就活の面接に臨む時は、面接の流れやマナーを把握しておきましょう。基本的な流れが分かっていないと、緊張して本来の実力を発揮できないかもしれません。
今回は、面接時の「受付から退室までの基本的流れ」や、面接官に好印象を与えるためのコツをお伝えします。
入室時や退室時に注意したい所作はもちろん、事前に準備しておくポイントもご紹介しますので、面接日までにしっかり準備しておきましょう。
目次
就活面接の流れ|受付から入室・退室まで
はじめに、就活面接の大まかな流れを理解しておきましょう。面接会場に到着してから退室するまでの流れを事前に把握しておけば、当日の緊張も和らぎ、普段のパフォーマンスを最大限発揮できます。
就活面接の大きな流れは、下記のとおりです。
1.会場到着 | 指定された面接会場に到着 ※まれに、本社と面接会場が異なる場合があるため注意する |
2.受付~待機 | 受付を済ませ指示された部屋で待機する |
3,入室~着席 | 名前を呼ばれたら3回ノックをして入室。指定された椅子に着席する |
4.面接 | 自己紹介や自己PR、逆質問などを行う |
5.退室 | 面接終了後、挨拶をして退室 |
上記は一般的な面接の流れですが、中にはWeb面接(オンライン面接)や、集団面接など面接の形態が異なる場合があります。面接のスタイルが違っても、基本的なマナーはどれも共通しています。
面接官や採用担当者に失礼がないよう常に気を抜かず、社会人に相応しい所作やマナーを心がけましょう。
面接の流れを把握しておくべき理由
就活面接に臨む前に、大まかな面接の流れを把握しておくべき理由は下記の4つです。
- 面接の流れを知っておけば緊張感が和らぐ
- 不安や緊張感がなくなり自分らしさを出しやすくなる
- 予測不能なことが起きても対処しやすくなる
- 自信を持って面接に臨めることで面接官への印象も良くなる
当日の流れを事前に把握しておけば、緊張感も和らぎ、普段の「自分らしさ」も出せるでしょう。
面接では、面接官があなたの所作やマナー、周りへの配慮などを見ています。事前にお辞儀やノックなどを練習しておかないと、当日慌ててしまい、面接官に失礼な言動をとってしまう可能性もあります。
面接当日までに、面接の基本的な流れや、「入室」や「退室」などのタイミングごとで注意すべきマナーを事前に把握しておきましょう。
就活面接で面接官が見ている3つのポイントとは?
就活の面接に臨む際は、面接の流れを理解しておくと共に、面接官が見ているポイントも理解しておきましょう。
「面接官がどのような点をチェックしているのか?」が分かれば、おのずと好印象を与える所作ができるようになります。
【就活面接で面接官が見ている3つのポイント】
1.コミュニケーション能力
面接官は、あなたの話し方や受け答えからコミュニケーション能力を評価しています。質問に対して的確に答え、相手の目を見て話すことができれば「基本的なコミュニケーション能力がある人」「誠実で自信に溢れた人」といった印象を与えられるでしょう。逆に、緊張して早口になったり、小さい声で受け答えをしてしまうと、面接官に不安を与える可能性もあります。
2.マナーや礼儀作法
面接官は、社会人としての基本的なマナーが身についているか?という点もチェックしています。入退室時の挨拶やお辞儀の仕方、言葉遣いなどは、面接官が最低限できているかをチェックしています。社会人としての礼儀をわきまえているかどうかだけではなく、「相手の気持ちに配慮できる人か?」という点も重視されるでしょう。周りの人に配慮せずにドアを大きな音で開け閉めしたり、誠意がこもっていないお辞儀をしたりすると、ネガティブな印象を与えかねません。
3.志望意欲と適性
入社に対する熱意や、自社で活躍できる人材かどうかも見極めています。志望動機を明確に伝え、入社してから自分の強みをどのように発揮するのか、熱意を持って意気込みを伝えましょう。
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面接の当日までにチェックしておくべきポイント
面接当日に慌てないためにも、面接日の前日までに下記4つの点は確認しておきましょう。当日は、電車遅延や予測できない気候の変動など、想定外のことが起こる可能性があります。自信を持って面接に臨むためにも、あらゆる事態に対処できるように準備しておきましょう
面接の当日までにチェックしておくべきポイント
- 持ち物
- 自宅から会場までの交通ルートや迂回ルート
- 万一遅れそうになった時の緊急連絡先
- 自己PRや逆質問のおさらい
持ち物チェック
面接の前日までには、必要な持ち物を確認しておきましょう。面接案内や履歴書のコピーのほか、スマートフォンの電池が切れても連絡ができるように、予備のバッテリーも用意しておくと安心です。
面接に必要な持ち物
- 面接の案内書…面接に関する案内書やメールのコピーなど
- 履歴書・エントリーシートのコピー…提出書類のコピーを持っておくと、当日話すべき内容を復習できる
- 筆記用具…ボールペン、メモ用紙
- 現金や交通系ICカード…移動で困らないように最低限必要な現金は用意しておく
- スマートフォンと予備バッテリー…バッテリー切れで緊急連絡ができなくなることも想定し、予備バッテリーを持っておくのもおすすめ
- マスク…企業によってはマスクの着用を求められるケースがある
自宅から会場までの交通ルートや迂回ルート
事前に最適な交通ルートを確認し、万が一の遅延に備えて迂回ルートも考えておきましょう。
面接会場への遅刻は、絶対に避けなければいけません。遅くとも30分前には会場に到着できるよう、公共交通機関の時刻をチェックしておく必要があります。
万が一の交通トラブルに備えて、別ルートも確認しておきましょう。もし、当日まで不安なら、事前に面接会場まで実際に行って所要時間を確認しておくのもおすすめです。
万が一遅れそうになった時の緊急連絡先
万が一遅れそうになった時に連絡ができるよう、緊急連絡先をメモしておきましょう。面接当日の緊急連絡先は、面接の案内書やメールなどに記載されています。
ちなみに、当日の指定時間に遅れそうな時は、メールではなく電話連絡が基本です。当日慌てないためにも、企業の連絡先をスマートフォンに登録しておくと安心です。
自己PRや逆質問のおさらい
面接で話すべき自己PRの内容や、よく聞かれる質問に対する答え、また自分が企業に質問する内容(逆質問)もおさらいしておきましょう。
面接官から想定外の質問が来る場合もあります。面接日までに起きた重要な時事ニュースなどは必ずチェックしておきましょう。できれば、友人や家族に協力してもらい、模擬面接で練習しておくと安心です。
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就活面接の流れ1. 会場到着~受付
面接当日は、時間に余裕を持って行動することが重要です。
会場には、面接開始の30分前に到着できるように家を出ましょう。実際には10分~15分前でも大丈夫ですが、途中で電車やバスが遅延することも考え、早めに行動することが大切です。
面接会場に着いたら、まずは身だしなみの最終チェックを行います。髪型や服装、ネクタイの曲がり、靴の汚れなど細部まで確認しましょう。
受付で注意すべきポイント
受付では、明るくはっきりと挨拶します。「本日〇時から面接のお約束をしております、〇〇大学の〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と伝えましょう。
受付のスタッフへの態度なども、企業側からチェックされている可能性があります。社会人として恥ずかしくない丁寧な言葉遣いと笑顔を忘れないようにしましょう。
就活面接の流れ2. 入室~着席まで
入室から着席までは、面接官に第一印象を与える重要な場面です。面接官がどのようなところをチェックしているのかを意識しながら、丁寧な行動を心がけましょう。
入室から着席までの流れは下記のとおりです。
1.入室 | ドアを閉めた状態で3回ノック。2回はトイレで使うためビジネスシーンでは3回ノックが基本。面接官から「どうぞ」と言われたら、「失礼いたします」と言って入室 |
2.ドアの開閉 | 入室後はドアを静かに閉める。後ろ手にドアを閉めるなど、面接官に背中は見せないように注意する |
3.挨拶 | 席の横まで来たら、元気よく大きな声で挨拶をする。「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と30度の角度でお辞儀 |
4.着席 | 面接官から「お座りください」と言われたら、「失礼いたします」と言って着席。指示がない場合は立ったまま待ち、「椅子にかけてもよろしいでしょうか?」と確認してから着席する。いずれの動作もゆっくりと丁寧に行うのがポイント |
面接時に持参する「かばん」はどこに置く?注意したいマナーは?
着席したら、かばんは自分が座る椅子の横に置くのが基本です。
テーブルや自分の膝の上、隣の椅子の座席に置くのは相応しくありません。かばんを置く時は、丁寧に置くように心がけましょう。
また、メモを取ったり履歴書のコピーを見たりする場合に備え、必要な物をすぐに取り出せるようにしておくことも大切です。
就活面接の流れ3. 自己紹介~質問まで
自己紹介や質問~応答の時間は、自分をアピールする大切な場面です。緊張するかもしれませんが、リラックスして臨みましょう。
自己紹介を求められたら、「あらためまして、〇〇大学の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と、もう一度簡単な挨拶を述べます。自己紹介から、最後の逆質問までの流れは下記のとおりです。
1.自己紹介 | 面接官から「では、簡単な自己紹介をお願いします」と言われたら、自分の名前や大学名・専攻を述べる |
2.自己PRや志望動機を伝える | 自己PRや志望動機を話すタイミングでは、原稿を読み上げるような口調ではなく、できるだけ自分の言葉で話すよう心がける。企業が求める人物像を考えながら、受け答えをすることも大切なポイント |
3.逆質問 | 最後に質問の機会を与えられたら、将来のキャリアプランや事業に関することなど、ポジティブな質問が良い。面接の時間は限られているため、質問は1つか2つに絞る |
面接中は、常に面接官の目を見てハキハキと答えましょう。質問に対する回答は、はじめに結論から述べ、その後に理由や具体的なエピソードを加えると「論理的でわかりやすい」と好印象を与えられます。
逆質問をする時に注意すべきマナー
面接の終盤では、「何か質問はありますか?」と聞かれるケースがほとんどです。逆質問の機会を生かして、企業への関心や意欲をアピールしましょう。
質問の内容は、事前に準備しておくことが大切です。企業研究を深め、ホームページやパンフレットでは得られない具体的な質問を用意しましょう。
例えば、下記のような質問ができます。
「公式サイトには、御社の新規事業〇〇に関する情報が掲載されていました。このプロジェクトで若手社員がどのように活躍しているか、具体的に教えていただけますでしょうか?」
「御社でのキャリアパスの中で、特に新卒社員に期待されているスキルや経験について教えてください」
給与や休日などの条件面の質問も重要です。しかし、公式サイトや募集要項に書かれている内容も多く、必要以上に聞くと「利己的」とネガティブな印象を与えかねません。できるだけ、業務内容や企業のビジョンなど前向きな質問を心がけましょう。
アピールすべき自分の「就活の軸」がよく分からない…という方は、軸診断をやってみませんか? 【所要時間5分】であなたが大切にしている価値観を言語化!診断結果はそのままキャリアノートに反映することができるので、あなたの大切にしたい軸に合った企業からオファーが届きやすくなります。
就活面接の流れ4.離席~退室まで
面接が終了しても、最後まで気を抜かず丁寧な対応を続けましょう。面接官は部屋を出るタイミングまで、あなたのことを見ています。
面接の機会を与えてもらえたことに感謝しつつ、社会人として相応しいマナーを心がけることが大切です。
面接が終了し、離席してから退室するための流れは下記の通りです。
1.面接終了 | 面接官から「以上で面接を終わります」と言われたら、「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」とお礼を述べる |
2.離席 | 椅子から静かに立ち上がり、椅子を元の位置に戻したあと、面接官に向かってお辞儀をする |
3.退室 | ドアの前で振り返り、「失礼いたします」と一礼してから静かに退室する |
4.ドアを閉める | 入室時と同じく後ろ手に閉めるのではなく、ドアに向かって静かに閉める |
退室時に面接官を不快にさせないコツ
退室時も気を抜かず、最後まで礼儀正しく振る舞いましょう。
退室時にドアを開ける前には、一度立ち止まって振り返り、45度のお辞儀をすると好印象です。「歩きながら」や「ドアを開けながら」など、動作の途中でお辞儀をすると、面接官にも失礼です。
また、退出後も「建物を出るまでが面接の一部」と考え、他の社員の方に会った場合も丁寧に挨拶しましょう。
オンラインによる就活面接の流れWeb面接での入室~退室まで
オンライン面接でも、基本的なマナーや心構えは対面での面接時と同じです。
大まかな流れは下記の通りですが、オンラインならではの注意点もあります。
1.ログイン | 面接開始の10分前にはログインし、通信環境を確認する。カメラをONにして背景画像の調整や明るさ調整を済ませておく。マイクやスピーカーも入念にチェックする |
2.オンライン入室 | 話すタイミングが来たら、「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と簡単に挨拶する |
3.面接 | 自己紹介から志望動機、逆質問などの流れは対面での面接と同じ。オンライン面接でも、適度なボリュームでハキハキと受け答えするように心がける |
4.退室時 | 面接官から「では、これで面接を終了します」と言われたら、「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」と軽くお辞儀をし、「退出ボタン」を押して面接は終了 |
なお、オンライン面接では「画像が上手く表示されない」「声が聞こえない、届かない」など、トラブルが起こることがあります。
トラブルが発生した時は、そのままにせず「申し訳ありません、通信が不安定なようです」と伝えましょう。音声の不具合がある場合は、チャット欄にトラブル内容を書いておくと対処してくれます。
オンライン入室のタイミング
オンライン面接は、連続して他の応募者も順番に面接していることが多く、指定された時間にならないと採用担当者が入室してこないケースがあります。そのため、早すぎるタイミングで入室するのは好ましくありません。
実際に入室するのは、5~10分前が適切です。入室するまでにはZoomやMicrosoftTeamsなどのミーティングツールを立ち上げて、画面や音声のテストは済ませておきましょう。
Web面接にふさわしい服装と好印象を与えるマナー
服装は対面の面接と同様にスーツを着用し、髪型や身だしなみも整えておきましょう。
実際に入室するのは、5~10分前が適切です。入室するまでにはZoomやMicrosoftTeamsなどのミーティングツールを立ち上げて、画面や音声のテストは済ませておきましょう。
アピールすべき自分の「就活の軸」がよく分からない…という方は、軸診断をやってみませんか? 【所要時間5分】であなたが大切にしている価値観を言語化!診断結果はそのままキャリアノートに反映することができるので、あなたの大切にしたい軸に合った企業からオファーが届きやすくなります。
集団面接の流れと注意点
集団面接では、他の就活生と一緒に面接を受けます。他の就活生が話している間は、しっかりと話を聞き、適度にうなずくと好印象です。自分の番が来たら、与えられた時間の中で、簡潔に要点を伝えましょう。
集団面接での、入室から退室までの流れは下記の通りです。
1.入室 | 集団面接では、4~6名程度の学生が一緒に入室し、基本的な流れやマナーは個別面接と同じ。面接官から「どうぞお入りください」と言われたら、「失礼いたします」とお辞儀をして入室する。椅子の横まで来たら一列に並んで立ち、「どうぞお座りください」と言われたら着席する |
2.自己紹介や志望動機 | 面接官から指示があれば、順番に自己紹介を行う。他の人が自己紹介をしている時は、目線を向けてうなずくと、協調性や礼儀正しさをアピールできる |
3.質問への対応 | 集団面接では、面接官から順番に質問されるケースがほとんど。自分の順番が回ってきたら、与えられた時間内で簡潔に回答するよう心がける。話が長すぎると、他の学生にも迷惑がかかるため注意する。他の学生と同じ答えにならないよう、できるだけ複数の回答を用意しておくと当日慌てずに済む |
集団面接では、自己アピールだけでなく、他の就活生との協調性も見られています。話しすぎず簡潔に述べることを心がけ、他の人の発言を尊重する姿勢を持ちましょう。
就活面接の流れでよくある質問
就活の面接では、「他人に聞くに聞けない疑問や不安」が出てくるものです。面接時にありがちな、いくつかの質問にもお答えしていきたいと思います。
「失礼します」は入室前?それとも入室してから?
ドアをノックした後、面接官から「どうぞお入りください」と声がかかったら、入室前に「失礼いたします」と言ってからドアを開けるのが基本です。
入室後、ドアを閉めてから再度面接官に向かって「失礼いたします」と軽く一礼すると丁寧な印象を与えられるでしょう。
面接では受付や待機室もチェックされているのですか?
面接は会場に入った瞬間から始まっています。
受付での対応や待機中の姿勢、他の就活生や社員への態度なども見られている可能性があります。常に礼儀正しく、周囲に配慮した行動を心がけましょう。
「どうぞお座りください」と言われなかったら?
指示がない場合は、勝手に座らずに立ったまま待ちます。待っていても声がかからない場合は、「椅子にかけてもよろしいでしょうか?」と聞いてみましょう。
面接官が声をかけるのを忘れている場合もありますので、遠慮なく聞いても問題ありません。
最後の挨拶は着席したまま?それとも立ってから?
最後の挨拶は、座ったままで「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と挨拶します。その後、立ち上がって椅子の横に立ってから、再度「ありがとうございました。失礼致します」とお礼を述べると、丁寧な印象を与えられます。
マスクは外した方がいい?
基本的に、面接中はマスクを外すのが望ましいでしょう。
ただし、企業や感染症などの流行状況によって対応方法は異なります。判断がつかない場合は、入室前に「マスクを外してもよろしいでしょうか?」と確認すると良いでしょう。マスクを外したら、スーツの内ポケットに入れるか、マスクケースにしまうのが理想です。
前日までに面接の流れと注意点をおさらいしておこう
面接当日にベストを尽くすためにも、前日までに流れやマナーをしっかりと復習しておきましょう。実際に声に出して自己PRや志望動機を練習したり、鏡の前で表情や身だしなみをチェックしたりすると効果的です。また、早めに就寝し、体調を整えておくことも大切です。
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