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【イベントレポート】業界研究・企業研究はもう古い!?サービス・プロダクト研究|dodaキャンパスゼミ

  • dodaキャンパス活用法
  • 2021.10.22
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プロフィール

岩井ことみ さん
上智大学に通う大学2年生(24卒)
2021年7月より「dodaキャンパス クリエイティブキャリアサークル」コミュニティに参加し、コミュニティ内編集部プロジェクトに所属。
dodaキャンパスゼミのレポート記事や、プロジェクト内で行ったインタビューの記事を執筆。

色々な業界を調べていたら、どの業界も魅力的に思えてきた…
なんとなくこの企業に入りたいけど、志望の明確な理由が見つけられない…
会社側に、自分の何をアピールすれば良いのだろう…

就活に向けて業界研究や企業研究を進めている際に、こんなことで悩んだ方は多いのではないでしょうか。その解決の糸口としてdodaキャンパスゼミオリジナルの「サービス・プロダクト研究」という方法があります。

今回は、この「サービス・プロダクト研究」をテーマにして開催された「dodaキャンパスゼミ」のイベントレポートをお届けします。

参加者からは「『企業を具体的に調べる』の中身について理解することができました!」「企業研究よりサービス・プロダクト研究の方がとっつきやすいように思いました!」といった声が上がっていました。
私も、企業のサービスについて深堀りすることが「自分がどこに共感できるのか」の発見に繋がるという点で新しいなと感じました。

目次

    サービス・プロダクト研究を勧める理由

    サービス・プロダクト研究って聞きなれないけど、どういうメリットがあるのでしょうか。

    1つ目は、自分自身のやりたいことや課題意識を見つけるのに役立つ
    2つ目は、面接時のアピール力を強化できる

    従来の業界研究や企業研究は、「業界の大まかな理解」や「企業理念の概念的な理解」はできるものの、どうしてもマクロな視点から見てしまうため、面接時のアピールが弱くなります。その点でサービス・プロダクト研究は「誰の何を解決するのか」を考えるため、「自分が持つ考えが会社のどの点に共感できるものなのか」を見つけられ、やりたいことや課題意識が具体的に見えてきます。面接時に具体的な課題解決に言及できるためアピール力もアップします。

    そのため、今回のイベントでは、「サービス・プロダクト研究」が勧められているのです。

    サービス・プロダクト研究とは何をすること?

    サービス・プロダクト研究で必要なのは、「世の中のサービスが『誰の』『何を』解決するものなのかを知る観点を持つ」ことです。

    この講座では、サービス・プロダクト研究とは
    誰の:
    何の課題を:
    どうやって:
    誰のサイフで:
    解決するものなのかを分解する、と定義しています

    サービス・プロダクト研究をする際は、自分の興味関心のあるサービス・プロダクトについて「誰の」「何の課題を」「どうやって」「誰のサイフで」の4項目を順に埋めていきます。

    考え方は以下です。
    ・課題が1つとは限らない
    ・同じサービスでも、捉え方によって回答が異なる
    ・自分の立場を明確にする
    ・ステークホルダー*が複数の場合は増やす
    ・唯一の正解があるわけではない
    ・理解の仕方の問題と考える

    *ステークホルダーとは、企業などの組織が活動を行うことで影響を受ける利害関係者を指します

    ここで重要なのは、唯一の正解があるものでなく、捉え方によって多様な見方ができるということです。「何の課題」を解決しているのか、という点では定義の仕方によって複数の課題を設定することができます。「誰の」についても、対象が1つであることよりも対象が複数の場合がほとんどです。

    サービス・プロダクト研究の具体例を知る

    ここで一つ、イベント内で実際に扱ったサービスを用いて研究を行いましょう!
    題材とするのは…ベネッセの「進研模試」です。

    「誰のために」の段階から、色々な立場の人が思い浮かぶかと思います。まずは直感で決めてみてください!そして、他の項目も順に埋めていきます。

    表は完成しましたでしょうか…??

    こちらは一例です。

    誰の

    高校生

    何の課題を

    入試での自分の相対的な実力・順位が分からない

    どうやって

    全国偏差値や志望校の判定値が分かるテスト

    誰のサイフで

    高校

    誰の

    高校

    何の課題を

    有名大学への進学実績を増やすための進路指導を強化したい

    どうやって

    判定結果からの指導に役立つツールの活用

    誰のサイフで

    保護者

    誰の

    保護者

    何の課題を

    子どもが目標に向かって頑張っている・高校でしっかり進路指導していることを知りたい

    どうやって

    判定結果や高校からの情報提供

    誰のサイフで

    保護者

    イベント内で出てきた解答の中には、「誰の」の部分を「高校生」でなく、「受験生」と具体的に絞って考えているものも見られました!

    講座ではそのほかにも様々な具体例が提示されていましたので、興味のある人は「サービス・プロダクト研究」の講座開催のタイミングを逃さずに参加してみることをお勧めします。

    今後やるべきこと

    さらに自分オリジナルの考えが導き出せる、深堀りの方法が最後に2点紹介されました。

    ①サービス・プロダクト研究の表をさらに深掘りする
    ②「ビジネスモデル・キャンバス」を使う

    ①については、
    誰の: →どんな人なのか
    何の課題を: →具体的には?
    どうやって: →具体的には?
    誰のサイフで: →お金の流れ
    「誰の」は「どんな人なのか」、「何の課題を」や「どうやって」は「具体的にどう言えるか」、「誰のサイフで」は「お金の流れ」を考えていきます。HOWやWHYでの深掘りを心掛けましょう。

    ②の「ビジネスモデル・キャンバス」はこちらです。

    ビジネスモデル・キャンバスはビジネスモデルの全体像を理解するのに役立つフレームワークです。「ビジネスモデルキャンバス」で検索すると様々な事例が出てきますので、気になる人は調べてみましょう。

    過去にサービスを考える側として、このビジネスモデルキャンバスを使ったことがありますが、各セグメントについて整理できたため、企業から顧客にたどり着くまでの流れをイメージしやすかったです。そのため、企業のビジネスモデルを理解するためにも、使えるのでは、と思いました。

    こちらを自由に使い、サービス・プロダクト研究を進めて参りましょう!

    参加者の感想

    「ある企業の、誰の何の課題をどうやって解決するのかを学び、企業の具体的な調べ方について理解できました。」

    「様々な視点から、サービス・プロダクトの分解をすることが重要であると感じました。」

    「業界のどこを、何について知っておくべきなのかが理解できました。サービス・プロダクトの分解は初めて取り組みましたが、企業について掘り下げていく面白さも知りました。」

    「自分のやりたいことがわからなかったのですが、今回の方法を用いて明確にしていきたいと思いました。」

    「自分のやりたいことが決まっておらず業界・企業研究も進められていなかったのですが、深堀りして自分がどういった部分に共感できるかを認識することでやりたいことが明確になる気がしてきました。」

    「これを続けていくことで、面接にも自信をもてるのではないかと思いました。」

    「企業について調べることの先に、『その企業に入ったら何ができるのか』を今日のような取り組みで考えることができるのではないかと思いました」

    まとめ

    今日の手法を用いて、気になる業界や普段使っているモノを分解してみましょう。そして、「自分がどこに共感できるのか」を見つけましょう。
    どこに自分が共感できるのかを深めるのは、自分の強い軸に繋がるため重要です。自ずとやりたいことに紐づいていきます。

    私自身も参加していて、サービスやプロダクトから企業を研究するのは新しいな、と思いました。また、自分の共感値も見出せるので、就活に役立てたいと思える1時間でした。



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