「とりあえず周囲と同じ様に説明会に行って、どんな会社でもいいから内定を取ろう」、といった考えで就活をおこなっている学生も多いかもしれません。しかし、就職活動の最終的な目的は内定を取ることではありません。「自分の将来の理想像」へのひとつのステップにすぎません。
この記事では、就活において目標が定まらず、やりたいことが見つからない人に向けて、将来の目標を見つけるコツをお伝えします。
なぜ目標を設定する必要があるのか
就活において、目標設定は最重要事項といえます。自分のなりたい姿を明確に描きブレない軸を持つことで、希望の職種や業種が明確になり、就活に意欲的に取り組むことができるようになるのです。
また、将来像が明確な人は、目標に向けて努力し成長できる人だともいえます。きちんとした目標があれば、今の自分になにが足りないのかが具体的にわかり、やるべきことを見つけることができます。
目標をうまく答えられない人は、自分が今なにをやるべきなのかが理解できてわからず、進むべき道を悩みがち。実際に、面接では、将来の目標を聞かれることも多いもの。しっかりとした目標を設定し、就活を有利にすすめていきましょう。
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さっそく自分の目指すべき道を決めてみよう!目標の4つの決め方
やりたいことがわからずに漠然としていて、目標を決められない人もいるでしょう。目標の決め方にはさまざまありますが、以下のような方法があります。
1. 自分史年表を作ってみる
まずは、これまでの人生で成し遂げたこと、印象に残っていることなどを、思うままに書き出してみましょう。楽しかったことも嫌な思い出も、すべて当てはまります。書き出したものを見直すと、自分に影響を与えた出来事、過去にやりたいと思っていたことなどが浮かび上がってくるでしょう。
「接客のアルバイトが自分にはあっていたかも」「そういえば、〜〜に感銘を受けた」など、自分が忘れていた記憶から、実はこんな将来もありかもしれない、というように目標が定まっていくことがあるかもしれません。
将来の目標とまでいかなくても、自分はこんな人間だった、またはこんな面もあるんだという自己分析につながります。
2.なりたいビジョンを想像する
就職はゴールではなく、ある意味“人生のスタート”だといえます。「これからの人生どう生きていきたいのか」「どんな社会人になりたいのか」など、長期、中期、短期、さらに最終的にどんなことを成し遂げたいのかビジョンを描いてみましょう。
たとえば、「ファッションに関わる仕事がしたい」、「人を助ける仕事がしたい」などの漠然としたものでもかまいません。そこから、長期、中期、短期の目標に落とし込んでいきます。
長期目標は、ビジョンを達成するための目標。中期は長期を、短期は中期を、それぞれ叶えるために何をすればいいのかという目標です。
長期目標が「ファッションに関わりたい」であれば、ファッションにどうやって関わりたいのか。販売、デザイン、スタイリスト、メーカーなど……では、それになるためにはどうしたらいいのか。このように抽象的なところから具体的に細かく目標を定めてていけば、それぞれの目標を決めることができます。
3.自分の価値観を見つめ直す
そうはいっても、「そもそも、なりたいものやビジョンが無いから困っているんだ」という時は、自分の外に目標を探すのではなく、自分の心の価値観を重視してみてはいかがでしょうか。
「人と接することが好きだ」「時間に縛られたくない」……。小さなことのように思えますが、そうした価値観も人生を通して仕事をしていく中では大切な価値観。そこからできる仕事、やりたい仕事につながり、自身の目標に設定することができるのではないでしょうか。
たとえば「人と接することが好きだ」だとすれば、どういった人と接するなら向いていそうか。福祉職、接客業、営業職など……いろいろあるはず。どんな職業なら自分に向いているか、などと具体的にしていけば、自分の価値観に合った職業、そして人生の目標設定につながっていきます。
4.ロールモデルを真似てみる
ビジョンも価値観もいまいちピンとこない場合は、自分のロールモデル(憧れの人)を目標にしてみてはいかがでしょうか。
人を目標にする場合、「あの人のように有名なデザイナーになりたい」、「あの人みたいに周りの人から尊敬される立場になりたい」など、あいまいな目標になってしまいがち。
ロールモデルを目標として設定する場合、“自分は相手のどんなところに魅力を感じているのか”、“なぜ人や世間から評価されているのか”を細かく分析してみるのがポイントです。
目標設定は就活だけでなく、人生の中でも大きな指針に
就活には目標設定が欠かせないもの。具体的な目標を掲げるためには、自分を見つめ直したり、価値観を再確認したりなど、自己分析も必要になってきます。自己分析することにより、自分のやりたいこと、自分の強みなども浮かび上がってくるでしょう。
目標はすぐに達成できるような、身近なものからでもかまいません。小さな目標を達成していく中で大きな目標が見えてくることもありますし、やりたいことが具体的になっていく場合もあります。目標を一度掲げたら変えてはいけない、なんてことはありません。いろいろと挑戦しながら、自分の目標をさだめていきましょう。
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