プロフィール
・早稲田大学人間科学部に在学中に「dodaキャンパス ゼミコミュニティ」インターン生として活動(23卒)
・コラム執筆やイベント運営を担当
※本記事は2022年8月6日, 7日に開催された「キャリアゲートウェイ 2022」のイベントレポートです。
「キャリアゲートウェイ 2022」は、大学1,2年生を対象に開催したイベントです。全国の仲間とともに、自分のキャリアと向き合うきっかけを作り、自らのキャリアや将来について考えてもらうことを目的に開催しました。
2日間にわたるイベントでは、「“まなぶ”と“はたらく”をつなぐ」さまざまなセッションを開催。
「社会にはどんなフィールドがありますか?」というセッションでは、各界のトップランナーより、社会への貢献の仕方や業界の未来について語っていただきました。
このレポートでは教育業界のトップランナー、飯田智紀さん(株式会社ベネッセコーポレーション)のご講演内容をレポートします。
目次
What’s 教育業界
皆さん、教育という単語についてどんなイメージをお持ちでしょうか。実はこの業界は、まさに社会の鏡だと言われています。
教育業界とは、これからの5〜10年後の社会の変化を予測し、「何を提供するべきなのか」をデザインする、非常にクリエイティブな業界だと感じています。これからどんどん変化が激しくなる社会を予測することは難しいですが、できる限り先手を打って事業を展開することが求められる点が業界の特徴の1つです。
また、他の業界にはないもう1つの特徴として、一つひとつの事業の効果や成果が出るまでに時間がかかるという点が挙げられます。効果測定までにどうしても時間を要するため、教育業界に従事する人は、非常に長いスパンでビジネスを作っているのです。
そんな教育業界において、現在かなり早いスピードでさまざまなものが変わり始めているのが、社会人教育領域です。ここからは、社会人教育の未来や最前線についてお話しする中で、教育事業全体の本質に触れていければと思います。
この時代だからこそ学び続けなければいけない理由
皆さん、最近DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)といった「〇X」という言葉を聞く機会が増えてきていませんか。
変革が激しい現代においては、今持っているスキルをアップデートし変革に対応し続けること、時にはこの変革を起こす側になることが求められています。
そんな社会を生き抜くために、世界的に注目されているのが、「リスキリング」です。この「Re-Skill」という概念は、日本人にとって聞きなじみのあるスキルアップとは異なり、現在持っているスキルに、新たなスキルを学び足していくという考え方です。
特に近年は、技術革新の波に対応していくために、デジタルに関連するものをプラスアルファのスキルとして学び足す方が増えています。
リスキリング=経営課題解決のカギ
大人の学びというと、リカレント教育が従来から概念として存在します。ではなぜ、リスキルという新たな概念が生まれてきたのでしょうか。
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リカレントもリスキルも学習をするという行為自体は変わりませんが、推進する主体に大きな違いがあるからです。
リカレントとは、「個人が自分の人生を豊かにするために、生涯を通して学び続けるもの」という意味で使われています。 一方、リスキリングというのは、「世界中で仕事の質が変わっていく中で、企業が主体となって実践的で実用的なスキルを従業員に身につけさせるもの」を意味します。競争社会が激化しているこの時代において企業の寿命は年々短くなっていますが、そのような経営課題の解決のために、リスキリングを活用する企業が世界中で増え始めています。
不易と向き合い、流行を取り込む教育業界
最後に、教育事業に携わっていく上で重要な、「不易と流行」という考え方についてお話ししたいと思います。
今回は「●●トランスフォーメーション」や「リスキリング」など、あえて流行についてを主としてお話ししました。改革を意味するさまざまな言葉の誕生、それに伴う働き方の多様化、子供や大人を取り巻く生活環境は今後大きく変化していきます。 こういった流行の波に、教育スタイルを対応させることは、社会の鏡であり続けるために重要な観点です。
一方で、時代がいくら変わっても「時間がない、お金がない」「今自分は何を学んだらいいのかわからない」といった変わらない悩みも存在しています。このような不易の悩みは、教育業界として長い時間をかけて向き合い続けなくてはいけません。
未来の社会を見据えながら「流行」を積極的に取り込み、多くの方が変わらずに抱え続ける不安や悩みといった「不易」にも向き合っていくことが、教育業界に従事する上で非常に重要なことだと考えています。
社会の鏡として果たすべき責任
関連イベントもチェック!
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