就職活動において重要なのは、あまり他人の動向を気にしないこと。しかし、どうしても気になってしまうのが他人の動向でもあります。
新卒の就職活動は、多くの人にとって、人生において最初で最後の経験。「知らないことばかりなので、他の人の成功事例や経験談を聞いてみたい!」と思うのは自然なことでしょう。
今回は、「dodaキャンパス」が独自にwebアンケートを実施。20代の社会人の先輩に新卒就活時の経験をお聞きしました。「何社エントリーしたの?」「内定をもらった数は?」など皆さんが気になる質問に答えていただいたので、ぜひご覧ください。
自分は多い?少ない?就活時のエントリー数
まずは「何社にエントリーしたのか?」という質問の結果。
なんと、中には100社以上という強者な先輩も……!むしろこれはよくない例といえるでしょう。就活を進めていく中でどういった行動をとるかのアクションプランを考えたり、失敗を振り返りPDCAを回したりすることを考えるとなかなかこのような芸当はできないはず。本来は、しっかり自己分析をして志望業界や志望職種などをある程度絞り込んで臨むべきですので、あくまで参考値としてとっておきましょう。
もっとも割合が多かった「6〜10社」「11〜30社」あたりが皆さんの目安となるかもしれません。大切なのは、目的を忘れないこと。内定を貰うのが本来の目的ではなく、その後の「なりたい自分」を意識して就職活動をすることを忘れないようにしましょう。
私はこれだけ貰いました!就活経験者の内定数
どれくらい内定をもらえるのか? これは就活生の皆さんがもっとも気になることでしょう。
グラフをみると、一目瞭然。「1〜2社」と答えた人が約8割もいます。志望している企業から内定をもらった時点で、多くの学生は就活を終了することを考えると妥当な結果といえるかもしれません。
ちなみに「dodaキャンパス」では、7社から内定を獲得したスゴい先輩のインタビューも掲載しているので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
内定7社獲得した先輩が語る!3つのゼミとネパールでのNPO活動…充実した大学生活が就活成功への道
絞る?広げる?志望先の選び方
次は、「エントリー先をどのように絞ったのか?」という質問。
意外だったのは、「あまり絞らずに応募した」という人が29%もいたということ。加えて、「業界も職種も絞った」という選択肢を明確にした割合が19%と低かったことです。
また職種を絞る人より、業界を絞る人のほうが多いのも興味深いデータ。自分の適性を活かすアプローチより、興味がある業界に入りたいという思いが強い結果となっています。
また「あまり絞らずに応募した」というのも、様々な可能性を試すという意味でや、志望業界がなかなか決まらない人にとっては有効な手となりえるでしょう。
意外と少ない?インターンシップの参加率
いまや主流となりつつあるインターンシップではありますが、意外にもまだまだ参加率は低い模様。なにかしらのインターンシップに参加したことがあるのは33%。2017年に発表された文部科学省「大学等におけるインターンシップ実施状況について」のデータでも、インターンシップの参加率は約25%でしたので、実情はこのくらいなのかもしれません。
インターンシップには、実際の企業がどのような業務をおこなっているのか、を間近で体験できたり、長期インターンシップになると実務を経験したりすることができます。インターンシップを経験しておくことで視野が広がったり、自分の将来が明確になるケースも多くあるので、本格的な就職活動が始まる前にぜひ一度は経験しておくといいでしょう。
インターンシップについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
インターンシップとは!? 参加する意味は? いつから始まる?
【徹底解説】インターンシップでの最適な服装とは。服装自由はどこまで許される?
後悔先に立たず……学生時代にやっておけばよかったこと
最後に、経験者の皆さんに「学生時代にやっておけばよかったこと」もお聞きしました。資格の取得や業界研究などの対策をしっかりとするべきだったという声や、自己PRが見つからなかったなど実に多岐にわたる意見も……。
先輩の助言を参考に、少しでも後悔のない就職活動をおこなっていきましょう。
【助言1】就活のためではない、自分のやりたいことを見つける
「“就活のため”というよりも、学生時代に自分のやりたいこと、目指すものを明確にして、それに近づく努力をしておけばよかったと思います。いざ就活で求人を見ながら、自分が何をしたいのか、どこに行きたいのか分からない……という人はたくさんいて、実際数年で転職している人もたくさんいます。私もその1人です。学生時代に、遊びながらも、やりたいこと、夢を見つけておくべきです」
(26歳・女性/フリーランス)
【助言2】どんな体験でも、自分の言葉でそれを表現できるか?が重要
「就活においてPRできることは多岐にわたると思いますが、重要なことはそれをしたことで何が身についたのか、どんなことを学べたのかを自分の言葉で表現できるかということです。そのためには、受け身での体験でなく、自分から積極的に物事に取り組んだことがあることが大切になってきます。就活のためにという気持ちで取り組んだボランティアよりも、自分で計画を立てて失敗しながらも楽しんだ趣味のほうが、自信をもって語ることができることができます。
人とは違う体験でも、皆がしているような体験でもいかに自分で言葉を紡げるかということが大切です。自分はもっともっと趣味を楽しんで世界を広げていればよかったと思っています」
(28歳・男性/医療系専門職)
【助言3】面接官が質問したくなるような人間になるべし!
「もっと遊んで、人間性を深め、いろんな人と出会い、人への好奇心を膨らませておけばよかった。面接していくと、結局人間性を見られているような気がしました。その人間性を深めるのは、いかに真剣に遊んだか、なのかな、と。面接の際にもっとおもしろいことを言えればよかったし、相手をひきつけるような経験をしておけばよかったなと思います。また、相手から質問したくなるような人間になりたかったので、それってこちらが人間への好奇心を持っていることが相手に伝わることだとも思うので、世代、背景、性別、国籍など関係なく、いろんな人と会って話してという鍛えをやっておけばよかったです。」
(29歳・男性/旅行代理店)
【助言4】視野を狭めず、いろんな職種を調べよう!
「私はその当時、事務職が良いと思っていてその職種に絞って就活をしていました。しかし、今思うとパソコンでの作業が好きなので、SE系ももう少し見ておけば良かったなと思うので、視野を狭め過ぎないでまずはいろいろな職種を調べてみるといいかもしれません。また私は就活にあまり熱心ではなく、就活の為のセミナーやサービスをあまり利用していませんでしたが、今は様々な就活サービスがあるので上手く活用できるといいと思います」
(23歳・女性/事務職)
【助言5】ビジョンを持つのは早ければ早いほうがいい
「私の場合、そもそも“将来的にどうなりたいのか”という目標をもつことができていなかったため、道筋のない就活を行ってしまった結果、内定がゼロでした。就活自体もスタートが遅く、右も左もわからぬまま合同説明会に参加してみたり、就活サイトからエントリーしてみたりしましたが、書類審査の時点で不採用。やりたいかもわからない仕事のため、勉強もモチベーションが上がらない。度重なる不採用通知に心を折られ、テンポの遅い就活スタイルは一度も勝利することなく卒業を迎えました。今の学生に伝えたいのは、なるべく早い時期からビジョンを持つこと。そして、そのために多くの情報にアンテナを張り、多くの経験を積むことが大事だと思いました。その中で1つでも進みたい道が見つかったなら、その道のために何をすべきか積極的に考え行動すべきだと、自分の失敗から学びました」
(29歳・女性/事務職)
【助言6】周りの意見に流されず、自分を信じるべし!
「自分のやりたいことよりも、同じ学部のみんなが就職しているような無難な会社を選んでしまって、入社してから仕事にやりがいを感じられず、もっと自己分析や自分の将来について真剣に考えるべきだったと思います。当時はそこまで考えられていなかったので、なんとなく就職先を選んでしまったが、もし少しでも自分のやりたいと思えることがあるなら、周りの人に流されずに、自分を信じて自分の道を行くべきです」
(28歳・女性/品質保証)
やりたいことを見つけ、全力で取り組もう!
今回は「dodaキャンパス」が独自のアンケートでの結果をもとにした就活データや先輩アドバイスをお届けしました。とくに経験者からの助言は参考になることも多かったのではないでしょうか。
ご意見のなかには「就職はゴールではなく、スタート」という言葉も。就職活動は、「なりたい自分」になるための第一歩です。就職活動で悩んだら、「自分はなにがやりたいのか?」「どんな人生を歩みたいのか?」を、改めて問い直してみるといいかもしれません。
初心忘るべからず。長い就職活動の中では、そんな振り返りも大切になるでしょう。
今回の記事をよんで、「よし、頑張ろう」と思えた方はぜひ、dodaキャンパスに登録してみてください。予期せぬ企業からオファーがくるかもしれません。すでに登録されている方は、キャリアノートを充実させてみましょう。より一層、オファーがきやすくなります。
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