インターンシップとは、学生が社会に出る前に企業で仕事を体験するための制度です。まずはインターンシップの定義や参加目的について確認しましょう。
目次
インターンシップの定義・目的とは?
インターンシップの定義
※『産学で変えるこれからのインターンシップ』を参照し編集
2024年卒までは、インターンシップと採用選考は別のものとして取り扱われていました。しかし、多くの企業が採用にインターンシップを活用しているため、2025年卒の学生からインターンシップの定義が見直されています。
現在は、期間や就労体験といった一定の基準を満たすと、インターンシップで得た学生情報を、採用活動に利用可能です。
さらにインターンシップは「タイプ1〜4」の4つに分類され、正式に“インターンシップ”と呼べるのは2種類のみです。
以下で、それぞれのタイプの特徴を見ていきましょう。
タイプ1:オープン・カンパニー
企業が自社や業界の情報を提供し、PRするためのイベントです。業界・企業研究をしたい方は、複数社に参加して比較するのがおすすめ。
- 所要時間:半日〜1日
- 対象:学年不問
タイプ2:キャリア教育
「働くこと」や自分の将来を考えるためのキャリア学習型プログラムです。社員との会話を通して、キャリアステップや仕事のやりがい、社風への理解を深められます。
- 所要時間:任意
- 対象:学年不問
タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
実際の業務を体験し、自分の適性や能力を見極めることができるインターンです。 一般的に「長期インターンシップ」と呼ばれ、業界理解を深めたり、企業からフィードバックをもらえたりします。
- 所要時間:汎用能力型インターンシップは5日以上|専門活用型インターンシップは2週間以上(明確な上限期間の定めはない)
- 対象:学部3・4年と修士1・2年
タイプ4:高度専門型インターンシップ
専門知識を活かして働くジョブ型採用に近いプログラムです。学んだことを仕事で試したい方、自分の専門性を伸ばしたい方におすすめ。
- 所要時間:一般的に2カ月以上の長期期間
- 対象は修士課程、博士課程学生 ※制度設計は政府で検討中
学生がインターンシップに参加する目的
インターンシップに参加する最大の目的は、企業の情報収集です。Web上や、会社説明会で得がたいリアルな企業の姿を知ることができるでしょう。
【インターンシップに参加して得られる情報】
- 業界の特徴:競合他者やビジネスモデルの違い
- 企業の実態:社風や働く人の雰囲気、職場環境
- 仕事内容と自分の課題:業務内容や自分自身の課題発見
企業や職種との相性を知るだけでなく、自分に足りないスキルも発見できます。
また、就活前に社員と直接話せるのも大きな魅力です。
社会に出る前に有効なのは、インターンに参加して、実際に社会勉強をしておくこと!
自己分析していた内容が合っているかどうかを確かめる意味でも、非常に役立ちます。dodaキャンパスの「インターンシップ参加心構え講座」はインターンに向けて徹底対策できるため、もし少しでも気になっている人は、参加して準備しておきましょう!

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インターンシップで給料はもらえる?
給料が出るかどうかは企業によって異なります。特に長期インターンは実務の時間が長いため、有給になるケースが多いといえます。
「せっかく参加するなら給料が出るものが良い」と考えている方は、募集要項や説明会でしっかり確認しましょう。
なお、仮に給料が出なくても、実務経験や企業とのつながりは就活において、大きな武器となります。
インターンシップとアルバイトの違いは?
アルバイトとの違いは「企業の目的」です。
- アルバイト:人手を確保するため
- インターンシップ:学生に仕事や自社の魅力を伝えるため
インターンシップでは、日頃触れることがない幅広い業種・職種のプログラムに参加できます。そのため、世の中にあるさまざまな仕事を知り、将来の選択肢を広げることができるでしょう。
知らないと損!インターンの開催時期や期間、申し込み方法
インターンの開催タイミングや期間について、スケジュールとともに見ていきましょう。
インターンシップの開催時期・申し込み時期
一般的に「サマーインターンシップ」「秋冬のインターンシップ」の開催時期・申し込み時期は下記の通りです。
申し込み時期 | 開催時期 | |
---|---|---|
サマーインターンシップ | 4月頃~ | 6月頃~ |
秋冬インターンシップ | 9月末頃~ | 10月頃~ |
ただし、開催時期・期間・申し込み時期は、企業やプログラムによって異なるため、企業ごとに情報収集することが大切です。
下図の就活スケジュールを参考に、時期ごとの企業・学生の動き方や、準備しておきたいことのイメージをつかんでおきましょう。

インターンシップの申し込み方法
インターンシップへの申し込みは、主に以下の方法があります。自分に合った探し方・申し込み方を見つけましょう。
- 就職活動ナビサイトを利用する
リクナビ、マイナビ、dodaキャンパスなどのナビサイトでは、企業ごとのインターン情報がまとめられており、検索・比較・申し込みが一括で可能です。条件(業界・期間・場所など)を絞って探せるのが特徴です。 - 企業の公式ホームページから直接申し込む
気になる企業がある場合は、公式サイトの「採用情報」や「新卒採用」ページをチェックしましょう。ナビサイトに掲載されていない独自開催のインターンや、説明会情報が載っていることもあります。 - 大学のキャリアセンターを活用する
大学が提携している企業のインターンや、公募情報をキャリアセンターで紹介している場合があります。企業との信頼関係があるため、安心して参加できるプログラムが多いのもポイントです。 - 友人・先輩からの紹介やSNSでの募集情報
最近では、SNS(Instagram・Xなど)で学生向けインターンを告知している企業も増えています。また、先輩や友人からの紹介で応募できるケースもあり、情報収集の幅を広げることも大切です。
大学1・2年生でも参加できるインターンはある?
インターンシップは一般的に、大学3・4年生や修士1・2年生など、就活が近い学生が対象です。
しかし、「まだ就活は先だから…」とあきらめる必要はありません!
オープンカンパニーやキャリア教育は、大学1、2年生からも参加できるものも少なくありません。ナビサイトや自大学の開催情報をチェックし、気軽に参加してみると良いでしょう。
社会に出る前に有効なのは、インターンに参加して、実際に社会勉強をしておくこと!
自己分析していた内容が合っているかどうかを確かめる意味でも、非常に役立ちます。dodaキャンパスの「インターンシップ参加心構え講座」はインターンに向けて徹底対策できるため、もし少しでも気になっている人は、参加して準備しておきましょう!

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大学何年生から申し込みできる?
すでに解説した通り、インターンシップは、就活を控えた大学3・4年生(修士1.2年生)が対象です。オープンカンパニーであれば、大学1・2年生から参加することができるため、早いうちから積極的に参加してみましょう。
インターンシップ・1day仕事体験に参加するメリットは?

1.インターンが選考に直結することも!?
インターン中の行動が、本選考での優遇や早期選考につながるチャンスになることがあります。
企業はインターンを通して得た情報を採用活動に活かせるため、好印象を残せば“特別ルート”に乗れる可能性も!
そのためには…
- 基本的なマナーを守ること
- 分からないことは積極的に質問すること
- 選考段階(書類・面接・筆記)の準備もぬかりなく!
“ただ参加する”だけで終わらせず、チャンスをつかむ姿勢で臨みましょう。
2.情報を先どり!インターンは業界・企業研究に役立つ
インターンは、就活前の大学3年生から参加できる貴重な機会。
時間に余裕があるうちに、業界や職種、企業のリアルな情報を収集できます。
4年生になるとESや面接で忙しくなるため、 今のうちにじっくり企業と向き合っておくことで、自分に合った企業選びをスムーズに進められるよう備えましょう。
3.社会人としてのスキルをイチ早く身につけられる
インターンは、メール対応や仕事の進め方、チームでの課題解決など、社会で必要なスキルを実践的に学べる絶好のチャンス。
企業が求める力を知ることで、就活本番までに磨くべきポイントも明確になります。
また、企業ごとに求めるスキルをリアルに知ることで、就活本番までに伸ばすべき能力が明確となり、自己PRにも説得力を持たせることも!
4.社風のリアルを知り、ミスマッチを減らす!
インターンシップでは、社員の雰囲気やコミュニケーションの様子など、説明会などでは知り得ない会社の雰囲気を知ることが可能です。
社員同士の何気ない会話や、上司・部下との接し方には、普段の姿が表れます。意識的に見聞することで、企業全体の社風を感じることができるでしょう。
直接体感し、入社後のミスマッチ防止に役立てましょう。
5.説得力のある志望動機が書ける
実際に見て・感じた経験をもとにすれば、志望動機に説得力が生まれます。「なぜこの企業か?」に答えられるようになることは、就活成功への大きな一歩です。
インターンで得た経験を基に、自分なりのエピソードを盛り込んで差別化しましょう!
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インターンシップの探し方
インターンシップやオープン・カンパニーは、目的に合わせて選ぶことが大切です。明確な目的が思いつかない方は、下記5つの視点を参考に探してみてください。
インターンシップを探し方
- 興味がある業界・企業・職種
- プログラムの内容
- 参加時期や給与の有無といった諸条件
- 将来目指したい姿
- 自分に興味を持ってくれる企業
1.興味のある業界・企業・職種から探す
すでに興味のある業界や企業、職種がある場合は、それらに焦点を当てて探してみましょう。 気になっている企業がインターンシップを実施していない場合は、同業種の企業が開催するインターンに応募してみるのも一手です。
就活本番に向けた業界研究や、仕事内容の理解を深めることにつながるでしょう。
2.プログラムの内容から探す
特に興味のある業界や企業、職種がない場合は、体験できる内容から探してみるのも一つの手です。仕事体験の内容やグループワークの有無、仕事のやりがいに関する講義など、気になったものに応募してみましょう。
3.参加時期や給料をもらえるプログラムから探す
インターンシップは数日から数か月にわたって業務に携わる必要があります。そのため、諸条件をもとに、継続できるものを選ぶことも大切です。
考慮する条件は、下記を参考にしてください。
応募企業を決める際に考慮する諸条件の例
- 学業やアルバイトなども考慮し、確実に参加できる時期
- プログラムの内容
- 給料の有無
- 通い続けることができる立地
4.将来、目指したい姿から逆算してみる
将来就きたい仕事やなりたい姿がある場合は、キャリアステップとして有効なプログラムや職種のインターンに応募するのも一手でしょう。
例えば、ITビジネスやAI活用などの領域で専門性を高めたいと考えている場合は、初心者でもIT関連の知識を身に付けることができるプログラムへ参加してみるとよいでしょう。
5.自分に興味を持ってくれる企業から探す
最近は「自社に合う学生に活躍してもらいたい」という想いから、企業から学生へメッセージを送ることができるオファー型の就活サービスを活用する企業が増えています。
「自分に魅力を感じてくれた企業で働きたい」「自分にマッチした企業に就職したい」そんな方は、ベネッセのオファー型就活サービス『dodaキャンパス』がおすすめです。
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インターンシップについて簡単におさらい!
インターンシップへの参加は、就活準備と同時に社会人への大きな一歩でもあります。企業研究や職種研究を深めつつ、社会で必要なスキルを磨いていきましょう。最後に本記事の内容を簡単にまとめます。
本記事のおさらい
- インターンシップは大学の長期休暇期間に開催されることが多く、就労が必須
- 大学3・4年生、修士1・2年生のみ参加は可能
- 早期選考を受けられる可能性や企業研究への活用、スキルアップなどが参加メリット
- 参加したい企業がない場合は、スカウト経由で自分に合った企業を見つけるのも一手
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