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グループディスカッションの評価ポイントや効率的な進め方

  • 就活ノウハウ
  • 2020.08.31
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近年、採用試験にグループディスカッションを取り入れる企業が多くなっています。


「その日にはじめて会った人とうまくコミュニケーションを取れるだろうか?」
「しっかりと自分の意見が言えるだろうか?」
「そもそもどのように振る舞えばいいのか、わからない」


グループディスカションという慣れない環境に、さまざまな不安を抱えている就活生も多いはず。ここでは、グループディスカッションの対策方法や採用試験官が評価しているポイント、グループ内での役割分担などを伝えていきます。できるだけ対策を取り、自信を持って本番に挑んでいきましょう!

【目次】

グループディスカッションとは?どんなタイプがある?

グループディスカッションとは、ひとつのテーマに対し数名のグループで討論して、制限時間内で結論を出して発表する選考形式のことです。 グループワークも同じ形式ですが主な評価対象が異なります。グループワークは、”議論の結果”を主な評価対象とする反面、グループディスカッションは”議論の内容”を評価対象とする違いがあります。

グループディスカッションには主に4つのタイプがあり、それぞれの作業内容によって企業側が見ているポイントが異なります。

ディスカッション型

与えられた課題に対して、メンバーそれぞれが意見を出し合って結論を導いていきます。
ディスカッション型では、協調性やコミュニケーション能力、リーダーシップなどが評価対象となり、話し合いのプロセスが重要視される傾向にあります。

ディベート型

ディベート型では、ひとつの題材について、肯定派と否定派と対立したグループに分かれ結論を導いていきます。 相手を説得する形で結論に至る根拠を話し合っていきます。コミュニケーション能力や論理的判断力、多角的な意見への対応力を評価ポイントとしており、討論を円滑に進められるか、相手の質問に対して的を射た回答ができるかといった点で評価されます。

グループワーク型

グループワーク型はディスカッション型と似ていますが、少々異なります。 数人のグループで意見を出し合った後に、その内容をまとめた資料の作成やプレゼンテーションなど成果物の提出をしなければいけません。 達成意識や協調性、論理性があるかに加え、決められた時間内で一定水準以上の物を提出できるかも評価ポイントです。

シミュレーション型

与えられた数字やデータ、仮定の条件などにもとづき、実際のビジネス課題の解決方法を模索しながら結論を導いていきます。 データ等の分析力、課題解決のための論理的思考や発想力、提案力など総合的な力が試されます。

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グループディスカッションが行われる目的とは?

企業がグループワークを実施する主な目的は、自社の社員になる可能性がある就活生の能力を正確に見極めるということです。就職活動の中心といえばやはり面接ですが、面接では就活生の能力を正しく評価できない部分があります。

というのも、面接において評価の対象となるのはあくまでも就活生の「発言」であり、実際に起こした「行動」ではありません。発言の内容によって合否が左右される以上、就活生が実際よりも自分を良く見せようとするのは当然だといえます。そのため、面接で就活生の能力を正しく評価するのは難しいのです。

一方、グループワークでは就活生の臨機応変の対応力を見極めることができます。グループワークを選考過程に取り入れる企業が増えてきている背景には、このような事情があります。

流れを知っておこう!グループディスカッションの進め方とは?

結果を残すためにも、グループディスカッションを進めるときの流れを押さえておきましょう。自己紹介が終わったら、まずは時間配分を設定します。課題の定義やアイデアの出し合い、解決策のブラッシュアップなど、フェーズごとに割り当てる時間を決めることは、制限時間内に成果物をまとめるためにも重要なポイントです。

続いて、それぞれの役割を決めていきます。詳しくは次項で紹介しますが、リーダーやタイムキーパー、書記など、効率よくグループワークを進めるために必要な役割を割り振ってください。

時間配分と役割分担が決まったら、与えられた課題を定義してチームの認識をそろえましょう。スタート地点がずれていると続く工程の無駄が多くなるので、課題についてなるべく具体的に定義することを意識してください。その後、ディスカッションを通して全体の意見をまとめ、発表を行います。発表する際は、まず簡潔に結論を提示し、理由、具体例を示してから最後にもう一度結論という流れを意識すると良いでしょう。

必要な役割とそれぞれの特徴とは?

グループディスカッションを行うときは、必要な役割分担決め、円滑に討論をすすめなければなりません。 主にリーダー、タイムキーパー、書記、発表者の4つの役割があります。それぞれの役割を知り、自分にあった役割を選んでいきましょう。

リーダー(議長・司会)

みんなの意見をまとめたり、議論の方向性を示したりと重要な役割を担う“リーダー”。発言をしていない人に声をかけるなど、メンバー全員に気を配る能力が必要です。上手に話がまとまるようリーダーシップを発揮しながらも、他のメンバーが活きるような働きが望まれます。採用担当者の目にも留まりやすく、成功すればもっともアピールの出来る役割といえるでしょう。

タイムキーパー

討論が時間内に終わり、メンバー全員が納得できる結論をできるように気を配らなければならない大事な役割。時間配分や進行管理に気を配りながら、チームの話が脱線すればうまく修復していくスキルが求められます。またリーダーとのチームワークも不可欠。チームに貢献できれば、好印象となるポジションです。

書記

グループで話し合われている内容の要点を絞り、上手にまとめられるかが重要視されます。瞬発的な理解力や整理力が求められるポジション。ディスカッションに熱中するメンバーの話の要所を誰が見てもわかるように整理し、発表者がスムーズに話せるよう促します。チームの成果を左右する、縁の下の力持ち的な存在といえるでしょう。

発表者

グループで出した結論を、みんなの前で発表する役割。書記がまとめたものをベースにしながらも、より分かりやすく口頭で発表できるかがポイントです。プレゼンテーション能力やスピーチ力、対応力が必要。内容が同じでも、どう話すかだけで伝わり方はまったく異なります。抑揚をつけたり、ストーリー性を強調したり、均等に視線をおくるなど、上手く発表が出来れば、実際のビジネスの場でのプレゼン力としての評価も高まるでしょう。

グループディスカッションの評価項目は?

グループディスカッションでは、参加者一人ひとりの論理性や積極性、能動性やリーダーシップ、コミュニケーション能力が見られています。それぞれの評価ポイントを見てみましょう。

論理性

与えられた課題からぶれることなく、十分な根拠にもとづいて誰が聞いてももっともだと納得できる主張を展開できているか。

積極性

良いと思ったことはすぐに提案したり、司会者や発表者に立候補するなど、常に前向きな行動をとっているか。

能動性

人に言われてやるのではなく、自分の意志で行動しているか。また周りの人が意見を出しやすいよう働きかけをしているか。

協調性

たとえ自分とは違う意見であっても、最後まで相手の話を聞き、その意見も尊重しながらも自分の意見を述べているか。

リーダーシップ

グループ内の意見が食い違ったときに方向性を示す提案をしたり、チームの中心人物となってみんなを引っ張っていけたりする力があるか。

コミュニケーション能力

チームの輪を乱さず協力して話し合うことが出来るか。相手の意見に賛同出来ない場合でも、相手を思いやりながら自分の意見をしっかりと伝えられるか。

グループディスカッションが苦手な人も少なくない!苦手を克服するコツとは?

グループディスカッションが苦手な人は、「人見知りである」「意見をうまく言えない」「議論についていけない」「人事担当者がどんな点を評価しているのかわからない」といった悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。グループワークが苦手だという自覚があるのであれば、下記を参考に対策をしっかりしておく必要があります。

議論の参加の仕方を考える

グループディスカッションにおいて重要なのは、「とにかく発言する」ということです。苦手だからといって議論に参加せずにいると、評価が得られないだけでなく、苦手意識もさらに大きくなるでしょう。

他のメンバーの発言の意図がつかめないときは、それを確認するという形でもよいのです。他のメンバーも発言の意図を理解しておらず、確認したことを感謝される場合もあります。また、何でもないアイデアを提案したり、他人のアイデアに便乗したりすることをためらわない図太さも時には必要です。

目標を設定する

「最低3回発言する」など、最初はハードルを低く設定するのも良いでしょう。最初のハードルをクリアしたら、次は目標を高めに設定し、少しずつグループワークに慣れていくのも1つの方法です。

その他、役割分担でタイムキーパーを担当するという方法もあります。タイムキーパーは設定した時間を迎えるたびに発言の機会があるので、議論にも参加しやすくなります。

振り返りを徹底する

グループワークを行うとき、担当の社員がついていればフィードバックを受けられる場合があります。フィードバックは自分が成長するための貴重な機会なので、教えてもらえる意見にしっかりと耳を傾けましょう。

自分は役割を果たせていたか、全体の流れは問題なかったかといったことを質問してみるのも良いでしょう。フィードバックの時間が設けられていなくても、質問できそうな雰囲気なら積極的に話しかけてみることをおすすめします。

フィードバックでは、他の人が指摘されたことも自分のことと同じように捉え、次に活かそうとする姿勢が大切です。他人の長所は自分の中に取り入れ、短所についてはどうすれば改善できるのかを一緒に考えることで自分の成長につながります。

しっかり対策してグループディスカッションを乗り切ろう!

グループディスカッションの対策は、自分ひとりではできないと思われがちですが、少し意識を変えるだけでできることはたくさんあります。

たとえば、身近な課題を見つけて自分の意見を論理的に言えるように練習をしたり、思考力を鍛えるために情報を分析する癖をつけたり……。また他者とのコミュニケーションが求められる活動(サークルやインターンなど)に積極的に参加するのもよいでしょう。

日々積み上げていくことで、考え方や行動は変わってくるもの。グループディスカッションという就活の場面だけでなく、社会人になってからも活かせるスキルが身につくはずです。

グループディスカッションでは、個人の評価も大切ですがチームとしての結果も重要になります。周りと協力しながら、役割を決め話をまとめていくようにしましょう。

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