納得できる内定をもらうためには、自己分析が欠かせません。自己分析を深めるために「自己分析用の本は買った方が良い?」「おすすめの本を知りたい!」と考えている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、自己分析に役立つおすすめの本をタイプ別に9冊紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
就活で「自己分析本」は必要?そのメリットとは
自己分析において専門書の購入は必須ではありません。しかし、初めての自己分析で何から始めたら良いか分からず悩んでいる方にとって「自己分析本」は非常に心強いツールとなるでしょう。
ここでは、自己分析に本を用いるメリットを紹介します。
手順に沿って体系的に進めることができる
自己分析本は、あらかじめ順序立てて内容が構成されており、流れに沿って進めるだけで、体系的に分析できる作りになっています。着実に情報が整理されていくため、自信を持って進めることができるでしょう。
また、思考の抜け漏れを防ぎ、就活で使える情報を網羅的に抽出することが可能です。自分一人では気付けなかった強みやエピソードが見つかることもあるでしょう。
自己分析は、自分の過去や価値観を深く掘り下げる必要があるため、手探りで進めようとすると、途中で行き詰まってしまう可能性もあります。自己分析本を上手に活用し、網羅的かつ効率的に自己理解を深めましょう。
書き込みながら頭を整理できる
就職活動では、自分の経験や価値観を「言語化」して他者に伝える力が求められます。しかし、頭の中でぼんやりと思い浮かんでいることを言葉にするのは、想像以上に難しい作業です。
自己分析本を使って実際に手を動かすことで、考えが明確になり、頭を整理できます。言語化する習慣は、エントリーシート(ES)や面接での表現力向上にも繋がるでしょう。自己分析本を活用する際は、読んで満足することなく、自分の言葉で整理することを意識しましょう。
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自己分析本の選び方

自己分析本は、大きく分けて下記3つの型に分類できます。それぞれ異なるメリットがありますので、各特徴を理解して自分に合ったものを選びましょう。
- ワークシート型
- 診断型
- 読書型
ワークシート型
ワークシート型は、書き込み式のシートを進めることで、自分の過去や価値観、強みを整理できる構成になっています。自分自身と向き合う作業を、順序立てて少しずつ進められる点が特徴です。
この形式の本は、進めるうちに自然と情報が集まり、自己分析の「抜け」や「偏り」が起こりにくいのがメリット。「手を動かしたい」「じっくり活字を読むのが苦手」といった人に向いているタイプの本です。書き込んだページが、そのままあなたの自己PRの材料になるでしょう。
診断型
診断型の自己分析本は、質問に対するあなたの回答を総合的に判断し、内面を明らかにするタイプです。心理テストに近い感覚で取り組めるため「難しそう」「面倒くさい」と感じがちな自己分析のハードルがグッと下がります。短時間で自分の傾向が分かる点も、就活が本格化する前のタイミングにぴったりです。
診断結果を起点に「なぜ自分はこう考えるのだろうか?」と深掘りすることで、より深い自己理解に繋がるでしょう。自分では気づきにくい一面を知りたい人や、自己分析に堅苦しさを感じて一歩が踏み出せない人はぜひ検討してみてください。
読書型
読書型の自己分析本は、ストーリーや筆者の体験談、理論的な解説を通して自己分析の方法を学べる形式です。読み進めながら「自分だったらどう考えるか」「自分にも似た経験があるかも」と、自然に自己分析ができるでしょう。
この形式の特徴は、自己分析を「じっくり考えて」進めていくことです。文章を読みながら自分の価値観や方向性についてゆっくり考える時間が生まれます。理論や具体的な事例が豊富に盛り込まれているため、自分に置き換えて考えることも決して難しくないでしょう
読むだけで終わらせず、理解した内容や気付いたことをノートにまとめることで、さらに理解が深まります。「本を読むのが好き」「考えることに時間をかけたい」そんな方は、ぜひ読書型の自己分析本を検討してみてください。
タイプ別!就活生におすすめの自己分析本9選
前述した3つの型別に、おすすめの自己分析本を9冊紹介します。概要やおすすめの読者についても触れますので、ぜひあなたに合った1冊を見つけてください。
【ワークシートタイプ】絶対内定2026 自己分析とキャリアデザインの描き方
書籍名 | 絶対内定2026 自己分析とキャリアデザインの描き方 |
発行元・発売年 | ダイヤモンド社(2024年) |
著者名 | 杉村 太郎 |
本の概要 | ・就活のプロである著者が、就活の基本から内定獲得のコツまで丁寧に解説 ・最大の特徴は94枚ものワークシートが付いている点 ・シートに沿って過去の経験や価値観を書き出すことで、自分なりの「軸」を言語化できる ・初めて就活に臨む方でも、この一冊で体系立てて自己分析を進められる構成 |
おすすめポイント・読者 | ・とにかく実践的で、ワークシートを埋める作業を通じて自分を深く掘り下げることが可能 ・最新の採用傾向も反映されているため就活との相性は抜群 ・文章は平易で読みやすく「まず最初に読むべき自己分析本」として定評がある ・就活準備を何から始めて良いか迷っている学生や、自分の強みを言葉にするのが苦手な人におすすめ |
【ワークシートタイプ】受かる! 自己分析シート
書籍名 | 受かる! 自己分析シート |
発行元・発売年 | 日本実業出版社(2008年) |
著者名 | 田口 久人 |
本の概要 | ・就活ブロガーとして人気の著者が書いた、エントリーシート対策に直結する自己分析本 ・25の質問に答えるだけで自己分析が完了する手軽さが魅力 ・「自己分析」「他己分析」「企業研究」の3段階構成になっており、計41枚のワークシートが用意されている ・まず自分自身の過去の経験や強みの棚卸しを行う ・次に友人や家族など第三者の視点(他己分析)も取り入れて自己理解を深める ・最後に志望業界、企業の研究と自分の強みを結びつけ、履歴書やエントリーシートに生かす方法まで指南 ※初版は2008年と少し古いが、内容は変わらないため役立つ一冊 |
おすすめポイント・読者 | ・最大のおすすめポイントはエントリーシート作成に直結した実践的な内容 ・設問に答える形式で進められるため、文章を書くのが苦手な人でも取り組みやすい ・自己分析と並行して他己分析や企業研究もできるため、網羅的に就活準備を進めたい人に向いている ・文量が多すぎないため、短期間で仕上げたい人や、履歴書・ESのネタ出しに困っている人にも最適 |
【診断タイプ】さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
書籍名 | さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 |
発行元・発売年 | 日本経済新聞出版社(2017年) |
著者名 | トム・ラス (著)、 古屋博子 (翻訳) |
本の概要 | ・世界中で話題の強み発見ツール「ストレングス・ファインダー」の日本語版 ・購入者限定のアクセスコードを使ってウェブ上で約177の質問に回答すると、全34種の「才能(資質)」の中から自分の上位5つの強みが診断される ・各才能の詳細な解説と、それらを「強み」に変えるための具体的な行動提案がまとめられている ・さらに、自分の強みをどのように生かせば武器になるかについても解説されている ・診断テストは選択肢を直感的に選んでいくだけであり、簡単に取り組むことができる |
おすすめポイント・読者 | ・客観的データに基づいて自己分析できる点が最大の魅力 ・心理学的に裏付けられた診断であるため信頼性が高く、短時間で効率よく自分の強みを知ることができる ・診断結果のレポートから「なぜ自分はその強みを持っているのか」理解が深まる ・自分の強みを客観的に把握したい人、科学的なアプローチが好きな人に特におすすめ |
【診断タイプ】9つの性格エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係
書籍名 | 9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 |
発行元・発売年 | PHP研究所(2004年) |
著者名 | 鈴木 秀子 |
本の概要 | ・エニアグラムと呼ばれる性格分析理論をベースに、人間の性格を9つのタイプに分類して自己理解を深める ・著者はエニアグラムの第一人者であり、本書はシリーズ累計数十万部を売り上げたベストセラーとして知られている ・内容は、自分の性格タイプを診断するステップから始まり、各タイプごとの詳しい特徴や行動パターン、さらにタイプ間の人間関係の築き方まで網羅 ・各タイプの長所・短所の解説に加え、ストレスを感じやすい状況や成長のヒントも紹介されているため、自己分析のみならず対人コミュニケーションにも役立つ ・読み進めるうちに「自分とあの人はこんな違いがあったのか」と発見があり、他者理解にも繋がる |
おすすめポイント・読者 | ・自己分析と対人関係改善が同時にできる点がおすすめ ・「なぜ自分はこう感じるのか」「どうすれば伸びるのか」が客観視でき、自己成長にも活用できる ・心理テストや占い感覚で楽しく自己分析したい人、性格傾向を深掘りして自己理解を深めたい人、さらに周囲との良好な関係づくりにも生かしたい人におすすめ |
【読書タイプ】世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
書籍名 | 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド |
発行元・発売年 | KADOKAWA(2020年) |
著者名 | 八木 仁平 |
本の概要 | ・「本当にやりたいこと」が分からずモヤモヤしている人に向けた、自己理解メソッドの入門書 ・著者自身の経験から生まれたオリジナルの自己分析法が紹介されている ・ポイントは「価値観」「才能」「情熱」の3つの視点で自分を見つめ直すこと ・まず「自分が大事にしたい価値観」を明確にし、次に自分の強みや長所(才能)を洗い出し、最後に熱中できること(情熱)を探る ・「30年後も食べていけて心から納得できる働き方」を見つけることをゴールに据えており、自己分析の結果を将来のキャリア選択に直結させることが可能 ・具体例も豊富で「もう自分探しで迷わない!」と思える優しい語り口の一冊 |
おすすめポイント・読者 | ・手順がシンプルで実践しやすい点が魅力 ・難解な理論ではなく「価値観」「才能」「情熱」という身近なテーマから順番に自己理解を深めていくため、挫折せず最後まで取り組みやすい ・文章は親しみやすく、本を読むのが苦手な人でもスラスラ読むことが可能 ・特にさまざまな選択肢を前に進路に迷っている方におすすめ |
【読書タイプ】メモの魔力 The Magic of Memos
書籍名 | メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book) |
発行元・発売年 | 幻冬舎(2018年) |
著者名 | 前田 裕二 |
本の概要 | ・起業家の前田裕二さんが提唱する「メモを活用した自己分析術」を紹介するベストセラー本 ・単なるメモの取り方ではなく、メモを書くことで自分の考えを深め、夢を叶える力に変える方法が語られている ・筆者が、このメモ術で「本当の自分」を見つめ直し、夢を実現してきたエピソードが書かれている ・読めば思わずノートとペンを取り出したくなるような、自己分析のモチベーションを高めてくれる一冊 |
おすすめポイント・読者 | ・楽しみながらノートを書いて自己分析できる点がおすすめ ・著者自身が情熱的に語る実体験が多く、前向きで真似しやすい ・活字が苦手な人でもイラストや図解が適度にあって読みやすい ・自己分析に取り組みたいけれど堅苦しいのは嫌だという人や、アイデアマンになりたい人、自分の夢や目標を見つけ出したい人におすすめ |
【読書タイプ】あなたが「一番輝く」仕事を見つける最強の自己分析
書籍名 | あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析 |
発行元・発売年 | KADOKAWA(2017年) |
著者名 | 梅田幸子 |
本の概要 | ・4,000人以上の学生の就職相談に乗ってきたキャリアコンサルタントが執筆した自己分析本 ・題名の通り「あなたが一番輝ける仕事」の発見をテーマにしており、3つの角度から自分を分析する方法を紹介 ・具体的には、縦軸に「心がワクワクすること」または「ストレスを感じること」、横軸に「得意なこと」または「苦手なこと」を取った2×2のマトリックスを使い、「心が喜ぶ×得意」分野を洗い出す ・さらに別の切り口として、自分の「好き」と「得意」が重なるポイントを見極め、それを生かせる仕事を探る ・「採用側の本音」も踏まえたアドバイスが満載 |
おすすめポイント・読者 | ・自分の適職探しに直結する「実用性」がある ・たった3つのステップで自己分析が完了する明快さと、図解による分かりやすさが魅力 ・文章も優しい口調で、就活初心者でも理解しやすい ・「企業側の視点」も知ることができるため、面接でどのようにアピールすれば響くかが掴める ・自己分析を通じて天職を見つけたい人、将来長く続けられる納得の仕事を探したい人におすすめ |
【読書タイプ】ハーバードの自分を知る技術
書籍名 | ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ |
発行元・発売年 | CCCメディアハウス(2014年) |
著者名 | ロバート・スティーヴン・カプラン (著),、福井久美子 (翻訳) |
本の概要 | ・ハーバード・ビジネススクールで「キャリア相談室長」を務めた著者が、エリートたちの人生相談に答えてきた経験から編み出した自己分析術を伝授する一冊 ・ゴールドマン・サックス元副会長という経歴を持つ著者が説く内容は「自分にとって成功とは何か?それをどう手に入れるか?」といった本質的な問いから始まる ・全8章を通じて、自己分析を軸にした人生戦略の立て方を段階的に解説 ・実際に著者のもとに寄せられた学生や社会人の悩み相談のケーススタディも豊富で「どうしていいかわからない」という状況に陥った時にどのように自問自答し道を切り拓くか、そのプロセスが示されている ・読み手自身が自ら答えを出すための問いかけが随所に散りばめられている |
おすすめポイント・読者 | ・深い自己洞察とキャリア設計が同時にできる点が魅力 ・ハーバード流の厳しくも温かい問いかけに向き合うことで、漠然とした将来の不安や悩みに答えを見出すヒントが得られる ・文章量はやや多めだが、ケーススタディが物語のようになっているため読みやすい ・グローバルな視点や理論的なフレームワークで自己分析したい人、あるいは「自分なりの成功とは何か」を真剣に考えたい人におすすめ |
【読書タイプ】確実内定 就職活動が面白いほどうまくいく 二訂版
書籍名 | 就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定 二訂版 |
発行元・発売年 | KADOKAWA(2024年) |
著者名 | トイアンナ |
本の概要 | ・自己分析に留まらず、就活全体を攻略する方法が網羅された総合就活本 ・人気就活ブロガーのトイアンナ氏による著書で、初版(2018年)以来、多くの就活生に支持され二度の改訂が行われた ・本書では「就職活動は攻略法のあるゲーム」と捉え、自己分析から企業研究、OB・OG訪問、エントリーシート、面接対策まで段階的に解説 ・自己分析編では「ゲーム感覚でこなせばOK」として、楽しみながら自分の強み・弱みを洗い出す方法を紹介 ・オンライン面接やWebテスト対策といった最新の就活トレンドにも対応した情報が盛り込まれている |
おすすめポイント・読者 | ・就活の「教科書」的な一冊であり、自己分析から内定獲得までロジカルに指南してくれる点がおすすめ ・企業目線と学生目線を両立した解説で、就活を「正解のあるゲーム」と捉える考え方は就活生の不安払拭に役立つ ・実績ある著者が4,000人以上の就活生を支援してきたノウハウを惜しみなく公開しており、信頼感も抜群 ・自己分析だけでなく就活の全体像を掴みたい人、効率よく内定獲得まで進みたい人に最適 ・特に就活の進め方がわからず途方に暮れている学生や、網羅的な対策本を探している方におすすめ |
記事のおさらい:自己分析本を上手に使って内定獲得へ!
自己分析は自分に合った職業・企業を見つけるために避けては通れません。しかし非常に時間がかかるため、中々始められない方がいるのも納得です。そんな方は、自己分析本を活用してみてはいかがでしょうか?その行動が、あなたの将来を決める大切な一歩となるかもしれません。
「活字に抵抗がある……」という方は、まずは無料で使える自己分析ツールの活用がおすすめです。5分程度の短時間で、あなたに合った働き方を調べることができます。

本記事のまとめ
〇自己分析本を活用するメリット
- 順に沿って体系的に進めることができる
- 書き込みながら頭を整理できる
〇自己分析本は「ワークシート型」「診断型」「読書型」の3種類がある
〇自己分析本にも抵抗がある方は、まずは自己分析ツールの活用がおすすめ
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