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経済学部は就職に有利? おすすめ資格もあわせて紹介!

  • 就活ノウハウ
  • 2023.09.04
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文系の主要学部として、国公立・私立問わずほとんどの大学に設置されている経済学部。
経済学部は就職に有利と言われていますが、なぜそのように言われているのでしょうか?

この記事では、その真偽と主な就職先の業界、できれば持っておくと良い資格などについて紹介します。

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目次

    経済学部の就職率

    就職に有利だと言われる経済学部ですが、文系の中でもなぜ特に強いと言われているのでしょうか。

    2020年8月度に大学通信が全国547大学へ調査した学部別の就職率によると、同じ文学部の法学部は87.6%、人文・外国語学部系統が86.9%に対して、経済学部の就職率は89.3%*1と少し高い結果でした。

    それでは、その要因はどこにあるのでしょうか?次項で見ていきましょう。

    *1:大学通信『2020年 学部系統別実就職率ランキング』学部系統別平均実就職率(%)より

    経済学部が就職に強いと言われる理由は?

    さまざまある文系の学部内でも、就職に有利だと言われる経済学部。
    その理由は、経済学部で学ぶ領域に理由があります。

    社会に出てからも活用できる内容だから

    経済学部では、マクロとミクロの視点で社会構造から人やモノ、お金の動き方といった経済の仕組みについて学びます。お金の流れを通じて社会をはじめ、ひいては日本の構造まで理解することができるため、社会に出てからも学んだ学問領域を活かすことができる可能性が高いと言えます。

    基礎的な世の中の動きを学んでいるから

    経済学部では、個人の消費行動だけでなく、政府の景気政策や企業が利益を上げる仕組み、銀行の役割に至るまで、さまざまな経済の仕組みを学びます。

    また、経済学の歴史や思想も学問の対象です。そのため、過去の出来事をヒントに、現代で起こっている事柄を読み解く力を身に付けることができます

    データ分析力など社会に出てから活用できる領域だから

    経済学部では、実際のデータを使って分析を行います。位置づけは文系ですが、実際は、数字のデータを取り扱うことも多いため、確率、微分・積分といった数字の基礎知識が必要となるだけでなく、それらをデータ分析に活用する力を身に付けることが可能です。

    このように、実務に直結した知識を学ぶことができることが就職に強いと言われる要因だと考えられます。

    実際、財務や会計、経済学・経営学に加えてマーケティング(経営学部や商学部で学ぶところもあります)など……社会人になってからも必要とされる知識を学生時代に学んでおけるというのは、大きな強みだと言えるでしょう。

    経済学部生の就職先はどんな業界が多い?

    では実際、経済学部生が目指す就職先が多いのはどういった業界なのでしょうか? 主要な業界を3つほど紹介したいと思います。

    ・金融

    社会経験のない学生は新人研修で少しずつ成長を求められるものです。また、社会人として経済構造やデータを読み解く力は、どのような職種でも一定程度求められるため、経済学部で学んだ社会構造に関する知識や分析力が活かされるでしょう。

    例えば、金融業界は「数字に強い人」が求められる業界の一つです。銀行員を目指すのであれば、お金にまつわる知識だけでなく、経済や税務、不動産といった幅広い知識が必要となるため、これらを包括的に学んでいる経済学部は少し有利だと言えるでしょう。

    ・商社

    経済学部の就職先として商社も人気です。商社と聞くと、いわゆる「五大商社」を思い浮かべる学生が多いと思いかと思いますが、専門領域に特化した専門商社も存在しています。大手商社の一部門が統合してできた会社も存在しており、よく調べてみると有名企業が母体だったということもあるため、留意しておくと良いでしょう。

    また、商社の仕事というと、世界中の資源や商品を調達するのがメインの仕事であることが多く、「世界を股に掛けてビジネスがしたい」という学生に人気があります。

    経済学部は数字を扱う講義・演習が多く、数学にふれる機会が多いため、商社ビジネスに携わる上で重宝されます。とくに国際貿易業務に関しては、例えば「比較優位」など、経済学で学んだ知識が役立ちます。

    さらに、証券アナリストや公認会計士資格などを学生のうちに取得しておくと、新卒で入社した後も有利になります。もし時間があるのなら、これらの資格の勉強をしておくと良いでしょう。

    ・メーカー

    金融、商社と同様、メーカーに就職する経済学部生も多くなっています。自動車や飲料、IT機器など、各メーカーの存在が身近な存在だからかもしれませんし、経済学部生が必ず学ぶ「ミクロ経済学」は、メーカーの経済活動を理解する上で必要であり、経済学部生が有利と言われているゆえんです。

    前述の通り、一口にメーカーと言っても、自動車会社から家電までメーカーの範囲は広いもの。企業数が多いためか、メーカーにも経済学部卒の先輩社員が大勢います。そのためOB・OG訪問がしやすく、メーカーに内定する経済学部生が多いようです。

    文系出身者がメーカーで配属になるのは営業の部署が多いですが、就活生の間では「商品企画」「マーケティング」といった部署が人気です。これらの部署は企業の中でも花形であるため、配属されるのはなかなか難しいものですが、大学の授業でマーケティングに関することに触れてきた経済学部の学生は、有利でしょう。

    各業界に共通しているのは「お金」や「経済」が絡んでいる点。経済学部で学んだ専門知識を仕事に活かしたいと考える学生が多いのでしょう。

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    経済学部の学生が持っておくと強みになる資格は?

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    ここでは、経済学部の学生が就活時に所有していると強みになる資格について紹介します。ゼミにサークル、アルバイトやインターンシップなど、大学生活はなにかと忙しいもの。もちろん紹介する資格を持っていないからといって、就活が不利になるわけではありません。

    ですが、時間をみつけて学んでおくことで、就活で伝えられることが増えるだけでなく、社会人になった後も他の同期と比べて一歩リードすることができるでしょう。

    ・日商簿記検定

    商工会議所の検定である日商簿記検定。1級、2級、3級、初級の4種類があります。合格率は、2023年6月時点の段階では、1級が12.5%、2級が21.1%、3級が34.0%、初級が61.5%でした。簿記検定は履歴書に書けるばかりか、企業の経済活動の仕組みを学べるので、勉強しておいて損はありません。

    ・ファイナンシャルプランナー(FP)

    投資、税金、不動産など、お金に関するあらゆる知識を持っていることを証明する資格です。とくに金融業界、不動産業界への就活で役立ちます。

    国家資格である「ファイナンシャル・プラニング技能検定(FP技能士)」と、民間資格であるAFP、CFPがあります。さらにFP技能士は1級、2級、3級があり、2023年1月時点でのAFPの合格率は学科:56.12%、実技:59.53%でした。また、CFPは全6科目の合格率はわずか6.7%となっており、難易度の高さがうかがえます。合格率一桁と、かなりの難関の資格ですが、少しずつ学んでいくことで合格の道は見えてくるはずです。

    ・TOEIC

    英語検定として有名なTOEICも、学生時代のうちに学んでおくと良い資格の一つです。例えばサービス業界の楽天では、TOEICスコアが選考に影響することはないものの、内定から入社までの間に800点を取得しておく必要があります。国際化が進む昨今では、TOEICを重視する企業が増えてくるものと思われるので、学生時代のうちに勉強しておくと良いと言えるでしょう。

    就職に強い経済学部でも業界研究や自己分析を徹底しよう

    文科省の調査では、商・経済学部は全国で所属している学生がもっとも多い学部。

    それゆえ、商・経済学部を卒業した社会人も多く、OB・OGもたくさんいるので、リクルーター面談などがしやすい、という利点も。ですが、「就職に強い」「OB・OGもたくさんいる」と経済学部のブランドに甘えるばかりでは、志望企業の内定は難しくなるでしょう。資格の勉強や企業のインターンシップに参加するなど、しっかりと自分を磨くためのアクションを起こしておくことが大切です。

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