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ファミリーマート人気商品のマーケティング戦略裏側に潜入!~dodaキャンパスゼミイベントレポート~

  • dodaキャンパス活用法
  • 2022.07.07
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プロフィール

宮岡 七菜子 さん
・福岡県立大学人間社会学部に在学中大学3年生(24卒)
・「dodaキャンパス」でインターン生として、コラムやSNSの運用を担当

※本記事は2022年6月9日にオンラインで開催された「~企業変革シリーズ~波乱万丈!!2日間で200万食販売!!ファミマの看板商品クリスピーチキンのマーケティング戦略の裏側」のイベントレポートです。

私たち消費者は、普段モノやサービスを「買って」生活していますよね。しかし、「働く」とは、モノやサービスを提供する側に立つということ。本シリーズでは、モノを「売る側」に潜入し、企業担当者はどのような仕事をしているのか、その取り組みについて伺いました。就活を始めるにあたって、企業が実際にどんな事業に取り組んでいるのか探っていきましょう!

第1弾のイベントでは、ファミリーマート人財採用グループの杉本直哉さんに登壇いただき、ファミリーマートの人気商品「クリスピーチキン」のマーケティング戦略の裏側について教えていただきました。企業の具体的な取り組みからは、就活はもちろん普段の生活にも活かせるヒントがたくさんつまっていました。

このイベントに参加して、今後を考えるきっかけになりました!ぜひ、最後まで読んでみてくださいね!

目次

    マーケティングとは?

    イベントの冒頭では、今回のイベントの主軸である「マーケティング」について教えていただきました。

    マーケティングとは、「商品が売れるしくみ作り」のことです。つまり、商品を販売する=マーケティングということ。

    売れる仕組み作りとは?

    ファミリーマートが考える商品が売れる仕組みを3点お話いただきました。

    商品を売るためには、『情報収集分析』『商品化』『販促』の3つを考えることが大切です。ファミリーマートに置き換えて考えてみましょう。『情報収集分析』では、流行を含めた大きな市場を調査し、競合コンビニエンスストアについての情報収集をした後、自社のお客様が「何を望んでいるのか」を探っていきます。

    上記の左図は、市場・競合・自社の観点から業界環境を分析する「3C分析」と言われています。業界環境を把握した後で、Product(製品)、Price(価格)、Promotion(販促)、Place(流通)という4つの観点を用いた「4P戦略」を活用して『商品化』をしていきます。そして、私たちがよく目にする店舗や広告、webサイト等の『販促』を活用して商品を宣伝していきます。

    販促の具体例について知ろう

    ここで、主な販促施策について整理していきましょう。私たちがマーケティングと聞いてイメージしやすい販促は、あくまで商品を深く認知して貰う為の一つの手段です。

    販促には、以下3媒体があるとお話いただきました。

    ・オウンドメディア…自社で所有するメディア 

    ・ペイドメディア…企業が費用を払って広告を掲載する従来型メディア

    ・アーンドメディア…第三者が情報発信をしてくれるメディア

    いつ・どこで・どのようなメッセージで消費者に商品を届けるかを考えていくのかが販促の大切な戦略です。

    ファミリーマートマーケティングの世界へ潜入!

    2日間で200万食売り上げたクリスピーチキンの戦略

    それでは、ファミリーマートマーケティングの世界に潜入しましょう!
    今回の題材は、揚げ物の大人気商品「クリスピーチキン」のマーケティング戦略です。

    クリスピーチキンの開発には、先ほど紹介したマーケティングの3ステップが行われていました。

    商品やターゲットやターゲットの選定、市場・競合調査といった「情報収集分析」を行い、次に、情報分析を元に具体的な商品クリスピーチキンを開発していきます。

    商品化された後は、アプリやホームページといった「オウンドメディア」、TwitterやInstagramといった「アーンドメディア」、テレビCMやニュースサイトといった「ペイドメディア」を通して多くの方々の目に触れるよう販促施策を実施していきます。

    クリスピーチキンが爆売れした秘密は、商品化までの情報分析と、ターゲットを明確にした販促。さらに、ターゲットを明確にしたからこそ、どの媒体で、どんなメッセージを発信していくかが決まるのです。

    コンビニのビジネスモデル

    次に、コンビニのビジネスモデルについて説明していきます。

    ファミリーマートとお客さまの間には、加盟店とSV(スーパーバイザー)が存在します。ファミリーマートの店舗では社員が働いているのではなく、個々の加盟店(オーナー)が店舗を運営しています。
    SVとは、加盟店に対して経営コンサルティングや販売コンサルティングを通して、経営のアドバイスを行う役職です。

    実際に商品を売るときは、SVと個々の加盟店店長がやりとりし、どのように販売したらいいか、販売数はどれくらいか、目標を決めていきます。

    クリスピーチキンに置き換えて考えてみましょう。SVは、クリスピーチキンの販売を提案し、実際の売り場や発注数量の指導、販促活動についてアドバイスを行います。

    一方、加盟店は、クリスピーチキンの売上目標数の設定し、店舗での売り場展開やオリジナルの販促物を設置します。

    商品開発まで情報分析やターゲット設定、競合分析を行い、自社サイトや広告を活用して多くの方の目に触れるよう販促を実施してきました。そして、SVと加盟店が一致団結することで、販売2日間で200万食もの販売数量を達成することができました。

    学生へのメッセージ

    最後に、ファミリーマート杉本さんより、学生の皆さんへのメッセージをいただきました!

    ファミリーマートのマーケティング戦略を通して

    マーケティングの基本やファミリーマートでのマーケティング戦略について、イメージすることができたでしょうか。マーケティングといえば「花形」というイメージがありますが、一言では表せない工夫や苦労がたくさんあるんです。

    今後就職活動を進めるにあたって、企業の具体的な取り組みを調べてみると働くイメージがつかめると思います。ファミリーマートだけではなく、ぜひ様々な企業を調べてみてください!

    アルバイトで、マーケティング視点を養う!

    実は、普段のアルバイトでの接客もマーケティングなんですよ。お客様がどうやったら買ってくれるか、商品やサービスを気に入ってもらうためにどうしたらいいかアイディアを考えることはマーケティング視点なんです。

    ぜひご自身が考えたアイディアはアルバイト先の店長や先輩にアウトプットしてみましょう。アルバイトで仮説をもって現場検証してみることは、マーケティングの実践になります。

    企業調べやマーケティングアイディアは、ぜひいろんな人の意見を聞きながらフィードバックをもらってみてください。自分になかった知見が得られたり、視野が広がると思います!

    まとめ

    当日イベントに参加するまで、マーケティングと聞くと、少し難しいような・遠いところで行われているようなイメージがありました。しかし、マーケティングとは非常に身近な存在だったことを知りました。マーケティングの知識を取り入れ、アルバイトでの接客の際にちょっと実践してみる。普段の生活においての実践こそが、マーケティングの第一歩だと学びました。

    消費者側ではなく販売する側から企業を見ることは、今後の就活でとても必要なことだと学びました。ファン目線で商品を買うだけでなく、その開発裏にはどういった工夫や思いがあったのかを考えることで、企業の情熱が見えてくるかもしれません。

    マーケティングで大切なのは、「相手の目線に立ち、どのように提供するのか?」という視点をもつこと。加盟店ごとにクリスピーチキンの販売戦略が違うように、今後の大学生活では、自分の個性を活かしつつ相手にあったコミュニケーションを心がけたいです。

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