企業からのオファーを見逃さない! dodaキャンパス公式アプリ ダウンロード

企業研究に役立つSWOT分析。就活で使うメリットとフレームワーク

  • 業界・企業研究
  • 2019.01.23
  • Xアイコン
  • LINEアイコン

企業研究を徹底して行っているか否かは、就活が成功するかどうかの大きな要因の1つだと言われています。今回はSWOT分析を用いた企業研究の方法をご紹介します。

企業研究の様々な手法の中でSWOT分析がおすすめな理由とメリットを知り、企業研究の手法を知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。

目次

    企業研究で見るべきポイントは?

    企業研究をする上で、調べておきたいのは以下の12の項目です。それぞれ、なぜ調べる必要があるのかも併せて、チェックしておきましょう。

    企業名

    大企業だと略称などが定着していて、正式名称が知られていないこともあります。企業名を間違えることは大変な失礼ですし、面接官に悪印象を与えてしまう恐れがあります。企業の正式名称は必ず調べておきましょう。

    代表取締役

    代表取締役や社長は、企業の顔。どんな名前で、どんな経歴なのか、ホームページなどに記載されている代表メッセージと併せて確認しておきましょう。人によっては本を出していることもあるので、読んでおくことをおすすめします。会社のトップがどのような考え方をしているのかを知ることができるでしょう。

    企業理念

    企業理念や社是、行動指針などは、働いている人々の雰囲気などにも直結しています。自分の考えと著しく違っていると働くのが苦痛になってしまう可能性があるので、ある程度共感できるところを選ぶのが大切だと言えます。

    事業拠点

    事業拠点は、入社後に転勤などの可能性があるかどうかがわかる、重要なポイントです。これからの事業展開の方向性も見えてくるので、確認しておきましょう。

    事業内容

    「誰に」「どんな商品(サービス)を」「どうやって」販売しているのか、を明確にしておきましょう。特に顧客が企業の場合、どんな仕事をしているのか想像しにくいことが多々あります。
    この3つのポイントを把握していれば事業内容も理解ができ、実際に働いているイメージも湧きやすいでしょう。

    現状や課題、将来性

    長く務める会社となるので、将来性をはかることは大切です。現状やここ数年の利益推移、抱えている問題点などを調べてみましょう。

    企業の強み

    その企業にしかない強みを見つけましょう。「日本でシェア1位」などの一般的な強みでも構いませんが、おすすめは自分なりの強みを探すことです。自分だけが感じる魅力は他の人と比べられないので、志望動機などを書くときに役立つでしょう。

    たとえば、「先義後利というスローガンのもと、顧客満足度を追求する姿勢を徹底しているのは、他社にはない大きな魅力です」 といった、自分が特に魅力的だと思った強みを語れれば、志望度の高さをアピールできるかもしれません。

    平均年齢と平均年収

    社員の平均年齢は、会社の雰囲気をはかる要素となり、平均年収は、これからの生活レベルをはかる情報です。ただし、どちらも平均でしかないので、参考程度に考えておきましょう。

    福利厚生などの勤務制度

    家賃補助や交通費補助などの福利厚生がどのくらい充実しているのかをチェックしましょう。特に、女性の就活生がチェックしておきたいのが、妊娠・出産に際しての福利厚生です。産休・育休取得実績や産休中の手当はつくのか、などの基本的な制度は調べておきましょう。また、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた企業には「くるみんマーク」が付与されています。2,878社(平成30年3月末時点)が認定を受けているので、こちらもチェックしておきましょう。

    くるみんマークとは

    採用情報

    採用情報には、「新しい物事にも果敢にチャレンジできる人材を募集しています!」と直接書かれていることもあります。選考基準や方法なども記載されていることがあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

    業界内の立ち位置

    その企業が業界内ではどのレベルにあるのかを、確認しておきましょう。競合した企業が何社もあるのか、市場規模は小さいけれど独占的な営業ができている企業なのかを調べておけば、就職後にも役立つはずです。

    関連している企業

    志望している企業に関連しているならば、同じように興味を惹かれる企業である可能性が高いです。いくつかリストアップして、それぞれ企業研究をしましょう。

    最終項の「競合企業比較表」をダウンロードして関連している企業の比較表を作成してみましょう。

    ※診断にはdodaキャンパスの会員登録・ログインが必要です

    キャリアタイプ診断

    企業研究で知りたいこと

    企業独自の強み

    前述した通り、自分にしか感じられない魅力を探しましょう。オリジナリティーであればあるほど、入社してから自分がどのようなことができるのかのアピールが具体的にできます。面接官にも好印象を与えられるでしょう。

    企業の経営理念・将来の展望

    企業の経営理念や将来の展望も、HPなどでチェックしましょう。経営理念は、企業が目指す方向性や企業の存在意義を端的にまとめたもので、ここから将来の展望や、社員に求める仕事における態度や行動が読み取れます。自分と価値観が一致する相性の良い企業を選ぶ判断基準になり、入社後のミスマッチも防げるでしょう。

    求められている人物像

    上記の点を踏まえて、企業がどのような人材を求めているかを考えましょう。採用情報のページに、直接的な表現で求める人物像が書かれていればそれを参考にします。もし書いていなければ、企業理念から推測します。リーダーシップや協調性、積極性など、求められている素質や能力に自分が合っているかを精査してください。

    企業研究に役立つSWOT分析の手法とは?

    SWOT分析とは、企業が経営戦略を練るためによく使われる手法のことです。企業の内部環境における強みと弱み、そして外部環境の機会と脅威の4つの観点から、企業の置かれた状況を客観的に分析していきます。

    <内部環境>
    S = Strong(強み)
    W = Weak(弱み)


    <外部環境>
    O = Opportunity(機会)
    T = Threat(脅威)

    就活生がSWOT分析を行うメリット

    SWOT分析を行うことで、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができるので、将来性のある企業かどうかを判断する指標になります。また、面接で聞かれるかもしれない「自社の強みや弱みは何か?」「自社の課題とその改善策は?」といった質問にも、しっかりとした根拠を持って答えられるようになるでしょう。

    SWOT分析のフレームワーク

    SWOT分析では、以下のように「強み」「弱み」「機会」「脅威」を分類して整理します。

    Webマーケティング会社を例としたとき、下記のような書き方ができます。

    • 内部環境における強み:大手企業からの案件受注が多く、業界内での知名度は比較的高い
    • 内部環境における弱み:労働集約型のビジネスモデルに傾いていて、事業のスケール(拡大)が難しい。事業拡大のためには人を多く雇わなければいけないが、人件費が利益を圧迫するため利益率が低くなる
    • 外部環境における機会:ネット広告の媒体費は年々伸びていて、モバイル広告も1兆円の規模に届いている。今後もネット広告の需要は拡大していく見込みがある
    • 外部環境における脅威:同じサービスを展開する競合の数が多く、業界全体が飽和気味。明確な差別化ができないと埋もれてしまう。価格競争に陥って疲弊していく

    SWOT分析の表をまとめただけで終わらせない!

    上記のような表をまとめただけで、SWOT分析を終わらせてはいけません。分類した情報をもとに、自分なりの仮説を導き出す必要があります。

    • 外部環境の機会を逃さないために、内部環境の強みをどう活用できるか?
    • 外部環境の脅威に対する対抗策は?自社の強みで対抗できるものはないか?ない場合はどんな強みが必要か?
    • 内部環境の弱みをどう改善すれば、外部環境の機会を獲得できるのか?

    経営者になったつもりで、4つの要素を掛け合わせて企業の取るべき戦略を考えてみましょう。先ほどのWebマーケティング会社の例で考えてみると、次のような打ち手が導き出せるでしょう。

    • 広告運用が複雑化して専門性が異様に高くなっている状況では、自社でマーケティングツールを保有しノウハウの蓄積もあることを訴求すれば、専門性の高いプロとして、顧客に選んでもらえるはず
    • 同じ事業を展開する多数の競合との、明確な差別化ができる商材を開発する必要がある
    • 労働集約型のモデルに依存せず、レバレッジをかけられるインフォビジネスを始める

    あくまで仮説なので、正解・不正解ということはありません。自分なりに仮説を考える過程で、その企業の将来性が見えてきて、志望企業を見つめ直すきっかけになりますし、面接時に話す材料にもなります。ぜひ活用してください。

    就活対策がオンラインで無料で受けられる

    採用担当者は数多くの就活生を見ているので、ありきたりな志望動機では注目度は低くなります。そこで必要なのは、「この会社でなければいけない理由」を見つけること。それを見つけるために、今回解説したような企業研究が必要なのです。

    その会社だけの、そして自分だからこそ気付く魅力は、説得力のある志望動機の作成にも繋がります。企業の強みや魅力を詳しく知り、自分なりの「この会社でなければいけない理由」を見つけておきましょう。

    前項でご紹介した競合比較表のダウンロードは下記からできます。

    keyboard_arrow_up