目次
自己分析や業界研究を行い、エントリーシートの準備や面接の練習もしたけれど、「エントリーシートが選考で通らなかった」「面接でうまく話せなかった」という経験をする学生は多い。
一度の失敗で「もうダメだ」と落ち込むだけでは、就職活動を前に進めることはできない。「どこがよくなかったんだろう?」「次はこうしよう」と課題を見つけて、改善する姿勢がなによりも大切。
今回は、ビジネスシーンで重要視されるPDCAサイクルについて紹介する。志望企業の内定をできるだけ多く勝ち取るためにも、ぜひ参考にしてほしい。
PDCAとは? 実際にやってみよう!
PDCAとはどういう意味なのだろうか? まずは、簡単に概念を説明しよう。
- Plan(計画)……目標達成に向けて、するべき行動の予定を立てる。
- Do(行動)……計画をもとに実際に行動をする。
- Check(評価)……計画と行動を振り返り、その効果を検証する。
- Act(改善)……評価で発見した課題に対しての解決策を考え、改善。
Act(改善)で解決策を考えたら、改めてPlan(計画)に立ち返り、再びDo(行動)、Check(評価)、Act(改善)を繰り返す。このことを「PDCAサイクルを回す」という。一般的な就職活動そのものの期間は、だいたい6ヶ月ほどと、人生を決める大切な時期にしてはとても短い。この短い期間で成果をあげるには、活動をおこなうたびにPDCAサイクルを回していくのが重要になる。
次は、就職活動を具体例にして、PDCAサイクルに落とし込んでみよう。
①Plan〜目標をしっかりと定め、達成するために必要な行動を洗い出す〜
まず目標を明確にしておかないと、達成のために必要な行動を的確にすることはできない。 “◯◯業界の企業から内定を貰う”ためには“いつ(When)”までには、“どこで(When)”“誰が(Who)”“何を(What)”“どのように(How)”するべきか? に加えて、常に“なぜ(Why)”を紐づけた「5W1H」で考えるのがベスト。
例)
- 3年生の夏に◯◯社のインターンシップに参加する
- 3年生の11月までにSPI対策を行う
- 企業説明会に◯回参加する
- 3年生の3月までに面接対策をしておく
- ◯月◯日までにエントリーシートを△社に送る
など
PDCAをうまく回すコツは、細かく区切って考えることだ。“就職活動”という全体をとらえた大枠では、うまくサイクルが回らない。「1社の選考」といった小さな枠を複数に分別してとらえたり、1週間ごとの時間で区切ったりすると良いだろう。
②Do〜プラン通りに行動に移していく〜
次は、先に立てたプラン通りに実行していこう。ひとつひとつの行動に目的意識を持って臨むことが大切だ。プラン通りに達成するために、スケジュールを逆算して早めはやめに行動にうつしていこう!
③Check〜プラン通りに動けているか、課題はないかを検証しよう〜
就職活動は1日1日の過ごし方が非常に重要になるので、随時、検証をしなければならない。「プラン通りにエントリーシートを提出できているか」「足りていなかった業界研究は進んだのか」「自己分析にぬかりはないか」……あらゆる点で改善意識を持ちながら、振り返りを行おう。達成できていない項目に関しては、なぜできなかったのか? の原因を必ず見つけておこう。
④Act〜課題点を見つけ出して、改善を行おう!〜
検証で見つけた課題は、必ず改善すること。
例えば、「面接でうまく話せなかった」という課題があるとする。しかし、原因が異なれば解決策も当然変わってくる。
※診断にはdodaキャンパスの会員登録・ログインが必要です
PDCAを失敗しないポイント
Act(改善)を行なったら、Plan(計画)に立ち戻り、改めてサイクルを回していこう。ここではPDCAサイクルを回すにあたって、ありがちな失敗を紹介していく。
<失敗例①>非現実的な計画を立ててしまう
PDCAを考える際によくあるのが、到底無理な目標計画を立ててしまうこと。PDCAでは、目標を立てることが最初の起点となる。なので、実際に行動できるのか? 理想を追いすぎていないか? プラン通りに動いていって無理が生じないか? はよく吟味しておこう!
<失敗例②>チェックをしない
PlanとDoだけをこなし、Checkを怠ってしまうとPDCAの意味がなくなってしまう。繰り返しになるが、定期的な検証は必ず行うこと。課題を見つけるのも大切だが、良かった点を検証するのも重要だ。その成功に再現性はあるのか、あるいはたまたまだったのかを見極めよう。そうすれば、就職活動の結果ももっとよくなるはずだ!
<失敗例③>PDCAサイクルが遅くなる
就職活動では、できるだけ高速でPDCAサイクルを回していくのが有効だ。あまりにもサイクルが遅くなると、「気づいたら就職活動も終盤だった…」なんてことになりかねない。悪い部分はいち早く改善し、理想の企業の選考には万全の準備で臨もう!
PDCAサイクルで就活を成功させよう!
社会に出ると、常に“成果”を求められるようになる。目標が達成できなかった場合、「できませんでした」とだけ答えても通用しない。「なぜできなかったのか?」「達成するためにはどういう改善が必要なのか?」という答えが必ず求められるのだ。
もし、あなたが大学1〜2年生だったら、いまのうちにプランを立てておこう。3〜4年生であれば、常に改善意識をもってプランの見直しなどに取り組み、高速でPDCAサイクルを回す必要があるかもしれない。
PDCA思考を持っていると、就職活動はもちろん、社会に出てからも大きな武器となるはず。ぜひ、いまのうちに使いこなせるようになっておこう!
無料
- ▼ 自己分析に役立つ適性検査(GPS)
- ▼ 自己PR添削
関連記事