印刷・メディア業界を知る！トップランナーが語る業界の未来図

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※本記事は2022年8月6日, 7日に開催された「キャリアゲートウェイ 2022」のイベントレポートです。

「キャリアゲートウェイ 2022」は、大学1,2年生を対象に開催したイベントです。全国の仲間とともに、自分のキャリアと向き合うきっかけを作り、自らのキャリアや将来について考えてもらうことを目的に開催しました。

2日間にわたるイベントでは、「“まなぶ”と“はたらく”をつなぐ」さまざまなセッションを開催。
「社会にはどんなフィールドがありますか？」というセッションでは、各界のトップランナーより、社会への貢献の仕方や業界の未来について語っていただきました。

このレポートでは印刷・メディア業界のトップランナー、村上泰史さん（凸版印刷株式会社）のご講演内容をレポートします。

What’s 印刷・メディア業界

印刷・メディアをご理解いただくために、まずは業界のリーディングカンパニーである我々、凸版印刷の歴史からお話ししたいと思います。

1900年に設立された凸版印刷は、他にまねできない高い印刷技術を武器に、事業範囲をどんどん拡大させていきました。特に、紙以外にもプラスチックフィルムや金属製品、エレクトロニクスにまで我々の印刷技術を適用できるようになったことは、私たちが提供できる価値を格段に広げた事例です。
もう1つ特筆したい点は、マーケティング機能の進化です。1960〜1970年頃にかけて、独自のマーケティングリサーチ部門を立ち上げました。これにより、ものづくりにおけるデザインや企画機能を大きく強化することができました。その後にインターネットの普及に伴い、メディアは一気に多様化しましたが、強化したマーケティング機能を活用することで新たな事業を展開することができたのです。

このように、凸版印刷では、加工技術×ITを活用したマーケティングの技術をコアに、社会課題の解決に資するようなソリューションを提供しています。

業界内で起きている変革

続いては、業界の最前線として凸版印刷の新たな事業戦略をいくつか紹介したいと思います。

まずは、DX事業についてです。

人口が減少している日本だからこそ、ビジネスにITを取り入れ、なるべく少ない人手で高いパフォーマンスを発揮していく必要があります。
私たちは、およそ3万社のクライアント企業に対し、デジタルトランスフォーメーションの支援を行っています。企画・開発は当然のことながら、運用時のオペレーションやコンサルティングまで、一緒に伴走することでクライアント企業の収益向上に寄与しています。

もう一つご紹介したいのが、我々が行うフロンティアビジネスです。従来の凸版印刷にはなかった製品で、未踏の領域に攻めていく事業です。
医療領域に参入したヘルスケアデータ分析事業は、その代表例と言えるでしょう。この事業では、医療領域からカルテをはじめとするビッグデータを受け取り分析を行っています。分析内容は、医薬品メーカーの新薬開発で役立てられたり、保険会社の新商品開発のヒントになったりと、多くのシーンで活用されています。

これからの印刷・メディア業界の求められるもの

以上からもわかるように、私たちが行っているのは印刷事業だけではありません。印刷技術を使って新たなものを生み出すという精神のもと、これからも新たなビジネスをつくっていこうと考えています。
業界全体で見ると印刷市場は縮小傾向にありますが、 印刷という枠にとらわれない、新たなイノベーションを起こすことによって、業界全体を盛り上げていくことが私たちの使命です。

印刷・メディア業界の未来図

関連イベントもチェック！

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