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企業人事に聞いた! 企業に評価されるエントリーシートの「自己PR文」の書き方

  • 就活ノウハウ
  • 2019.08.27

就職活動で、避けては通れないのが志望企業に提出するエントリーシート。なかでも「自己PR」は、自分の強みを企業に知ってもらうためにはとても重要だ。しかし、具体的にどんなことを書けばいいのかわからない……という人も多いはず。 

そこで今回は、新卒採用を担当しているベネッセコーポレーション・人財開発部の北村洋子さんに、自己PR文を書く際のポイントを聞いてみました。

株式会社ベネッセコーポレーション
人財開発部 採用課
北村 洋子さん

そもそもエントリーシートとは?

企業の採用活動において、選考に進む応募者を厳選するために利用されるのが「エントリーシート」です。

大まかなフォーマットが決まっている履歴書とは異なり、質問の内容や文章量は企業によってさまざまです。採用担当者は膨大な数のエントリーシートに目を通さなければならないため、1枚1枚に割く時間はごくわずか。

「会ってみたい」と思える人物かどうか、瞬時に判断されてしまいます。質問に対して、自分の強みをしっかりとアピールして回答できるかが選考突破のカギになります。

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「大学時代に力を入れていたこと」という質問の意図

「大学時代に力を入れていたことは何ですか?」
これは多くの企業が、エントリーシートに設けている質問です。
ここで気をつけてほしいのが、大学時代の功績や結果ばかりをアピールしてしまうこと。「自分はこんなことをした」、「自分はこれだけすごい」といった内容だけでは、残念ながら評価はされにくいと思います。

というのも、企業の採用担当者が見ているのは、「その人がどれだけすごいか」ではなく、「その人が会社の事業成長にどれだけ貢献できそうか」だからです。

つまり、自己PR欄では何よりも「自分の能力がいかに会社の発展につながるか」をアピールする必要があるのです。

キーワードは「PDCA」 残した結果よりも、その過程を具体的に

皆さんは「PDCA」という言葉をご存知でしょうか?
「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)」のそれぞれの頭文字を並べた言葉で、課題解決の基本の流れを表しています。このサイクルを繰り返し実践していくのが、ビジネスパーソンの理想的な仕事の進め方と言われているのです。

自己PRを書く際のポイントは、この「PDCA」を意識した構成で書くこと。
「Do=何をした」ばかりを羅列して、「Plan=なぜそれをやろうとしたのか、どんな問題意識を持っていたのか」や、「Action=結果を受けてどのように改善したか」の部分が抜け落ちてしまうと、その人が入社後、どんな仕事をするかがイメージできません。

結果までの具体的な道筋と、自分の役割を説明しましょう。例えば、「イベントを企画しました」という学生であれば、

Pなぜ企画をしようと思ったか。あるいはどういう問題意識を持って企画したか。
Dどのようにイベントを実行したか。また、自分はどのような役割だったか。
Cどのような結果で、どんな評価をもらったか。
A「C」を受けてどのように改善したか。

以上のような内容で、簡潔にまとめることができるといいでしょう。

採用担当者は「学生時代の功績、結果の大きさ」をそれほど重要視していません。「イベントを企画して、1,000人のお客さんを集めました」という学生がいたとき、私たちが知りたいのは「1,000人の集客があった」という結果ではなく、「1,000人も集客できたイベントで、その人がどんな役割をしていたか」。
自己PRでは、つい結果の大きさばかりを書いてしまいがちですが、結果よりも自分自身がどういう役割を担い、どんな工夫をしたのかをきちんと伝えることが一番重要です。

もし、同じ「イベントを企画しました」という学生で、「集客は10人だけだった」という場合でも、「こういう理由があってこんな企画をした。チームは3人組で、私はこういう役割で、Aさんはこうで、Bさんはこうだった。イベント後はこんな課題点があったので、次に向けてこういう工夫をした」など、具体的に述べられれば、その人が会社に入ったとき、どんな部署で活躍してくれそうかを採用担当者にイメージさせることができます。

題材選びのポイントは、 「本当にがんばったと思えることかどうか」

ゼミ、サークル、アルバイトなど、学生時代に力を入れていたことは人によってさまざまだと思います。どんな経験を自己PRの題材に選べばいいか迷っている人は、まずは自分が本気でがんばったと思えることを中心に書いてみるといいでしょう。

華やかな結果を残したこと、企業のウケがよさそうなことを書こうなどと意識する必要はありません。それよりも、何らかの目標達成に向けて、しっかりと「PDCA」を実践した経験をアピールすることが大切です。また、がんばったことがいくつもあって選べないという人は、だれかと協力してやったことから書いてみるのもいいと思います。会社に入ってからは、ほかの社員とチームで業務を行うことがほとんどです。人と助け合って行動できたかどうかも大きな評価ポイントになりますよ。

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