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【イベントレポート】住友商事が語る「商社で働く魅力・面接で見る学生のポイント」

  • dodaキャンパス活用法
  • 2022.08.04
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プロフィール

宮岡 七菜子 さん
・福岡県立大学人間社会学部に在学中大学3年生(24卒)
・「dodaキャンパス」でインターン生として、コラムやSNSの運用を担当

※本記事は2022年6月28日にdodaキャンパス・テレビ東京・DMMオンラインサロンが共同開催した『就活サロン番組「STEAMファクトリー "HOPEZ"」』のイベントレポートです。

皆さんは総合商社についてどのようなイメージを持っていますか?お給料が高い、大きなビジネスを行っている…など、なんとなくの想像はできても、「実際どんなことをやっているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回のイベントは、商社の仕事、住友商事について、住友商事の人事に教わる面接で見ているポイントについて遠藤圭悟さん(住友商事経営企画部)、中野有さん(住友商事人事部)、林克征さん(テレビ東京)、豊好竜弥さん(DMMオンラインサロン)、桜井貴史(dodaキャンパス編集長)が登壇し、参加学生との対談を交えながら進行していきました。

前半が住友商事さんによる講義と模擬面接、後半がサロンを運営している林さん、豊好さん、桜井と参加学生によるアフタートークの2構成になっています。
今回は前半の内容をお届けします。(本ページ下部にアーカイブ映像へのリンクURLがあります。ぜひご覧ください。)

目次

    商社の仕事について知ろう

    住友商事さんの紹介に入る前に、商社について少し確認しておきましょう。

    まず、商社は、製品を「売りたい人」と「買いたい人」を結びつける事業(トレーディング)を行っています。売り手と買い手のギャップを埋め、新たな需要を掘り起こすことが商社の仕事です。
    取り扱う商材は、石油や石炭などの原料から食品、医薬品や機械と、多岐にわたります。メーカーとの違いは、「自社で商品を製造しているかどうか」で、商社では自社で商品を製造しない代わりに付加価値を生み出すことに注力しています。

    商社は、住友商事さんが属する「総合商社」と「専門商社」に分かれます。総合商社とは、上記のように世の中に流通するあらゆるものを取り扱う商社のことです。一方、専門商社では、特定の分野の製品のみを取り扱っています。

    近年では、トレーディングのみならず、新たな価値創造に力を入れている商社もあります。

    住友商事ってどんな会社?

    イベントの冒頭では、今回のイベントの主軸である「住友商事」という企業について教えていただきました。住友商事の事業は大きく分けて2つあります。

    ①ものを仕入れて販売する(トレーディング)
    ②事業に投資してその会社をバリューアップする

    身近なところでいうと、食品スーパーの「サミット」、調剤薬局が併設されているドラッグストアの「トモズ」といった会社の運営を行っています。
    また、テレビ通販の「ショップチャンネル」や、ケーブルテレビ事業の統括運営を行う「J:COM」や、街の携帯電話販売を行う「T-GAIA」も、住友商事が手がけています。
    ドイツに本拠を置いてハンカチやタオルを販売する「FEILER」の日本展開を行っているのも、住友商事なんです。

    海外事業では、洋上風力発電といった発電事業、日系企業が海外に事業展開するための受け皿となる海外工業団地事業、ベトナム北ハノイの街作り等を行っています。

    遠藤さんが「身の回りに住友商事」と仰っていたように、本当に多種多様な事業が展開されているのですね。

    住友商事のシゴトを探る

    住友商事のシゴトとは「仕組みをつくる」ことです。

    「以前テキスタイル(繊維)の営業をしていたときに、『製品を買ってさらに住友商事が新しいマーケットに売っていく』というビジネスを始めました。

    国内の商品をヨーロッパに持って行っていき、現地の従業員とコミュニケーションを取りながら、その土地のお客様に商品を流通させるビジネスを行ったんです。始めてから6年目で、6カ国にディストリビューターネットワークを作ることができました。
    ここから見えるように、海外・グローバル事業に携われる・自分で仕事を見つけることができるといった点は商社の強みですね。」(遠藤さん)

    住友グループ共通の価値観

    住友グループには、さまざまな企業が属していますが、共通の価値観があります。

    上記の画像は、400年近く前に住友家初代「住友政友」が説いた「文殊院旨意書」(商人の心得のエッセンスを示したもの)です。住友グループ各社は、これを最上位概念に掲げています。

    左から3つの価値観「信用・確実」「浮利を追わず」「自利利他公私一如」は、変化に惑わされないこと、右2つの価値観「企画の遠大性」「進取の精神」は変化を先取りしていくことを表しています。

    「自利利他公私一如」は、「事業は自分のためだけではなく、国家や国民のためでもある」「公と私はひとつのものである」という意味です。SDGs、ESGといった概念に通じる価値観ですね。

    何かひとつでも共感を得た言葉があれば、ぜひ心に留めておきましょう。

    住友商事が求める人材

    続いて、イベントでは、住友商事が求める人材について、人事部・採用チーム長の中野さんに語って頂きました。住友商事が求める人材は、新たな価値の創造に挑戦できる人です。

    まずは住友商事の思いに共感する人、その上で自らチャレンジして新しい価値をつくっていける人。そして中野さんが大切にしているのは「課題を見つける力」。

    「課題を解決できる人は沢山いますが、課題を見つけるためには、情報をきちんと整理し、相手やその土地のことを理解して粘り強く考えられる人じゃないと、なかなか課題を見つけられません。」(中野さん)

    住友商事の新しい価値を生み出す取り組み「MIRAI LAB PALETTE」

    住友商事が抱える課題とは?

    2019年に住友商事は100周年を迎え、Enriching lives and the worlds、健全な事業活動を通じて世界と社会とそして人々の暮らしをより豊かにしていくというコーポレートメッセージがあります。

    「次の100年を作る」というテーマで「誰も見たことのない〇〇」をグローバルでディスカッションし、過去・現在を大切にしながら未来へと進んでいく住友商事。次の100年、新しい価値を生み出していくためには、どのように次世代に繋がるコアな事業・ビジネスを生んでいくべきなのか。

    「変化の早い社会でビジネスモデルを変えないと価値が陳腐化する。既存の枠にこだわり続けるのではなく、社会情勢に合わせて柔軟に対応していくことが求められています。」(遠藤さん)

    「MIRAI LAB PALETTE」

    新たな価値を生み出す取り組みの一つ、「MIRAI LAB PALETTE」をご紹介します。

    人と人とが常に繋がれる場所を提供することで、住友商事の社員だけでは生み出せないビジネスを生み出すことを目的にしているオープンイノベーションラボ。現在の会員数は4,500人以上、大企業からスタートアップ企業、地方自治体などさまざまなフィールドで活躍する人が利用しています。

    オープンイノベーションラボでは、「何かしらの課題を持っている人」と「その解決方法の一つを持っている人」が出会います。その課題が解決するかもしれない「事業の種」や「新しいアクション」が生み出されていくのです。偶発的・必然的な出会いにより、新しいコラボレーションが日々生まれています。

    住友商事中野さん直伝!面接のポイントとは?

    「大学時代に力を入れてやってきたこと」をテーマに中野さんと参加学生の模擬面接を実施しました。

    ここでは、中野さんからいただいたフィードバックの内容をお伝えします。

    「面接官が見たいところはその人の個性です。エピソードを通じて、どんな場面でどんな行動をとってくれるかをイメージしたいんですね。そのためには、何が自分の個性で何が売りなのかを理解し、それが本当に伝わるエピソードを選ぶことが重要です。ガクチカという言葉が流行りすぎていますが、私たちが見たいのは成果ではなく個性や志向、価値観等です。だから、毎日読書をしている、というエピソードでも全く問題ないのです。」(中野さん)

    中野さん曰く、現在は情報が手に入りやすい分、色々な人から直接フィードバックをもらう機会が減ったと感じているとのこと。「武装された面接(How Toの知識で準備された面接)」ではもったいないので、対話や壁打ちを通して、自分はどんな人間で何を大切にしているのかに気づき、皆さんの中にある「原石」を磨いていきましょう。

    まとめ

    漠然と持っていた住友商事のイメージ像が具現化され、新たな取り組みについてもっと知りたいと思えるようなイベントでした。

    私は「住友商事」と聞くと伝統を大切にされている企業なのかなと考えていましたが、それだけではなく、未来の価値創造に重きを置いているのだと知ることができました。トレーディング業務に加え、新たな事業誕生の場をつくり、それをバリューアップしていくのが「住友商事」なのですね。新たな事業を生み出す場をつくる「MIRAI LAB PALETTE」の取り組みは特に興味深く、その他の事業についても深く知りたくなりました。

    また、これから就活が本格化するなかで、自分自身の価値観や考え方に正面から向き合い、それを紐付けるエピソードとともに伝えるようにしていきたいです。皆さんも住友商事さんから得た学びや気づきを、何か一つでも今後の学生生活や就職活動に活かしていただけたら幸いです!

    \当日のイベント配信動画はこちら/

    イベントレポートに書ききれなかった皆さんの気になるエピソードが盛り沢山!
    ワイワイと盛り上がったイベントの様子もお楽しみいただけます。
    当日参加された方も見逃してしまった方も是非、配信動画をご覧ください!

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