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AIを用いた連絡先検索アプリで不要不急の通報を減らす

  • インタビュー
  • 2024.05.15
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プロフィール

アクセンチュア賞受賞
企画名:「どこーる」
富山大学 経済学部 1年
高橋 香帆 さん

※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2023」の受賞者インタビュー記事です。

本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。

「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(16組)、審査員特別賞(1組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。

目次

    現状に満足せず「何かやってみたい」という気持ちに正直に

    ――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2023(ビジコン)」に参加したきっかけを教えてください。

    コロナ禍のなかで高校3年間を過ごし、卒業の際に自分の成長をあまり実感できずにいました。そこで、大学に入ってからは現状に満足せず、何かに挑戦していきたいと思っていました。キャリアゲートウェイ2023のサマーフェスに参加したことで、Doする(行動する)ことの大切さを再認識し、ビジコンにもチャレンジすることに。ビジコンはドラマなどで見るイメージしか持っていなかったですが、経済学部の授業で日々学んでいる経営学などの知識を活かしてみたいという思いもありました。

    ――高橋さんは個人とチームの両方でビジコンに参加されています。これはどうしてだったのでしょう?

    当初はひとりでの発表にハードルの高さを感じており、チームで参加することにしました。チームでの企画テーマを考えるにあたって、ひとりひとつ案を出しているうちに、チームのテーマとは別の、自分で考えたアイデアについても発表してみたいと思うようになり、個人でもエントリーすることにしました。

    不要な通報の削減と日常的な不安の払拭を実現したかった

    ――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。

    私が発表したのは、不要不急の通報を削減することを目的とした「どこーる?」というアプリです。着目した課題は、不要不急な119番、110番への通報件数の多さ。ニュースを見ていた際、「鍵を失くしてしまった」と警察に通報する人がいることを知って驚きました。こうした通報は、救急や警察の業務に悪影響を及ぼすと同時に、社会的な費用やリスクの増大につながります。

    一方で、私自身はひとり暮らしを始めてから、困った時にどこにどんなふうに助けを求めてよいのかわからず日常的に不安を感じていました。そこで考えついたのが「どこーる?」です。

    このアプリでは、AI(人工知能)を活用することによって、自分が困ったときにどこに連絡すればいいのかを提示してもらうことができます。アプリを使うことで生活圏にある適切な連絡先がわかるので、不必要な緊急通報は削減され、地域社会との接点になる可能性もあります。また、家族や友人などを「大切な人」として登録することで、困った状況になっていることが互いに伝わるような仕組みも取り入れました。

    ――今回の企画を考えるうえで大変だったことは?

    やはり、アイデアとビジネスを結びつけるところですね。ここはメンターの方からのアドバイスを反映してブラッシュアップした部分です。もともとは、ユーザーの利用料と地域の便利屋などからの紹介料によってマネタイズを考えていたのですが、もっと大規模に考えてもいいのでは?という意見をもらい、行政や消防、救急などを巻き込んだビジネス展開を考えました。

    チームでの参加が個人の発表にもプラスの影響を与えた

    ――個人とチームの両方で参加してみて、感想はありますか?

    ひとつのアイデアに対して多角的な視点から考えられるところは、チームで参加する大きなメリットだったと考えています。個人の発表ではその点に非常に苦労しました。また、チームでの企画を進める際に使用した調査の手法などは、個人でも活用できる場面がありました。ほかのメンバーから学んだことを個人の企画に落とし込んでやってみたことも多く、チームで参加したことが、個人の企画にもプラスの効果を生んだと感じています。

    ――今回のビジコンに参加してよかったと思うこと、学べたと思うことは?

    自分の伝えたいことを「どうやったら伝わるのか」について考えられるようになったと感じています。私はもともと人前で話すのは得意なほうではないので、グランプリファイナルのプレゼンもすごく緊張してしまったんです。でも他の参加者の発表からは、緊張ではなく、熱意や「楽しそう」と感じられる発表も多く、とても刺激を受けました。自分も「伝える力」をもっと高めていきたいと強く思うようになりましたね。

    また、目標に向かって試行錯誤しながら日々努力を続けていく力が身についたことも大きな変化です。今後もいろいろなことに挑戦して成長していきたいと思っています。

    “自分が知らない自分”を見つけていきたい

    ――今回の経験をこれからの大学生活にどのように活かしたいですか?

    大学で経営分野を学ぶ私にとって、ステークホルダーとの関係といったビジネスの仕組みについて深く考えた経験は有意義だったと考えています。また、今回のビジコンを通じて、複数の分野を組み合わせることで新しいアイデアを生み出すという手法を知ることができました。こうしたビジネスの知識や発想法は、今後の学習でも活かせるのではないかと考えています。

    ――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。

    私は高校時代に何もできなかったことを後悔して、大学でビジコンに挑戦しました。ビジコンに参加する以前は11時までには就寝するタイプだったのですが、企画を考えている間は深夜まで没頭することができて、気づいたら朝方になっていることも(笑)。「問題を解決したい」という気持ちをもって、熱中できることがあれば、自分はこんなに力を発揮できるのだと自分でも驚いています。“自分が知らない自分”に出会えた機会だったので、私のように何かをしてみたいと思っている方はまず行動してみてほしいです。

    ※掲載情報は2024年1月時点の内容です。

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