プロフィール
・早稲田大学人間科学部に在学中に「dodaキャンパス ゼミコミュニティ」インターン生として活動(23卒)
・コラム執筆やイベント運営を担当
※本記事は2022年8月6日, 7日に開催された「キャリアゲートウェイ 2022」のイベントレポートです。
「キャリアゲートウェイ 2022」は、大学1,2年生を対象に開催したイベントです。全国の仲間とともに、自分のキャリアと向き合うきっかけを作り、自らのキャリアや将来について考えてもらうことを目的に開催しました。
2日間にわたるイベントでは、「“まなぶ”と“はたらく”をつなぐ」さまざまなセッションを開催。
「社会にはどんなフィールドがありますか?」というセッションでは、各界のトップランナーより、社会への貢献の仕方や業界の未来について語っていただきました。
このレポートでは官公庁業界トップランナー、鈴谷賢史さん(人事院)のご講演内容をレポートします。
目次
What’s 官公庁業界
まずは、国家公務員とはどんな仕事なのか、改めて確認してみたいと思います。
官公庁全体の構造は、内閣の下にさまざまな省庁や委員会が設立されていて、国をより良くするためにそれぞれが異なった役割を担っています。そのため、国家公務員と一口に言っても、その仕事内容は所属や職種によって大きく異なっています。
しかし、どの職務であっても共通して感じられる醍醐味は、世の中に反響がある仕事ができることです。自分の仕事を社会はどのように受け取るのか、その反応に触れる中で、社会への貢献実感を得られる瞬間は非常に多いと感じます。
官公庁業界の最前線
そんな官公庁業界では、デジタル化が特に注目されています。2021年9月にデジタル庁が設立されたことにより、さまざまな政策が一気に動き出したのですが、その担い手はデジタル庁だけではありません。
国土交通省では、人手が足りない建設業界にデジタル技術を取り入れながら、働き方改革を推し進めています。厚生労働省でも、オンライン診療のさらなる普及を目指して、より良い診察環境の構築を始めました。
一見、デジタルとはつながりがなさそうな人事院でも、デジタル人材の採用試験区分を作成したり、サイバーセキュリティなどデジタルに関する専門資格を持つ人を公務員として採用したりと、仕組みを整えています。
このようなデジタル化に向けた取り組みは、デジタル庁の設立をきっかけに新しくスタートしたものばかりではありません。何年も前からデジタルに着目し、内部で少しずつ準備を進めてきたものが、やっとひとつの取り組みとして形になりました。
業界の最前線として紹介したこれらの取り組みは、決してある日突然出てきたものではなく、長い積み重ねの上にあるものだということを、知っておいていただきたいと思います。
国家公務員の10年後の働き方
最後にこの業界の未来について、業界内の人員構成の観点から見ていきます。
続きを読むには⋯
ここから先は<会員限定>です。
ログイン(または会員登録)すると
記事の続きを読むことができます。
アカウントをお持ちでない方はこちら
現在、国家公務員は30代~40代の職員が実務の中心を担っていることが多いです。また比較的高位の役職に就いているのは、50代の職員が多くなっています。
では、10年後の国家公務員の年齢別人員構成はどうなるのでしょうか?
現時点での人員構成から考えると、定年退職を間近に控えた60〜65歳の職員の人数が最も多く、逆に実務の中心を担う40代の中堅職員の人数が最も少なくなると予測されます。このように、定年退職によって高位の役職のポストが空くことや職員不足を背景に、従来よりも早く、若い世代がより責任のある、面白い仕事に挑戦できると考えられます。
今ここに参加している皆さんは、まさに10年後にこの業界の中心を担う若い世代と言えます。最前線で刺激のあふれる仕事ができる世代だからこそ、より多くの学生さんが国家公務員という仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。
国をデザインする公務員の魅力
関連イベントもチェック!
「CHANGE_企業変革シリーズ」とは、各業界で働くトップランナーたちが、業界の10年後を予測し、皆さんが社会の第一線で活躍する頃の各業界の魅力を知るキャリアオーナーシッププログラムです。
さまざまな業界の人事担当者が登壇し、業界の未来とともに、活躍できる人材についてお話しされます。
詳細はこちらから!
無料
- ▼ 自己分析に役立つ適性検査(GPS)
- ▼ 自己PR添削
関連記事
-
産業界で活躍するトップランナー×国を支える官僚エース が対談!社会人って、学生でいるより楽しいですか?
-
BtoB、BtoC、BtoBtoC…? 社会は、どう動かすんですか?
-
若手社員が本音でトーク! 「入社3年目、こんな世界が見えてきた」
-
企画・マーケティング職、研究開発職を知る! 現場のエースが語る「はたらく」の未来図 Part1
-
営業職、クリエイティブ職を知る! 現場のエースが語る「はたらく」の未来図 Part2
-
ITエンジニア職、金融・データサイエンス職を知る! 現場のエースが語る「はたらく」の未来図 Part3
-
教育業界を知る!各界トップランナーが語る業界の未来図
-
電気・精密業界を知る!各界トップランナーが語る業界の未来図
-
印刷・メディア業界を知る!トップランナーが語る業界の未来図
-
レジャー業界を知る!トップランナーが語る業界の未来図