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学生のアイデアから見る企画テクニックーリアルキャリアレポ

  • 就活ノウハウ
  • 2020.09.10
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プロフィール

パーソルキャリア株式会社 関野 亮央
都内の4年制大学(法学部)卒業。最初に目指した職業は「アナウンサー」
新卒 :株式会社ドワンゴ
(企画職。ゲーム、着うたを中心にサービス開発/サイト制作/アーティストプロモーションを担当)
2社目:株式会社カプコン
(WEBディレクターを経てモンスターハンタータイトルのプロデューサーを担当)
3社目:パーソルキャリア株式会社
(企画職として現在はアプリ「マイポテ」(現在はサービス終了)を担当)

まだまだ暑い日も多いですが、季節の変わり目で体調も崩しやすい時期になってきました。
みなさま元気でお過ごしですか?
僕は季節の変わり目ということもあり、先日まで“ものもらい”になっていました・・・。
※毎年このくらいの時期は少し体調を崩すので・・・みなさまもお気をつけください><

さて、関野がお送りしておりますこちらのコラムですが、今回は9月15日まで実施の「大学生アイデアコンテスト」にご応募いただいたアイデアの一部を一足先に見せていただきましたので、そちらへの感想などを書かせていただきます。
※このコラム記事は9月8日頃に書いております。9月8日時点での応募内容を拝見しての感想になっていること、ご容赦ください!!

あなたのひらめきが社会を動かす<大学生アイデアコンテスト>by dodaキャンパスゼミ

今回拝見した大学生アイデアコンテストはこちら!もうご応募いただきました?

あなたのひらめきが社会を動かす<大学生アイデアコンテスト>by dodaキャンパスゼミ

  • 応募期間:2020年8月11日(火)〜2020年9月15日(火)
  • 共通テーマ:Create the Next World
  • 学校法人角川ドワンゴ学園:新しいオンライン教育サービスとは?
  • 株式会社JTB:新しい時代の新たな旅行のカタチ(商品・サービス)とは?
  • パーソルキャリア株式会社:働く人が「自分自身の可能性」に気づく、きっかけを与えるサービスとは?
  • 株式会社ベネッセコーポレーション:海外留学に代わる、新しいグローバルな学びのサービスとは?
  • 商品:
    最優秀賞(1組) ギフト券10万円分
    企業賞(4組) ギフト券1万円分
    入賞(40組) ギフト券1,000円分
    ※また、全アイデアにフィードバックを行います
  • 応募資格:
    応募時点で、専門学校、短大、大学、大学院に在学中で、2021〜2024年に卒業予定の方。
    応募時、利用規約に同意した上でdodaキャンパスに会員登録済みの方。登録無料。
  • 応募方法:
    各企業ごとのテーマに対して、あなたのアイデアをご応募ください。
    募集要項等の詳細は、dodaキャンパスの特設ページをご覧ください。
    また、応募の際は登録が必要になります。

アイデアコンテストへの応募アイデアを見ての感想

まず、いただいたアイデアを見て素直に思ったことは、

1) 自分のアイデアの裏付けとなる情報を丁寧に調べている
2) サービス利用時の流れをしっかりと考えてくれている
3)自身の体験やターゲットのことを軸としてサービスアイデアを考えてくれている

大きくは上記3点が共通していると思い、素直にすごいなと感じました。自分の考えを整理し、アイデアとして誰かに伝えるのって難しいことですし、私はもちろん、世の中の多くの企画者の方々においても、この部分はまだまだ勉強中・・・という人が多いと思います。

そういった中で大学生の皆様が難しいけれど大事な基本部分を押さえていらしたことに、レベルの高さを感じました。また、そんな中で学生ならではのストレートで素直なアイデアもたくさん見られました。大人になると勝手に「しがらみ」を考えて自由な発想が出ないので、社会人にとっても参考になるアイデアがたくさん実ったのではないでしょうか。

特に驚いたのが、私の職歴からも、ご縁を感じております学校法人角川ドワンゴ学園のお題である教育系のアイデアです。教育の枠に収まらず「まなび」にも発展しているアイデアも見られ、社会人に対しても通用するすごく視野の広いアイデアが出揃っている気がしました。

企画のクオリティを上げるためのテクニック

さて、ここからは、拝見したアイデア全体に対して、このあたりまで考えていけると、もっと企画として良くなるかも?のテクニック的なところを書かせていただきます。

  1. プラン名 → プランのコンセプト(一言で)で自分の企画に惹きつけよう
  2. 箇条書きで具体的な内容を記載しよう
  3. 個人的な意見?何かを参考にした?情報元を整理しよう
  4. 自分がユーザー・利用者だったら?を常に考えよう

大きくは上記4点を意識することで、よりアイデアの説得力が高くなると思います。

プラン名 → プランのコンセプト(一言で)で自分の企画に惹きつけよう

みなさん、アイデアプラン名はすごくキャッチーなものをご検討いただいていると思います。

では、次に大事なものは何か?というと、そのキャッチーなプランの簡潔明瞭なコンセプトワードです。アイデア名で惹かれた人の多くはその後、「お!気になる!具体的にはどんな企画なんだろう?」となります。ここで、具体的には〇〇です!という機能だったり、できることだったり、提供するサービスだったりのコンセプトワードに繋げていけば、企画書への興味はかなり高くなっていきます。

ポイントは「一言」で表現していることです。長文ではなく、一言でここを表現できると、読み手や企画の決裁者の興味を具体的な内容へ誘導する「つかみ」が得られます。

箇条書きで具体的な内容を記載しよう

企画内容はできるだけ短い文章で書くと、伝わりやすいです。
文章で読ませるのではなく、ここでもキャッチーな一言表現を意識しながら、具体的なアイデア=機能=提供内容=体験を書いていってみましょう。

例えば・・・
・移動は10秒!VRで世界旅行
・ドローンを駆使!あの世界遺産も見下ろせる!
・アバター機能で記念撮影

旅行関連のお題への例になりますが、こんな風にできることを端的に書き、あとから補足説明をそれぞれにしていく・・・だけでも、アイデアの分かりやすさはグッと高くなります。

将来、全く新しい革新的なサービスを思いついたとしたら・・・そんなアイデアを長い文章で説明することは難しいですよね?誰も想像がつかないアイデアだからこそ、イメージしてもらい、理解を得る必要があります。だからこそ、簡潔に伝えるテクニックが必要になります。

個人的な意見?何かを参考にした?情報元を整理しよう

今回、実体験をもとに、当時の自分に向けて・・・そんな背景から生まれたアイデアがたくさんありました。自分ゴトとして問題を解決するためのアイデアなので、熱のこもった内容ばかりだったと思います。そのうえで、たくさんの情報を整理しながら、組み立てていただいたアイデアがたくさんありました。

でも、私見と参考情報が入り乱れてしまっているかな・・・?と思う部分も感じました。

・実体験 :熱を帯びますし、企画の具体的も増します。
・参考情報 :冷静に自分のアイデアを補足し、説得力を高めてくれます
すごくザックリではありますが、実体験と参考情報には上記のような特徴があります。反面、ここを混在すると説得力が落ちたり、企画内容に矛盾が生じたりします。

一度俯瞰で記載内容を読み返し、上記を踏まえて整理・修正していくと、アイデアの説得力が一段階増すので、参考にしてみてください。

自分がユーザー・利用者だったら?を常に考えよう

自分で考えたアイデアを実際に自分が使ったら?を細部までイメージする癖をつけてみましょう。実体験にもとづいたアイデアの場合、ご自身がそのサービスの一番のファンだと考えます。

では、
・ そのサービスを2回、3回と利用するでしょうか?
・ 1回利用したら、次はいつ利用しますか?
・ 友達や両親にもオススメできますか?
ここまで想像した場合はどうでしょうか?

1回使ってもらえればいい!というサービスはなかなか存在しません。どのくらい継続して使ってもらえるか?どのくらいの頻度で使ってもらえるか?このあたりまでを突き詰めていただくことで、アイデアの課題や使い勝手などがより明確になっていきます。

そして、その課題と向き合いながら検討を繰り返していくことが企画の大変なところであり、サービスを考える醍醐味でもあります。

どんな仕事にも役立つ企画力のヒントに

色々と書かせていただきました・・・ただ、これらを忠実に守ったからと言って、
・企画書が1発でOKをもらえるようになった!!
・怖い上司や関係者の了承を取りやすくなった!!
というようなことは残念ながらありません。

企画のスタイルは自分で作っていく必要がありますし、1つのアイデアに対してフィードバックをもらいながら、ブラッシュアップと場数をこなしていった方が遥かにレベルアップは早いと思います。

それでもここで書いた内容は、私が10年以上、企画として業務に携わってきた中で培ったポイントでもあります。今回のアイデアコンテストに限らず、どんな職種でも役立つ、企画アイデアを考えるときの何かしらのヒントになれば・・・と思っております。

私も企画としてまだまだ成長が必要です。今回のアイデアコンテストの内容を見させていただいたことは、非常に勉強になりました。特に書かれている文章に込められた熱量などは刺激になりました。

さて、学生の皆様に負けないよう、私もそろそろ企画書作成のお仕事に戻りたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!そして、アイデアコンテストにご応募された学生の皆様、素敵な企画、ありがとうございました!!

また次回お会いしましょう!!

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サービス概要:キャリアの可能性を拡げるアプリサービス
提供開始日:2019年12月9日(月)
料金:無料

「マイポテ」特設サイト:https://mypote.jp/

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