説明会で担当者へする質問する際に、「給与について質問しても良いの?」「失礼な質問にならないか心配…」など、色々と疑問をお持ちの方は多いことでしょう。
そんな疑問・質問に対する回答を、本記事でご紹介!
質問の仕方や注意しておきたいマナーについても解説していますので、これから企業説明会に参加予定の方はもちろん、既に参加経験のある方も、ぜひ参考になさってください。
目次
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印象付けにも!企業説明会で質問が大切な理由
企業説明会やオープン・カンパニーで質問を通して得られる生の情報は、Web上からは得られない生の情報です。なぜ必要なのか理由を見ていきましょう。
業界や企業理解に役立つため
業界や企業理解を深められることが、企業説明会の質問が大切だといわれる理由の一つです。「業界内での企業の立ち位置」「企業の成長戦略」など、 採用サイトやナビサイトだけでは収集しきれないリアルな情報も得ることが可能です。
また、先輩たちの多くは「仕事内容について知りたい」という目的で企業説明会へ参加しています。1日のスケジュールや細かな業務内容についても理解を深められるため、企業説明会での質問が大切といえます。
企業の社風がわかるため
社風を確認できるのも、企業説明会での質問が大切だといわれる理由です。社風は、企業特有の文化・価値観と自分の性格が合うかを見極める判断材料になります。採用担当者や先輩社員と面と向かって会話をすることで、 企業の考え方や社員の人柄などが感覚的にわかり、自分との相性を確認できるでしょう。
また、「企業の社風を教えてください」という質問ではなく、「業務以外での飲み会やイベントはありますか?」などと質問内容を工夫することで、よりリアルな職場の雰囲気や人間関係をつかめるはずです。
採用担当者の記憶に残ることも!
質問内容ややり取りによっては、採用担当者へ好印象を残せる場合があります。 企業について事前にしっかりと調べたうえで質問をすると、「この学生は自社のことを、よく研究してくれている」という印象を与えられるでしょう。
ただし、好印象を残そうとして、質問のインパクトばかりを重視しないよう注意が必要です。ウケ狙いの質問や奇をてらった質問を無理に行うことは避けて、あくまで企業理解を深める目的の質問にとどめましょう。
企業説明会の質問例35選
企業説明会の質問は、内容によって下記の7パターンに分けられます。
- 会社概要、事業内容
- 仕事内容、職種理解
- 社長、社員の人柄に関すること
- 企業カルチャー、雰囲気、社風
- 働き方、休日休暇、給与などの条件
- キャリアパス、将来性
- 求める人物像
各パターンごとに質問例と、意識したいポイントをご紹介しますので、質問の準備に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
1.会社概要、事業内容に関する質問例
- デジタル化が進む中、貴社の業界内における位置づけはどう変化していくとお考えですか?
- 「これだけは他社に負けない自信がある」という貴社独自の強みを教えてください。
- 貴社の主力事業は◯◯だと存じております。差し支えなければ、今後◯◯以外に力を入れていく予定の事業があれば教えてください。
- 私は◯◯の事業に興味があるのですが、若手社員や新入社員の中で事業に携わっている方はいらっしゃいますか?
- ◯◯業界は特に競争が激しい業界だと伺いました。競合他社との差別化を図るため、何か意識されている点はありますか?
会社概要や事業内容に関する質問では、企業に対する興味と理解度の高さを伝えられます。従業員数のような単純な質問ではなく、 会社の方針や事業を深堀りする質問を心がけるのがポイントです。
特に、幅広い事業を展開している企業の場合、何が強みなのかが読み取りづらい側面があります。企業研究だけでは把握しきれなかった点を質問してみると、業界と企業への理解を深められるでしょう。
2.仕事内容、職種理解に関する質問例
- 1日の仕事の大まかな流れを教えていただけますか?
- どのような業務に楽しさや、やりがいを感じますか?
- ◯◯さんは、特に何に気をつけながら日々の業務に取り組んでいらっしゃいますか?
- 入社当初の教訓となっているものがあれば教えてください。
- 新入社員のときに、もっとやっておけば良かったと思うことはありますか?
企業説明会での質問は、実際に働いた人だからこそわかることを聞ける良い機会です。細かな業務内容や仕事のやりがいなど、インターネット上の情報だけでは読み取りづらい点を聞いてみましょう。
より具体的な回答を引き出すには、 採用担当者ならではの経験について質問するのがおすすめです。例えば、採用担当者の普段の業務や、新入社員の頃の話を聞いてみると、仕事内容をイメージしやすいでしょう。
3.社長、社員の人柄に関する質問例
- 上司と部下の関係性を教えてください。
- 社長と直接話す機会はありますか?
- 同僚や上司とプライベートで交流はありますか?
- 職場にはどんな趣味の方がいらっしゃいますか?
- 社内コミュニケーションを促進するための取り組みやイベントはありますか?
自分の性格や価値観と企業で働く人たちの相性を確かめるため、社長や社員の人柄について質問してみましょう。
ただし、「職場に苦手な人はいますか?」などと直接的に聞いてしまっては不快感を与える恐れがあります。採用担当者にとっても答えにくいと考えられるため、 関係性や趣味の質問から推測するのがおすすめです。
4.企業カルチャー、雰囲気、社風に関する質問例
- 企業研究を進めるなかで、◯◯な社風が貴社の魅力だと感じました。その社風を実感するような取り組みや、出来事があれば教えてください。
- ◯◯さんは、部下の失敗に対してどのような考えをお持ちですか?
- 成果を出せば出すほど評価されるような制度はありますか?
- 入社前と入社後で感じたギャップはありますか?入社前のイメージより、良かった点があれば教えてください。
- 「ここを改善したらもっと良くなりそう」という職場への不満点はありますか?
企業カルチャーや社風も、インターネット上の情報だけでは推測が難しい要素です。 自分が抱いている企業のイメージと、実際に働いている人の感じ方にどんな違いがあるのかを確認しておきましょう。
同じ業界でも社風は企業によって異なり、いかに自分に合うかを見極めることが重要になります。企業探しの段階はもちろん、志望動機を考える上でも、ぜひ聞いておきたい質問です。
5.働き方、休日休暇、給与など条件に関する質問例
- 男性社員の中で、育児休暇を取得している方はいらっしゃいますか?
- どのようなケースで休日出勤が必要になりますか?
- 「これがあって良かった」と感じる福利厚生はありますか?
- いつ頃が繁忙期ですか?繁忙期の忙しさについて、◯◯さんの経験を教えてください。
- 何年くらいのサイクルで転勤があるのでしょうか。
条件面の質問はNGではありませんが、聞き方によっては条件ばかりを重視していると捉えられてしまう恐れがあります。働く上で給与や福利厚生などの条件は大切ですが、直接的な質問を避けたり、質問の意図がわかるように仕方を工夫をすると良いでしょう。
例えば、残業時間を知りたい場合は、あえて繁忙期や閑散期について聞くことで実態を推測する方法があります。 条件面の質問をするときは、あくまでも「仕事についてもっと知りたい」という姿勢が大切です。
6.キャリアパス、将来性に関する質問例
- 個々の能力に依るところもあるかと思いますが、入社して何年目くらいから、責任の大きい仕事を任されるようになりますか?
- 私は将来◯◯の事業に携わりたいと考えています。そのためには、どのようなキャリアパスを描く必要がありますか?
- どれくらいの年齢から、管理職にキャリアアップする人が増え始めますか?
- 管理職として活躍している女性はいらっしゃいますか?
- キャリアアップを支援する研修や資格制度はありますか?
就活では、現時点での自分と企業の相性だけでなく、やりたいことを将来的に実現できるかも大切な要素です。「希望の役職に就けるか」「興味のある事業に携われるか」などを、質問を通して確認しておきましょう。
今の時点ではまだ具体的なイメージが湧かなくても、その 企業ではどんなキャリアパスを描けるのかを把握しておくことがおすすめです。
7.求める人物像
- どのような人柄や能力がある人が活躍していますか?
- 貴社で活躍する人に見られる共通点を教えてください。
- ◯◯さんは、どのような新入社員と一緒に働きたいとお考えですか?
- 選考の際、就活生のどのような点に注目されますか?
- 中途入社の先輩はどのような業界の方が多いでしょうか?
企業が求める人物像は、志望動機や自己PRを考えるときにも役立つ重要な情報です。 「どういった人柄の人が活躍しているのか」「就活生のどこに注目しているのか」などを聞いておくと、選考の準備で役立つでしょう。
求める人物像は、ほとんどの企業ホームページや採用サイトに記載がありますが、抽象的で実際の要件を理解しづらいことも。「一緒に働きたい人」を聞いてみたり、あえて中途入社者の経歴などを尋ねたりしながら、求める人物像に関する情報を取得するとよいでしょう。
企業説明会で質問する際に気を付けたい9つのマナー
質問内容も重要ですが、「どのように質問するか」も同様に大切な要素の一つです。
企業説明会で質問をする際は、周囲への気遣いを忘れず、次のマナーを心がけるようにしましょう。
1)調べればわかることは聞かない
調べればわかることを聞かないようにしましょう。例えば、従業員数や企業理念などは企業ホームページに載っている情報であり、わざわざ採用担当者に聞く質問としては不適切です。
企業研究をしっかりと行っていないように見えるため、 事前に自分で企業について調べた上で質問をするようにしましょう。ただし、「貴社の企業理念は〇〇であると貴社のホームページで拝見しました。この企業理念の中でも~~の意味をお伺いしたいのですが‥」など、自分自身で調べた情報について深掘りする質問は問題ありません。
2)ネガティブすぎる質問は避ける
「先日の不祥事について意見を聞かせてください」「過去、長時間労働が多かったと聞きましたが…。」など、 極端にネガティブな質問には注意が必要です。内容によっては「なぜわざわざ答えづらい質問をするのだろう」と相手を困らせてしまったり、企業説明会の空気が重たくなったりする場合もあるためです。
どうしても気になる点があれば、失礼にならないよう柔らかい表現に言い換えましょう。例えば、残業時間の多さが気になっている場合は、「ワークライフバランスを保つために、どのような取り組みをしていますか?」と言い換えて質問する方法もあります。
3)質問の最初に大学名・名前を名乗る
身元を明らかにして自分の発言に責任をもつために、 質問の最初に大学名・名前を名乗るのがマナーです。質問内容を話す前に、「◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。」と伝えるようにしましょう。
また、ハキハキと名乗ることで、自分の顔と名前を採用担当者に覚えてもらえる可能性も高まります。
4)端的に要点のみ質問する
だらだら話すと質問意図が相手に伝わらず、適切な回答を得られない可能性があります。回りくどい言い方は避け、 要点を端的に質問しましょう。
スムーズに質問できるように質問内容をあらかじめ考えておき、発言する際はわかりやすく相手の目を見て話すことが大切です。スマホやメモ帳の内容を見ながら質問してしまったり、極端に声が小さかったりするのも禁物です。当たり前のことですが、質問内容以外にも気を配って発言しましょう。
5)複数質問の場合は最初に伝える
1人でいくつもの質問をしてしまうと、他の就活生の質問時間を奪ってしまう可能性があります。どうしても聞きたいことが複数ある場合は、「2点質問してもよろしいでしょうか」などと最初に確認を取るようにしましょう。
確認を取ったとしても、必ずしもすべての質問に答えてもらえるとは限りません。時間との兼ね合いで一つしか質問できない可能性もあるため、 聞きたいことの優先順位をつけておくのがおすすめです。
6)回答に対して感謝を伝える
採用担当者に回答してもらった後は、感謝の言葉を伝えましょう。企業説明会に限らず、 人に何かをしてもらった時に感謝の言葉を伝えるのは、社会人として身に付けておきたいマナーです。
質問への回答を聞いたらすぐに「ご回答ありがとうございました。」と、はっきり感謝の言葉を伝えましょう。
7)相づちやリアクションも意識する
無表情・無反応だと、話を聞いていないように受け取られる場合もあります。採用担当者の話に興味をもっている姿勢を見せるためにも、相づちやリアクションを適度に入れるよう心がけましょう。
特にオンライン説明会は、相手の反応がわかりづらい環境にあります。そのため、質問に答えてもらっている間も気を抜かず、 うなづいたり、表情を変化させたりして傾聴の姿勢を見せるのがポイントです。
8)他の就活生の質問もしっかり聞く
また、周りの人の話を聞くことで、 うっかり同じような質問をしてしまうリスクを避けられます。 他の就活生の質問を参考にしつつ柔軟に自分の質問を変えるためにも、話をしっかりと聞くことが大切です。
9)質問内容を書き出しておく
質問内容をあらかじめ書き出しておくと、自分の番が回ってきた時に慌てる心配がありません。一つしか質問できない場合や、他の就活生と内容が被った場合に備え、 「優先順位をつける」「質問は複数用意する」の2点を心がけて準備しましょう。
また、オンライン説明会の場合は口頭ではなく、チャットに書き込んで質問するケースがあります。文章を考えて入力するのに時間をとられないよう、先に準備しておくのがおすすめです。
企業ごとに質問内容を考えて用意しておこう!
企業説明会での質問は、インターネットだけでは得られにくい情報を集める絶好の機会です。 事前の企業研究によって疑問点を整理し、ぜひ企業説明会で質問してみましょう。
本記事ではパターンごとに質問例を紹介しましたが、あくまでも一例にすぎません。業界や職種、応募する企業によって質問は変わりますので、応用できるように基本マナーを押さえておくと良いでしょう。
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