やらない後悔は、一生つきまとうもの。ましてや、人生の中で大きなターニングポイントとなる“就職”では、後悔なんてしたくないはず。
今回は、先輩の就活体験談を参考に、就活の際にやるべきことを考えていこう。
1つひとつ取り組んでいけば、道はひらけ、希望する就職先がグッと近くなる。事前の準備が、キミを支えてくれるぞ。
就活のどこでつまずいた?まずは先輩の体験記から見てみよう
dodaキャンパスでは、就活が終わった先輩方に、「大学時代やっておけばよかったことは何ですか?」というアンケートを実施した。
先輩の体験談を参考にして、今後の就職活動に活かしていこう。
就活に失敗した先輩が語る!大学時代にやっておけばよかったこと7選
就活の失敗1 自己分析/企業分析に力を入れるべきだった
先輩の体験記
- 自分がその職業に向いているかどうかもわからないまま、なんとなく興味がある企業の採用選考を受けていました。志望理由が浅く、企業の求める人物像に私がたまたま合うこともなく、あまりいい結果を得られず…。もっと自己分析・企業分析をしっかり行っておくべきでした。
(Y大学/理学部)
「あなたはどういった人物ですか?」「どうして弊社を受けようと思いましたか?」……。自己PRと志望動機は、どんな企業でも必ず聞かれると考えていい。
企業の人事・採用担当者は、多くの学生を見てきた言わば「人を見るプロ」。深く考えずに、“なんとなく”で作った自己PR・志望動機では、本当のあなたの想いも伝えられず、まず選考に通ることはない。
「自分のことは誰よりもわかっている!」、「この企業のすべてを知っている!」
そう自信を持って言えるように自己分析と企業研究に力を入れよう。
就活の失敗2 就きたい職業について、早くから考えておくべきだった
先輩の体験記
- 就職活動が始まる1年ほど前から、就きたい職業についてよく考えておくべきでした。私は就職活動の時期が近づくまで、就職について真剣に考えたことがなかったので、十分に企業を選べないまま選考に乗り出してしまいました。
(K大学/文学部)
世の中には、たくさんの職業がある。もちろんキミが聞いたことのない職業も存在する。
また同じ業界でも業種は多岐にわたり、大手企業かベンチャー企業かでも職場の雰囲気も変わってくる。
「大手のほうが将来も安心だから良い」、「何となくかっこいいから〜〜業界がいい」……。そんな風にイメージで考えていると、就職してからギャップがあった時に後戻りできなくなってしまう。なにより、ほかにもキミに適した職業があるかもしれないのに、その可能性をきちんと考えずに進めてしまうのはもったいない。
また、限られた就活期間の中では、すべての職業の説明会や面接に行くことは難しい。就活を本格的に始める前に、しっかりと下調べや分析をし、志望する職業を絞っておこう。
実際に就活を始めて変わってもOK。時間があるうちに、考えておくことが大切だ。
就活の失敗3 インターンシップやOB/OG訪問をするべきだった
先輩の体験記
- 就職活動前の私は、大学院に行こうか迷っていたり、社会人として働くイメージが持てなかったりして、就職活動へのやる気が全くない状態でした。そのままダラダラと就職活動に向かうのではなく、OB・OG訪問やインターンシップを通して、働くとはどういうことかを学んでおくべきでした。そうすればもっと前向きに就職活動に向かえたと思います。
(K大学)
働くこと自体のイメージがなかなか掴めず、志望業界や職種が決まらないまま、就職活動が終わってしまったと後悔する先輩も少なくない。
そんな後悔をしないためにおすすめなのが、“インターンシップ”や“OB/OG訪問”だ。
すでに働いている社会人と触れ合う機会を持つことで、「こんな社会人になりたい」「こんな会社で働きたい」といったロールモデルや目標を持つことができる。あとはそのゴールに向かって突き進むのみ。
また、インターンシップを通して実際に働いてみることで、やりたいこと・やりたくないこと、向いていること・向いてないことがわかってくる。志望業界や職種を考えるためにもおすすめだ。
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失敗回避の第1歩 自己分析
先輩の体験談にも書かれていたとおり、就職活動において「自己分析」は本当に大切なパート。
しかし、自分を分析せよと言われても大半は初めての経験だろう。いきなり自己分析をやれといってもどうやればいいかわからない人も多いはず。
今回は、「SWOT分析」と「Will Can Must」と呼ばれるフレームワークを紹介するので、ぜひ自己分析に役立ててほしい。
SWOT分析とは
SWOT分析とは、「強み、弱み、機会、脅威」の4項目に分けて、現状を分析する方法で、マーケティング業界でも使用されている。
上の図を参考にしながら、まずは自分について思いつくかぎり書き出してみて欲しい。それぞれ書き出すことで、就活で活かせそうな自分の強みなどが見えてくるだろう。
SWOT分析の良い点は、「自分の強み・弱み」だけでなく、「機会・脅威」を合わせて考えることで、問題点や課題がみえることだ。
例えば、「今後の世の中はグローバル化が進む(脅威)。しかし、自分は英語が得意ではない(弱み)」それでもグローバル企業で活躍したい思いがあるなら、見つかった問題に対して、少しでも対策をしていけばいい。
SWOT分析は、現状把握と今後の対策を考えるのにうってつけのフレームワークだ。
Will Can Mustとは
「Will,Can,Must」は、「やりたいこと・できること・すべきこと」からキャリアを考える方法だ。3つの考えがそろった真ん中の部分が、理想の働き方や生きがいとなる。
まずは、「やりたいこと・できること・すべきこと」についてそれぞれ書き出していこう。
Will…やりたいこと
- 自分の将来像
- 仕事を通じて実現したいこと
- ロールモデル
- 理想の働き方・生き方、など
Can…できること
- 今の自分ができること
- スキルやこれまでの経験、など
Must…やらなければいけないこと
- 社会や会社からの要望
- ミッション/売上目標
- 将来的に身につけなければならないスキル・経験、など
「Will,Can,Must」は、自信の価値観や生き方の基準を考えるのに役立つ。自分の価値観にあった企業に入社し、ワクワクした人生を送るためにも、活用してみてほしい。
【記入シート例付き】悩める就活生必見!自己分析は「WILL、CAN、MUST」の3軸から考えよう
自己分析に活用できるフレームワークは、この他にも様々な手法がある。もし、興味があれば自分にあった方法を見つけ出して、自己分析をしてみよう。
失敗回避の第一歩 志望企業を決めるには、まずは社会について知ること
世の中にはさまざまな業界があり、しかも、それぞれが関連し合って、社会は成り立っている。
こうした業界は、「ものをつくる」「ものを売る」「サービスや情報を提供する」「社会基盤を整備する」「資金を動かす」に大きく分けることができる。
キミはどのキーワードに心惹かれるだろうか? 自分の興味のある業界は最初はこのくらいざっくりと決めて、これから考えていくとっかかりにしても良いだろう。
同時に自分の志望企業を考える際にはずせないのが、“業種”を知ること。この業種は、自身の興味・関心から広げて考えてみよう。
例えば、「食べることが好き」だとしよう。そのきっかけから下記のように業種を絞ることができるかもしれない。
- 「おいしいものを多くの人に食べてもらいたい」→営業・販売系
- 「食の楽しさや重要性を広めたい」→広報・宣伝系/企画・開発系
- 「飲食業界に貢献したい」→運営・管理系/技術・生産系
- 「食を支える現場にいたい」→企画・開発系/技術・生産系
など。
このように、“好きなこと”から関連する職種を考えていくと、自分の志望する業種を掴むきっかけとなるはずだ。
「最初の1歩を踏み出すこと」が、就職活動の成功のカギ
はじめての就活。わからないこともたくさんあるだろう。
しかし、わからないからと周りの流れに合わせた就活をしていたら、あっという間に就活は終わってしまう。
人生を決める大事な時期。後悔だけは絶対しないように、まずは一歩ずつ行動すること。少しずつ前に進むことで、わかること・できることも増える。少しずつではあるが、成功に近づいていくだろう。dodaキャンパスでキャリアノートの記入欄に合わせて記入することで、自己分析や業界分析で現状足りないものも把握できるぞ。記入が進むと、待っているだけで企業側からインターンや選考のオファーがくることも。
まずは、最初の第一歩を進んでみよう。
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