聞かれた際は、以下の注意点を踏まえて回答するといいでしょう。
- 学費を稼ぐ必要があり、アルバイトを優先せざるを得なくなった
- 部活を続ける意思はあったが、ケガなどの事情でやむなく退部した
- ゼミの研究に専念したいと考えたため
このように、「頑張って部活動をしていたが、やめる必要があった」というように説明するのが好ましい解答です。しかし、部活動以外にアピールするポイントがある場合は、自分から積極的に退部理由について触れる必要はありません。
部活をやめた理由のOK例
<学業に専念したい>
「朝練と放課後の練習に時間を割いた結果、学業がおろそかになって危機感を覚えたことが理由です。勉強と部活を両立できないかと模索しましたが、やむなく退部することにしました」
<留学など、新しい経験をしたい>
「大学生活において、部活動を主体に活動を続けてまいりました。しかし、かねてからの目標であった留学を実現させたいという気持ちもあり、部活よりも留学準備に重きを置くことを選択しました」
部活をやめた理由のNG例
<練習がきつかった>
「部活の練習がとてもきつく、続けるのが難しいと判断しました。体力の消耗と疲労で、勉強どころではありませんでした」
<人間関係に失敗した>
「部活の人間関係が上手くいかず、部活でも居たたまれなくなったので退部しました」
面接ではこのようなネガティブな回答はマイナスの評価になるので、ポジティブな方向に転換することが大切です。
部活を退部した人はどうやって就活を進めたらいい?
まず、面接官から質問されない限り、退部した理由を話す必要はないでしょう。
部活動以外でアピールできる実績があれば、部活をやめたという不利な条件をカバーできます。ゼミや研究などの学業はもちろん、アルバイト、ボランティア活動、サークル活動、資格取得など、「頑張った」と言えることがアピールポイントになるのです。部活動をやめてしまった場合は、他に打ち込める何かを探すことが重要です。
大学生活で評価対象となるのは部活動だけではないので、不用意に心配したり、不安になったりする必要はありません。
まとめ
体育会系人材は就活生の10%未満であり、部活動をしていない人でも、内定を獲得しています。退部したことで過度に悩む必要はありません。就職活動に大きな支障が出てしまうのは不祥事でやめた場合くらいです。部活動以外で何かに打ち込んだ経験があれば、十分にカバーすることはできます。
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