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やりたいことは全部やる!バイタリティー溢れる彼女がトンガで得たもの

  • インタビュー
  • 2019.01.10

就職活動は誰もがわからないことだらけのスタート。思うように成果が出ず、時には行き詰まり、いろいろな悩みに頭を抱える……なんてことは誰もが経験することでしょう。


そんな時、君の助けになってくれるのが、就職活動を頑張ってきた先輩や同期の仲間の体験談。さまざまな場面で悩みや困難を乗り越えた先人のアドバイスはとても貴重です。


学生インタビューの第3回目に登場するのは、2020年卒の佐藤 里南さん。「やりたいことは全てやる!」がモットーの佐藤さんは、パラグアイやトンガなど複数の国で国際協力活動を経験するだけでなく、インターンもこなし大学では教員免許取得を目指すなど、忙しい毎日を駆け抜けています。


インタビュー中も終始明るい笑顔でこれまでの経験を楽しそうに話してくれた佐藤さん。彼女のバイタリティの源泉はなんなのか? これまでの経験や就職活動で意識的に行っていること『dodaキャンパス』の活用法など……現在、もしくはこれから就活をする方にも為になる情報をいっぱい聞いてきました。



「1枚の写真」がきっかけで国際協力への道へ

ーー佐藤さんは大学で国際協力を学ばれていますが、いつ頃から興味を持っていたんですか?

「1番のきっかけは、中学生の頃にみた『ハゲワシと少女』の写真をみたことです。同じ子どもとは思えないほど細い腕、弱々しくうつむく姿、そしてその姿をじっと見つめるハゲワシ。最初は、後ろにいるのがハゲワシということも分からなかったし、このハゲワシが死骸を食べる動物で、少女が死ぬのを待っているということも分かっていませんでした。でも、社会の授業で詳しく内容を学んで、ものすごくショッキングでした。「同じ地球に住んでいるのにここまで違うのか』「何か自分にできることがあるのでは」と思い、国際協力への興味が強くなりました」

(※『ハゲワシと少女』1994年に特集写真部門にてピューリツァー賞を受賞。写真家ケビン・カーターは、内戦が続くスーダンの悲惨な様子を撮影。餓死寸前の少女がうずくまる中、ハゲワシが死ぬのをじっと待っている1枚は世の中に衝撃を与え、様々な論争を呼んだ)

ーートンガという小さな島国を選ばれた理由は?

「トンガには、JICA(ジャイカ:国際協力機構)の青年海外協力隊の活動として行きました。以前はゼミの活動でパラグアイにいったこともあったのですが、何かトラブルがあれば日本語で助けを呼べる状態でした。もし、自分ひとりならどのくらいのことができるのか、自分の力を試したいという気持ちが芽生え、トンガ行きを決めました」

ーー馴染みがありませんが、トンガはどういう国ですか?

「トンガは、ひと言でいうと“肥満大国”(笑)。BMIが平均で40近く(日本人の平均BMIは男性23.6、女性22.5)もあるんです。8〜9割は生活習慣病にかかっている方か、その予備軍。がんや糖尿病、心臓血管に関わる疾患を持つ方が本当に多くて……糖尿病が重症化し、手足を切断する人も少なくありません。そういう方々を対象に健康的な食生活や運動を含む日常生活を提案し、サポートするという形でお手伝いをしてきました」

肥満大国トンガでの無力感が「問題解決したい」思いをさらに強く!

――発展途上国なのに肥満。個人的には、食に困るイメージがありますが。

「最大の理由は、栄養に関する教育が行き届いていないことと、野菜を一切食べないという昔からの習慣からいつまでも抜け出せないことです。野菜を食べる食文化がないため、そもそも野菜自体があまり売っていない。さらに運動をするのが嫌いなお国柄なんです(笑)。100m先にいくのにも車を出すんですよ。日本人なら、なにか病気が見つかると禁煙・禁酒して、野菜も食べて、生活を節制しようとか思うじゃないですか? でも、トンガ人は最後まで、朝ごはんにクラッカーにバターをつけたものとか、アイスクリームやケーキという食生活なんです」

――なかなか根深い課題があるんですね……。トンガでの経験でもっともショックだったことは?

「毎日自分の無力さを痛感していました。ワークショップ中は全て英語で話すんですが、英語が通じない人もいるので、トンガ語への通訳をお願いをすることもありました。そういう場面では「現地にいる方が全部やればいいのでは」「私は必要ないのでは」と思いました。実際に、現地の言葉も理解できず、経験も知識もない大学生が、何ができるんだろうという目で見られることもありました。また「教えたことを彼ら、彼女たちはやってくれるのか」「結局同じ生活を続けていくだけじゃないのか」といった不安もありました。これまでも、私以外に生活習慣の危険性を伝えてきた人はいたはず。また、たった21年間でも日本の文化が染み付いて、自分の中に生まれている偏見や他文化への抵抗が生まれているのが分かって。そうした部分にもショックが大きかったです」

ーー佐藤さんの話を聞いていると、人に何かを伝えることが好きなのかなと感じました。なりたい将来像や、やりたい仕事は決まっていますか?

「最近、企業分析やインターンをすればするほど、興味の幅が広がってしまってちょっと困っています(笑)。今までは、世界で起きている諸問題や各国の文化を伝えるために、記者職をはじめとする報道に携わりたいと考えていたのですが、トンガでの経験から、自分が当事者として“解決のお手伝い”をすることにも魅力を感じはじめました。問題解決という意味ではコンサルティング、自分が当事者として解決するなら商社やメーカー……問題解決といっても、その問題の分野によって、職種も変わってきますよね。軸としては、人や物事の問題解決をできる人、また問題解決を促す人になりたいです。特に、女性や社会的立場の弱い人に何か支援できる人になれればいいなと思っています」

モットーはやらないで後悔するより、やって後悔!

――就職活動を意識したのは大学3年生に入ってからですか? すごく忙しそうだなと感じるのですが……。

「きちんと意識し始めたのは、本当に最近ですね。はじめは、インターンシップの重要性も知らなかったんです。トンガに行く直前になってようやくわかり、他の人が一生懸命インターンシップをやっているのに、なんで私はトンガで芋を食べているんだろうと現地で悩んだこともありました(笑)。そんな焦りもあって、業種限らず興味がある企業のインターンは全て経験しようと決心し、トンガでの活動の合間を縫って情報収集をし、片っ端から全て応募しました。トンガでエントリーシートを書いたりスカイプ面接をしたりしていましたね」

ーーすごいですね……そんなに色々なことをしていると忙しくないですか?

「その上、教職も取ろうとしているので、スケジュール帳はほぼ真っ黒(笑)。以前は、むしろ恥ずかしがって活動的なほうではなかったんですが、ある日当たり前だと思って生活できていることは、決して当たり前のものではなく、偶然が重なったりしていたんだなと思う経験をしました。今できることは限られているから、後悔しないように生きようと思うようになったんです。「やらないで後悔するよりはやって後悔したい」っていうのが、今の私のモットーですね!」

写真を工夫して目線をキャッチ!プロフィールで大切なのは、“いかに自分を表現するか”

ーー他にもいろいろと就活用のサイトがある中で、「dodaキャンパス」を選んだ理由はなんですか?

「企業からオファーをもらえることに魅力を感じました。またキャリアノートを埋めると“〜%”と基準が出るのも良いですよね。あとは適正検査を受けることができ、その結果をキャリアノート内にグラフで反映してもらえるのも素敵でした」

ーーキャリアノートは、何回か書き直したりしていますか?

「してます! トンガに行く前は「今からいってきます」と書いたり、向こうにいる時は頑張っている内容に変更したり。良い写真が撮れたら、その都度プロフィール写真を変更しています。更新する度に、採用担当者の方から反応もあったので、きちんと見てもらえているんだなと感じました」

ーー佐藤さんの写真、すごく素敵です!他に企業からオファーもらうために意識していることはありますか?

「写真でも文章でも、いかに私自身を表現できるかを意識しています。その中でも、やはり写真が一番目につきやすいと思うので、私自身を表現できるようなものを選んでいます。文章も、何をしたかだけだと箇条書きになってしまうので、いかに私の性格を伝えられるかを考えて書いています」

ーー最後になりますが、後輩、もしくはいま就活を頑張っている人にアドバイスがあればお願いします。

「先ほども伝えましたが、周りの目を気にせず、やりたいこと・興味のあることは全部やりましょう! 今できることが、明日明後日、来年にできるとも限らないので……私自身も、周りの目を気にして恥ずかしいからやらなかった経験が何度もあります。今考えるとやっておけばよかったという後悔ばかり。今は、やらないで後悔するよりはやって後悔したい。これにつきます!」

ーー「やらないで後悔するよりはやって後悔したい」……心に響きますね。佐藤さん、本日はありがとうございました!

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