「インターンシップ(以下、インターン)ってどんな種類があるの?」「インターンに参加するためには何をしたらいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
この記事では、インターンの種類や参加手順に加え、今から準備できることや、参加するメリットまで詳細に解説します
インターンについての知識を身に付け、自分に合ったインターンに是非参加してみましょう。
目次
まずは押さえよう!26卒のインターン定義
インターンに参加したことがないと「そもそもインターンって何?」と思う方も少なくないでしょう。インターンは興味のある企業で実際に働くことで、企業や業界を知ることができる就業体験です。
インターンは種類によって、開催期間・開催時期・内容に違いがあります。まずはインターンの基礎知識とも言える定義を見ておきましょう。
インターンの4類型
25卒以降、政府によってインターンを含むキャリア形成支援活動は、上図の4種類に分類されました。それぞれの特徴は下記の通りです。
タイプ1 オープン・カンパニー
企業や業界に関する情報提供やPRを行うイベントが「オープン・カンパニー」です。1、2日程度の超短期が多く、会社説明会や合同説明会、簡単な業務体験が該当します。
■目的:企業・業界・仕事への理解を深めてもらう
■参加メリット:多くの業界・企業を短期間で知ることができる
■開催者:企業
■期間:1,2日
タイプ2 キャリア教育
働くことへの理解を深める目的で実施されるのが「キャリア教育」です。プログラムを通して、学生自身がキャリアについて考えることで就業の意味や自己理解を深めます。
■目的:興味がある企業の雰囲気や業界への理解深耕に役立ててもらう
■参加メリット:
- 対象年次が不問なため、低学年から参加できる
- 幅広い業界や企業について知ることができる
- 職業感・就業感を養うことができる
■開催者:企業、大学
■期間:プログラムや授業に依る
タイプ3 汎用的能力・専門活用型インターンシップ
その仕事に就く能力が自身に備わっているか確かめるために行う就業体験が「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」です。実際の業務を体験できるため、その業界・企業で働くイメージをつけることができるでしょう。
<汎用的能力・専門活用型インターンシップ>
■目的:就業体験を通して自らのスキルや能力の適性を見極める
■参加メリット:
- 実際に働くことで、職業適性を探ることができる
- 当該企業の社風や仕事の進め方を肌で感じることができる
- 就職後のミスマットを減らすことができる
- インターン終了後に丁寧なフィードバックを受けられる
■開催者:企業
■期間:5日以上
タイプ4 高度専門型インターンシップ ※試行中(24年8月時点)
高度専門型インターンシップは、専門性を重視するジョブ型採用を見据えたプログラムです。理系・博士課程を対象とした有給のインターンシップです。
■目的:研究に携わる基礎力を持つ学生が、社会に出てからも役立つ実践力を身に付けることができる
■参加メリット:
- 自らの専攻分野が役立つ領域を知ることができる
- 実践力が身に付く
- 単位がもらえる
■開催者:企業
■期間:2カ月以上
インターンの開催時期
一般的に、夏のインターンは6月以降に。秋冬のインターンは10月以降に開催されることが多く、夏休みなどの長期休暇を利用して多くの学生がインターンに参加します。
1ヶ月以上の長期インターンもこの時期に開催されるものが多いため、忘れずにチェックしておきましょう。
長期インターンの場合、開催1ヶ月前にエントリーを締め切る企業も少なくありません。余裕を持った行動が大切です。学生のテスト期間と被る場合もあるため、締め切りには十分注意しましょう。
インターンの準備を始めるのにおすすめの時期
インターンの準備を開始するおすすめ時期は、上図の通りです。
インターンの申し込みは大学3年生の4月頃から始まるため、自己分析や業界・企業・職種研究、エントリーシート(以下、ES)対策といった事前準備は大学2年生の冬頃から始めておくと安心です。
26卒必見! インターンに参加前にやっておきたい5つの準備
インターンは、希望すればいつでも誰でも参加できるわけではありません。
参加に必要なステップを把握し、開催日程に合わせて自分でスケジュールを組み立てることが重要です。本項で具体的にやるべきことを把握し、今やるべきことを確認してみてください。
【1】選考対策を行う
選考を行うインターンでは、事前対策が重要です。本番の就職活動とインターンでは選考を行う目的が異なりますが、インターンの準備を入念に行うことで本選考対策にも繋がります。
また、仮にインターンの選考で失敗してしまったとしても、それを踏まえて本選考に挑めるため、気負わずにチャレンジすることを心掛けてください。
■ 自己分析
インターンに参加するために欠かせない準備の一つが自己分析です。一般的に選考ステップにはESが設けられており、多くの場合、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、長所・短所などを記載する必要があります。自己分析を行わずに説得力のある回答をすることは難しいでしょう。
自己分析を通じて自身を深掘りし、分析結果を言語化できるよう準備しておくことが重要です。自己分析によって説得力あるESの作成が可能となり、面接でも生かすことができるため徹底的に深掘りしておきましょう。
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■ 業界・企業・職種研究
業界・企業・職種研究もインターンの準備には欠かせません。「その企業の目的は何か」「業界内での立ち位置」「職種ごとの役割」など、念入りに分析し、理解を深めておきましょう。
直前になって焦ることが無いよう、早くから業界・企業・職種研究に取り掛かることが重要です。
dodaキャンパスの業界研究ファイルを活用すれば、人気業界のビジネスモデルや最新の業界動向がサクッと理解できちゃいます。効率的な準備にぜひお役立てください。
■ Webテスト対策
インターンの選考で、Webテストを導入している企業もあります。問題の傾向に慣れていないと苦戦することが想定されるため、最低でも1ヶ月前にはテスト対策をしておくとよいでしょう。
Webテストの代表的な例としては、SPIや玉手箱、GABやCABなどが挙げられます。自分が応募する企業がどのテストを採用しているか、インターネットの口コミや、大学のキャリアセンターを活用して調査することが可能です。
■ ES・面接対策
ESや面接では、自己分析や業界・企業・職種研究で理解した内容を分かりやすく言語化しましょう。内容を考える際、特に重要となるポイントは下記の5つです。
- 最低限のビジネスマナーを押さえているか
- 学びたいこと、将来やりたいことがインターンで実現可能か
- 企業でどのように貢献することができるか
- 企業の社風とマッチするか
- 意欲の高さ
なお、面接では志望動機を聞かれることが非常に多くなっています。インターンの場合は「その企業に入社したい理由」ではなく「なぜその企業のインターンに参加したいのか」について伝えることが重要です。「数多くのインターンの中からどのような基準で選んだのか」「インターンで何を得たいか」などについて伝えることができるようにしておきましょう。
【2】インターンを募集する企業を探す
インターンを探す方法は複数ありますが、それぞれ異なる特徴があります。下記内容を参考に、自分に合った方法でインターンを探してみてください。
■ 逆求人サイトでオファーをもらう
逆求人サイトは、これまで興味がなかった企業からのオファーにより、就活の視野が広がることがメリット。自分のプロフィールを登録しておけば、自分では知り得なかった業界や企業からオファーをもらうことができます。
プロフィールや自己PRを入力して適性検査を行った後、企業からのインターンオファーを待ちましょう。「どういった業界のインターンに応募すれば良いかわからない」といった悩みを抱えている方にもおすすめです。
■ インターン専用サイトを活用する
自分でインターンを探してエントリーする際は、ナビサイトやインターンの検索に特化した専用サイトもおすすめです。
参加可能な実施場所、期間での絞り込みをはじめ、複数のインターンシップを比較・検討することができます。
多くは無料でサービスを利用できるため、インターンを探す際は専用サイトも活用してみましょう。
■ 大学のキャリアセンターに紹介してもらう
大学のキャリアセンターの活用もおすすめです。
大学のキャリアセンターには求人募集だけでなく、インターンの募集も届きます。大学のOB・OGがその企業に入社しているケースもあり、有益な情報を得られる可能性も少なくありません。
■ SNSから応募する
SNSの運用に注力している企業は、X(旧Twitter)やInstagramなどを活用してインターン募集を行っていることがあります。スタートアップやベンチャー企業など、募集サイトに登録されていない企業が見つかる可能性もあるでしょう。
また、新卒採用に力を入れている企業は、採用やインターンに特化したアカウントを作成している場合もあります。インターンに参加した若手社員のインタビューや、過去に実施したインターンの様子を掲載していることもあるためチェックしておきましょう。
■ 合同説明会で話を聞く
インターン向けの合同説明会に参加することも、有効な手段の一つです。複数の企業から一度に話を聞くことができるため、比較検討する際に適しています。
さらに、社員から直接説明を受けることで企業の風土や雰囲気を感じることが可能です。実際に社員と話して気になったことは、その場で質問をして解決していきましょう。
また、説明会参加者は意欲的な学生が多いため、モチベーションを上げる効果にも期待ができます。
■ OB・OGに繋いでもらう
OBやOGが就職した企業のインターンを紹介してもらうこともおすすめです。
実際に働いている人からの紹介となるため、職場の雰囲気や業務内容について信頼できる情報を得ることができます。これにより、企業とのミスマッチを減らすことができるでしょう。
【3】選考に必要な書類を準備してエントリーする
インターンにエントリーするためには、履歴書やESなどの書類を準備し、締め切りまでに提出する必要があります。
締め切り日を確認し、郵送の場合は到着までの2~3日も見込んで早めに手続きするよう意識しましょう。
また、書類に不備があるとエントリーを受け付けられないため注意が必要です。例えば、履歴書の写真添付漏れや、学校名などの記載漏れにより、エントリーが無効となることがあります。提出前に、必要なすべての項目が記入され、書類が不足していないかチェックすることが重要です。
【4】選考に臨む
多くの場合、書類審査に通過した後は面接などの選考を行います。
面接では第一印象がその後の評価に大きく影響するため、身だしなみを整えることが非常に重要です。質問に対してどんなに良い回答をしていても、「本気でインターンに参加するつもりがないのか?」「インターンでも周りに良い影響を与えないのでは?」と思われてしまう可能性があります。
企業によって服装・髪型の規則は異なるため、面接を行う企業のルールを確認し、適した恰好で臨みましょう。
【5】インターンに参加するための服や持ち物を準備する
選考に通過したらインターン当日に向けて衣服や持ち物の準備をしましょう。
服装に関しては「スーツ指定」「ビジネスカジュアル」など企業ごとにさまざまな指示がありますが、参加する企業の社員の方と近い服装を選べば、まず問題ありません。特に明確な指示がない場合でも、スーツを一式準備しておくと安心です。
また、当日慌てることがないよう、業務中に必要となる持ち物も事前に確認しておきましょう。
インターンではメモを取る機会が多いため、筆記用具とメモ帳は必須アイテムです。その他に、時間管理用の腕時計や予備のストッキングも準備しておくと、突然のトラブルにも対応できます。
事前に準備を整えることで、当日落ち着いて業務に臨めるため、より良いパフォーマンスに期待ができるでしょう。
大学3年生でインターンに参加する4つのメリット
(1) 早いうちに自分の軸を固めることができる
3年生でインターンに参加するメリットの一つは、早いうちに自分の軸を固めることができる点です。
インターン参加前に自己分析や企業研究を行うため、自分がどのような業界でどのような仕事をしたいのか明確になります。また、インターンを通して、強みやスキルをより正確に把握することができるため、自分に合った道を見極めることが可能です。
(2) 就活に備えることができる
自己分析・企業研究・Webテスト対策・面接対策は就活でも必須となるため、3年生から取り組むことで余裕を持った就活に繋がります。
また、ビジネスマナーを踏まえたコミュニケーションに慣れていないと、就活本番で緊張して力を発揮できない可能性があります早期にインターンへ参加し、社会人との会話やビジネスシーンに慣れておくことで就活でも落ち着いて対応できる可能性が高くなるでしょう。
(3) 人脈が広がる
人脈が広がることも、3年生でインターンに参加するメリットの一つです。インターンは意識の高い学生が多く参加しているため良い刺激を与え合う仲間に出会える可能性も少なくありません。「〇〇会社の面接はこんな感じだったよ」など有益な情報を入手できることもあるでしょう。
さらに、参加した企業の社員と繋がることができる可能性もあります。
(4) ビジネスマナーが身に付く
3年生でインターンに参加することで、ビジネスマナーの体得に期待ができます。特に、長期インターンでは一社員として働くことが多いため、毎日の生活においてビジネスマナーは必須です。ビジネスで用いる言葉や話し方だけでなく、書類の受け取り方やお辞儀の角度など、さまざまな点で社会勉強ができるでしょう。
26卒の学生はインターンの準備を進めて早期に参加しよう!
本記事では、インターンの種類から実際に参加するためのステップまで、幅広く紹介しました。
「もっと早くから行動しておけば良かった」と後悔しないためにも、今出来ることから手をつけていきましょう。インターンへの参加は、その後の就活にも活用できるだけでなく周りの学生より一歩先に就活を進めることができるという大きなメリットがあります。
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