プロフィール
企画名:「コスメポケット」
大阪公立大学 工学部 1年
可児 柚華 さん
富山大学 経済学部 1年
高橋 香帆 さん
芸術文化観光専門職大学 芸術文化・観光学部 1年
森本 さん
※本記事は「[キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパス]ービジネスコンテスト2023」の受賞者インタビュー記事です。
本ビジネスコンテストは、「大学低学年のうちに実践的な経験を経て、さらに学びや経験を深めてほしい」という考えのもと、大学1,2年生を対象に腕試しと成長機会を提供するべく開催されました。
「SDGs課題をアプリで解決」をテーマに、興味のあるSDGs課題を選択し、解決策を提案。多くの素晴らしい企画の中から、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)、企業賞(16組)、審査員特別賞(1組)の計20組が表彰を受けました。
この記事では、受賞企画の内容から、ビジコン参加の理由や参加によって得られた経験まで、受賞者の声をお届けします。
目次
自己紹介で互いのビジコンに対する熱意を感じ取った
――「キャリアゲートウェイ ビジネスコンテスト2023(ビジコン)」に参加したきっかけを教えてください。
森本:大学に入学して将来を見据え出したタイミングで、「自分の価値って何だろう」と考えることが増えました。自分の取りえがわからなくなり、「自分のやりたいこと」と「自分のできること」のどっちを頑張ればよいのかと思い悩むこともあって。そんなときに今回のビジコンが開催されることを知り、将来に向けたヒントが手に入るチャンスなのではないかと思って参加しました。ビジネスに関する知識が豊富なわけではなかったので、自分にとっては勇気のいる行動でしたね。
可児:受験が終わって時間ができたこともあり、何か大きなことに挑戦したいと思って応募しました。入学してからあまり時間が経っておらず、ビジコンに誘えるほど親しい友達がいなかったので、ゼミコミュニティ上でグループを組んでもらえるというところにも後押しされました。
高橋:キャリアゲートウェイ2023のサマーフェスに参加したことで、Doする(行動する)ことの大切さを再認識し、その延長としてビジコンにもチャレンジしたいと思いました。経済学部の授業で日々学んでいる経営学などの知識を活かしてみたいという思いもありましたね。
――チームでの参加を選んだ理由はありますか?
森本:もともとは個人での作業が好きだったのですが、今後の大学生活や社会に出たときのことを考えると、チームで何かに取り組む機会が増えるはずだと考えました。興味のあるSDGsの課題に応じて運営側がグループを割り振ってくれたのでありがたかったです。
高橋:大学もバラバラの3人でしたが、最初の自己紹介の時点でお互いに熱意を感じて。興味のある分野も近かったですし、結果を求める強い気持ちがあったから最後までやり切ることができたんだと思います。
女性が使っていてワクワクするようなデザインを意識
――ビジコンで発表したアプリの内容について教えてください。
森本:私たちは「コスメポケット」という企画を考えました。ひと言で表すと、自分の持っているコスメを一覧にして確認できるアプリです。
私自身、コスメがすごく好きなんですが、新しいものをお店で買おうとしたときに、すでに持っているリップの色を忘れてしまっていることが何度もあって。それをひと目で管理できると同時に、コスメの廃棄方法や使用期限などを確認できる機能をつけることで、環境にも配慮することができると考えました。
高橋:コスメ商品は容器にプラスチックが用いられているだけでなく、化粧品自体にも滑りをよくしたり明るく見せたりするためにマイクロプラスチックが含まれています。こうしたプラスチックは正しく処分しなければ、海洋汚染や温室効果ガスの発生などの原因になってしまう。私たちはこの問題の本質が「責任をもって製品を利用する意識の欠如」にあると考え、化粧品の管理や廃棄を簡単にしたいと思いました。
――アプリを考えるうえで特にこだわったところはどこでしょう?
森本:デザインを担当した私としては、ターゲットがコスメ好きな女性ということで、使っていて“ワクワクするアプリ”にしようと意識しました。もちろん使いやすさや機能面も大切な要素ですが、それに加えてデザインのかわいさを重視していたんです。そのために、自分でもコスメに関するアプリをたくさんダウンロードして研究を重ねました。
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可児:コスメに関するアプリは世の中にたくさんあるので、独自性を出すための機能を考えました。正しく廃棄した際にポイントが付与され、それを新しいコスメと交換できる。また、登録しているコスメのデータを基におすすめの商品を紹介してくれる。こうしたアイデアが他のアプリとの差別化につながったと思っています。
企画から発表まで、すべて自分たちで進めた経験が糧に
――今回の企画を考えるうえで大変だったことは?
可児:ビジコンでは、発表までのスケジュールを自分たちで決める必要がありました。今回、私はリーダーという立ち位置で進行の管理を担当。これまでグループワークに参加することはあっても、チームをけん引する役割を担当したことがなかったため苦労しました。
高橋:ビジネスに関する知識が少なかったので、マネタイズの面が特に大変でした。もともとは広告による収益しか考えていなかったのですが、調査や話し合いの中で、化粧品会社とも連携できる可能性があると気がついて。そこから、化粧品会社をはじめとする各企業やステークホルダーにどんなメリットを提示できるのか議論を深めていきましたね。
――今回のビジコンに参加してよかったと思うこと、学べたと思うことは?
森本:チームで話し合って、自分たちのアイデアを目に見える形で表現していく過程は刺激的でした。その経験は大きな学びになったと感じています。2人とも私の意見を否定せずにしっかりと聞いてくれたのがうれしかったですね。
可児:グループで企画書やスライドをつくったり、企画を持ち寄って投票で決めたり、実際にアプリを考案して市場調査をしたり、改善点を出し合ったり。すべて自分たちで進められた経験は自信になりました。グランプリファイナルの会場では、自治体にヒアリングしたという他の参加者の方の話を聞き、「こんなにも行動力がある人がいるんだ」と感化されたこともよかったと思います。
ビジコンは自分を変えたい人にとって大きなチャンスになる!
――今回の経験をこれからの大学生活にどのように活かしたいですか?
森本:私は大学で観光経営学を学んでいるのですが、ビジコン参加を通して学んだビジネスの知識と授業の内容を関連付けて考えられるようになりました。授業の受け方が変わり、より深い学びにつながっていると実感しています。また、自分のアイデアを出したり企画を考えたりすることの楽しさに気づけたので、将来の仕事を考えるうえでも良い経験になったと思います。
可児:今回、進行役として初対面のメンバーと発表を成し遂げたことで自信がついたので、これからは積極的にリーダー的な役割を担うなど、大学生活や仕事で経験を活かしていきたいです。
――最後に、ビジコンに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。
可児:このビジコンは大学1,2年生限定なので、周りのレベルに気負いすることなく発表する機会が得られます。グループで参加したいけど誘える人がいない、そんな場合でも運営側でグループを組んでもらえるので安心です。いろいろなアイデアを知って見識を深めたり、交友関係を広げたりできるいい機会なので、ぜひ参加してみてください。
高橋:グループ参加を通じて、いろいろな学部生が集まり、他分野同士の知識や経験を組み合わせることで、新しい解決策が生まれることに気づきました。新しい出会いによって、新しい知識や視点を身につけたいという方におすすめしたいです。
森本:これまでの私は自分に自信を持てませんでしたが、ビジコンを通じて成長できたと実感しています。自分を変えたいと考えている人にはぜひ挑戦していただきたいです!
※掲載情報は2024年1月時点の内容です。
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